2012年3月13日

~ゲルハルト・ボッセ追悼盤 バッハ:ブランデンブルク協奏曲第1~6番~
<ディスク:1>
ブランデンブルク協奏曲 第1番 ヘ長調 BWV1046
ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047
ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV1048
<ディスク:2>
ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049
ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050
ブランデンブルク協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV1051
指揮:ゲルハルト・ボッセ
管弦楽:神戸市室内合奏団
客演奏者:コンサートマスター: 白井圭 (vn)、平尾雅子&瀬田麗 (ヴィオラ・ダ・ガンバ)、花崎薫 (vc)、北谷直樹 (チェンバロ)、白尾彰 (fl)、古部賢一、森枝繭子&多田敦美 (ob)、岩佐雅美 (fg)、太田光子&宇治川朝政 (ブロックフレーテ)、垣本昌芳&永武靖子(hr)、高橋敦 (tr)
録音:2011年3月10日、神戸文化ホール 中ホール (ライヴ録音)
CD:キング・インターナショナル Altus ALT-227―8(2CD)
「これだけ客演奏者たちに恵まれ、彼らと、私の秘蔵っ子、神戸市室内合奏団の面々が一体となり、躍動感あふれるアンサンブルを創り出してくれた。この2011年の「ブランデンブルク協奏曲全6曲」は、私の日本での音楽活動の集大成であり、神戸市室内合奏団とのここ17年間で最高の演奏会となった。私の今までの音楽人生で何度も演奏し、録音もしてきた「ブランデンブルク」の最も良い演奏になったと自負している。この録音を聴くたび、あの日のことを思い出すだろう。愛する人を亡くし、家を失い、故郷まで失って傷ついた人々の心が、J.S. バッハの音楽家から何かを受け取ろうとする時、私たちの演奏が少しなりともその仲立ちになれるなら、これほどの喜びはない」 (ゲルハルト・ボッセ/ライナーノーツより)。大阪府高槻市在住のドイツ人指揮者、ヴァイオリニストのゲルハルト・ボッセが2012年2月1日、大腸癌のため死去した。享年90歳。
コメント/トラックバック投稿 »
2012年3月12日

~ドビュッシー生誕150年記念企画~
ドビュッシー:歌曲集「月の光」
星の輝く夜
パントマイム
月の光
ピエロ
現われ
ひそやかに
艶なる宴
ロマンス/霧のように消える魂
鐘
中国風のロンデル
波・椰子・砂 (ソプラノ、ピアノとハープのための)
アリエルの恋歌
未練
海に落ちた水夫 (世界初録音)
死化粧
弓 (世界初録音)
ロマンス (世界初録音)
妖精たち (世界初録音)
選ばれた乙女 (ソプラノ、メゾ・ソプラノ、合唱とピアノのための)
ソプラノ:ナタリー・デセイ
ピアノ:フィリップ・カッサール
CD:TOCE-90219(国内盤HQCD)
ソプラノのナタリー・デセイ1965年4月19日、リヨン生まれ。ボルドーで成長し、バレリーナを夢見たものの歌への道に転向し、同地の音楽院に学ぶ。1990年にウィーンのモーツァルト・コンクールで優勝。1992年にはバスティーユで「ホフマン」のオランピアを歌って絶賛される。以後、ウィーン国立歌劇場やミラノ・スカラ座、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場に出演。2004年9月に初来日し、リサイタルを開催して満場の客席を唸らせた。2007年1月のロンドンにおける「連隊の娘」のマリー役では、英国のローレンス・オリヴィエ賞を受賞(2008年3月)。ピアノのカッサールは、2010年にドビュッシーの手書きの楽譜を目にする機会があり、今までに見たことのない4曲の楽譜を発見したが、今回、その4曲の録音にも挑戦。
コメント/トラックバック投稿 »
2012年3月08日

