クラシック音楽 新譜CD情報


2022年11月10日

★シマノフスキ生誕140周年記念 ツィメルマンのシマノフスキ:ピアノ作品集


シマノフスキ:9つの前奏曲 作品1 から 第1番、第2番、第7番、第8番
       仮面劇 作品34 第1曲:シェヘラザード、第2曲:道化師タントリス、
              第3曲:ドン・ファンのセレナーデ
       20のマズルカ 作品50 から 第13番、第14番、第15番
       ポーランド民謡の主題による変奏曲 作品10、主題、第1変奏~第10変奏

ピアノ:クリスチャン・ツィメルマン

CD:ユニバーサルミュージック UCCG45059

 2021年の”ベートーヴェン・プロジェクト”に続き、ツィメルマンが自身の故郷ポーランドのルーツに戻り、2022年生誕140周年を迎えるカロル・シマノフスキのピアノ曲を演奏。ツィメルマンが28年をかけて研究を重ね、録音に挑んだ新作。コペンハーゲンのティヴォリ・コンサートホールとツィメルマンの友人である豊田泰久氏が設計を手掛けた広島県福山市のふくやま芸術文化ホールにて録音された。

 ピアノのクリスチャン・ツィメルマン(1956年生れ)は、ポーランド出身。1973年「ベートーヴェン国際音楽コンクール」優勝。1975年第9回「ショパン国際ピアノコンクール」に史上最年少の18歳で優勝。1999年には、ショパン没後150年を記念して、ポーランド人の若手音楽家をオーディションで集めた「ポーランド祝祭管弦楽団」を設立した。2005年、フランスのレジオン・ドヌール勲章(シュバリエ章)を受章。

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2022年11月07日

★2019年「ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール」優勝者 三浦謙司 デビュー盤


フランク(ハロルド・バウアー編):前奏曲、フーガと変奏曲 ロ短調 Op.18
武満徹:ピアノのためのロマンス
    雨の樹素描II(オリヴィエ・メシアンの追憶に)
ラヴェル:水の戯れ
     高雅で感傷的なワルツ M.61
ドビュッシー:6つの古代のエピグラフ
       喜びの島

<ボーナス・トラック>

ゴダール:マズルカ第2番 変ロ長調 Op.54

ピアノ:三浦謙司

CD:ワーナーミュージック・ジャパン 9029.615458

 ピアノの三浦謙司(1993年生まれ)は、兵庫県神戸市出身。現在ドイツ在住。4歳から自主的にピアノを開始し、13歳で奨学金を獲得して単独渡英、ロンドンのパーセル・スクールに入学。2011年にロンドンの王立音楽アカデミー、ベルリン芸術大学及びアメリカのカーティス音楽院に合格。最終的にベルリン芸術大学に入学。2012年の夏、ベルリン芸術大学を中退し、一時的に音楽の世界から離れる。2014年ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンに入学する。そして2019年「ロン・ティボー・クレスパン国際コンクール」で優勝し、同時に3つの特別賞を受賞した。これまで、第4回「マンハッタン国際音楽コンクール」金賞、第1回 「Shigeru Kawai 国際ピアノコンクール」優勝、2017年「スタインウェイコンクールベルリン」優勝、第9回「浜松国際ピアノコンクール」奨励賞およびAAF賞などを受賞。

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2022年11月03日

★ジャン=フィリップ・コラールのフォーレ:13の舟歌/バラード 嬰へ長調 作品19


ピアノ:ジャン=フィリップ・コラール

CD:キングインターナショナル LDV-91

フォーレ:13の舟歌

        第1番 イ短調 作品26
        第2番 ト長調 作品41
        第3番 変ト長調 作品42
        第4番 変イ長調 作品44
        第5番 嬰ヘ短調 作品66
        第6番 変ホ長調 作品70
        第7番 ニ短調 作品90
        第8番 変ニ長調 作品96
        第9番 イ短調 作品101
        第10番 イ短調 作品104/2
        第11番 ト短調 作品105
        第12番 変ホ長調 作品106bis
        第13番 ハ長調 作品116

