2011年10月14日

ハイドン:弦楽四重奏曲第32番/ 第74番「騎士」/第77番「皇帝」
弦楽四重奏:ウィーン・アルティス弦楽四重奏団
(ペーター・シューマイヤー<第1ヴァイオリン>/ヨハネス・マイスル<第2ヴァイオリン>/ヘルベルト・ケーファー<ヴィオラ>/オトマール・ミュラー<チェロ>)
録音:2008年6月/オーストリア
CD:カメラータ・トウキョウ CT-CMCD28241
ウィーン・アルティス弦楽四重奏団は、ウィーン発の実力派カルテットで、古典派から近現代までの幅広いレパートリーを持ち、ウィーンの伝統を受け継ぐ演奏を聴かせてくれる。同四重奏団は、現在のメンバーたちがウィーン音楽大生だった1980年に設立された。在学中は欧米の音楽コンペティションで数々の賞を受賞。1985年からは世界各地での本格的な公演活動を開始し、1988年以降からはウィーン楽友協会(ムジークフェライン)において同協会主催による定期演奏会を続けている。2000年には権威あるドイツのエコー・クラシック賞、室内楽部門大賞を受賞。
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2011年10月13日

~2010年ルツェルン音楽祭オープニングを飾った「フィデリオ」ライヴ!~
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」全曲
指揮:クラウディオ・アバド
管弦楽:マーラー・チェンバー・オーケストラ/ルツェルン祝祭管弦楽団
合唱指揮:エルヴィン・オルトナー
合唱:アルノルト・シェーンベルク合唱団
舞台監督:タティアーナ・ギュルバカ
録音:2010年8月12日、15日 スイス、ルツェルン(ライヴ)
CD:ユニバーサル ミュージック クラシック SHM-CD:UCCD-1285/6 (2枚組)(デッカ)
ドン・フェルナンド(大臣)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ペーター・マテイ(バリトン)
ドン・ピツァロ(ピサロ)(総監)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ファルク・シュトルックマン(バス)
フロレスタン(囚人)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヨナス・カウフマン(テノール)
レオノーレ(フィデリオと名乗るフロレスタンの妻)・・・・・・ニーナ・ステンメ(メッゾ・ソプラノ)
ロッコ(監獄の番人)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリストフ・フィシェサー(バス)
マルツェリーネ(マルセリーネ)(ロッコの娘)・・・・・・・・・・ラへル・ハルニシュ(ソプラノ)
ヤキーノ(門番)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリストフ・シュトレール(テノール)
第1の囚人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フアン・セバスティアン・アコスタ(バリトン)
第2の囚人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・レヴェンテ・パール(バス)
スイスの高級避暑地ルツェルンで毎年8月に行われているルツェルン音楽祭は、クラウディオ・アバドのもと、世界中からトップ・アーティストが集結することでも有名。2010年のオープニング・コンサートには人気絶頂のテノール、ヨナス・カウフマンが登場し、ベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」がセミ・コンサート形式で上演された。このアルバムは、そのときのライヴを収録したもので、カウフマンにとってはオペラ全曲初録音となる記念すべきもの。
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2011年10月07日

~メキシコ女性指揮者アロンドラ・デビュー! 8人の作曲家の華麗なるメキシコ・オーケストラ作品集~
マルケス:ダンソン第2番
ヴァイオリンとオーケストラのためのメロディ
チャベス:バレエ音楽「馬力」組曲~第3曲「熱帯地方」
カストロ:歌劇「アツィンバ」間奏曲
イバーラ:シンフォニア第2番「夢の控えの間」
ウアパンゴ
クレプシドラ(水時計)
ウイサル:交響詩「イマヘネス」
指揮:アロンドラ・デ・ラ・パーラ
管弦楽:フィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカス(POA)
CD:ソニーミュージックジャパン S‐SICC1476
指揮のアロンドラ・デ・ラ・パーラは、1980年、ニューヨーク生まれ。2歳の時に両親とともにメキシコに移り住む。7歳でピアノを、13歳でチェロを習い、その13歳の時に指揮者を志望。メキシコに戻ってからは、メキシコ・シティの音楽研究センター(CIEM)で作曲を学び、19歳でニューヨークに渡って、マンハッタン音楽学校で学ぶ。2004年、23歳の時に、自らフィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカス(POA)を創設。使命は、南北アメリカの若い演奏家や作曲家を紹介する場としてのオーケストラを作ることであり、広い意味でのアメリカ大陸の音楽を、オーケストラのスタンダードなレパートリーにしっかりと根付かせること。彼女は、「ニューヨークで指揮した初のメキシコ女性」という栄誉を手にし、メキシコ観光省文化大使でもある。プラシド・ドミンゴは、彼女を「驚異の指揮者」と絶賛したという。
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2011年10月06日

