2022年5月19日

スクリャービン:交響曲全集&ピアノ協奏曲
<Disc1>
①交響曲第1番 ホ長調 《芸術讃歌》 作品26
②ピアノ協奏曲 嬰へ短調 作品20
<Disc2>
③交響曲第2番 ハ短調《悪魔的な詩》 作品29
④交響曲第4番《法悦の詩》 作品54
<Disc3>
⑤交響曲第3番 ハ短調《神聖な詩》 作品43
⑥交響曲第5番 《プロメテ – 火の詩》 作品60
⑦前奏曲 《夢》 作品24
①リュドミラ・レゴスタエヴァ(メゾ・ソプラノ)
アナトーリ・オルフェノフ(テノール)
モスクワ放送合唱団
②ゲンリヒ・ネイガウス(ピアノ)
④セルゲイ・ポポフ(トランペット)
⑥アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼル(ピアノ)
モスクワ放送合唱団
指揮:ニコライ・ゴロワノフ
管弦楽:モスクワ放送交響楽団
録音(モノラル):①1948年②1946年③1950年④1952年⑤1946年⑥1947年⑦1952年
CD:キングレコード ALT-513~5
ニコライ・ゴロワノフ(1891年―1953年)は、旧ソ連の指揮者・作曲家。ロシア、モスクワ出身。1901年にモスクワシノダル聖歌学校を卒業。1909年から合唱指揮者、作曲家として活動を開始し、またシノダル・ホールの指揮者としても活動する。その後、モスクワ音楽院に入学し、管弦楽クラスでセルゲイ・ワシレンコとミハイル・イッポリトフ=イワノフに師事し、1914年に卒業。1915年に初めてボリショイ歌劇場で指揮者として指揮し、副指揮者として劇場に迎えられる。 1919~1928年、1930~1936年に指揮者、1948~1953年に主任指揮者となる。ソ連楽壇においては最高の評価を受け、ボリショイ歌劇場との関係は長年にわたった。ゴロワノフはまた作曲家でもあり、数点の合唱曲によって名を遺している。活動の初期においては、ピアノ伴奏者も行っていた。
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2022年5月16日

<ディスク: 1>
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第1番 ヘ長調 作品5の1 I
第2番 ト短調 作品5の2 I
第3番 イ長調 作品69 I
<ディスク: 2>
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第4番 ハ長調 作品102の1 I
第5番 ニ長調 作品102の2 I
《魔笛》の「愛を感じる男の人たちは」の主題による7つの変奏曲 変ホ長調 WoO 46
《魔笛》の「恋人か女房か」の主題による12の変奏曲 ヘ長調 作品66
《マカベウスのユダ》の「見よ、勝利の英雄の来るのを」の主題による12の変奏曲
ト長調 WoO 45
チェロ:長谷川陽子
ピアノ:松本和将
CD:日本アコースティックレコーズ NARD‐5079~80(2枚組)
このCDは、デビュー35周年の集大成として、長谷川陽子がベートーヴェンの室内楽の傑作に、名手 松本和将を迎え、挑む。
チェロの長谷川陽子は、第54回「日本音楽コンクール」第2位受賞。1988年桐朋音楽大学に入学。翌年、文化庁派遣在外研修員としてフィンランドのシベリウス・アカデミーに留学。1992年同アカデミーを首席で卒業し、帰国。「ロストロポーヴィッチ国際チェロ・コンクール」特別賞受賞、霧島国際音楽祭賞受賞、モービル音楽賞奨励賞受賞。現在、桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。
ピアノの松本和将(1979年生まれ )は、岡山県倉敷市出身。ドイツに留学していたことからベートーヴェン、ブラームスなどのドイツ物を得意とする一方、幼い頃より最も多く演奏している作曲家であるショパンの作品にも精通。2003年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」ピアノ部門5位入賞(入賞当時日本人最高位)。
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2022年5月12日

ブラームス:幻想曲集 op.116
3つの間奏曲 op.117
6つの小品 op.118
4つの小品 op.119
ピアノ:ポール・ルイス
CD:キングインターナショナル KKC-6452
ピアノのポール・ルイス(1972年生まれ)は、イギリス、リバプール出身。最初はチェロを習ったが興味を持てず、学校の講堂にあったピアノを弾き始め、12歳から本格的にレッスンを始める。チェタム音楽学校、ギルドホール音楽院を経て、アルフレート・ブレンデルに師事。1994年「ロンドン国際ピアノコンクール」第2位。1997年スタインウェイ社の1000人目の“スタインウェイ・アーティスト”となり、2002年ウィグモアホールのライジング・スター・シリーズの代表アーティストに選ばれた。5年間をかけてベートーヴェンのピアノソナタ全32曲を演奏した他、2010年英国の映画祭BBCプロムスでベートーヴェンの5つの協奏曲を異なる指揮者と楽団で演奏して話題を呼ぶ。2011年シューベルトの世界に迫る2年がかりの連続演奏会を開催するなど、作曲家の個性を深く掘り下げて演奏することを好む。
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2022年5月09日

