2023年7月10日
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 WoO 5~アレグロ・コン・ブリオ(断片)
ヴァイオリン:ヴェロニカ・エーベルレ
指揮:サー・サイモン・ラトル
管弦楽団:ロンドン交響楽団
CD:キングインターナショナル KKC-6695
このCDは、ヴェロニカ・エーベルレが弾くベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61。カップリングはベートーヴェンが1790年頃に書いたヴァイオリン協奏曲ハ長調 WoO 5。この曲は、Allegro con brioの断片(259小節)が残っているだけの作品で、補完したかたちで演奏されることもあるが、ここではベートーヴェン筆による残された部分までを演奏している。
ヴァイオリンのヴェロニカ・エーベルレ(1988年生まれ)は、ドイツ南部のドナウヴェルト出身。6歳からヴァイオリンを始め、10歳でミュンヘンのリヒャルト・シュトラウス音楽院ジュニアクラスに入学。2001年からミュンヘン音楽大学でアナ・チュマチェンコに師事。同時にギムナジウムでも学び、2008年にアビトゥーアを取得している。10歳でミュンヘン交響楽団と共演してデビュー。2006年には17歳にしてサイモン・ラトル指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を共演し、国際的に注目されるようになる。その後も、突出したコンクール歴がないにもかかわらずニューヨーク・フィルハーモニック、ロサンジェルス・フィルハーモニック、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、hr交響楽団、北ドイツ放送交響楽団、バンベルク交響楽団、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団といった一流オーケストラと共演。また2008/09年シーズンにはカーネギー・ホールでリサイタルを行っている。2008年11月に初来日。