2010年12月01日
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第2番/第9番「クロイツェル」
ヴァイオリン:庄司紗矢香
ピアノ:ジャンルカ・カシオーリ
CD:UCCG‐1511(DG)
ヴァイオリンの庄司紗矢香が4年ぶりにリリースした新録音盤だけに、庄司の成長ぶりに期待がわく。庄司は、1999年、第46回パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールにおいて同コンクール史上最年少、かつ日本人として初めて優勝したことは、まだ記憶に新しい。2004年にケルン音楽大学を卒業し、翌年パリに移ったとあるから、今はパリ在住であろうか。いずれにしても日本期待のヴァイオリニストであることには間違いなく、将来の大成を願うばかりだ。ピアノのジャンルカ・カシオーリは、1979年、イタリアのトリノ生まれ。ウンベルト・ミケーリ国際ピアノ・コンクールで優勝後、世界的に活躍。現在では指揮者・作曲家としても目覚しい活動をしている。庄司は「カシオーリとの出会いがあってこそ実現した録音」と語っているだけに、今後のコンビでの活躍が期待できる。