クラシック音楽 新譜CD情報


2025年5月15日

★ヤーノシュ・シュタルケルの芸術~コダーイ: 無伴奏チェロ・ソナタ ほか

<DISC1>

ボタームント-シュタルケル編:パガニーニの主題による変奏曲
コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ 作品8
ボタームント-シュタルケル編:パガニーニの主題による変奏曲
                 (ビクタースタジオ録音)
ボタームント-シュタルケル編:パガニーニの主題による変奏曲
                    (杉並公会堂録音)

<DISC2>

シューベルト:チェロ・ソナタ イ短調 「アルペジョーネ」 D.821
フランク:チェロ・ソナタ イ長調

チェロ:ヤーノシュ・シュタルケル

ピアノ:岩崎 淑
    ジェルジ・シェベック

録音:1970年12月4日 ビクタースタジオ/1970年12月5日 杉並公会堂/1971年1月23日 ミラノ

CD:タワーレコード VICTOR X TOWER RECORDS NCS88034

 チェロのヤーノシュ・シュタルケル(1924年―2013年)は、ハンガリー出身。7歳でブダペスト音楽院に入学を許され、幼いときから神童ぶりを発揮していた。11歳でソロ・デビューを果たす。1945年、ブダペスト国立歌劇場管弦楽団およびブダペスト・フィルハーモニー管弦楽団の首席チェロ奏者に就任。同時に、ピアニストのジェルジ・シェベック(1922年―1999年)らとピアノ・トリオを結成した。その後、ヨーロッパ各地で演奏活動を展開し、この時、フランスで録音したもの中に、後にシュタルケルの名を世界的に知らしめることになる、コダーイの無伴奏チェロソナタが含まれる。この録音は、1948年のディスク大賞を受賞した。1948年、アンタル・ドラティの招きでダラス交響楽団の首席チェリストに就任。以後、アメリカを拠点に演奏活動を展開することになる。1949年にはフリッツ・ライナーの招きを受けて、メトロポリタン歌劇場管弦楽団の首席チェリストに就任。さらに、ライナーに従いシカゴ交響楽団に移籍した。1950年、コダーイの無伴奏チェロソナタを再録音したが、これがセンセーションを巻き起こし、一躍その名を世界中に轟かせることになる。晩年は、インディアナ大学の教授に就任するなど後輩の教育に力を入れた。

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