2022年5月12日
ブラームス:幻想曲集 op.116
3つの間奏曲 op.117
6つの小品 op.118
4つの小品 op.119
ピアノ:ポール・ルイス
CD:キングインターナショナル KKC-6452
ピアノのポール・ルイス(1972年生まれ)は、イギリス、リバプール出身。最初はチェロを習ったが興味を持てず、学校の講堂にあったピアノを弾き始め、12歳から本格的にレッスンを始める。チェタム音楽学校、ギルドホール音楽院を経て、アルフレート・ブレンデルに師事。1994年「ロンドン国際ピアノコンクール」第2位。1997年スタインウェイ社の1000人目の“スタインウェイ・アーティスト”となり、2002年ウィグモアホールのライジング・スター・シリーズの代表アーティストに選ばれた。5年間をかけてベートーヴェンのピアノソナタ全32曲を演奏した他、2010年英国の映画祭BBCプロムスでベートーヴェンの5つの協奏曲を異なる指揮者と楽団で演奏して話題を呼ぶ。2011年シューベルトの世界に迫る2年がかりの連続演奏会を開催するなど、作曲家の個性を深く掘り下げて演奏することを好む。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年5月09日
R.シュトラウス:交響詩「ドン=キホーテ」 作品35(騎士的な性格の主題による幻想的変奏曲)
交響詩「死と変容」 作品24
チェロ:ミッシャ・マイスキー
ヴィオラ:ラース・アンダース・トムター
指揮:ウラディーミル・アシュケナージ
管弦楽:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1999年10月7、8日 プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
CD:フォンテック OVCL-00783
2002年に発売されたアシュケナージ&マイスキーによる「ドン=キホーテ」は、その完成度の高さから奇跡的な名盤と評価の高い録音であった。今まで、CDとSACDという2つのメディアで販売していたディスクが、新マスタリングを施し、Hybrid Discとして再登場。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年5月05日
①月夜のでんしんばしら 【宮澤賢治作曲】
②イギリス海岸の歌 【宮澤賢治作曲】
③精神歌1 【川村悟郎原曲】
④精神歌2 【川村悟郎原曲】
⑤剣舞の歌 【宮澤賢治作曲】
⑥応援歌 【原曲不明】
⑦牧者の歌 【J.E.スピルマン原曲】
⑧ポランの広場 【G.エヴァンズ原曲】
⑨太陽マジックの歌 【宮澤賢治作曲】
⑩牧歌 【宮澤賢治作曲】
⑪星めぐりの歌 【宮澤賢治作曲】
⑫北ぞらのちぢれ羊から 【宮澤賢治作曲】
⑬大菩薩峠の歌 【宮澤賢治作曲】
⑭ポラーノの広場のうた 【C.H.ガブリエル原曲】
⑮角礫行進曲 【グノー作曲】
⑯牧馬地方の春の歌 【イッポリトフ=イワーノフ作曲】
⑰種山ヶ原 【ドヴォルザーク作曲】
⑱弓のごとく 【ベートーヴェン作曲】
⑲火の島の歌 【ウェーバー作曲】
⑳黎明行進曲 【作曲者不明】
㉑私は五連隊の古参の軍曹 【チッペラリー原曲】
㉒一時半なのにどうしたのだろう 【スイミング・ワルツの旋律】
㉓糧食はなし四月の寒さ 【スイミング・ワルツの旋律】
㉔饑餓陣営のたそがれの中 【讃美歌原曲】
㉕バナナン大将の行進曲A 【教導団歌原曲】
㉖バナナン大将の行進曲 B【教導団歌原曲】
㉗耕母黄昏 【宮澤賢治讃美歌原曲】
㉘風の又三郎 【杉原泰蔵作曲】
(全曲宮澤賢治作詩、中村節也編曲)
ボーナス・トラック 雨ニモ負ケズ(岩手言葉による朗読)
テノール:福井 敬(③④⑮㉓~㉖)
バリトン:和田 央
バリトン:大河原拓也
ピアノ:谷池重紬子
CD:キングインターナショナル KKC-087
宮澤賢治は音楽好きで、当時としては破格のレコード・コレクションや、チェロを弾いたことも伝えられている。音楽創作も試み、関わった歌曲が28篇残されている。全点賢治自身の詩により、うち8篇は作曲も手掛けている。「風の又三郎」以外の19曲も既存のメロディに詩作している点が貴重で、まぎれもない文芸創作と言える。そのなかにはベートーヴェンの「田園」やドヴォルザークの「新世界」もあり、音楽のイメージからインスピレーションを得ているのも興味深い。「新世界」第2楽章による「種山ケ原」は、堀内敬三による有名な「遠き山に日は落ちて」よりも四半世紀以上前に詩作されている先取性も驚き。28篇すべての録音は史上初。賢治の作曲はメロディが伝えられるのみのため、作曲家・中村節也が長年の研究うえ、校訂。既存のメロディによる曲も含めピアノ伴奏を付けた。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年5月02日
