クラシック音楽 新譜CD情報


2024年6月27日

★”ヴァイオリンの女王” ヴィクトリア・ムローヴァのベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番/第1番/第8番

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 Op.30-1
        ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 Op.12-1
        ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 Op.30-3

ヴァイオリン:ヴィクトリア・ムローヴァ

フォルテピアノ:アラスター・ビートソン

CD:Signum Classics XSIGCD794

 現代のもっとも偉大なヴァイオリニストの一人、”ヴァイオリンの女王”ヴィクトリア・ムローヴァの英Signum Classics移籍の第2弾となるCDアルバムで、アラスター・ビートソンとの共演によるベートーヴェン:ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ第6番、第1番、第8番。

 ヴァイオリンのヴィクトリア・ムローヴァ(1959年生まれ)は、ロシア、モスクワ近郊ジュコーフスキー出身。モスクワ音楽院でレオニード・コーガンに師事。1980年「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」、1982年「チャイコフスキー・コンクール」でともに優勝。1983年にフィンランドでの演奏旅行中に西側へ亡命。西側へ移住後、ウィーン・フィルやモントリオール交響楽団、サンフランシスコ交響楽団、バイエルン放送交響楽団など、世界の主要なオーケストラと共演。また、エイジ・オブ・エンライトメント管弦楽団やオルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティークといった古楽器オーケストラとも共演。1990年代半ばからムローヴァ・アンサンブルを結成して、イタリアやドイツ、オランダで演奏活動を行う。小澤征爾指揮ボストン交響楽団と共演した録音(チャイコフスキーとシベリウスの協奏曲)は、モントルーの「ディスク大賞」を受賞。1995年には、アバド指揮ベルリン・フィルとのブラームスの協奏曲の録音(サントリーホールでのライヴ録音)は、「エコー・クラシック賞」と「ドイツ・レコード批評家賞」ならびに「レコード・アカデミー大賞」(音楽之友社)を受賞。現在、世界を代表するヴァイオリニストの一人。

 ピアノ/フォルテピアノのアラスター・ビートソンは、スコットランド出身。英国王立音楽大学でジョン・ブレイクリーに、インディアナ大学でメナヘム・プレスラーに師事。現在、バーミンガム音楽大学で教鞭を執る。マルサック音楽祭を創設し2012~18年に芸術監督を務め、2019年からはエルネンのスイス室内楽音楽祭の共同芸術監督を務める。近年はウィグモア・ホールやキングス・プレイスのほか、バース・モーツァルトフェスト、エディンバラ、エスビアウ等の音楽祭に出演している。またヴィクトリア・ムローヴァとはデュオ・リサイタルを開催し、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタではフォルテピアノも用いている。古典派の作品に加えシューマンやフォーレを得意とし、多岐にわたるレパートリーを持つ。現代作曲家とも親密な関係を築き、ジョージ・ベンジャミン、ハリソン・バートウィッスル、シェリル・フランシス=ホード、ハインツ・ホリガーと共同作業を行っている。

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