2011年6月17日

~バリリ四重奏団の遺産~東京ライヴ1957~
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第4番
(音楽評論家 山根銀二氏の解説)
ハイドン(R.ホーフシュテッター作):弦楽四重奏曲第17番「セレナード」
(音楽評論家 山根銀二氏の解説)
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第16番
(ワルター・バリリ氏の日本の音楽ファンへのメッセージ)
弦楽四重奏:バリリ四重奏団(第1ヴァイオリン:ワルター・バリリ、第2ヴァイオリン:オットー・シュトラッサー、ヴィオラ:ルドルフ・シュトレンク、チェロ:エマヌエル・ブラベッツ)
録音:1957年12月16日、12月11日(ラジオ東京ホール~ライヴ収録)
CD:クヮルテット・ハウス・ジャパン QHJ-1010
ウィーン・フィルのメンバ-で構成されバリリ四重奏団は、当時弦楽四重奏団としては傑出した存在で、日本でも多くのファンを有していた。特に、バリリ四重奏団の弾くベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、決定盤として現在まで聴き続けられているほどの名盤。このライヴ録音は、唯一度の来日の折、ラジオ東京(現在のTBS)ホールで放送用に公開演奏された時のもの。録音は門馬直美氏のプロデュース、山根銀二氏の解説で放送された。山根銀二氏の解説および若きバリリ氏の日本の聴衆へのメッセージ肉声を収録。さらにブックレットにはProf. Dr. オットー・ビーバ(ウィーン楽友協会)の寄稿文が掲載されている。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年6月06日
![41xdKcla85L._SL500_AA300_[1]](https://classic.xii.jp/wp/newrelease/files/2011/06/41xdKcla85L._SL500_AA300_1-150x150.jpg)
ブラームス:ドイツ・レクイエム
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
管弦楽:フランクフルト放送交響楽団指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
ソプラノ:ナタリー・デセイ
バリトン:ルドヴィク・テジエ
合唱:スウェーデン放送合唱団
CD:EMIミュージック・ジャパン TOCE‐90187
ブラームスの宗教曲「ドイツ・レクイエム」は、通常はラテン語によるものを、マルティン・ルターが訳したドイツ語版の聖書などに基づいてブラームスが自分で選んだテキストを歌詞として使用した死者のためのレクイエム。指揮のパーヴォ・ヤルヴィは、1962年生まれのフィンランド出身の指揮者。米国に渡り、2001年にシンシナティ交響楽団第12代首席指揮者に就任。2010年からは、パリ管弦楽団の音楽監督に就任し、現在、注目を浴びている指揮者の一人。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年5月27日

プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番/第2番
ヴァイオリン:三浦文彰
ピアノ:イタマール・ゴラン
CD:ソニーミュージックダイレクト/ミューズエンターテインメント MECO‐1006
ヴァイオリンの三浦文彰は、東京都出身で6歳から徳永二男に師事。1906年4月、ユーディ・メニューイン国際ヴァイオリンコンクール・ジュニア部門第2位。第1、2回ミュージック・アカデミーinみやざきにて最優秀賞を受賞。2009年4月、桐朋学園高等学校音楽科入学。同年9月、ウィーンコンセルヴァトリウム私立音楽大学に入学。同年10月、世界最難関の一つと言われるハノーファー国際コンクールにおいて、これまでの史上最年少で優勝。同時に、聴衆賞、音楽評論家賞も受賞し、地元紙などから大きな賞賛を受けた。2009年度第20回出光音楽賞受賞。この若きヒーローが今回、プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第1番/第2番でCDデビューを果たした。この難曲をどう弾きこなしているかが興味深い。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年5月12日

