クラシック音楽 新譜CD情報


2013年2月22日

★ウィーン・フィルのメンバーによる“モーツァルティステン”のハイドン、モーツァルト、シューベルト


ハイドン:交響曲 第101番「時計」
モーツァルト:弦楽のためのアダージョとフーガK.546
シューベルト:交響曲第5番

指揮:ハンス・ペーター・オクセンホファー

管弦楽:フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”

録音:2009年5月~6月、ウィーン:スタジオ・バウムガルテン

DVD(ブルーレイディスク):カメラータ・トウキョウ CMBDM-80002(高音質と静止画のみを収録)

 フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”は、2005年に、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーを中心に結成された室内オーケストラ。音楽監督・指揮は自らもウィーン・フィルのヴィオラ奏者で、ウィーン弦楽四重奏団のメンバーとしても活躍するハンス・ペーター・オクセンホファー。このCDでは、ウィーンゆかりの作曲家、ハイドン、モーツァルト、シューベルトを演奏。ブルーレイディスクにより24bit/96kHzリニアPCMの高音質録音と静止画を収録してある。

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2013年2月21日

★時代に埋もれてしまった作曲家アゴスティーノ・ステッファーニのオペラ・アリア集を世界最高のメゾ・ソプラノ:バルトリが歌う


負け知らずの軍勢よ、遅れるでない(アラリーコ)(《バルトの王アラリーコ》から)
どの心も希望を持つことを許される(ターナクイル)(《セルヴィオ・トゥッリ》から)
わたしはどこに?誰がわたしを助けてくれよう?…わたしの胸から、涙よ(アンフィオーネ)(《テーベの王妃ニーオベ》から) 
もはやあなたたちを隠しませんよ(ロトルーデ)(《タッシローネ》から) 
私を愛してくださいませ(ニーオベ)(《テーベの王妃ニーオベ》から)
貴女を抱擁しよう、わが女神よ…貴方を抱きしめましょう、私の神さま(クレオンテ、ニーオベ)(《テーベの王妃ニーオベ》から)
我が忠実なる軍勢よ、武器を取れ!(ヤルバ、ヤルバの将官たち)(《運命のたび重なる勝利》から)~ 鳴れよ、轟けよ、揺れよ、地は(エルタ)(《アルミーニオ》から) 
妻よ、気が遠くなっていくようだ…どうか、しないでほしい、そなたの涙で(タッシローネ)(《タッシローネ》から) 
わたしは忠告を受け入れぬ(エルモラーオ)(《アレッサンドロの誇り》から) 
そう、そうですわ、休息なさいませ、愛しのお方…またたく美しい(サビーナ)(《バルトの王アラリーコ》から)
盲目の神の味方なる夜よ(アルチビーアデ)(《満たされた自由》から) 
この魂に戦いを挑む(エネーア、ラヴィーニア)(《運命のたび重なる勝利》から) 
容易に得られる勝利へと(シガルド)(《タッシローネ》から) 
戦いと勝利のなか(アレッサンドロと合唱)(《アレッサンドロの誇り》から)
闇を呼ぶ黄昏よ(アスパージア)(《満たされた自由》から)
疲れた精神の緊張を和らげるため…慕わしい天球よ、さあ唇に与えたまえ(アンフィオーネ)(《テーベの王妃ニーオベ》から)
最も恐ろしい角蛇(つのへび)を(アルチーデ)(《エルコレのアケローオとの闘い》から) 
晴れやかにしておくれ、わたしの美しい太陽よ…あなたの腕の中にもどり…わたしの愛の炎よ(アンフィオーネ、ニーオベ)(《テーベの王妃ニーオベ》から) 
そなたの唇を通し、愛はわたしに呼びかける(タッシローネ)(《タッシローネ》から)
どうか、もう飽きて、運命よ(アスパージア)(《満たされた自由》から) 
血を流せ、思い悩め、戦え、懸命になれ(アルチビーアデ)(《満たされた自由》から)
父君、もし彼に咎があるとしても(ロトルーデ)(《タッシローネ》から) 
不安よ、激昂よ(アタランタ、メレアーグロ、合唱)(《和に至った好敵手同士の女》から) 
わたしは破壊と虐殺のなかで死ぬことになろう(エンリーコ)(《エンリーコ・レオーネ》から) 
語られることのないよう、忠誠についてのほか(合唱)(《マルコ・アウレーリオ》から)

