2025年8月21日
メシアン:トゥランガリーラ交響曲
ピアノ:ユジャ・ワン
オンド・マルトノ:セシル・ラルティゴー
指揮:アンドリス・ネルソンス
管弦楽:ボストン交響楽団
録音:2024年4月、アメリカ、ボストン、シンフォニーホール
CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45127
このCDは、メシアンの大曲「トゥーランガリラ交響曲」を、世界初演から75周年を記念して、ネルソンス指揮ボストン交響楽団とユジャ・ワンの共演での録音盤。「トゥーランガリラ交響曲」は、1945年に当時ボストン交響楽団の音楽監督であったセルゲイ・クーセヴィツキーが設立したクーセヴィツキー音楽財団の委嘱により作曲された。クーセヴィツキーはメシアンに「望むだけの楽器を使い、好きなだけ長く、好きなスタイルで作曲して構わない」と伝え、その言葉から生まれた同曲は、20世紀音楽の金字塔とされている。
指揮のアンドリス・ネルソンス(1978年生れ)は、ラトビア、リガ出身。ラトビア国立歌劇場管弦楽団の首席トランペット奏者を務め、マリス・ヤンソンス(1943年―2019年)などより指揮を学ぶ。2003年ラトビア国立歌劇場首席指揮者、2006年北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2006年北⻄ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2008年バーミンガム市交響楽団首席指揮者・音楽監督を歴任。そして2014年ボストン交響楽団音楽監督に就任し一躍世界の注目を集める。2018年ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターに就任。ボストン響とはショスタコーヴィチの交響曲全曲および歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を録音しており、このツィクルスは「最優秀オーケストラパフォーマンス賞」、「最優秀アルバム技術賞」、クラシック部門を含む4つの「グラミー賞」に輝いている。また、ゲヴァントハウス管とは好評のブルックナー交響曲ツィクルスを継続。2019年にはベートーヴェン生誕250周年を記念したウィーン・フィルとのベートーヴェン交響曲全曲録音をリリース。