ベートーヴェン:「エグモント」序曲
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調
ストラヴィンスキー「春の祭典」(1947年改訂版)
指揮:小澤征爾
管弦楽:バイエルン放送交響楽団
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
DVD:ニホンモニター/ドリームライフ DLVC-1225
録音:1983年6月17日、ミュンヘンヘルクレスザール(ライヴ)
小澤がバイエルン放送響でタクトを振った貴重な映像作品(DVD)。小澤もアルゲリッチもまだ40代で若々しい時の演奏が聴けそう。若き日のアルゲリッチのピアノ演奏に加え、西ドイツのオーケストラのもつ高い演奏水準と、新たな味わいをもった小澤の「春の祭典」を、視覚をも伴いながら聴くことができる。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年5月05日

~ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集 vol. 2~
ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ第6番/第7番/第8番
ヴァイオリン:ジャン=ジャック・カントロフ
ピアノ:上田晴子
CD:ALM RECORDS ALCD-7155
録音:2010年3月15-16日、キラリふじみ
ジャン=ジャック・カントロフは、1945年生まれのフランスのヴァイオリニスト。パリ音楽院を卒業。これまでの受賞歴は、1962年カール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクール第1位、1964年 第11回パガニーニ国際コンクールで第1位、1967年第12回ロン=ティボー国際コンクールで第4位、など。 このたび指揮活動への専念を発表した。このCDは、ベートーヴェンのソナタ全曲録音プロジェクトの第2弾。パリ国立高等音楽院在任当時の同僚で、デュオとして数々の名演を残してきた上田晴子とのアンサンブル。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年4月27日

シューマン: ピアノ協奏曲
ショパン: ピアノ協奏曲第1番
ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
指揮:クリスティアン・アルミンク
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
録音: 2010年11月28日(ショパン) 、12月1日(シューマン)、すみだトリフォニーホール(ライヴ収録)
CD:KAJIMOTO KJ26001 (初回限定盤)
ガラスCD:セーラー万年筆 SN26001EX(300枚限定)
CD製造: オプトロム(仙台市青葉区)、ガラスCDのスタンパーも製造
ピアニスト、マルタ・アルゲリッチの東日本復興支援チャリティCDが5月3日に緊急発売される。
昨年、シューマンとショパンの生誕200年を記念した彼女のコンサートが、東京・すみだトリフォニーホールで行なわれた。この2晩のコンサートは、高品位録音で記録され、これを収めたCDが、今年70歳を迎えるアルゲリッチの誕生日(6月5日)を祝う目的で準備されていた。
しかし、3月11日に発生した東日本大震災に心を痛めたアルゲリッチと指揮者アルミンク、および新日本フィルハーモニー交響楽団は、この録音の一部を復興支援のためのチャリティCDとして発売することを決定。
このCDは、震災で被災したのち早期に復旧を果たしたオプトロムの工場(仙台市青葉区)でプレスされている。なお、この録音は同時に高品位ハード・ガラスCD(Extreme HARDGLASS CD)でも発売される。
<マルタ・アルゲリッチからのメッセージ>
地震の犠牲となられた方々のため、私にできることはなんでもいたします。
シューマンとショパンのライヴ録音もそのために役立ててください。
私は日本の状況をとても憂い、とても気にかけています。
ニュースをずっと見ていますが、日本の皆様の計り知れない痛みと、それに耐える勇気を感じ、
皆様への深い愛と尊敬の念を抱かずにはいられません。
一刻も早く日本を訪れることを願っています。
言葉ではとても表現しつくせなくてごめんなさい。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年4月20日

バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(全曲)
ヴァイオリン:漆原啓子
録音:上野学園石橋メモリアルホール 2010年9月19日~20日/2011年1月8日、10日
CD:日本アコースティックレコーズ NARD‐5035~6
このCDは、“漆原啓子 デヴュー30周年記念特別企画”として2011年5月7日に発売される。漆原啓子は、東京出身のヴァイオリニスト。1979年、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校に入学。1981年、第8回ヴィエニアフスキ国際ヴァイオリン・コンクールで最年少18歳で日本人初の第1位。1982年、東京藝術大学に入学し、本格的な演奏活動を開始した。今回、初の無伴奏録音としてバッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ&パルティータ(全曲)に挑戦したもので、円熟味にあふれた演奏が聴けそうだ。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年4月05日