~トリフォノフ・プレイズ・ショパン~
ショパン:マズルカ風ロンド
華麗なる大円舞曲(ワルツ第1番)
練習曲第8番
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
マズルカ第33番/第34番/第35番
ピアノ・ソナタ第3番
ピアノ:ダニール・トリフォノフ
録音:2010年5月、伊ヴェネツィア、フェニーチェ劇場、2010年11月、サチーレ、ファツィオリ・ホール(ライヴ録音)
CD:ユニバーサルミュージック(デッカ) UCCD-1306
ピアノのダニール・トリフォノフは、1991年ロシアのニジニ・ノヴゴロド生まれ。まだ20歳になったばかりでありながら、2010年のショパン・コンクールで第3位、2011年のアルトゥーロ・ルービンシュタイン国際コンクールとチャイコフスキー・コンクールに相次いで優勝。チャイコフスキー・コンクールでは、すべての優勝者から選ばれるグランプリにも、史上二人目として選ばれた。このデビュー・アルバムは、2010年イタリアで行われたショパン・リサイタルを収録したもの。彼が愛用するイタリアの名器ファツィオリ・ピアノが使用されている。
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2011年10月04日

ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」
指揮:サカリ・オラモ
管弦楽:ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
CD:エクストン OV‐EXCL00073
指揮のサカリ・オラモ(1965年生まれ)は、フィンランドの指揮者。シベリウス音楽院でヴァイオリンを学ぶ。1998年から2008年までバーミンガム市交響楽団の音楽監督を務める。2003年フィンランド放送交響楽団の首席指揮者、2006年コッコラ歌劇場首席指揮者、2008年ストックホルム王立フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者にそれぞれ就任するなど、現在フィンランドで一番注目されている若手指揮者だけに、注目される一枚。
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2011年9月30日

ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」 全曲
指揮:アントニオ・パッパーノ
管弦楽:ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団
出演: ジェラルド・フィンリー, ジョン・オズボーン, マリン・ビイストルム, マリ=ニコル・ルミウ, エレナ・クサントウダキス他
CD:EMIミュージック・ジャパン TOCE-90198
現代最高のオペラ指揮者の一人であるアントニオ・パッパーノが、ロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」全曲を録音したCD。このオペラの序曲はあまりにも有名であるが、オペラ自体は4幕からなる長大なもの。あまりの大掛かりな内容のためこれまで上演機会は少なく、EMIでの同作品の録音は、1972年のガルデルリ盤にまで遡るという。他社からも発売が少ないため、オペラ・ファンには貴重なレパートリーとなる。主役にはカナダ出身でメトロポリタン・オペラなどで活躍するバス歌手ジェラルド・フィンリー、テノールのジョン・オズボーンなど。パッパーノは、2002年からコヴェント・ガーデン王立歌劇場音楽監督、2005年から聖チェチーリア音楽院管弦楽団の音楽監督を務めている。
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2011年9月27日

