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2025年4月24日

★ヨーヨー・マとアンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団のショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番/第2番


ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 作品107
          チェロ協奏曲 第2番 ト長調 作品126

チェロ:ヨーヨー・マ

指揮:アンドリス・ネルソンス

管弦楽:ボストン交響楽団

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45121

 このCDは、アンドリス・ネルソンスとボストン交響楽団が10年にわたり取り組んできたショスタコーヴィチ・プロジェクトの一環であり、2025年、ショスタコーヴィチの没後50周年を記念して、2つのチェロ協奏曲を新たに収録。ソリストには、現代を代表するチェリスト、ヨーヨー・マを迎えてた。

 チェロのヨーヨー・マ(1955年生まれ)は、フランス、パリ出身の中国系アメリカ人。古典派から現代音楽までの幅広いレパートリーを持ち、デビュー当時、「テクニックは世界最高」といわれた。父は、中国寧波生まれでオーケストラ指揮者・作曲家。母は、香港生まれで南京国立中央大学出身の声楽家。ヨーヨー・マの両親は中国を離れパリに渡りその後、彼が7歳の時にニューヨークに移り住んだ。5歳にしてすでに観衆を前に演奏を行い、7歳の時にはジョン・F・ケネディの前で演奏、また、8歳でレナード・バーンスタインが行ったコンサートでアメリカのテレビに出演した。1976年ハーバード大学を卒業、人類学の学位を取得。1982年に、バッハの無伴奏チェロ組曲を録音する。1994年から1997年にかけて同曲の再録音を行う。室内楽にも熱心であり、ジュリアード音楽院時代から親密にしていたピアニストであるエマニュエル・アックスなどと共演。1991年に、ハーバード大学から名誉博士号を授与される。2000年、テレビドラマ「ザ・ホワイトハウス」に本人役で出演。「グラミー賞」および「エミー賞」受賞。2010年「大統領自由勲章」が授与された。

 指揮のアンドリス・ネルソンス(1978年生れ)は、ラトビア、リガ出身。ラトビア国立歌劇場管弦楽団の首席トランペット奏者を務め、マリス・ヤンソンス(1943年―2019年)などより指揮を学ぶ。2003年ラトビア国立歌劇場首席指揮者、2006年北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2006年北⻄ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2008年バーミンガム市交響楽団首席指揮者・音楽監督を歴任。そして2014年ボストン交響楽団音楽監督に就任し一躍世界の注目を集める。2018年ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターに就任。ボストン響とはショスタコーヴィチの交響曲全曲および歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を録音しており、このツィクルスは「最優秀オーケストラパフォーマンス賞」、「最優秀アルバム技術賞」、クラシック部門を含む4つの「グラミー賞」に輝いている。また、ゲヴァントハウス管とは好評のブルックナー交響曲ツィクルスを継続。2019年にはベートーヴェン生誕250周年を記念したウィーン・フィルとのベートーヴェン交響曲全曲録音をリリース。

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