2023年10月26日
ロカテッリ:合奏協奏曲 ハ短調 op.1-11
ヴァイオリン協奏曲 イ長調 op.3-11
合奏協奏曲 変ホ長調 「アリアンナの嘆き」op.7-6
ヴァイオリン協奏曲 ハ短調 op.3-2
パストラーレ(合奏協奏曲 ヘ短調 op.1-8より)
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
指揮:ジョヴァンニ・アントニーニ
古楽アンサンブル:イル・ジャルディーノ・アルモニコ
CD:キングインターナショナル KKC6729
ヴァイオリンのイザベル・ファウスト(1972年生まれ)は、ドイツ出身。1987年アウグスブルクの「レオポルト・モーツァルト・コンクール」、1993年「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」で共に第1位。「パガニーニ国際コンクール」優勝後、経験の幅を広げたいと考え、1996年にパリに移り住み、その後9年間を過ごした。フランスでは、フォーレの解釈で賞賛を浴びた。2004年にベルリン芸術大学のヴァイオリン教授に就任。1997年には、バルトークのソナタのデビュー録音でグラモフォンの「ヤング・アーティスト・オ ブ・ザ・イヤー」賞を受賞した。古典作品に加え前衛的なレパートリーも持っており、世界初演も多い。室内楽奏者としても各地の音楽祭に定期的に出演。現在、世界を代表するヴァイオリニストの一人。
指揮のジョヴァンニ・アントニーニは、古楽の雄としてリコーダー奏者、指揮者として活躍。イル・ジャルディーノ・アルモニコの創設者。アントニーニ率いる古楽アンサンブルのイル・ジャルディーノ・アルモニコは、1985年の創設以来、エッジの効いた、エキサイティングな演奏で、古楽界に旋風を巻き起こしてきた。アントニーニは、“イル・ジャル”で指揮者、リコーダー奏者として中心的な役割を担うが、その一方で、ベルリン・フィルやシカゴ響など欧米の名門オケにたびたび客演し、モダン・オーケストラの指揮者としても高く評価されている。
イタリアの古楽アンサンブル「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」は、1985年にルカ・ピアンカとジョヴァンニ・アントニーニによってミラノで結成された。古楽器によって主に17世紀や18世紀以前の音楽を演奏。テルデック・レーベルから頒布された録音は、グラミー賞やグラモフォン賞などを受賞。とりわけ一連のヴィヴァルディ作品の演奏で名を揚げた。演奏会やオペラの上演にも携わり、モンテヴェルディやヘンデル、ペルゴレージらの作品を演奏。イタリアの古楽界屈指の室内アンサンブルとして国際的に注目されている。