ラヴェル:クープランの墓(フーガ、トッカータ:ケネス・ヘスケス管弦楽編曲)
道化師の朝の歌
海原の小舟
亡き王女のためのパヴァーヌ
古風なメヌエット
ラ・ヴァルス
指揮:サカリ・オラモ
管弦楽:ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
ホルン:マルクス・マスクニッティ
CD:キングインターナショナル KKC6453
指揮のサカリ・オラモ(1965年生まれ)は、フィンランド、ヘルシンキ出身。シベリウス音楽院でヴァイオリンを学び、17歳でアヴァンティ室内管弦楽団の創設に参加する。その後、フィンランド放送交響楽団のコンサートマスターを務める。1989年から3年間、シベリウス音楽院の指揮者ヨルマ・パヌラのクラスに在籍。1993年、フィンランド放送交響楽団の指揮者が病気のため公演の直前にキャンセルし、代役として指揮台に立った。この成功により、同交響楽団の副常任指揮者となった。これまで、バーミンガム市交響楽団音楽監督(1998年~2008年)、フィンランド放送交響楽団首席指揮者(2003年~2012年)、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者(2008年~2021年)を歴任。そして、2006年よりフィンランドのウェスト・コースト・コッコラ歌劇場首席指揮者、2008年よりストックホルム王立フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2013年よりBBC交響楽団首席指揮者を務め、現在に至っている。2015年「ロイヤル・フィルハーモニック協会指揮者賞」受賞。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年4月28日
バッハ:ヨハネ受難曲 BWV245
指揮:ジョン・エリオット・ガーディナー
管弦楽:イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
独唱:ニック・プリッチャード(福音史家:テノール)
ウィリアム・トーマス(イエス:バス)
アレックス・アシュワース(ピラト、アリア:バス)
ジュリア・ドイル(アリア:ソプラノ)
アレクサンダー・チャンス(アルト・アリア:カウンタ―テノール)
ピーター・ダヴォレン(アリア:テノール)
マイケル・ラファティ(ペテロ:バリトン)
アリソン・ポンスフォード=ヒル(侍女:ソプラノ)
ガレス・トレセダー(従僕Ⅰ:テノール)
ジョナサン・ハンレー(従僕Ⅱ:テノール)
合唱:モンテヴェルディ合唱団
CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45041~2
指揮のジョン・エリオット・ガーディナー(1943年生まれ)は、イギリス出身。ケンブリッジとロンドンのキングズ・カレッジで学ぶ。ケンブリッジの学生時代の1964年に「モンテヴェルディ合唱団」を結成して、その活動が一躍世界的注目を浴びる。その折に結成したオリジナル楽器によるオーケストラが「イングリッシュ・バロック・ソロイスツ」へと発展していった。つまり、ガーディナーは、モンテヴェルディ合唱団とイングリッシュ・バロック・ソロイスツの両方の創始者として古典派音楽の演奏で活躍を見せ、その名は世界的に定着することになる。1990年には、ロマン派音楽のレパートリー開拓を目指して、「オルケストル・レヴォリューショネール・エ・ロマンティーク」を新たに結成した。1998年にエリザベス2世よりナイトに叙任された。
この録音は、1986年のアルヒーフ・レーベルへの録音、2003年のSDGレーベル録音に続く、ガーディナーにとって3度目の『ヨハネ受難曲』。2021年4月の聖金曜日にオックスフォードのシェルドニアン劇場で演奏、全世界にライヴ配信され高い評価を得た。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年4月25日
ブルックナー:交響曲第8番
指揮:セルジュ・チェリビダッケ
管弦楽:ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1994年4月23日コリセウ・リスボン・ポルトガル国営放送(RTP)によるデジタル・ライヴ