R.シュトラウス:交響詩「ドン=キホーテ」 作品35(騎士的な性格の主題による幻想的変奏曲)
交響詩「死と変容」 作品24
チェロ:ミッシャ・マイスキー
ヴィオラ:ラース・アンダース・トムター
指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
管弦楽:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1999年10月7、8日 プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
CD:フォンテック OVCL-00783
2002年に発売されたアシュケナージ&マイスキーによる「ドン=キホーテ」は、その完成度の高さから奇跡的な名盤と評価の高い録音であった。今まで、CDとSACDという2つのメディアで販売していたディスクが、新マスタリングを施し、Hybrid Discとして再登場。
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2022年5月05日

①月夜のでんしんばしら 【宮澤賢治作曲】
②イギリス海岸の歌 【宮澤賢治作曲】
③精神歌1 【川村悟郎原曲】
④精神歌2 【川村悟郎原曲】
⑤剣舞の歌 【宮澤賢治作曲】
⑥応援歌 【原曲不明】
⑦牧者の歌 【J.E.スピルマン原曲】
⑧ポランの広場 【G.エヴァンズ原曲】
⑨太陽マジックの歌 【宮澤賢治作曲】
⑩牧歌 【宮澤賢治作曲】
⑪星めぐりの歌 【宮澤賢治作曲】
⑫北ぞらのちぢれ羊から 【宮澤賢治作曲】
⑬大菩薩峠の歌 【宮澤賢治作曲】
⑭ポラーノの広場のうた 【C.H.ガブリエル原曲】
⑮角礫行進曲 【グノー作曲】
⑯牧馬地方の春の歌 【イッポリトフ=イワーノフ作曲】
⑰種山ヶ原 【ドヴォルザーク作曲】
⑱弓のごとく 【ベートーヴェン作曲】
⑲火の島の歌 【ウェーバー作曲】
⑳黎明行進曲 【作曲者不明】
㉑私は五連隊の古参の軍曹 【チッペラリー原曲】
㉒一時半なのにどうしたのだろう 【スイミング・ワルツの旋律】
㉓糧食はなし四月の寒さ 【スイミング・ワルツの旋律】
㉔饑餓陣営のたそがれの中 【讃美歌原曲】
㉕バナナン大将の行進曲A 【教導団歌原曲】
㉖バナナン大将の行進曲 B【教導団歌原曲】
㉗耕母黄昏 【宮澤賢治讃美歌原曲】
㉘風の又三郎 【杉原泰蔵作曲】
(全曲宮澤賢治作詩、中村節也編曲)
ボーナス・トラック 雨ニモ負ケズ(岩手言葉による朗読)
テノール:福井 敬(③④⑮㉓~㉖)
バリトン:和田 央
バリトン:大河原拓也
ピアノ:谷池重紬子
CD:キングインターナショナル KKC-087
宮澤賢治は音楽好きで、当時としては破格のレコード・コレクションや、チェロを弾いたことも伝えられている。音楽創作も試み、関わった歌曲が28篇残されている。全点賢治自身の詩により、うち8篇は作曲も手掛けている。「風の又三郎」以外の19曲も既存のメロディに詩作している点が貴重で、まぎれもない文芸創作と言える。そのなかにはベートーヴェンの「田園」やドヴォルザークの「新世界」もあり、音楽のイメージからインスピレーションを得ているのも興味深い。「新世界」第2楽章による「種山ケ原」は、堀内敬三による有名な「遠き山に日は落ちて」よりも四半世紀以上前に詩作されている先取性も驚き。28篇すべての録音は史上初。賢治の作曲はメロディが伝えられるのみのため、作曲家・中村節也が長年の研究うえ、校訂。既存のメロディによる曲も含めピアノ伴奏を付けた。
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2022年5月02日

ラヴェル:クープランの墓(フーガ、トッカータ:ケネス・ヘスケス管弦楽編曲)
道化師の朝の歌
海原の小舟
亡き王女のためのパヴァーヌ
古風なメヌエット
ラ・ヴァルス
指揮:サカリ・オラモ
管弦楽:ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
ホルン:マルクス・マスクニッティ
CD:キングインターナショナル KKC6453
指揮のサカリ・オラモ(1965年生まれ)は、フィンランド、ヘルシンキ出身。シベリウス音楽院でヴァイオリンを学び、17歳でアヴァンティ室内管弦楽団の創設に参加する。その後、フィンランド放送交響楽団のコンサートマスターを務める。1989年から3年間、シベリウス音楽院の指揮者ヨルマ・パヌラのクラスに在籍。1993年、フィンランド放送交響楽団の指揮者が病気のため公演の直前にキャンセルし、代役として指揮台に立った。この成功により、同交響楽団の副常任指揮者となった。これまで、バーミンガム市交響楽団音楽監督(1998年~2008年)、フィンランド放送交響楽団首席指揮者(2003年~2012年)、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者(2008年~2021年)を歴任。そして、2006年よりフィンランドのウェスト・コースト・コッコラ歌劇場首席指揮者、2008年よりストックホルム王立フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2013年よりBBC交響楽団首席指揮者を務め、現在に至っている。2015年「ロイヤル・フィルハーモニック協会指揮者賞」受賞。
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2022年4月28日

