2011年1月12日

~天使の糧(パン)/幸田浩子~
ソプラノ:幸田浩子
管弦楽:新イタリア合奏団
フルート:クラウディオ・モンタフィア [10]
トランペット:パオロ・バッキン [3,4]
ハープ:ダヴィデ・ブラーニ [1,7,10,11,12,13,14]
録音:2010年7月25~30日、イタリア、パドヴァ近郊、ヴィラ・マルチェッロ
CD:日本コロムビア COZQ‐483‐4(CD+DVD)
1.フランク:天使の糧(パン)
2.バッハ:あなたが私といてくれたら
3.ヘンデル:永遠の源よ
4.ヘンデル:輝かしいセラフィムに
5.シューベルト:アヴェ・マリア
6.サン=サーンス:アヴェ・マリア
7.フォーレ:ピエ・イエズ(慈悲深きイエス)
8.ジョルダーニ:カーロ・ミオ・ベン(いとしい人よ)
9.パイジェッロ:うつろな心(もはや心に感じられない)
10.ドリーブ:夜鳴きうぐいす(ナイチンゲール)
11.ショパン:別れの曲
12.リスト:愛の夢 第3番(おお、愛よ)
13.ヴェルツォヴァ:アニュス
14.グルーバー:聖しこの夜
DVD
1.リスト:愛の夢 第3番(おお、愛よ)
2.ジョルダーニ:カーロ・ミオ・ベン
幸田 浩子は、1997年、東京芸術大学声楽科を首席で卒業。同大学院修了後、文化庁派遣芸術家在外研修員の資格を得てイタリア・ボローニャへ2年間研修留学。2000年にウィーン・フォルクスオーパーと2年間の専属契約を結ぶ。今回のCDは4枚目に当る。コロラトゥーラ技法を駆使した歌曲など、表現力豊かな彼女の歌声で聴けるところが魅力と言える。人気絶頂のソプラノが声楽の名曲をどう歌いきるかという愉しみが詰まったCDといえそうだ。
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2011年1月04日

ショパン:ピアノ協奏曲第1番、第2番
ピアノ協奏曲第1番ホ短調/第2番へ短調
ピアノ:仲道郁代
指揮:有田正広
管弦楽:クラシカル・プレイヤーズ東京
CD:日本コロムビア COGQ‐49
ピアノの仲道郁代がこの録音に使った1841年製のプレイエルは、ショパン愛用のピアノと全く同じモデルだそうである。ハンマーも含めてほぼ当時のまま奇跡的に保存されていたという。仲道郁代がこのピアノを使って録音したのがこのCD。どういう音が聴けるか興味津々。一方。有田正広指揮&クラシカル・プレイヤーズ東京は、当時のオリジナル楽器使用しての伴奏というから、こちらも聴きもの。2010年8月2日~6日 東京芸術劇場大ホールでの録音。
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2010年12月28日

シューマン:交響曲第1番「春」/第3番「ライン」
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
管弦楽:ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団
CD:ソニーミュージック SICC‐10102
指揮のパーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団のコンビは、先頃来日し、シューマンの交響曲全曲の演奏会を開催し、好評を博した。このCDは、「ライン」が2009年12月、「春」が2009年4月にベルリンで収録されているので、直近の演奏内容を聴くことができる。ショパンばかり注目されるが、今年はシューマン生誕200周年の年でもある。今回のCDはこれを記念したものと思われる。パーヴォ・ヤルヴィは、1962年生まれのエストニア人の指揮者。カーティス音楽院で指揮を学ぶ。2001年にシンシナティ交響楽団首席指揮者、2004年にドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団音楽監督に就任している。ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団(ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団)は、1980年、ユンゲ・ドイツェ・フィルハーモニーの有志が集まり室内オーケストラとして誕生。1987年にプロフェッショナル化。1992年からはドイツのブレーメンに本拠を移している。
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2010年12月22日

チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」
バレエ音楽「くるみ割り人形」より“花のワルツ”
指揮:宮城敬雄
管弦楽:サンクトペテルブルグ交響楽団
CD:シャッツグレーバー SHZ‐9081003
このCDは、2009年6月20日、サンクトペテルブルグにおいてのライブ録音盤である。何が注目かというと指揮の宮城敬雄の経歴が破天荒なのである。一橋大学を卒業して、親譲りの会社経営を乗り切り、安定した会社を子供にまかせ、第二の人生に乗り出す。ここまではよくある話だが、宮城敬雄は、何とプロの指揮者を第二の人生の出発点に選んだというのだ。学生時代はオーケストラ部に所属していたようだが、50歳から指揮をホルストシュタイン等に指導を受け、平成12年(2000年)にスロヴァキアフィルを指揮しヨーロッパデビュー、さらに2001年音楽の都ウィーンにデビューを果たしたというのだ!今後の宮城敬雄の活躍に注目。
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2010年12月15日

[Disc1]
1. ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第1番 ニ長調 D384
2. ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第2番 イ短調 D385
3. ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ 第3番 ト短調 D408
4. ヴァイオリンと弦楽のためのロンド イ長調 D438
[Disc2]
1. ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D574
2. 華麗なロンド ロ短調 D895
3. 幻想曲 ハ長調 D934
ヴァイオリン:漆原朝子
ピアノ:ベリー・スナイダー(Disc1:1-3 & Disc2)
弦楽四重奏:ロータス・カルテット(Disc1:4)
CD:FOCD9483/4
漆原朝子は、近年では2003年にシューマンのヴァイオリン・ソナタ全曲(FOCD3502)、2005年にはブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲(FOCD9235)をリリース。いずれもロマン派の大家の魅力を余すところなく伝える録音として好評を得た。2009年には盟友ベリー・スナイダーと共にオール・シューベルト・プログラムによるツアーを行った。同CDは、ベストのタイミングで収録された、シューベルトのヴァイオリン作品集。繊細さと大胆さを併せ持ち、知性に裏打ちされた漆原の演奏は、シューベルトの神髄へと迫るもの。またロータス・カルテットとの協演による、隠れた名作「ヴァイオリンと弦楽のためのロンド」も収録。ロータス・カルテットは日本で設立され、国際的に活躍する常設弦楽四重奏団としては、東京カルテット以降、唯一の団体。
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2010年12月06日