      バラード 嬰へ長調 作品19

ピアノ:ジャン=フィリップ・コラール

 ジャン=フィリップ・コラール(1948年生まれ)は、フランス、シャンパーヌ地方のマルイユ・スィル・アイ出身。パリ音楽院にてピエール・サンカンに師事。1969年「ロン=ティボー国際コンクール」5位入賞。1970年第2回「国際シフラ・コンクール」優勝。フォーレ、ドビュッシー、ラヴェルといった近代フランス音楽のピアノ曲の専門家として知られるほか、ラフマニノフの卓越した解釈によっても知られている。ソリストとして世界各地で演奏旅行を続けているほか、各国の数々の名オーケストラとも共演を重ねている。また室内楽の演奏にも卓越した演奏と繊細鋭敏な感覚を発揮して評価が高い。2003年「レジオン・ドヌール騎士章」受勲。

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2022年10月31日

★往年の名指揮者カール・シューリヒト指揮スイス・ロマンド管弦楽団によるブラームス: 交響曲第4番/バッハ: 管弦楽組曲第2番


ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 Op.98
バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067

指揮:カール・シューリヒト

管弦楽:スイス・ロマンド管弦楽団

録音:1952年5月3日、1955年8月4日(スイス・ロマンド放送によるモノラル録音)

CD:キングインターナショナル Altus ALT520

 指揮のカール・シューリヒト(1880年―1967年)は、ドイツ出身の20世紀で最も重要な指揮者の一人。1923年から1944年までヴィースバーデンの音楽総監督を務め、マーラーの作品の解釈で国際的な名声を得た。また、ライプツィヒ交響楽団(現:MDR交響楽団)首席指揮者(1931-1933)、ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者(1944)、ベルリン・フィルハーモニー合唱団芸術監督(1933-1934)を務めた。第二次世界大戦の終戦前にドイツを離れ、スイスに移住。以後、コンセルトヘボウ管弦楽団、スイス・ロマンド管弦楽団、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団などの客演指揮者として活躍。特にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とは親密な関係を築き、1960年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の名誉指揮者に任命された。ザルツブルク音楽祭にも何度か出演し、海外ツアーでも国際的な成功を収めた。

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2022年10月27日

★エフゲニー・キーシン、ザルツブルク祝祭大劇場でのピアノ・リサイタル<ライヴ録音盤>


<CD 1>

ベルク:ピアノ・ソナタ 作品1
フレンニコフ:ピアノのための3つの小品 作品5から 第3曲:舞曲
ピアノのための5つの小品 作品2
ガーシュウィン:3つの前奏曲

<CD 2>

ショパン:夜想曲 作品62 第1番 ロ長調(第17番)
即興曲 第1番 変イ長調 作品29
即興曲 第2番 嬰ヘ長調 作品36
即興曲 第3番 変ト長調 作品51
スケルツォ 第1番 ロ短調 作品20
ポロネーズ 変イ長調 作品53 《英雄》

(アンコール)

メンデルスゾーン:無言歌集 作品38 第6曲 変イ長調 《デュエット》
キーシン:4つのピアノ小品 作品1 第2曲:ドデカフォニック・タンゴ
ショパン:スケルツォ 第2番 変ロ短調 作品31
ドビュッシー:ベルガマスク組曲 第3曲:月の光

ピアノ:エフゲニー・キーシン

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45055~6

 このCDは、2021年7月に98歳で逝去したキーシン唯一の師、アンナ・カントールに捧げた「ザルツブルク音楽祭」祝祭大劇場でのライヴ録音盤。

 ピアノのエフゲニー・キーシン(1971年生れ)は、ロシア、モスクワ出身。11歳で初リサイタルを開くなど、幼い頃から神童ぶりを発揮。12歳の時、ドミトリー・キタエンコの指揮するモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団で弾いたショパンのピアノ協奏曲が発売され、世界の注目を浴びる。コンクール入賞歴こそほとんどないが、現在、国際的ピアニストとして世界各地で演奏。1986年初来日以降、しばしば日本を訪れている。

 

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2022年10月24日

★辻井伸行&アシュケナージのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第3番 ハ短調 作品37

ピアノ:辻井伸行

指揮:ウラディーミル・アシュケナージ

管弦楽:シドニー交響楽団

録音:2016年10月20日-22日、シドニー・オペラハウス コンサートホール(ライヴ録音)

