クラシック音楽 新譜CD情報


2014年8月18日

★“ギリシャの鬼才”テオドール・クルレンツィスのモーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」


モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」全曲

指揮:テオドール・クルレンツィス

管弦楽:ムジカ・エテルナ(ピリオド楽器オーケストラと合唱団)

出演:アンドレイ・ボンダレンコ(バス・バリトン:アルマヴィーヴァ伯爵)
   ジモーネ・ケルメス(ソプラノ:伯爵夫人ロジーナ)
   クリスティアン・ヴァン・ホルン(バス・バリトン:フィガロ)
   ファニー・アントネルー(ソプラノ:スザンナ)
   マリー=エレン・ネジ(メゾ・ソプラノ):ケルビーノ)
   マリア・フォシュストローム(メゾ・ソプラノ):マルチェリーナ)
   ニコライ・ロスクトキン(バス:バルトロ)
   クリスティアン・アダム(テノール:ドン・バジーリオ) ほか

CD:ソニーミュージックジャパン SICC30153~5

 現在“ギリシャの鬼才”と称される指揮のテオドール・クルレンツィス(1972年生まれ)は、アテネ出身。サンクト・ペテルブルク音楽院で学ぶ。作曲当時の楽器と慣習による演奏を狙いに、2004年にシベリアの音楽都市ノヴォシビルスクでオーケストラと合唱団からなる「ムジカエテルナ」を創設。2010年、ウラル山脈西側のふもと、カマ川の両岸に広がる都市、ペルミの国立オペラ・バレエ劇場の芸術監督に就任。現在は、「アンサンブル・ムジカエテルナ」および「ムジカエテルナ室内合唱団」の芸術監督も務めている。10年間、モーツァルトのさまざまな研究を行い、楽譜、楽器、奏法など細部にわたって徹底的に調べ尽くし、声楽家も厳選し、納得のいく録音を作り上げた。これは11日間昼夜を徹して録音されたもので、ピリオド楽器の奏法も取り入れている意欲作。

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2014年8月14日

★ファウスト/メルニコフ/ケラスのベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第6番/第7番「大公」


ベートーヴェン : ピアノ三重奏曲第6番/第7番「大公」

フォルテピアノ:アレクサンドル・メルニコフ

ヴァイオリン:イザベル・ファウスト

チェロ:ジャン=ギアン・ケラス

CD:キングインターナショナル KKC5385

録音 : 2011年9月、テルデックス・スタジオ (ベルリン)

 このCDは、ヴァイオリン奏者のイザベル・ファウスト、チェリストのケラス、ピアニストのメルニコフという当代きっての名手3人によるベートーヴェン : ピアノ三重奏曲集。  この3人は、2004年にドヴォルザークのピアノ三重奏曲第4番「ドゥムキー」を録音しているが、今回の録音は、それ以来の共演となる。

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2014年8月11日

★ボリス・ベクテレフのスクリャービン:ピアノ・ソナタ第3、4、5番


スクリャービン:ピアノ・ソナタ第3、4、5番
アルバムの綴り
スクリャビニアーナ(8つの小品~フルートとピアノのための)

ピアノ:ボリス・ベクテレフ

フルート:マリオ・アンチロッティ

CD:カメラータ・トウキョウ CMCD‐28304

 ピアノのボリス・ベクテレフは、音楽一家に生まれ、5歳で音楽を志し、モスクワのグネシン音楽院で教育を受け、卒業に際して功労賞を授与された。以後、モスクワのチャイコフスキー音楽院で学ぶ。1970年、ソヴィエト・ピアニスト・コンクールで1位を受賞。以後、世界的な演奏活動を展開。1996~2011年、ベクテレフは日本に住み、神戸女学院大学と武庫川女子大学で教授として指導にあたる傍ら、リサイタルや室内楽などの演奏活動を行った。今回のCDにより7年に及んだスクリャービン:ピアノ・ソナタ全集の録音が完結した。現在、イタリア在住。

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2014年8月07日

★ショパンコンクール優勝者ユンディ・リのベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&シューマン:幻想曲


<ディスク:1>

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
シューマン:幻想曲
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行 (日本盤のみのボーナス・トラック)

<ディスク:2>

プロモーション映像 (インタビュー)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」   (抜粋)
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行

ピアノ:ユンディ・リ

指揮:ダニエル・ハーディング

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

CD:ユニバーサルミュージック (DVD付:初回限定盤) UCCG1650

 ピアノのユンディ・リ(1982年生まれ)は、中国・重慶出身。2000年第14回ショパン国際ピアノコンクールで、スタニスラフ・ブーニン以来15年ぶりに第1位での優勝を果たし、話題を呼ぶ。ショパン・コンクールでの優勝は中国人初。その後独ハノーファー音楽大学で学ぶ。2001年に初訪日。現在、香港在住。

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2014年8月04日

★“21世紀のグールド”「アンドレア・バッケッティ・プレイズ・バッハ」


<ディスク:1>

カプリッチョ 変ロ長調 BWV992 「最愛の兄の旅立ちに寄せて」
イタリア風のアリアと変奏 イ短調 BWV989
協奏曲 ニ長調 BWV972 (原曲:「調和の霊感」~協奏曲ニ長調作品3-9による)
協奏曲 ニ短調 BWV974 (原曲:オーボエ協奏曲ニ短調による)
イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
コラール「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」

