2022年12月08日
ドヴォルザーク:詩的な音画集 作品85 B.161
第1曲:夜の道(アレグロ・モデラート)
第2曲:たわむれ(アレグレット・レッジェーロ)
第3曲:古い城で(レント)
第4曲:春の歌(ポーコ・アレグロ)
第5曲:農夫のバラード(アレグロ・ジュスト)
第6曲:悲しい思い出(アンダンテ)
第7曲:フリアント(アレグロ・フェローチェ)
第8曲:妖精の踊り(アレグレット)
第9曲:セレナード(モデラート・エ・モルト・カンタービレ)
第10曲:バッカナール(ヴィヴァチッシモ)
第11曲:おしゃべり(アンダンテ・コン・モート)
第12曲:英雄の墓にて(グラーヴェ、テンポ・ディ・マルチア)
第13曲:聖なる山にて(ポーコ・レント)
ピアノ:レイフ・オヴェ・アンスネス
CD:ソニーミュージック SICC-30700
ドヴォルザーク:詩的な音画集は、1889年、作曲者48歳の時に書かれたピアノ曲で、交響曲第8番や歌劇「ジャコバン党員」などと同じく渡米前に生み出された円熟作。1889年4月、久々に生地ネラホゼヴェスを訪れたことがきっかけとなり、その懐かしい思い出が反映したインティメートな音楽で、標題のついた13曲の宝石のような小品で構成されている。アンスネス自身が「19世紀ピアノ音楽の中で忘れ去られた大曲」と太鼓判を押し、幼少時から作品に魅せられ、12歳で参加したピアノ・コンクールでも弾いたという。
ピアノのレイフ・オヴェ・アンスネス(1970年生まれ)は、ノルウェー出身。ベルゲン・グリーグ音楽院で学び、1987年にオスロにてデビュー。その後はアムステルダムやボローニャ、ロンドン、ミュンヘンなどでリサイタルを行う。1987年「フランクフルト・ヒンデミット・コンクール」優勝。これまでに、ノルウェー批評家賞、ロサンジェルス・ドロシー・チャンドラー賞、ドイツ・レコード批評家賞(1997年)、ロイヤル・フィルハーモニー協会賞(2000年)、グラモフォン・アワード最優秀器楽曲賞(2002年)などを受賞。室内楽奏者としても名高く、リソル室内楽フェスティバルの芸術監督に就任している。現在、北欧を代表する実力派ピアニストの一人として高い評価を得ている。