CD:エイベックス・クラシックス AVCL-84139

 このCDは、辻井伸行のCDデビュー10周年記念のボックスからの分売で、辻井が敬愛する巨匠アシュケナージとシドニーのオペラハウスで共演したコンサートのライヴ・レコーディング。ピアニストとしても指揮者としても完全にこの曲を手中に収めているアシュケナージによる万全のサポートの下、辻井の演奏がシドニー・オペラハウスを包み込む。シドニーの聴衆の心を打った演奏を余すところなく収めた録音。

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2022年10月20日

★牛田智大 ショパン・リサイタル2022


ショパン:幻想曲 へ短調 作品49
     バラード 第4番 へ短調 作品52
     ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53 「英雄」
     舟歌 嬰ヘ長調 作品60
     ポロネーズ 第7番 変イ長調 作品61 「幻想」
     マズルカ 第49番 ヘ短調 作品68の4(遺作)

ピアノ:牛田智大

CD:ユニバーサル ミュージック UCCY-1115(ライヴ録音)

 このCDは、2022年3月に東京で開催された「牛田智大デビュー10周年記念リサイタル~オール・ショパン・プログラム」をライブ録音したもの。

 ピアノの牛田智大(1999年生れ)は、福島県いわき市出身、名古屋市育ち。2008年から2012年にかけて開催された「ショパン国際ピアノコンクール in Asia」において、史上初となる5年間続けての第1位を受賞。2012年東京オペラシティにおいてデビューリサイタルを行う。2018年「浜松国際ピアノコンクール」で日本人歴代最高位の2位となり、ワルシャワ市長賞と聴衆賞も受賞。2019年第29回「出光音楽賞」受賞。

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2022年10月17日

★イザベル・ファウスト リサイタル・イン・フランス2010


<CD1>

ベートーヴェン : ヴァイオリン・ソナタ第5番 ヘ長調 「春」Op.24
         ヴァイオリン・ソナタ第9番 イ長調 「クロイツェル」Op.47
         6つのドイツ舞曲WoO42より第1番 ヘ長調 【アンコール】

         イザベル・ファウスト (ヴァイオリン) 、アレクサンドル・メルニコフ (ピアノ)

         ライヴ録音 : 2010年3月28日、シャトレ劇場 (パリ)

バルトーク無伴奏ヴァイオリン・ソナタト短調 Sz.117より第1楽章

          イザベル・ファウスト (ヴァイオリン)

          ライヴ録音 : 2010年7月23日、ペ・ド・ラ・メイジュ (フランス)

<CD2>

バルトーク無伴奏ヴァイオリン・ソナタト短調 Sz.117より第2楽章~第4楽章
バッハ : 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004

           イザベル・ファウスト (ヴァイオリン)

           ライヴ録音 : 2010年7月23日、ペ・ド・ラ・メイジュ (フランス)

CD:キングインターナショナル CDSMBA-100<CD2枚組>

 ヴァイオリンのイザベル・ファウストは、ドイツ出身。1987年アウグスブルクの「レオポルト・モーツァルト・コンクール」、1993年「パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクール」で共に第1位。1997年には、バルトークのソナタのデビュー録音でグラモフォン賞「ヤング・アーティスト・オ ブ・ザ・イヤー」を受賞した。古典作品に加え前衛的なレパートリーも持っており、世界初演も多い。室内楽奏者としても各地の音楽祭に定期的に出演。現在、世界を代表するヴァイオリニストの一人。

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2022年10月13日

★藤田真央、待望のワールドワイド・デビュー・アルバム「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」


モーツァルト:ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 K. 279
       ピアノ・ソナタ第2番 ヘ長調 K. 280
       ピアノ・ソナタ第3番 変ロ長調 K. 281
       ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 K. 282
       ピアノ・ソナタ第5番 ト長調 K. 283
       ピアノ・ソナタ第6番 ニ長調 K. 284 「デュルニッツ」
       ピアノ・ソナタ第7番 ハ長調 K. 309
       ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K. 310
       ピアノ・ソナタ第9番 ニ長調 K. 311
       ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K. 330
       ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K. 331 「トルコ行進曲付き」
       ピアノ・ソナタ第12番 ヘ長調 K. 332
       ピアノ・ソナタ第13番 変ロ長調 K. 333 “Linz”
       ピアノ・ソナタ第14番 ハ短調 K. 457
       ピアノ・ソナタ第15番 ヘ長調 K. 533/494
       ピアノ・ソナタ第16番 ハ長調 K. 545
       ピアノ・ソナタ第17番 変ロ長調 K. 570
       ピアノ・ソナタ第18番 ニ長調 K. 576