バッハ:ヨハネ受難曲 BWV245
指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー
管弦楽:イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
独唱:ニック・プリッチャード(福音史家:テノール)
ウィリアム・トーマス(イエス:バス)
アレックス・アシュワース(ピラト、アリア:バス)
ジュリア・ドイル(アリア:ソプラノ)
アレクサンダー・チャンス(アルト・アリア:カウンタ―テノール)
ピーター・ダヴォレン(アリア:テノール)
マイケル・ラファティ(ペテロ:バリトン)
アリソン・ポンスフォード=ヒル(侍女:ソプラノ)
ガレス・トレセダー(従僕Ⅰ:テノール)
ジョナサン・ハンレー(従僕Ⅱ:テノール)
合唱:モンテヴェルディ合唱団
CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45041~2
指揮のジョン・エリオット・ガーディナー(1943年生まれ)は、イギリス出身。ケンブリッジとロンドンのキングズ・カレッジで学ぶ。ケンブリッジの学生時代の1964年に「モンテヴェルディ合唱団」を結成して、その活動が一躍世界的注目を浴びる。その折に結成したオリジナル楽器によるオーケストラが「イングリッシュ・バロック・ソロイスツ」へと発展していった。つまり、ガーディナーは、モンテヴェルディ合唱団とイングリッシュ・バロック・ソロイスツの両方の創始者として古典派音楽の演奏で活躍を見せ、その名は世界的に定着することになる。1990年には、ロマン派音楽のレパートリー開拓を目指して、「オルケストル・レヴォリューショネール・エ・ロマンティーク」を新たに結成した。1998年にエリザベス2世よりナイトに叙任された。
この録音は、1986年のアルヒーフ・レーベルへの録音、2003年のSDGレーベル録音に続く、ガーディナーにとって3度目の『ヨハネ受難曲』。2021年4月の聖金曜日にオックスフォードのシェルドニアン劇場で演奏、全世界にライヴ配信され高い評価を得た。
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2022年4月25日

ブルックナー:交響曲第8番
指揮:セルジュ・チェリビダッケ
管弦楽:ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1994年4月23日コリセウ・リスボン・ポルトガル国営放送(RTP)によるデジタル・ライヴ
CD:東武レコーディングス TBRQ 9009(UHQCD 2枚組)
指揮のセルジュ・チェリビダッケ(1912年―1996年)は、ルーマニア生れのドイツで活躍した名指揮者。ベルリン音楽大学などで学び、第二次世界大戦後、ベルリン放送交響楽団の指揮者コンクールで優勝。その後、ベルリン・フィルで指揮者デビューを飾り、ベルリン・フィルの首席指揮者に就任する。当時チェリビダッケへの評価は高かったが、楽団員との間でトラブルが多く、ベルリン・フィルを指揮することを止めてしまう。その後、南ドイツ放送交響楽団(シュトゥットガルト放送交響楽団)の定期客演指揮者を経て、1979年ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。1977年には初来日を果たし、以後しばしば日本を訪れた。
このCDは、ブルックナー演奏の頂点とまで賞賛された伝説のライヴ「チェリビダッケ、リスボン・ライヴ」が、正規音源からUHQCDにて正規リリース。この演奏はプライヴェート盤で発売されるや否やセンセーションを巻き起こしたうえに入手困難となり、ネットオークションでも高値を記録した幻の演奏。
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2022年4月21日

ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲
ピアノ:内田光子
CD:ユニバーサルミュージック UCCD‐45016
ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲は、2013年から度々リサイタルのメイン曲として演奏している内田光子の重要なレパートリーの一つ。2021年行われた来日ツアーでも演奏し、好評を博した。2021年73歳を迎え、心技体そろった今だからこそこの難曲に挑戦する意欲と情熱が感じられる、ファン待望の新録。
ピアノの内田光子(1948年生れ)は、静岡県熱海市出身、英国籍。1971年、英国ウィグモア・ホールでの演奏会でロンドン・デビュー。1982年ロンドンのウィグモア・ホールでのモーツァルト「ピアノ・ソナタ連続演奏会」はロンドンの批評家から絶賛を浴び、一躍、楽壇の寵児となる。2009年DBE(大英帝国勲章第2位)を授与されエリザベス女王よりデイムの称号を授かる。2011年第53回「グラミー賞(最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞)」、2015年「モーツァルト生誕259年記念モーツァルト・ゴールデン・メダル」、2015年「高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)」、2017年第59回「グラミー賞(クラシック部門最優秀ソロ・ボーカル・アルバム賞)」を受賞。
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