2025年5月08日
ベートーヴェン:交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」
交響曲 第7番 イ長調 作品92
指揮:カルロス・クライバー
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1974年3月、4月、1975年11月、1976年1月、ウィーン
CD:ユニバーサルミュージック UCCG-46027
このCDは、伝説の巨匠カルロス・クライバーが名門ウィーン・フィルを指揮した、ベートーヴェンの2大人気交響曲の黄金カップリング盤。今も両曲のベスト録音を選ぶ際には真っ先に挙げられる名盤中の名盤。
指揮のカルロス・クライバー(1930年―2004年)は、ドイツ生まれ(後にオーストリア国籍取得)の名指揮者であり、父は世界的名指揮者として名高かかったエーリッヒ・クライバー(1890年―1956年)。息子のカルロス・クライバーは、そんな偉大な父親の七光りで有名になった指揮者であったわけではなく、毛並みに加え実力も兼ね備えた指揮者であった。アルゼンチンのブエノスアイレルで育ったカルロスは、1954年に指揮者デヴューを果たす。1968年にバイエルン国立歌劇場の指揮者となると、独力で指揮者としての地位を確固としたものにした。1974年にはバイロイト音楽祭にもデビューを果たしている。さらに1987年には、シカゴ交響楽団を指揮し米国へも進出した。その後クライバーは、一般の指揮者がたどるような特定のオーケストラの音楽監督に就任することはなかった。