       [Music Video]

       ピアノ・ソナタ第11番 イ長調より「トルコ行進曲」
       ピアノ・ソナタ第12番よりアダージョ[Music Video]
       this is MAO FUJITA
       藤田真央 in Tokyo

ピアノ:藤田真央

CD:ソニーミュージック SICC-30603~8(CD5枚組+特典BD1枚)

 このCDは、2019年「チャイコフスキー国際コンクール」で第2位を受賞、ソニークラシカルとの専属ワールドワイド契約を結んだ若きピアニスト藤田真央の全世界デビュー・アルバムで、2021年のヴェルビエ音楽祭(スイス)でも絶賛され、録音が待ち望まれていたモーツァルトのピアノ・ソナタ全集(CD5枚組)。

 ピアノの藤田真央(1998年生れ)は、東京都出身。東京音楽大学で学ぶ。2013年第5回「ロザリオ・マルチアーノ国際ピアノコンクール」日本人初の第1位、併せてワーグナー・ヴェルディ賞を受賞。2015年第1回「若い音楽家のための珠海国際モーツァルトコンクール」ピアノ部門グループBで第1位。2016年第20回「浜松国際ピアノアカデミーコンクール」第1位。2017年第27回「クララ・ハスキル国際ピアノコンクール」第1位、併せて聴衆賞などの3つの特別賞受賞。これは日本人では河村尚子以来、3人目の優勝者。2019年第16回「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門第2位。2020年第21回「ホテルオークラ音楽賞」、第30回「出光音楽賞」受賞。

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2022年10月10日

★伝説のピアニスト アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリの ”ラヴェル、ラフマニノフ、ハイドン:ピアノ協奏曲集”


<DISC1>
1. ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調
2. ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40

<DISC2>
3. ハイドン:ピアノ協奏曲 第11番 ニ長調
4. ハイドン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調

ピアノ:アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ

指揮:エットーレ・グラチス (1,2)
管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団 (1,2)

指揮:エドモン・ド・シュトウツ(3,4)
管弦楽:チューリッヒ室内管弦楽団 (3,4)

録音:1957年3月7、8、10日 Abbey Road Studio, London (1,2)
   1975年1月22~24日 Church of St. Johann, Thun, Switzerland (3,4)

CD:タワーレコード TDSA215(2枚組)

 このCDは、ミケランンジェリの愛奏曲であるラヴェルのピアノ協奏曲と由来あるラフマニノフの同第4番という永遠の名盤に加え、1975年に収録された知られざる名曲、ハイドンのピアノ協奏曲2曲をSACDハイブリッドで復刻。オリジナルの2Chのアナログ・マスターテープから、192kHz/24bitでデジタル化を行ったフラットマスターを使用し最新機能でマスタリングを行っている。

 ピアノのアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ(1920年―1995年)は、イタリア出身。10歳でミラノ音楽院に入学。1938年、18歳で国際イザイ音楽祭に参加。翌1939年「ジュネーヴ国際音楽コンクール」で優勝し、審査員長のアルフレッド・コルトーから”リストの再来”と賞賛された。第二次世界大戦中はファシズムに対するレジスタンス運動で活躍。戦後間もなくして楽壇に復帰。世界中でコンサートを開き、その圧倒的なテクニックと比類のない美しいピアノの音色で瞬く間に名声を確立した。また、「ミケランジェリ国際ピアノマスタークラス」を母開催し、多くの弟子を育成したことでも知られる。非常に強い完璧主義からコンサートのキャンセルを頻発するいわゆる”キャンセル魔”としても有名になり、次第に年間に演奏会が10回に満たないという例も珍しくなくなっていった。しかし、その貴重な演奏会が逆に評判を呼び、一層ミケランジェリというピアニストを伝説に押し上げて行った。初来日は1965年で、日本の音楽界に衝撃を与える。以降も数度来日している。生涯最後の演奏会は、1993年5月7日、ハンブルクにおいて行われた。

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