クラシック音楽 新譜CD情報


2024年12月16日

★アレクサンドル・タローの”バッハ:トランスクリプション集”(全25曲)

J.S.バッハ:

  アダージョ~鍵盤楽器のための協奏曲 BWV 974 より
       (原曲:マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調S. D935)
  ブーレ~リュート組曲 ホ短調 BWV 996(A.タロー編)
  合唱「主、我らの統治者よ」~ヨハネ受難曲 BWV 245(A.タロー編)
  シチリアーノ~フルートとチェンバロのためのソナタ 変ホ長調 BWV 1031(A.タロー編)
  鍵盤楽器のための組曲 イ短調 BWV 818a

    プレリュード/サラバンド/メヌエット/クーラント/アルマンド/ジーグ

  アリア「愛ゆえに、私の救い主は死のうとされる」~マタイ受難曲 BWV 244(A.タロー編)
  アリア~管弦楽組曲 第3番 ニ長調 BWV 1068(A.タロー編)
  ファンタジア~幻想曲とフーガ ハ短調 BWV 906
  シチリアーノ~オルガン協奏曲 ニ短調 BWV 596(A.タロー編)
    (原曲:ヴィヴァルディ:協奏曲集「調和の霊感」Op.3より2つのヴァイオリンと
     チェロのための協奏曲第11番ニ短調 RV 565)
  リュートための前奏曲 ハ短調 BWV 999
  リュート組曲 ホ短調 BWV 996(A.タロー編)

    プレリュード、サラバンド、アルマンド、ジーグ

  前奏曲 ハ長調 BWV 924
  前奏曲 ニ短調 BWV 926
  コラール「私を認めてください 私の守り主よ」
       ~マタイ受難曲 BWV 244(ジャン・ヴィエネル編)
  アルマンド~無伴奏フルートのためのパルティータ イ短調 BWV 1013(A.タロー編)
  コラール「今すべての森、静かなり」BWV 392(ジャン・ヴィエネル編)
  シャルル・グノー:瞑想曲(アヴェ・マリア)
             ~J.S.バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV 846 より プレリュード

ピアノ:アレクサンドル・タロー

CD:ワーナーミュージック・ジャパン 2173.242335

 アレクサンドル・タローのレパートリーは幅広く、古典派作品からロマン派、近現代、シャンソンまでとヴァラエティに富んでいるが、そんな彼が近年強く魅了されているのがバロック音楽。今回のバッハアルバムでは、多くの作曲者や演奏者がピアノ用に編曲したものではなく、リュートやフルート、受難曲からなどの曲を、タロー自身が編曲したものが多くを占めている。

 ピアノのアレクサンドル・タロー(1968年生まれ)は、フランス、パリ出身。現代フランスを代表するピアニストの一人。パリ国立高等音楽院卒業。1989年「ARDミュンヘン国際音楽コンクール」第2位となり、以来国際的な演奏活動を展開。CD録音にも力を入れ、特にラモーの「新クラヴサン組曲」は非常に高い評価を得ているほか、ラヴェルのピアノ作品全集は、2003年「アカデミー・シャルル・クロ・グランプリ ディアパソン金賞」を受賞。ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノフェスティバル、BBCプロムス、ルフトハンザ・バロック音楽祭など多くの音楽祭に出演。クープラン、バッハ、スカルラッティからモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、ブラームス、さらにラフマニノフや20世紀の著名フランス人作曲家にいたる幅広いレパートリーを録音したソロ・アルバムは25枚を超え、そのほとんどが主要音楽専門誌の賞に輝いている。また、演劇制作者、ダンサーなどクラシック音楽以外のジャンルの音楽家たちとのコラボレーションを通じて、多彩な芸術的試みにも挑んでいる。2021年、フランスの音楽大賞「ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジーク・クラシック」より、「インターナショナル・ソリスト・オブ・ザ・イヤー賞」受賞。2022年には映画音楽を特集した「シネマ」と題するCDをリリースし、2023年は4手プロジェクトに挑むなど、視野の広い活動を精力的に展開している。

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