2020年1月20日
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集(第1番~第5番)
ピアノ:ヤン・リシエツキ
管弦楽:アカデミー室内管弦楽団
CD:ユニバーサルミュージック UCCG1858~60
ピアノのヤン・リシエツキ(1995年生まれ)は、カナダ、カルガリー出身。両親はポーランド人。わずか9歳でオーケストラ・デビューを果たす。2008年、2009年と2年連続でワルシャワのショパンおよびそのヨーロッパ国際音楽祭に招かれ、ショパンの協奏曲第1番と第2番を演奏し、聴衆そして評論家から絶賛を博す。この公演は、ポーランド放送によりラジオ中継され、その内容を収めたCDが、ポーランド国立ショパン協会の自主レーベルとして2010年初頭にリリースされた。2010年、リシエツキのこのデビューCDは「ディアパゾン・ドール賞」を受賞した。2010年の元旦には、ショパン生誕200年の記念すべき幕開けを、作曲家生誕の地で行った。2011~12年シーズンには、パリ管弦楽団のシーズンオープニング公演に招かれ、パーヴォ・ヤルヴィと共演。2013年には、ヤニック・ネゼ=セガン指揮、ロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団とともに来日し、日本各地での公演でソリストを務めた。2011年、15歳という若さでドイツ・グラモフォンとの専属契約を結び、モーツァルト:ピアノ協奏曲第20/21番を収録したCDが発売された。2013年、クラシック音楽界のオスカーとも呼ばれる「グラモフォン・アワード」において、「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞。
アカデミー室内管弦楽団 (Academy of St Martin in the Fields)は、ロンドンでネヴィル・マリナー(1924年ー2016年)が創立し、1959年に最初の演奏会を行なった。当初は室内楽編成のオーケストラで、17世紀から18世紀の音楽を専門にしてきたが、編成とレパートリーを拡張して独自の路線を歩み続けている。 当初はセント・マーティン=イン=ザ=フィールズ教会の小編成の、指揮者なしの弦楽合奏団として、バロック音楽演奏の復活に貢献してきた。