2024年10月21日
ブラームス: ピアノ協奏曲第1番/第2番
シューマン: ピアノ協奏曲
ウェーバー: コンチェルトシュテュック
ピアノ:アルフレート・ブレンデル
指揮:ハンス・シュミット=イッセルシュテット
ベルナルト・ハイティンク
クラウディオ・アバド
管弦楽:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ロンドン交響楽団
CD:タワーレコード PROC-2408~9(2枚組)
このCDアルバムは、1973年5月と11月にコンセルトヘポウ管弦楽団と収録したPHILIPSレーベルへの第1回目の収録であるブラームスのピアノ協奏曲第1番・第2番と、1979年のアバド&ロンドン交響楽団との共演であるシューマンとウェーバーをDISC1と2に分割し、計3つのアルバムを2枚に集めた。このうちアバドとのシューマン他は一般流通以外でSA-CDハイブリッド盤が1度出ているが、他の2曲は今回が初SA-CD化となる音源。
2024年最新マスタリング音源使用。英Classic Soundにて、本国のオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD変換とマスタリングを行い、SA-CD層用のDSDマスターを制作。CD層用にはこのDSDマスターから44.1kHz/16bitにPCM変換を行いCDマスターを制作。アナログ・マスターテープはその経年劣化と保存状態に応じて、可能な範囲で入念な修復作業を行った後に変換作業を実施。
アルフレッド・ブレンデル(1931年生まれ)は、チェコスロバキア出身で、ユーゴスラビア(クロアチア)で育ったオーストリアのピアニスト。6歳からピアノを学び始める。ザグレブに移った後、1943年にさらにグラーツへ移り、グラーツ音楽院で学ぶ。1947年にウィーンへ行き、ウィーン音楽院で学ぶ。1948年、グラーツで初めてのリサイタルを開催。翌1949年の「ブゾーニ国際コンクール」で4位入賞し、ウィーンでのコンサート・デビューを飾る。また、この年の夏にルツェルンで行われていたエドヴィン・フィッシャーのマスター・クラスに参加し、多大な影響を受ける。1960年代以降、次第に国際的な名声を得るようになる。1970年代にベートーヴェンのピアノソナタ全曲を録音し、1982年から1983年にベートーヴェンの全ソナタ32曲を欧米の11都市、77リサイタルで演奏。ブレンデルの演奏は、華麗さや派手さはないものの、中庸を行く知的で正統的な解釈で多くの音楽ファンを惹きつけてきた。レパートリーも、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマンといった、ドイツ・オーストリア音楽の王道とも言うべき作曲家の作品を得意とした。2007年11月、ブレンデルは、2008年12月18日のウィーンでのコンサートをもってコンサートの舞台から引退することを発表。