2013年2月21日
負け知らずの軍勢よ、遅れるでない(アラリーコ)(《バルトの王アラリーコ》から)
どの心も希望を持つことを許される(ターナクイル)(《セルヴィオ・トゥッリ》から)
わたしはどこに?誰がわたしを助けてくれよう?…わたしの胸から、涙よ(アンフィオーネ)(《テーベの王妃ニーオベ》から)
もはやあなたたちを隠しませんよ(ロトルーデ)(《タッシローネ》から)
私を愛してくださいませ(ニーオベ)(《テーベの王妃ニーオベ》から)
貴女を抱擁しよう、わが女神よ…貴方を抱きしめましょう、私の神さま(クレオンテ、ニーオベ)(《テーベの王妃ニーオベ》から)
我が忠実なる軍勢よ、武器を取れ!(ヤルバ、ヤルバの将官たち)(《運命のたび重なる勝利》から)~ 鳴れよ、轟けよ、揺れよ、地は(エルタ)(《アルミーニオ》から)
妻よ、気が遠くなっていくようだ…どうか、しないでほしい、そなたの涙で(タッシローネ)(《タッシローネ》から)
わたしは忠告を受け入れぬ(エルモラーオ)(《アレッサンドロの誇り》から)
そう、そうですわ、休息なさいませ、愛しのお方…またたく美しい(サビーナ)(《バルトの王アラリーコ》から)
盲目の神の味方なる夜よ(アルチビーアデ)(《満たされた自由》から)
この魂に戦いを挑む(エネーア、ラヴィーニア)(《運命のたび重なる勝利》から)
容易に得られる勝利へと(シガルド)(《タッシローネ》から)
戦いと勝利のなか(アレッサンドロと合唱)(《アレッサンドロの誇り》から)
闇を呼ぶ黄昏よ(アスパージア)(《満たされた自由》から)
疲れた精神の緊張を和らげるため…慕わしい天球よ、さあ唇に与えたまえ(アンフィオーネ)(《テーベの王妃ニーオベ》から)
最も恐ろしい角蛇(つのへび)を(アルチーデ)(《エルコレのアケローオとの闘い》から)
晴れやかにしておくれ、わたしの美しい太陽よ…あなたの腕の中にもどり…わたしの愛の炎よ(アンフィオーネ、ニーオベ)(《テーベの王妃ニーオベ》から)
そなたの唇を通し、愛はわたしに呼びかける(タッシローネ)(《タッシローネ》から)
どうか、もう飽きて、運命よ(アスパージア)(《満たされた自由》から)
血を流せ、思い悩め、戦え、懸命になれ(アルチビーアデ)(《満たされた自由》から)
父君、もし彼に咎があるとしても(ロトルーデ)(《タッシローネ》から)
不安よ、激昂よ(アタランタ、メレアーグロ、合唱)(《和に至った好敵手同士の女》から)
わたしは破壊と虐殺のなかで死ぬことになろう(エンリーコ)(《エンリーコ・レオーネ》から)
語られることのないよう、忠誠についてのほか(合唱)(《マルコ・アウレーリオ》から)
メゾ・ソプラノ:チェチーリア・バルトリ
指揮者:ディエゴ・ファソリス
管弦楽:イ・バロッキスティ
リュート:ロザリオ・コンテ
カウンターテノール:フィリップ・ジャルスキー
合唱:スイス・イタリア語放送合唱団
録音:2011年11月-2012年3月、ルガーノ:スイス・イタリア語放送、オーディトリオ・ステリオ・モロ
CD:ユニバーサルミュージック(デッカ) UCCD-1360
1654年生まれのイタリア・ドイツの作曲家アゴスティーノ・ステッファーニ。生前は作曲家としてだけではなく、聖職者や外交官としても活躍し、当時としては斬新な作曲技法を用い、同時代の劇音楽に大きな影響を与えた。時代の波と共に忘れ去られてしまった彼の作品をバルトリが再び発掘。今回20曲が世界初録音となった。謎が多く波乱の人生を歩んだステッファーニの音楽を、バルトリが見事に蘇らせたアルバム。チェチーリア・バルトリ(1966年生まれ)は、イタリア人のメゾソプラノ歌手で、現役のメゾソプラノ歌手の中で最高の一人。聖チェチーリア音楽院で学ぶ。バレンボイムやニコラウス・アーノンクールと共演しながら、国際的なキャリアを積む。1990年には、カラヤン指揮でバッハのミサ曲ロ短調に参加した後、急速に活動を広げた。1996年、バルトリはコジ・ファン・トゥッテのデスピーナ役でメトロポリタン歌劇場へのデビューを果たした。