クラシック音楽 新譜CD情報


2023年3月02日

★ケラス&タローの共演によるマラン・マレ(1656年~1728年)作品集

マラン・マレ:プレリュード(ヴィオール曲集第3巻 組曲イ短調より)
       ガヴォット(ヴィオール曲集第3巻 組曲イ短調より)
       ミュゼット(ヴィオール曲集第4巻、組曲イ短調より)
       スペインのフォリアのクプレ(ヴィオール曲集第2巻より)
       ラ・レヴーズ(夢、夢想、夢見る女)(ヴィオール曲集第4巻、異国趣味の組曲より)
       ファンタジー(ヴィオール曲集第3巻 組曲イ短調より)
       グラン・バレ(ヴィオール曲集第3巻 組曲イ短調より)
       サラバンド(ヴィオール曲集第3巻 組曲イ短調より)
       膀胱結石手術図(ヴィオール曲集第5巻)
       クーラント(ヴィオール曲集第3巻 組曲イ短調より)
       作者不詳(伝:マラン・マレ):Les Regrets(後悔)
                         (ヴィオール曲集第2巻 組曲ホ短調より)
       プレリュード(ヴィオール曲集第2巻 組曲ニ短調より)
       サラバンド・グラーヴ(ヴィオール曲集第2巻 組曲ニ短調より)
       きわめて速く-遅く(マレ風ソナタ)
       ル・バディナージュ(ヴィオール曲集第4巻、異国趣味の組曲より)
                          [ピアノ・ソロ編曲]
       ジグ – ドゥーブル(ヴィオール曲集第3巻 組曲イ短調より)
       アルマンド(ヴィオール曲集第3巻 組曲イ短調より)

チェロ:ジャン=ギアン・ケラス

ピアノ:アレクサンドル・タロー

膀胱結石手術図の患者役:ギョーム・ガリエンヌ(コメディ・フランセーズ会員)

CD:キングインターナショナル KKC6623

 マラン・マレー(1656年―1728年)は、フランスの作曲家、指揮者、バス・ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)奏者。幼少の頃から音楽の才能を認められて、1667年にはパリ第一の音楽教育機関だったサン=ジェルマン=ロクセロワ教会の聖歌隊に入り、1672年までフランソワ・シャプロンなどのもとに教育を受ける。聖歌隊を出た後、ヴィオールをサント=コロンブなどに師事して、名手として知られるようになり、1676年にはパリのオペラ、そして1679年8月1日からはルイ14世の宮廷のヴィオール奏者に任命された。また作曲家としての名声も高く、1693年に最初のオペラ「アルシード」を発表してからは、パリのオペラの作曲家、そして後には指揮者としても成功をおさめている。晩年にはまた、ヴィオールの優れた教師として知られた。

 チェロのジャン=ギアン・ケラス(1967年生まれ)は、カナダ、モントリオール出身。マノスクでクレール・ラビエ、リヨンでレーヌ・フラショ、フライブルクでクリストフ・ヘンケル、ニューヨークでティム・エディの各氏にチェロを師事。1990年から2001年まで「アンサンブル・アンテルコンタンポラン」の首席チェロ奏者を務めた。

 ピアノのアレクサンドル・タロー(1968年生まれ)は、フランス、パリ出身。パリ国立高等音楽院卒業。1989年「ARDミュンヘン国際音楽コンクール」第2位となり、以来国際的な演奏活動を展開。録音にも力を入れ、特にラモーの「新クラヴサン組曲」は非常に高い評価を得ているほか、ラヴェルのピアノ作品全集は、2003年「アカデミー・シャルル・クロ・グランプリ ディアパソン金賞」を受賞。ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノフェスティバル、BBCプロムス、ルフトハンザ・バロック音楽祭など多くの音楽祭に出演。近年はジャン=ギアン・ケラスとデュオを組み、公演および録音などの活動を行っている。

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