2015年4月06日
シェーンベルク:ブレットル・リーダー(キャバレー・ソング)より
ガラテーア(F.ヴェーデキント)
分をわきまえた愛人(H.ザルス)
ギガルレッテ(O.J.ビアバウム)
4つの歌曲 作品2
期待(R.デーメル)
君の金色の櫛を僕におくれ(R.デーメル)
高揚(R.デーメル)
森の日差し(J.シュラーフ)
ヴェーベルン:「第7の環」による5つの歌曲 作品3(S.ゲオルゲ)
これがあの歌だ
風の中で
小川の岸辺で
朝露の中に
葉の落ちた木が枝を伸ばす
ベルク:4つの歌曲 作品2
眠るんだ、眠るんだ(F.ヘッベル)
眠り込んだまま私は(A.モンベルト)
私は最強の巨人を倒した(A.モンベルト)
大気は暖かい(A.モンベルト)
シェーンベルク:シュテファン・ゲオルゲの「架空庭園の書」より15の歌曲 作品15
密生した木の葉に覆われた場所では
この楽園の中では林が
初めて私が貴方の領地に足を踏み入れた時
私の口元がこわばり、そして燃えるので
私に言って、どの小道を
私はいかなる仕事も手に付かない
不安と希望が交錯し私の心を締め付ける
今日貴方の肉体に触れなければ
幸せとはかくも厳しくつれないもの
美しい花壇を私は待ち焦がれながら眺める
私たちが花で飾られた入口の陰で
深い褥の中で聖なる憩いのあいだ
貴方は岸辺の柳に身をもたせ
木の葉についてばかり語るのを止めよ
私たちは夕暮れによくそのあずまやに行ったものだ
ソプラノ:長島剛子
ピアノ:梅本実
録音:2014年8月29日、9月5日、彩の国さいたま芸術劇場
CD:コジマ録音 ALCD‐9147
ソプラノの長島剛子は、札幌出身。国立音楽大学声楽科卒業。同大学院修士課程独歌曲専攻修了。ドイツ・デットモルト北西音楽大学卒業。その後ケルン音楽大学マスタークラスで研鑽を積む。1998年に「長島剛子・梅本実 リートデュオ」を結成。2001年にスタートした「世紀末から20世紀へ」のリサイタルシリーズは昨秋で13回を数え、その間、知られざる作曲家を含め、のべ33人の近現代作曲家の作品を取り上げた。1998年札幌市民芸術祭大賞、平成14年度文化庁芸術祭優秀賞を受賞。現在、国立音楽大学准教授。
ピアノの梅本実は、長崎出身。東京藝術大学を経て、同大学院修士課程器楽科ピアノ専攻修了。ドイツ・デットモルト北西音楽大学卒業。さらに引き続きハンブルクにて研鑽を積む。帰国後東京、札幌、福岡各地でソロリサイタル開催。札幌交響楽団、九州交響楽団と共演。またドイツ歌曲の共演ピアニストとして各地で幅広い活動を続けている。文部省在外研修員としてドイツ・カールスルーエ音楽大学で学ぶ。2001年第29回札幌文化奨励賞、平成14年度文化庁芸術祭優秀賞受賞。 現在、国立音楽大学准教授。