クラシック音楽 新譜CD情報


2024年12月12日

★レヴィット&ティーレマン指揮ウィーン・フィルのブラームス: ピアノ協奏曲第1番&第2番&ピアノ小品集

<CD1>

ブラームス:ピアノ協奏曲第1番ニ短調 作品15

<CD2>

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番変ロ長調 作品83

<CD3>(ピアノ・ソロ)

ブラームス:7つの幻想曲 作品116
      3つの間奏曲 作品117
      6つの小品 作品118
      4つの小品 作品119
      ワルツ 作品39より第15曲イ長調(連弾:クリスティアン・ティーレマン)

ピアノ:イゴール・レヴィット

指揮:クリスティアン・ティーレマン

管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

CD:ソニーミュージック SICC‐30899~901(3枚組)

 レヴィットとティーレマンは、2015年にモーツァルトのピアノ協奏曲でシュターツカペレ・ドレスデンとともに初共演したが、2人はすぐに意気投合。ティーレマンによるブラームスのピアノ協奏曲の録音は、今回で2回目(1回目はポリーニとの2010年代の共演)。DISC3には、ブラームス晩年のピアノ作品をレヴィットのソロによって収録。最後の4手ピアノのためのワルツ集第15番はティーレマンとレヴィットが連弾で披露。

 ピアノのイゴール・レヴィット(1987年生まれ)は、ロシア、ニジニーノヴゴロド出身。8歳のときに家族と共にドイツ移住。2009年ハノーファー音楽演劇メディア大学で学ぶ。2005年、テルアヴィヴの「アルトゥール・ルービンシュタイン・コンクール」に最年少で参加し、銀メダル及び最優秀室内楽演奏賞、観客賞、最優秀現代音楽演奏賞を獲得した。ベートーヴェンの後期ソナタ5曲のCDで、2014年「BBCミュージック・マガジン新人賞」、同年ロイヤル・フィルハーモニック協会「ヤング・アーティスト賞」を受賞。さらに2015年、ハイデルベルクの春音楽祭の協力を得て、バッハの「ゴルトベルク変奏曲」、ベートーヴェンの「ディアベリ変奏曲」、ジェフスキーの「不屈の民」変奏曲を収録したCDは、2016年の「グラモフォン・クラシック・ミュージック・アワード」において、「レコーディング・オブ・ザ・イヤー」と「器楽賞」を受賞した。さらに、2018年「ギルモア・アーティスト賞」、同年ロイヤル・フィルハーモニック協会の「年間最優秀器楽奏者賞」を受賞。

 指揮のクリスティアン・ティーレマン(1959年生まれ)は、ドイツ、ベルリン出身。1978年よりベルリン・ドイツ・オペラ、カールスルーエ・バーデン州立劇場、ハノーファー州立劇場にて歌劇場コレペティトーアとして経験を積んだのち、1985年にデュッセルドルフ・ライン歌劇場の首席指揮者としてその本格的キャリアをスタートさせ、1985年から1988年までライン・ドイツ・オペラの第1カペルマイスターを務めた。1988年にはニュルンベルク州立劇場の音楽総監督に就任したが、これは当時ドイツ国内では最年少の音楽総監督であった。これまで、ベルリン・ドイツ・オペラ音楽監督(1997年~2004年)、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団首席(2004年~2010)などを歴任。現在、シュターツカペレ・ドレスデン音楽総監督・首席指揮者 (2012年~2024年)、ザルツブルク復活祭音楽祭芸術監督(2013年~)、バイロイト音楽祭芸術監督(2015年~)、ベルリン国立歌劇場音楽監督(2024年~)を務めている。2019年と2024年には、ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート指揮者を務めた。

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