モーツァルト:オーボエ四重奏曲&五重奏曲
ブリテン:幻想曲
オーボエ:広田智之
矢部達哉(ヴァイオリン)/鈴木学(ヴィオラ)/古川展生(チェロ)/双紙正哉(ヴァイオリン)/
篠崎友美(ヴィオラ)/柳瀬省太(ヴィオラ)/田中雅弘(チェロ)
録音:2011年1月27、29日、10月4日、上野・石橋メモリアルホール
CD:オクタヴィア・レコード OVCC-00094
東京都交響楽団の首席オーボエ奏者であり、日本を代表するオーボエ奏者、広田智之の最新アルバム。広田にとっては初となるモーツァルト・アルバムとなる。モーツァルトが書いた2つの室内楽曲を中心に収録し、同編成であるブリテンも収録。日頃共にアンサンブルを作っている都響の中心メンバーたちとの華麗なアンサンブルを繰り広げる。
コメント/トラックバック投稿 »
2012年3月05日

バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ 全6曲 BWV1001~1006
ヴァイオリン:和波孝禧
録音:2011年4、6月 三重県総合文化センター大ホール
CD:ナミ・レコード WWCC-7689~90(2枚組)
和波孝禧は、1945年東京に生まれる。生来の全盲ハンディにもかかわらず、1962年、第31回日本音楽コンクールで第1位、特賞を受賞。さらに1965年ロン・ティボー国際コンクールで第4位、1970年カール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクールで第2位を受賞。1993年モービル音楽賞、1994年サントリー音楽賞をそれぞれ受賞。今回の録音は、現時点での和波孝禧の集大成とも言うべきバッハの無伴奏を取り上げ、ピリオド楽器への挑戦から得た経験を最大限に注入したもの。
コメント/トラックバック投稿 »
2012年3月01日

作曲:辻井伸行
はやぶさ 遥かなる帰還 メイン・テーマ [ピアノ・ソロ版] 辻井伸行
長い旅の始まり
地球スイングバイ
作り手の想い
リアクションホイール
タッチダウン
はやぶさ 遥かなる帰還=葛藤=辻井伸行
リトライ
新たなトラブル
イオンエンジンを巡る葛藤
通信途絶
微かな声を信じて
山口の信念
微かな声
最後の賭け
帰還への加速
父の教え
地球へ 遥かなる帰還
はやぶさ 遥かなる帰還 メイン・テーマ 辻井伸行
演奏:辻井伸行(ピアノ)
篠崎正嗣ストリングス他
CD:エイベェックス・クラシックス AVCL-25751
東映60周年記念作品として主役に渡辺謙を向かえ完成させた超大作映画「はやぶさ 遥かなる帰還」の音楽を辻井伸行が全面的に担当したCD。テーマ曲に加え、映画音楽全体を辻井伸行が担うのは初めて。航行距離60億km、7年間の苦難の日々を乗り越え、奇跡の帰還を果たした小惑星探査機「はやぶさ」の宇宙空間を疾走する映像、人生のすべてを賭けて「はやぶさ」帰還に挑む科学者や技術者たちの苦悩に、辻井伸行ならではの、まさに宇宙的な音楽が寄り添い、映画の感動をより深いものへと導く。
コメント/トラックバック投稿 »
2012年2月27日

スウェーリンク:ニ長のトッカータ/我が青春の日々は終わりぬ
シャイト:イン・テ・ドミネ・スペラヴィによるトッカータ
ブクステフーデ:来たれ、聖霊、我らが神よ/トッカータニ短調
バッハ:主イエス・キリストよ、我らを顧みたまえ/前奏曲とフーガホ長調
他
オルガン:松居直美
録音:2011年7月、千葉 盛徳大学川並香順記念講堂
CD:カメラータ・トウキョウ CMCD‐28253
松居直美は、日本初の女性コンサート・オルガニスト。国立音楽大学大学院を修了後、ドイツに留学、85年フライブルク音楽大学を卒業。在学中に、ブダペスト(83年)、ニュールンベルク(85年)の国際オルガン・コンクールで優勝して注目を浴びる。帰国後、オルガンの新しい可能性を追求し、「ボレロ」「火の鳥」「惑星」といったオーケストラ作品をオルガンで演奏したCDをリリースし話題を呼ぶ。また、演奏活動のほか、ホールのプロデューサーやアドヴァイザーなども手掛けている。
コメント/トラックバック投稿 »
2012年2月23日
モーツァルト:交響曲 第29番/ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」
シューベルト:音楽に寄す(チェロ、ヴィオラとオーケストラのための/編曲:E.カウフマン)
J.シュトラウス II:春の声/浮気心
指揮:ハンス・ペーター・オクセンホファー
管弦楽:フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”
ヴァイオリン:アルベナ・ダナイローヴァ
チェロ:ローベルト・ノージュ
ヴィオラ:ヴォルフ=ディーター・ラート
録音:2010年6月/東京 ほか(ライヴ録音)
CD:カメラータ・トウキョウ CMCD-28255
2010年にウィーン・フィル初の女性コンサートマスター(コンサートミストレル)に就任した、アルベナ・ダナイローヴァのデビュー盤。就任直後、ウィーン・フィルの精鋭たちを集めたアンサンブル「フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”」と共に来日し、その卓越した演奏を日本で初披露した。このCDはそのコンサートのライヴ音源を収めたもの。ダナイローヴァの巧みなテクニックと歌心にあふれるヴァイオリンは、今後のウィーン・フィルを牽引するにふさわしい見事な演奏で、会場の聴衆を魅了した。最新技術の「HRカッティング」による高音質CDで、本場ウィーンの響きを味わうことが出来る。
コメント/トラックバック投稿 »
2012年2月16日