~神奈川フィルハーモニー管弦楽団創立40周年記念アルバム~
マーラー:交響曲第2番「復活」(2枚組)
指揮:金 聖響
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
独唱:澤畑 恵美 (ソプラノ)/竹本 節子 (メゾ・ソプラノ)
合唱:神奈川フィル合唱団
録音:2010年5月29日 神奈川県民ホールにてライヴ収録
CD:オクタヴィア・レコード OVCX-00051
このCDは、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の創立40周年記念演奏会におけるマーラー:「復活」のライヴ録音盤。2009年に神奈川フィルの常任指揮者に就任した金聖響は常に斬新なアイデアでオーケストラのポテンシャルを最大限に引き出して好評。今回のマーラーでも、神奈川フィルの繊細で透明な響きを生かし、引き締まった表現を基本としているので、聴き応えのある録音になっていよう。終楽章では日本を代表する2人のソリストにも大いに期待できる。金聖響と神奈川フィルが進める「マーラー・プロジェクト」のハイライトとして、このCDは渾身の演奏の記録といえるもの。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年3月30日

~ベルリン時代のチェリビダッケ~
CD1
・ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー
ゲルハルト・プッヒェルト(ピアノ)
RIAS交響楽団
・ラヴェル:スペイン狂詩曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
・ブゾーニ:ヴァイオリン協奏曲 Op.35a
ジークフリート・ボリース(ヴァイオリン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
・ケルビーニ:「アナクレオン」序曲
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD2
・ヒンデミット:ピアノ協奏曲 (1945) ドイツ初演
ゲルハルト・プッヒェルト(ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
・ゲンツマー:フルートと室内オーケストラのための協奏曲 (1944)
グスタフ・シェック(フルート)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
・コープランド:バレエ音楽「アパラチアの春」
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD3
・ティーセン:ハムレット組曲/サランボー組曲/ティーセン:交響曲第2番「死してなれ」
ベルリン放送交響楽団、合唱団
・シュヴァルツ=シリング:弦楽オーケストラのための序奏とフーガ(世界初演)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:セルジュ・チェリビダッケ
CD:HMV(GER 輸入盤) RIAS録音全集1948-57(3CD)
このチェリビダッケがベルリン・フィルほかを指揮したCD3枚組セットの内容は1948年から1957年の間にRIASによってライヴならびにセッション収録されたすべての音源を集めたもの。RIASオリジナル・マスターより望みうる最高の音質でのCD化が実現した。セルジュ・チェリビダッケ(1912-1996)は、ルーマニアの大学で哲学と数学を学んだのち、1936年にベルリンに赴き、ベルリン音楽大学で学んだ。フルトヴェングラーを心から尊敬していたといわれるチェリビダッケは、第2次大戦後に指揮活動を禁止されたフルトヴェングラーの代役として、1945年にベルリン・フィルの首席指揮者として迎えられ、以後7年間ベルリン・フィルを指揮、1952年にフルトヴェングラーが終身首席指揮者として復帰した後も支え、1954年までベルリン・フィルの復興再建に尽力した。
コメント/トラックバック投稿 »
2011年3月27日

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番/第2番/第4番/ロンド変ロ長調
ピアノ:仲道郁代
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
管弦楽:ドイツ・カンマーフィル
CD:ソニー・ミュージック(2SACD・ハイブリッド) SICC10110
このCDは、仲道郁代によるベートーヴェン演奏の総決算として、2004年6月録音の第3番と第5番「皇帝」(SACDハイブリッドおよびDVDビデオで発売)に続く「ピアノ奏曲全集」の完結編。対向配置にした弦楽パートに古楽器のトランペットとティンパニを使い、各モチーフの有機的な結びつきを次々に解き明かしてゆくヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルとともに、仲道はそれぞれの作品に込められたキャラクターを如何に鮮やかに描き分けているところが聴きどころ。
コメント/トラックバック投稿 »