クラシック音楽 新譜CD情報


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2024年6月03日

★新イタリア合奏団と工藤重典(フルート)のヴィヴァルディ名曲集


ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」

            協奏曲 ホ長調「春」作品8-1 RV269
            協奏曲ト短調「夏」作品8-2 RV315
            協奏曲 ヘ長調「秋」作品8-3 RV293
            協奏曲 ヘ短調「冬」作品8-4 RV297

         フルート協奏曲 ヘ長調「海の嵐」作品10-1, RV 433
         フルート協奏曲 ニ長調「ごしきひわ」RV 90
         トリオ・ソナタ ニ短調「ラ・フォリア」作品1-12, RV 63

ヴァイオリン独奏&コンサートマスター:フェデリーコ・グリエルモ

フルート:工藤重典

弦楽合奏:新イタリア合奏団

収録:紀尾井ホール(ライヴ録音)

CD:マイスターミュージック MM-4529

 弦楽合奏の新イタリア合奏団は、イタリアのヴァイオリン界を牽引するフェデリコ・グリエルモを筆頭に、同国の音楽界を名実ともに支える重鎮が集うアンサンブル。1970年代に一世を風靡した「ローマ合奏団」の流れを汲み、バロック音楽のエキスパートとして知られた「イタリア合奏団」を前身に持つ弦楽合奏団。21世紀への新たな飛躍を求めてメンバーを一新し「新イタリア合奏団」としてスタートした。メンバーは、イタリアの著名オーケストラのコンサートマスターやソロ首席奏者の経験者、国際コンクールの入賞者、有名なイタリアの室内楽グループ(ローマ合奏団、キジアーノ六重奏団)の元メンバーなどによって構成されている。レパートリーは弦楽六重奏から交響曲まで、指揮者を置かず、ソロもメンバーが交替で担当して演奏する。その輝かしく美しい演奏は、ニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、コリエーレ・デラ・セーラ、南ドイツ新聞、ディアパゾン、ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジク、フォノフォールム、CDクラシカ、ムジカなどの新聞雑誌で高く評価されている。

 フルートの工藤重典(1954年生まれ)は、北海道札幌市出身。桐朋学園大学ディプロマコースで学ぶ。1975年、卒業を待たずにフランスへ留学し、パリ音楽院のジャン=ピエール・ランパル(1922年―2000年)のクラスで学んだ。1979年フランスのリール国立管弦楽団に入団し首席フルート奏者となる。1979年パリ音楽院修了。1987年にリール国立管弦楽団を退団し、活動の比重をソロへ移すと共に、パリのエコール・ノルマル音楽院教授となる。1983年から「ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール」審査員。1987年から2009年までサイトウ・キネン・オーケストラ首席フルート奏者。1990年から水戸室内管弦楽団首席フルート奏者を務める。2013年オーケストラ・アンサンブル金沢の特任首席奏者に就任。1978年第2回「パリ国際フルートコンクール」第1位およびフランス独奏家協議会賞、1979年「ミュンヘン国際音楽コンクール」フルート部門第3位、1980年第1回「ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール」第1位およびフランス共和国大統領賞、1988年度「村松賞」などを受賞。東京音楽大学教授。

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