シューマン:アラベスク
シューマン:クライスレリアーナ
ショパン:ノクターン 嬰ヘ長調 作品15の2
ショパン:舟歌
メトネル:4つのおとぎ話
メトネル:ピアノ・ソナタ (「三部作ソナタ」第1番)
メトネル:夕べの歌
ピアノ:イリーナ・メジューエワ
CD: 若林工房 WKLC‐7011
イリーナ・メジューエワの2011年、「京都コンサートホール」でのライヴ録音。得意とするシューマン、ショパン、メトネルという三人の作曲家の作品を収録したプログラム。イリーナ・メジューエワは、ロシアのゴーリキー(現ニジニー・ノヴゴロド)生まれ。5歳よりピアノを始め、モスクワのグネーシン音楽大学(現ロシア音楽アカデミー)で学ぶ。1992年ロッテルダムで開催されたE.フリプセ国際コンクールでの優勝をきっかけに、オランダ、ドイツ、フランスなどで公演を行う。1997年からは日本を本拠地として活動を続けている。2006年度青山音楽賞受賞。現在、東京在住。落語、歌舞伎など、日本の伝統文化にも造詣が深い。
コメント/トラックバック投稿 »
2012年2月06日

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第19番/ ピアノ協奏曲 第23番
レチタティーヴォ《どうしてあなたが忘れられましょう》とアリア《心配しないで、愛する人よ》
ピアノ&指揮:エレーヌ・グリモー
ソプラノ:モイツァ・エルトマン(K.505)
管弦楽:バイエルン放送交響楽団室内管弦楽団
録音:2011年5月、7月(K.505)、ミュンヘン
CD:UCCG-1561(ドイツ・グラモフォン )[国内盤のみSHM-CD仕様]
独自の輝きを放つピアニスト、エレーヌ・グリモー、初のDGへのライヴ録音&初のモーツァルト協奏曲で室内オーケストラ編成のバイエルン放送響を弾き振りしたライヴ録音。モーツァルトのピアノ作品の中で最も美しいアダージョ楽章を持つ第23番、カップリングには第19番。この他に、ピアノ・オブリガート付きのコンサート・アリアK.505を収録。透明な美声で人気急上昇のソプラノ、エルトマンとの共演にも注目。
コメント/トラックバック投稿 »
2012年2月03日

マーラー:交響曲第7番「夜の歌」
指揮:エリアフ・インバル
管弦楽:チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2011年2月24、25日、プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
CD:HMV(Octavia Exton) EXCL00077(SACDハイブリッド)
マーラーの交響曲第7番は、プラハにおいてマーラー自らがチェコ・フィルを指揮して初演を行い、チェコ・フィルにとっても、プラハにとっても深い縁を持つ作品。「中欧での本物のマーラーを、自分の最高の理想のものとしたかった」とインバルが語る。この第7交響曲には、マーラー指揮者であるインバルと、マーラー演奏に確固たる伝統を持つチェコ・フィルの気概と誇りとが最も理想的な形で結集。
コメント/トラックバック投稿 »