CD:東武レコーディングス TBRQ 9009(UHQCD 2枚組)
指揮のセルジュ・チェリビダッケ(1912年―1996年)は、ルーマニア生れのドイツで活躍した名指揮者。ベルリン音楽大学などで学び、第二次世界大戦後、ベルリン放送交響楽団の指揮者コンクールで優勝。その後、ベルリン・フィルで指揮者デビューを飾り、ベルリン・フィルの首席指揮者に就任する。当時チェリビダッケへの評価は高かったが、楽団員との間でトラブルが多く、ベルリン・フィルを指揮することを止めてしまう。その後、南ドイツ放送交響楽団(シュトゥットガルト放送交響楽団)の定期客演指揮者を経て、1979年ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任。1977年には初来日を果たし、以後しばしば日本を訪れた。
このCDは、ブルックナー演奏の頂点とまで賞賛された伝説のライヴ「チェリビダッケ、リスボン・ライヴ」が、正規音源からUHQCDにて正規リリース。この演奏はプライヴェート盤で発売されるや否やセンセーションを巻き起こしたうえに入手困難となり、ネットオークションでも高値を記録した幻の演奏。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年4月21日
ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲
ピアノ:内田光子
CD:ユニバーサルミュージック UCCD‐45016
ベートーヴェン:ディアベッリ変奏曲は、2013年から度々リサイタルのメイン曲として演奏している内田光子の重要なレパートリーの一つ。2021年行われた来日ツアーでも演奏し、好評を博した。2021年73歳を迎え、心技体そろった今だからこそこの難曲に挑戦する意欲と情熱が感じられる、ファン待望の新録。
ピアノの内田光子(1948年生れ)は、静岡県熱海市出身、英国籍。1971年、英国ウィグモア・ホールでの演奏会でロンドン・デビュー。1982年ロンドンのウィグモア・ホールでのモーツァルト「ピアノ・ソナタ連続演奏会」はロンドンの批評家から絶賛を浴び、一躍、楽壇の寵児となる。2009年DBE(大英帝国勲章第2位)を授与されエリザベス女王よりデイムの称号を授かる。2011年第53回「グラミー賞(最優秀インストゥルメンタル・ソリスト演奏賞)」、2015年「モーツァルト生誕259年記念モーツァルト・ゴールデン・メダル」、2015年「高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)」、2017年第59回「グラミー賞(クラシック部門最優秀ソロ・ボーカル・アルバム賞)」を受賞。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年4月18日
ドビュッシー(ルニエ編):アラベスク第1番
グランジャニー:コロラド・トレイル
シベリウス:練習曲 作品76-2
メリカント:ゆるやかなワルツ
トゥルニエ:森の中の泉のほとりにて
グリンカ:夜想曲
サルツェード:夜のうた
ファリャ(グランジャニー編):スペイン舞曲第1番~オペラ《はかなき人生》より
グラナドス:エピローグ~「ロマンティックな情景」より
ハープ:吉野直子
CD:キングインターナショナル(GRAZIOSO:GNY-707)
このCDは、自主レーベル「grazioso」からの「ハープ・リサイタル」シリーズが前作の6枚目で一区切りとなり、それに続く7枚目として、自ら長らく大切に弾いてきた小品を集めた”ミニアルバム”。
ハープの吉野直子(1967年生まれ)は、ロンドンで生まれる。米国において、6歳からロサンジェルスでハープを学び始める。1985年第9回「イスラエル国際ハープ・コンクール」に参加者中最年少の17歳で優勝し、一躍その名を知られる。1988年「芸術祭賞」、1989年「モービル音楽賞」奨励賞、1991年「芸術選奨」新人賞、2022年第63回(2021年度)「毎日芸術賞」特別賞を受賞。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年4月14日
ベートーヴェン:交響曲全集・管弦楽曲集
CD1 TBRCD0113
①交響曲第1番
②交響曲第3番「英雄」
CD2 TBRCD0114
③交響曲第4番
④交響曲第7番
CD3 TBRCD0115
⑤交響曲第5番「運命」
⑥交響曲第6番「田園」
CD4 TBRCD0116
⑦交響曲第2番
