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2021年7月15日

★没後20年、遺されていた巨匠 朝比奈 隆 の名演発掘


シベリウス:交響曲 第2番

指揮:朝比奈 隆

管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団

CD:オクタヴィアレコード OVCL-00753(ライヴ録音)

 このCDは、1999年7月に行われた大阪フィル330回定期演奏会の記録。朝比奈のシベリウス第2番は、70年代の録音が残されているが、これは亡くなる2年前巨匠91歳時の録音。1999年7月30日 大阪、フェスティバルホールにおけるライヴ収録。

 指揮の朝比奈 隆(1908年―2001年)は、大阪フィルハーモニー交響楽団の音楽総監督を長年にわたり務めたが、生まれは東京。1928年京都帝国大学法学部に入学。同大学の交響楽団に参加し、ヴィオラとヴァイオリンを担当すると同時に、指揮をメッテルに師事した。一旦就職した後、再び京都帝国大学文学部哲学科に入学し、1937年に卒業。1940年新交響楽団を指揮してプロデビューを果たす。1942年大阪放送管弦楽団の首席指揮者に就任。1943年中国大陸に渡り、上海交響楽団などを指揮。1946年中国から引き揚げる。1947年関西交響楽団(大阪フィルの母体)を結成。1950年代からはベルリン・フィルなどヨーロッパの主要なオーケストラにも招かれるようになる。1960年に関西交響楽団を大阪フィルハーモニー交響楽団に改称し、以後朝比奈 隆は、同楽団の指揮者を54年間にわたり務めることになる。1975年には大阪フィルを率いてヨーロッパ演奏旅行を行い絶賛を博す。1996年、シカゴ交響楽団を指揮し北米デビューを果たす。主な受賞歴は、文化功労者、文化勲章(没後従三位)、日本芸術院賞、ドイツ連邦共和国功勲章大功労十字賞、オーストリア連邦共和国一等十字勲章など。

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