<ディスク:2>

フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816
トッカータ ホ短調 BWV914
ソナタ ハ短調 K.174 (ヴェネツィア国立マルチャーナ図書館所蔵の筆写譜に基づく世界初録音)
ソナタ ト長調 K.171 (ヴェネツィア国立マルチャーナ図書館所蔵の筆写譜に基づく世界初録音)
ソナタ 第3番 ト長調 (手稿譜に基づく世界初録音)
ソナタ ハ長調 (手稿譜に基づく世界初録音)

ピアノ:アンドレア・バケッティ

録音:2007年~2013年、イタリア、ファッツィオリ・コンサートホール

CD:ソニーミュージックジャパン SICC-30167~8

 ピアノのアンドレア・バケッティは、1977年生まれ。今、彼が力を入れているのはバッハで、“21世紀の理想のバッハ像の一つ”と絶賛を受けている。このCDは、“バッハ:鍵盤作品全曲録音チクルス”の国内発売第1弾となるもの。演奏には彼が愛するイタリアのピアノの銘器ファツィオリを使用している。“21世紀のグールド”とも称される、イタリアを代表する個性派ピアニスト、アンドレア・バッケッティの初の日本盤。

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2014年7月31日

★ヤクブ・フルシャ&東京都交響楽団のR.シュトラウス:アルプス交響曲


R.シュトラウス:アルプス交響曲

管弦楽:東京都交響楽団

指揮:ヤクブ・フルシャ

CD:オクタヴィアレコード OVCL‐00534

 指揮のヤクブ・フルシャ(1981年生まれ)は、チェコのブルノ出身。ブルノのギムナジウム、その後プラハ芸術アカデミーで学ぶ。2003年ロヴロ・フォン・マタチッチ国際指揮者コンクールで優勝。2008年プラハ・フィルハーモニア首席指揮者兼音楽監督就任。2010年プラハの春国際音楽祭オープニングコンサートの指揮者を最年少で務める。同年より東京都交響楽団プリンシパル・ゲスト・コンダクターに就任。現在、国際マルティヌー協会会長。

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2014年7月28日

★今注目の指揮者ネゼ=セガンのフローラン・シュミット:「サロメの悲劇」/フランク : 交響曲 ニ短調


フローラン・シュミット : バレエ音楽「サロメの悲劇」
フランク : 交響曲 ニ短調

指揮:ヤニック・ネゼ=セガン

管弦楽:グラン・モントリオール・メトロポリタン管弦楽団

録音 : 2010年7月

CD:キングインターナショナル KKC5377

 ヤニック・ネゼ=セガン(1975年生まれ)は、カナダの指揮者。2008年、ロッテルダム・フィル音楽監督、さらに2012年からはフィラデルフィア管の音楽監督に就任し、今最も注目されている指揮者の一人。フランスの作曲家フローラン・シュミット(1870年ー1958年)は、フォーレから影響を受けた、フランス6人組の同世代者。1907年に作曲されたバレエ音楽「サロメの悲劇」は、全体としてはドイツ・オーストリアの濃密な後期ロマン主義に沿った音楽で、終局のクライマックスにおける官能的リズムがストラヴィンスキーに影響を与えたことでも知られている。

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2014年7月24日

★イザベル・ファウストのバルトーク : ヴァイオリン協奏曲第1番/第2番


バルトーク : ヴァイオリン協奏曲第1番/第2番

ヴァイオリン:イザベル・ファウスト

ダニエル・ハーディング

スウェーデン放送交響楽団

録音:2012年4月ストックホルム、ベルワルドホール

CD:キングインターナショナル KKC-5384

 ヴァイオリンのイザベル・ファウストは、1987年アウグスブルクのレオポルト・モーツァルト・コンクール、および1993年パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールでともに第1位。1997年には、バルトークのソナタのデビュー録音でグラモフォン賞「ヤング・アーティスト・オ ブ・ザ・イヤー」を受賞した。録音についても、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集やバッハの無伴奏曲集など、評価が高いものが多い。

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2014年7月21日

★ゲルギエフ&マリインスキー管のショスタコーヴィチ : 交響曲 第7番 「レニングラード」再録音盤


ショスタコーヴィチ : 交響曲 第7番 「レニングラード」

指揮:ワレリー・ゲルギエフ

管弦楽:マリインスキー劇場管弦楽団

CD:キングインターナショナル KKC5373

 ワレリー・ゲルギエフ(1953年生まれ)は、ロシア出身の指揮者。レニングラード音楽院(現サンクトペテルブルク音楽院)で学び、在学中にカラヤン指揮者コンクール2位、全ソ指揮者コンクール1位。同音楽院を卒業後、キーロフ劇場(現マリインスキー劇場)の指揮者となる。1988年キーロフ劇場芸術監督に就任し、現マリインスキー劇場を世界的な地位へと引き上げた。1996年には総裁に就任。2007年からロンドン交響楽団首席指揮者を務めており、2015年からミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者に就任予定。このCDは、ゲルギエフ&マリインスキー管によるショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」の再録音盤。

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2014年7月17日

★ルイサダのショパン:14のワルツ&7つのマズルカ


ショパン:ワルツ 第1番~第14番
マズルカ 第42番~第48番

ピアノ:ジャン=マルク・ルイサダ

CD:ソニーミュージック・ジャパン SICC‐10213

 ピアノのジャン=マルク・ルイサダ(1958年生まれ)は、チュニジア出身。パリ国立高等音楽・舞踊学校で学ぶ。1985年のショパン国際ピアノコンクールで5位入賞。1990年録音の「ショパン:ワルツ集」の旧盤から23年を経た今、円熟の極みにあるルイサダの再録音がこのCD。

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