2022年6月30日
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
管弦楽:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
CD:キングインターナショナル KKC-6506
現役最高齢の巨匠がライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団と録音を進めてきたブラームスの交響曲プロジェクトの最終となる第3番と第4番がリリースされた。ブロムシュテットは1998年から2005年の7年間に渡ってライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団楽長を務め、その後同団の名誉指揮者として指揮台に立っており、現在も非常に良好な信頼関係が築かれている。
指揮のヘルベルト・ブロムシュテット(1927年生まれ)は、スウェーデン人の両親の下でアメリカで生まれた。ストックホルム音楽大学およびウプサラ大学で音楽学や指揮法などを学ぶ。ザルツブルクでイーゴリ・マルケヴィッチに師事、さらにジュリアード音楽学校でジャン・モレルに、バークシャー音楽センターではレナード・バーンスタインに師事した。1953年に「クーセヴィツキー賞」を獲得し、1955年には「ザルツブルク指揮者コンクール」で優勝。1954年ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団で指揮者として本格的にデビューする。これまでシュターツカペレ・ドレスデン音楽総監督・首席指揮者、スウェーデン放送交響楽団首席指揮者・音楽監督、サンフランシスコ交響楽団音楽監督、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団楽長などを歴任。2016年からはNHK交響楽団の桂冠名誉指揮者。現在、世界の現役指揮者の中での最長老(2022年現在95歳)の巨匠。