2011年11月10日

バルトーク:弦楽四重奏曲全集(第1番~第6番)
[1](1)弦楽四重奏曲第1番op.7 BB52 Sz40
(2)弦楽四重奏曲第2番op.17 BB75 Sz67
(3)弦楽四重奏曲第3番BB93 Sz85
[2](1)弦楽四重奏曲第4番BB95 Sz91
(2)弦楽四重奏曲第5番BB110 Sz102
(3)弦楽四重奏曲第6番BB119 Sz114
[3](1)「古典四重奏団から見たバルトーク」(解説)
弦楽四重奏:古典四重奏団
(第1ヴァイオリン:川原千真/第2ヴァイオリン:花崎淳生/ヴィオラ:三輪真樹/チェロ:田崎瑞博)
CD:レグルス(レーベル:クレアシオン) CRT-2100 3枚
古典四重奏団は、1986年東京藝術大学および同大学院卒業生により結成。1997年、村松賞受賞。1999年、ギリシャ公演。2004年、文化庁芸術祭大賞受賞(モーツァルト)。2005年、ドイツ公演。2007年、文化庁芸術祭賞受賞(ショスタコーヴィチ)。今回発売のバルトーク:弦楽四重奏曲全集(第1番~第6番)では、チェロの田崎瑞博構成によるレクチャーCDも付いおり、バルトークの弦楽四重奏曲を演奏例付きでわかりやすく解説してある。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年11月08日
1.ヴォルフガング・リーム:ヴァイオリンと小オーケストラのための〈夏の曲〉「光の戯れ」
2.クシシュトフ・ペンデレツキ:ヴァイオリンとコントラバスのための「協奏的二重奏」
3.ヴォルフガング・リーム:ヴァイオリンとコントラバスのための「ダイアド」
4.セナスチャン・カリアー:ヴァイオリンとオーケストラのための「タイム・マシン」
ヴァイオリン:アンネ=ゾフィー・ムター
指揮:マイケル・フランシス(1)/アラン・ギルバート(4)
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック(1,4)
コントラバス:ロマン・パトコロ(2,3)
CD:ユニヴァーサル・ミュージック(ドイツ・グラモフォン) UCCG-1550
伝統的なレパートリーと同様にムターが常に情熱を傾けているのが現代作品。2010年11月にこの録音と同じ顔ぶれで世界初演されたリームの「光の戯れ」、2011年6月に世界初演された7楽章からなる協奏曲カリアーの「タイム・マシン」。そして、1982年スロヴァキア生まれのコントラバスの名手、ロマン・パトコロとの二重奏といった多彩な内容となっている。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年11月07日

バッハ:ピアノ協奏曲全集(第1番―第5番)
ピアノ:ラミン・バーバラ
指揮:リッカルド・シャイー
管弦楽:ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団
録音:2009年5月、ケヴァントハウス
CD: ユニバーサル ミュージック クラシック UM-UCCD1301
1976年イランのテヘランで生まれたピアニスト、ラミン・バーラミは、異色の存在ながらバッハ演奏で高い評価を得ている。このCDは、ラミン・バーラミによる待望の新譜、バッハのピアノ協奏曲全集。精緻でダイナミックなシャイー指揮ゲヴァントハウス管弦楽団の伴奏。大胆にペダルを使用して饒舌に歌うバッハの協奏曲の新境地を聴くことができそう。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年11月03日

マーラー 交響曲第1番「巨人」
指揮:ピエタリ・インキネン
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
録音:2010年12月10日、11日サントリーホール(ライブ録音)
CD:日フィル自主レーベル JPOV-3003
指揮のピエタリ・インキネン(1980年生まれ)は、フィンランド出身のヴァイオリニスト、指揮者。シベリウス音楽院、ケルン音楽大学で学ぶ。第9回クオピオ・ヴァイオリン・コンクール第1位(2000年)など、ヴァイオリニストとしての活動を行うと同時に、指揮者として北欧のオーケストラ中心に多数共演。同時にオペラの指揮活動も行い、フィンランド国立オペラに定期出演のほか2006年にモネ劇場で「春の祭典」を指揮する。2008年、ニュージーランド交響楽団音楽監督に就任。さらに2009年から日本フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者に就任している。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年11月01日

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第5番「幽霊」
ピアノ三重奏曲 第7番「大公」
ピアノ:ジャスミンカ・スタンチュール
ヴァイオリン:ウェルナー・ヒンク
チェロ:フリッツ・ドレシャル
CD:カメラータ・トウキョウ CMCD-28242
録音:2011年2月、オーストリア
このCDは、日本でもお馴染みの元ウィーン・フィルのコンサートマスターのウェルナー・ヒンクがヴァイオリンを弾いている。優雅さと堂々とした気品あふれる楽想の「大公」、そして神秘的な雰囲気を漂わせる「幽霊」は、ともにベートーヴェンの室内楽の名曲として知られている。ゆるぎないウィーンの伝統を継承するウェルナー・ヒンクに加え、フリッツ・ドレシャル、そしてピアニストのジャスミンカ・スタンチュールによるおなじみのトリオが、ウィーン情緒たっぷりに2つの名作を快演。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年10月28日

