2013年1月08日
~『古事記』編纂千三百年に甦る古代のうた「琴歌譜」(きんかふ)~
「神楽歌」
阿知女法(あぢめのわざ) [歌・六絃倭琴]
小前張阿知女(こさいばりのあぢめ) [歌・六絃倭琴]
磯等前(いそらがさき) [歌・五絃倭琴]
千歳法(せんざいのはふ) [歌・五絃倭琴]
「琴歌譜」
茲都歌(しづうた) [歌・五絃倭琴]
歌返(うたひかへし) [歌・五絃倭琴]
茲都歌(しづうた) [歌・六絃和琴]
歌返(うたひかへし) [歌・六絃和琴]
弾琴共歌:藍川由美
監修:岩波 滋(元宮内庁式部職楽部首席楽長) 録音:2012年9月、埼玉
CD:カメラータ・トウキョウ CMBK-30002
今から千年以上前の『琴歌譜』写本が大正13年に陽明文庫で発見された。冒頭の《茲都歌》とその《歌返》に琴の手が記され、歌いながら弾くことが難しい節とされている。この《茲都歌》と《歌返》を写本に示された平安時代の六絃の和琴と歌で演奏すると同時に、歴史の移ろいを音楽スタイルの違いで感じられるよう、古墳時代の倭琴をイメージした五絃の琴を製作して弾き歌いしている。宮中の御神楽(みかぐら)歌として伝承されている海人(あま)族の「うた」ともども、“古代パワー”溢れる『琴歌譜』を聴くことができる。