ブルックナー 交響曲第8番(ノヴァーク版 第2稿)
指揮:ユベール・スダーン
管弦楽:東京交響楽団
録音:2010年11月25日、11月26日、ミューザ川崎シンフォニーホール
CD:[SACD]NF51203/[CD]NF21203
前作のブルックナー交響曲第7番は、第22回ミュージック・ペンクラブ音楽賞の<最優秀アルバム賞>(クラシック日本人演奏部門)と<最優秀録音賞>のダブル受賞に輝くなど、演奏、録音の両面で高い評価を得たが、今回は、それに続く交響曲第8番のCD。 スダーンが得意とするブルックナーの交響曲の中でも、「8番は最高傑作」と自身がもっとも愛する作品。ホールを知りつくした指揮者とオーケストラによって、深い味わいのある熟成した響きが聴ける。
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2011年9月23日
~「オンブラ・マイ・フ」 ビューティー・オブ・ザ・バロック~
さあ、もういちど、いまやさしい愛が求めている
もしうまくいかなかったらどのように?
影はこれまでなかった(オンブラ・マイ・フ) ≪セルセ≫から
群れをなす輝けるセラフィムたちを集め ≪サムソン≫から
私が土の中に横たえられるとき (ディドーの嘆き) ≪ディドーとエネアス≫から
心よ、ほのかな喜びの住まい ≪エイシスとガラテア≫から
さあ、私はあなたを見て喜び ≪ポッペアの戴冠≫から
あのちょっぴり高慢な眼差しが ≪音楽の諧謔≫から
あなたを抱かせて ≪ロデリンダ≫から
守護天使達よ、ああ、私をお守りください ≪時と真理の勝利≫から
悲しみに沈める御母は涙にくれて(スターバト・マーテル) ≪スターバト・マーテル≫から
恋にいそしみ カンタータ第202番≪消え去れ、悲しみの影≫(結婚カンタータ) BWV202から
羊らは安けく草はむ カンタータ第208番≪楽しき狩りこそわが悦び≫ BWV208から
ソプラノ:ダニエル・ドゥ・ニース
カウンター・テノール:アンドレアス・ショル
指揮:ハリー・ビケット
管弦楽:イングリッシュ・コンサート
録音:2010年8月12-16日、ロンドン、ハムステッド・ガーデン郊外・聖ユダ教会
2011年1月24日 オート=アルザス・ドミニク修道院
CD:UCCD-1300(デッカ)(日本盤のみSHM-CD仕様)
ダニエル・ドゥ・ニースのサード・アルバム。ニースは、スリランカとオランダの血を引き、オーストラリア生まれで、ロサンゼルスで育つ。25歳の時、2005年のグラインドボーン・フェスティバルで、オペラ「ジュリアス・シーザー」のクレオパトラ役の急な代役で大成功を収めた。今回は、「オン・ブラ・マイフ」をはじめ、バロック時代のオペラ・アリアや宗教アリアなどを収録したアルバム。ゲストとしてカウンター・テノールのアンドレアス・ショルが参加、伴奏はバロック音楽のスペシャリスト、ハリー・ビケット指揮イングリッシュ・コンサート。
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2011年9月21日

ラフマニノフ:交響曲第2番
リャードフ:「魔法にかけられた湖」
指揮:アントニオ・パッパーノ
管弦楽:サンタ・チェチーリア管弦楽団
CD:EMI‐TOCE90197
指揮のアントニオ・パッパーノ(1959年生まれ)は、ロンドンでイタリア人を両親に生まれた。米国でピアノ、作曲、指揮法を学ぶ。1987年、オスロ国立歌劇場で「ラ・ボエーム」で指揮者デビューを果たし、1990年には音楽監督に就任。さらに32歳でベルギー・モネ劇場の音楽監督に就任。1999年、「ローエングリン」の指揮して、バイロイト音楽祭デビューを飾る。2002年、コヴェント・ガーデン王立歌劇場音楽監督に就任。2005年からは、チョン・ミュンフンの後を継ぎ、聖チェチーリア音楽院管弦楽団の音楽監督に就任している。
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2011年9月16日

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲/弦楽六重奏曲第2番
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
指揮:ダニエル・ハーディング
管弦楽:マーラー・チェンバー・オーケストラ
ユリア=マリア・クレッツ (Vn), シュテファン・フェーラント (Va), ポーリーヌ・ザクセ (Va), クリストフ・リヒター (Vc) 他
録音:2010年2月 ソシエダ・フィラルモニカ/2010年9月 テルデックス・スタジオ
CD: 仏ハルモニア・ムンディ(キング・インターナショナル)
イザベル・ファウスト(1972年生まれ)は、ドイツのヴァイオリニスト。1987年、レオポルド・モーツァルト・コンクールで優勝。1993年、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝。現在、世界各地で演奏活動を行う。2004年から、ベルリン芸術大学、ヴァイオリン専攻科の教授を務めている。
ダニエル・ハーディング(1975年生まれ)はイギリスの指揮者。1994年、バーミンガム市交響楽団を指揮してデビュー。このデビュー演奏会がロイヤル・フィルハーモニック協会の「ベスト・デビュー賞」を受賞。クラウディオ・アバドに認められ、1996年ベルリン芸術週間においてベルリン・フィルを指揮。2002年、シュヴァリエ勲章受賞。
マーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)は、1997年にクラウディオ・アバドがMCOの楽員とともに創設し、現在は20カ国以上の楽員からなるオーケストラ。2008年以降首席指揮者の地位にあるダニエル・ハーディングとは、1998年に当時22歳のハーディングを客演指揮者に迎えて以来の関係であり、2003年以降は音楽監督も務めている。
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