ブルックナー:交響曲第7番
指揮:ケント・ナガノ
管弦楽:バイエルン国立管弦楽団
CD:ソニーミュージックジャパン S-SICC1454
日系指揮者、ケント・ナガノ/バイエルン国立管弦楽団(バイエルン国立歌劇場管弦楽団)の気鋭のコンビによる、2010年の「第4番(第1稿)」に続くブルックナー・チクルス第2弾。ブルックナーの交響曲のなかでも、その歌謡的な作風で高い人気を誇る「第7」。どこまでも流れる大河のような作品の真髄を、ナガノがその鋭い視点でえぐり出す。2011年9月~10月、ナガノ指揮バイエルン国立歌劇場来日公演記念盤。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年10月25日

シェーンベルグ:ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルグ編曲)
「映画の一場面への伴奏音楽」(迫り来る危機~不安~破局)
室内交響曲第1番
指揮:サイモン・ラトル
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD:EMI‐TOCE11076
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番は、シェーンベルグがオーケストラ用に編曲した曲。室内楽がどうオーケストラで再現されているかが聴きもの。「映画の1場面への伴奏音楽」は、1929年、実験的な映画の音楽として書かれたが、結局、映画はお蔵入りとなった。1930年にハンス・ロスバウトの指揮でフランクフルト放送交響楽団によって初演され、その後、バレエ音楽としても用いられた。「室内交響曲第1番」は、当初は単一楽章の15人編成として1906年に完成させたが、再び1935年に手を加え、これが今回編曲版。1935年に再編曲されたフル・オーケストラ版をラトルがレコーディングするのは今回が初めて。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年10月21日

~川畠成道 クライスラーを弾く~
ヴァイオリン:川畠成道
ピアノ:寺嶋陸也
CD:ビクターエンタテインメント VICC-60797
クライスラー:ウィーン奇想曲
美しきロスマリン
愛の喜び
ユモレスク
愛の悲しみ
ジプシーの女
精霊の踊り
アンダンティーノ
タンゴ
おもちゃの兵隊の行進曲
中国の太鼓
インドの歌
アンダンテ・カンタービレ
コレルリの主題による変奏曲
踊る人形
ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
ロマンス
オールド・リフレイン
ヴァイオリンの川畠成道(1971年生まれ)は、東京都出身。8歳の時、視覚障害を負う。 1990年、桐朋学園大学音楽学部に入学、同年の第59回日本音楽コンクールで第3位受賞。1994年9月、英国王立音楽院大学院へ留学。1996年、英国王立音楽院協奏曲コンクールで第1位を受賞。その後、「スペシャル・アーティスト・ステータス」の称号(同音楽院史上2人目)を与えられて同大学院を首席で卒業。現在、英国を拠点に日本国内の演奏活動を行う。自らの著書、「耳を澄ませば世界は広がる」を集英社新書から発売。その著書の中で、20世紀を代表するヴァイオリニストであり作曲家・編曲家でもあるフリッツ・クライスラー(1875年~1962年)への畏敬の思いを綴っていることから、全曲クライスラー作品を新たに録音。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年10月20日

ブラームス:チェロ・ソナタ第1番&第2番
チェロ:金子鈴太郎
ピアノ:須藤千晴
CD:オクタヴィアレコード
チェロの金子鈴太郎は、1977生まれ。桐朋学園ソリスト・ディプロマコースを経て、ハンガリー国立リスト音楽院に学ぶ。1999年、2000年イタリア・シエナのキジアーナ音楽祭において、名誉ディプロマを受賞。2004年、松方ホール音楽賞大賞受賞。2008年、バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲演奏会が高く評価され、音楽クリティック・クラブ奨励賞を受賞。
ピアノの須藤千晴は、東京芸術大学音楽学部器楽科卒業。ドイツ政府給費留学生としてドイツ国立ベルリン音楽大学に留学。同大学を最高点を得て卒業し、ディプロマを取得。現在、ソロ、そして室内楽に国内外で積極的な演奏活動を展開している。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年10月18日

~奇蹟のニューヨーク・ライヴⅢ ブリテン:戦争レクイエム~
ブリテン:戦争レクイエム
指揮:小澤征爾
管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ
独唱:クリスティン・ゴーキー(ソプラノ)/アンソニー・ディーン・グリフィー(テノール)/マティアス・ゲルネ(バリトン)
合唱指揮:ピエール・ヴァレー
合唱:SKF松本合唱団/栗友会合唱団/SKF松本児童合唱団
録音:2010年12月12月17&18日、スターン・オーディトリアム・ペレルマン・ステージ、カーネギー・ホール、ニューヨーク(ライヴ録音)
CD:ユニバーサル・ミュージック SHM-CD:UCCD-1293
小澤征爾が長い病気療養から初の本格復帰となった2010年12月のカーネギー・ホール「JapanNYC」でのコンサートから、12月18日に演奏された「戦争レクイエム」を収録。ブラームス、ベルリオーズの大成功を受け期待が高まるなか行われたコンサートは、小澤征爾の体調を考慮し、途中休憩をはさんで演奏された。渾身のタクトにオーケストラと合唱が一体となった素晴らしい演奏に観客は総立ちとなり、合唱のクオリティの高さも現地で絶賛された、記念すべきニューヨーク公演の記録。辛口批評で知られるニューヨーク・タイムズ紙も「紙深い絆で結ばれた指揮者と演奏者たち」と高く評価した演奏会のライヴ録音。
コメント/トラックバック投稿 »