⑧交響曲第8番
⑨「フィデリオ」序曲
⑩「エグモント」序曲
CD5 TBRCD0117
⑪「レオノーレ」序曲第3番
⑫交響曲第9番「合唱付」
CD6 TBRCD0118
⑬「コリオラン」序曲
⑭12のドイツ舞曲
⑮「プロメテウスの創造物」序曲
⑯序曲「命名祝日」
⑰「シュテファン王」序曲
⑱ウェリントンの勝利
指揮:秋山和慶
管弦楽:広島交響楽団
独唱:⑫菅栄三子(ソプラノ)、竹本節子(アルト)、藤川泰彰(テノール)、三原剛(バリトン)
合唱:⑫ディスカバリー・ベートーヴェン「第九」特別合唱団
録音:①⑩2001年5月25日 ⑦⑬2001年10月26日 ②2002年1月22日 ③⑮2002年5月10日 ⑤⑰2002年10月31日 ⑥⑭⑯2003年2月19日 ④⑨⑱2003年5月8日 ⑧2003年11月26日 ⑪⑫2004年2月15日
会場:アステールプラザ大ホール
広島国際会議場フェニックスホール
CD:東武レコーディングス TBRCD0119~22(4CD)
このCDは、終身名誉指揮者を務め固い絆で結ばれている広島交響楽団とのベートーヴェン・シリーズ演奏会をCD化。
指揮の秋山和慶(1941年生れ)は、桐朋学園大学音楽学部で学ぶ。1964年東京交響楽団を指揮してデビュー。バンクーバー交響楽団音楽監督(現在桂冠指揮者)、アメリカ交響楽団音楽監督、シラキューズ交響楽団音楽監督(現在名誉指揮者)を歴任。日本では、東京交響楽団音楽監督・常任指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者、札幌交響楽団ミュージック・アドバイザー・首席指揮者を歴任。現在は、東京交響楽団桂冠指揮者、広島交響楽団音楽監督・常任指揮者(現・終身名誉指揮者)、九州交響楽団桂冠指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団芸術監督・首席指揮者。 第6回「サントリー音楽賞」(1974年)、「モービル音楽賞」(1996年東京交響楽団と受賞)、「紫綬褒章」(2001年11月)、「旭日小綬章」(2011年6月)、「文化功労者」(2014年)など受賞(受章)。
コメント/トラックバック投稿 »
2022年4月11日
<CD1>
①ベートーヴェン:『エグモント』序曲
②モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.136
③ベートーヴェン:交響曲第1番 ハ長調 Op.21
④モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551『ジュピター』
<CD2>
⑤ブラームス:ハンガリー舞曲第1番、第3番、第5番、第6番
⑥モーツァルト:歌劇『魔笛』序曲
⑦シューベルト:交響曲第8(7)番 ロ短調 D.759『未完成』
⑧カバレフスキー:組曲『道化師』Op.26
⑨モーツァルト:交響曲第28番 ハ長調 K.200
⑩ヨハン・シュトラウス2世:歌劇『こうもり』序曲
指揮:小澤征爾
管弦楽:トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団(①~⑧)
フランス国立フィルハーモニー管弦楽団(⑨~⑩)
録音:①~③1960年4月19日、④~⑤1960年4月21日、⑥~⑧1960年4月25日/トゥールーズ
【放送用録音/モノラル】
⑨~⑩1960年12月14日/ORTF(パリ)【放送用録音/モノラル】
CD:キングインターナショナル SPECTRUM SOUND CDSMBA-102
このCDは、小澤征爾(1935年生まれ)が1959年に第9回「ブザンソン国際指揮者コンクール」第1位を受賞、その翌年1960年4月、放送用の収録でトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団を振った録音。4月19日、21日、25日と3日間の収録で、小澤征爾の国際的なキャリアとしてはじめての録音を国立視聴覚研究所(INA)提供による音源を使用したスペクトラム・サウンドのベルアーム・シリーズ。また、同年12月14日、フランス国立フィルハーモニー管弦楽団を振ったモーツァルトの交響曲第28番とヨハン・シュトラウス2世の歌劇「こうもり」序曲も収録。こちらも放送用セッションながら小澤征爾のパリ・デビューの録音。翌年以降、世界をまたにかけ活躍がはじまったマエストロ小澤征爾。その世界的指揮者が産声をあげたような溌溂とした演奏が収録されている。
コメント/トラックバック投稿 »