クラシック音楽 新譜CD情報


2025年11月27日

★藤村実穂子のモーツァルト/マーラー/ツェムリンスキー/細川俊夫の歌曲集(ライヴ録音盤)

モーツァルト:静けさは微笑み K.152(210a)
         喜びの鼓動 K.579
         すみれ K.476
         ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼く時 K.520
         夕べの想い K.523
マーラー:さすらう若人の歌
         第1曲 恋人の婚礼の時
         第2曲 朝の野を行けば
         第3曲 胸の中には燃える剣が
         第4曲 恋人の二つの青い眼
ツェムリンスキー:6 つの歌 作品13
         1. 三人姉妹
         2. 目隠しされた乙女たち
         3. 乙女の歌
         4. 彼女の恋人が去った時
         5. いつか彼が帰ってきたら
         6. 城に歩み寄る女
細川俊夫:2 つの子守唄(日本民謡集より/編曲作品)
         1. 江戸の子守唄
         2. 五木の子守唄

メゾ・ソプラノ:藤村実穂子

ピアノ:ヴォルフラム・リーガー

 このCDは、”現代最高のメゾ”と称される藤村実穂子の2023年におこなった日本ツアーから最高の名唱を聴かせた浜松公演のライヴ録音盤。今回初となる日本語作品を収録。細川俊夫による声とピアノのための編曲作品「2つの日本の子守唄」は、藤村実穂子の委嘱により作曲され、ツアー初日となる2023年4月16日、水戸で初演された。公演終了後の2024年10月25日、藤村は令和6年度文化功労者に選出された。

 メゾ・ソプラノの藤村実穂子は、東京芸術大学音楽学部声楽科卒業、同大学院修了後、ミュンヘン音楽大学大学院に留学。在院中に「ワーグナー・コンクール」(バイロイト)で事実上の優勝、「マリア・カナルス・コンクール」優勝など数々の国際コンクールに入賞後、オーストリア第二のオペラハウス、グラーツ歌劇場の専属歌手として、幅広いメゾのレパートリーを歌う。2002年「バイロイト音楽祭」にデビュー(主役級としては日本人初)を果たす。この直前にもミュンヘン国立歌劇場の「ミュンヘンオペラフェスティバル」のオープニングとなる新演出 「ワルキューレ」の初日にもフリッカ役で出演したことで国際的な注目を集める。以来ミラノスカラ座、バイロイト音楽祭、ウィーン国立歌劇場などに出演。2002年「出光音楽賞」、2003年第54回「芸術選奨」文部科学大臣新人賞、2007年第37回「エクソンモービル」音楽賞洋楽部門奨励賞、2012年度「サントリー音楽賞」を受賞。2014年「紫綬褒章」、2024年「文化功労者」。

 ピアノのヴォルフラム・リーガーは、両親からピアノを学び始め、後にレーゲンスブルクにてコンラート・ファイファーに師事。間もなく歌曲の研究に傾倒し、ミュンヘン音楽大学にてエリック・ウェルバ、ヘルムート・ドイチュの両教授に師事。シュワルツコップ、ホッター、フィッシャー=ディースカウのマスタークラスにも参加。1998年、ベルリン ハンス・アイスラー音楽大学の教授に就任。ヨーロッパと日本で定期的にマスタークラスを開催している。世界中の主要なコンサートホールや音楽祭に定期的に招かれている。レコーディングにも活発に取り組み、受賞作品も多い。バルセロナのフランツ・シューベルト協会の栄誉賞等、数々の賞や栄誉を授与されている。

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