~山崎伸子 シリーズ第3弾! 2009年11月19日 津田ホール/ライヴ録音~
ベートーヴェン:ヘンデルの「ユーダス=マカベウス」の主題による12の変奏曲 ト長調 WoO45
チェロ・ソナタ第2番 ト短調 作品5-2
シューマン:幻想小曲集 作品73
〈アンコール〉 メンデルスゾーン:無言歌 ニ長調 作品109/シューマン:トロイメライ 作品15-7
チェロ:山崎伸子
ピアノ:長岡純子
ナミ・レコード:WWCC-7663
チェロの山崎伸子は、1956年生まれ。広島県出身。現在、東京藝術大学教授。桐朋学園大学音楽学部卒業後、文化庁海外派遣研修員として、2年間ジュネーブでピエール・フルニエに師事。帰国後、主要オーケストラと共演するほか、プレアデス・ストリング・クァルテットを結成して、ベートーヴェンの弦楽四重奏全曲演奏にとりくむ。2007年より10年にわたる津田ホールでチェロ・ソナタ・シリーズを開催。今回のCDは、第1弾で共演した長岡純子を再び迎え、悠然とした円熟のデュオの世界を展開する。馥郁たるシューマンも必聴。
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2010年12月01日

ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第2番/第9番「クロイツェル」
ヴァイオリン:庄司紗矢香
ピアノ:ジャンルカ・カシオーリ
CD:UCCG‐1511(DG)
ヴァイオリンの庄司紗矢香が4年ぶりにリリースした新録音盤だけに、庄司の成長ぶりに期待がわく。庄司は、1999年、第46回パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールにおいて同コンクール史上最年少、かつ日本人として初めて優勝したことは、まだ記憶に新しい。2004年にケルン音楽大学を卒業し、翌年パリに移ったとあるから、今はパリ在住であろうか。いずれにしても日本期待のヴァイオリニストであることには間違いなく、将来の大成を願うばかりだ。ピアノのジャンルカ・カシオーリは、1979年、イタリアのトリノ生まれ。ウンベルト・ミケーリ国際ピアノ・コンクールで優勝後、世界的に活躍。現在では指揮者・作曲家としても目覚しい活動をしている。庄司は「カシオーリとの出会いがあってこそ実現した録音」と語っているだけに、今後のコンビでの活躍が期待できる。
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2010年11月12日

マーラー:交響曲第4番
指揮:朝比奈隆
ソプラノ:樋本栄
大阪フィルハーモニー交響楽団
録音時期:1968年9月2日
録音場所:東京文化会館(大阪フィル第7回東京定期演奏会)
録音方式:モノラル(ライヴ)
CD:HMV(Tobu Recording)
朝比奈隆(1908年―2001年)がその生涯にマーラーの交響曲第4番を指揮したのは1968年の2回だけだと言われている。しかし演奏内容は、朝比奈がなぜこの曲をレパートリーから外してしまったのか理解に苦しむほど素晴らしいようである。
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2010年11月12日

ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調
指揮:西本智実
管弦楽: ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
CD:キング KICC-846
2009年の西本智実とロイヤル・フィルの東京サントリー・ホールにおけるコンサートを収録したライヴ・アルバム。
西本智実は、大阪音楽大学作曲科卒業後、国立サンクトペテルブルク音楽院に留学。28歳のデビューから37歳までロシアを拠点に活動を続ける。
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(RPO)は、1946年にトーマス・ビーチャムによって創設されたロンドンを拠点とする英国のオーケストラ。
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2010年11月12日

ベートーヴェン:1)第16番、第17番「テンペスト」、第18番「狩り」、第22番
2)第21番「ワルトシュタイン」、第23番「熱情」、第24番「テレーゼ」、
第25番「かっこう」、第26番「告別」
ピアノ:菊地裕介
このCDは、ベートーヴェンのピアノソナタ全曲録音の第1弾として9曲を収めた2枚組のアルバム。ピアニストの清水和音が「今現在最も技術を持つピアニスト」と菊地裕介を評価しているだけにその出来栄えに期待できそうだ。2010年1月13-15日、3月13-15日、4月13-15日、富山、北アルプス文化センターにて収録された。
菊地裕介は、東京都に生まれる。桐朋女子高等学校音楽科卒業後、渡仏。 パリ国立高等音楽院ピアノ科に入学。1999年 1等賞で卒業。 2001年同研究科修了。 2003年10月?2007年ハノーファー音楽大学で学ぶ。 2007年2月に一時帰国、日本での演奏活動を開始。現在、東京藝術大学,東京音楽大学の非常勤講師を務める。
これまでの受賞歴は、1994年 第63回日本音楽コンクール 第2位 、2000年 マリア・カナルス・バルセロナ国際音楽演奏コンクール 第1位 、2003年 ポルトガル・ポルト市国際音楽コンクール 第1位 、2006年 ジュネーヴ国際音楽コンクール ピアノ部門 第3位 、2006年 フランシス・プーランク国際ピアノ・コンクール 第1位
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