メゾ・ソプラノ:チェチーリア・バルトリ

指揮者:ディエゴ・ファソリス

管弦楽:イ・バロッキスティ

リュート:ロザリオ・コンテ

カウンターテノール:フィリップ・ジャルスキー

合唱:スイス・イタリア語放送合唱団

録音:2011年11月-2012年3月、ルガーノ:スイス・イタリア語放送、オーディトリオ・ステリオ・モロ

CD:ユニバーサルミュージック(デッカ) UCCD-1360

 1654年生まれのイタリア・ドイツの作曲家アゴスティーノ・ステッファーニ。生前は作曲家としてだけではなく、聖職者や外交官としても活躍し、当時としては斬新な作曲技法を用い、同時代の劇音楽に大きな影響を与えた。時代の波と共に忘れ去られてしまった彼の作品をバルトリが再び発掘。今回20曲が世界初録音となった。謎が多く波乱の人生を歩んだステッファーニの音楽を、バルトリが見事に蘇らせたアルバム。チェチーリア・バルトリ(1966年生まれ)は、イタリア人のメゾソプラノ歌手で、現役のメゾソプラノ歌手の中で最高の一人。聖チェチーリア音楽院で学ぶ。バレンボイムやニコラウス・アーノンクールと共演しながら、国際的なキャリアを積む。1990年には、カラヤン指揮でバッハのミサ曲ロ短調に参加した後、急速に活動を広げた。1996年、バルトリはコジ・ファン・トゥッテのデスピーナ役でメトロポリタン歌劇場へのデビューを果たした。

 

 
 

 

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2013年2月19日

★スペインの天才トランペット奏者ルベン・シメオによる“ヴィルトゥオーゾ・バロック”


マルチェッロ:トランペット協奏曲 ヴィヴァルディ:トランペット協奏曲ハ長調/変イ長調
ハイドン:トランペット協奏曲
ヴィヴァルディ/バッハ:トランペット協奏曲
タルティーニ:トランペット協奏曲

ピッコロ・トランペット:ルベン・シメオ

オルガン:アレホ・アモエド

録音:2011年9月、ポルト

CD:エイベックス・クラシックス AVCL-25772

 ルベン・シメオは、スペインの天才トランペット奏者。2012年2月に亡くなったモーリス・アンドレの最晩年唯一の弟子。ピッコロ・トランペットとオルガンによるバロック音楽、それは師モーリス・アンドレの十八番。ピッコロトランペットは、トランペットの一種で、19世紀末に、主にバロック期の曲を演奏するために考案された。バッハやヘンデルの祝典的な宗教音楽に良く用いられるのでバッハ・トランペット、小トランペットなどとも呼ばれている。ラヴェルの「ボレロ」やストラヴィンスキーの「春の祭典」ではこの楽器で高音部を演奏する。

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2013年2月18日

★チッコリーニ、86歳の時の演奏、モーツァルト&クレメンティ


モーツァルト : 幻想曲 ハ短調 KV475
モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第14番
クレメンティ : ピアノ・ソナタ ト短調 op.34の2
モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第12番

ピアノ:アルド・チッコリーニ

録音:2011年12月、パリ:改革派受胎告知教会

CD: La Dolce Volta Volta-LDV06

 チッコリーニ(1925年生まれ)のモーツァルト:ソナタ集に続くアルバム。チッコリーニ86歳の時の演奏。アルド・チッコリーニは、フランス在住のナポリ出身イタリア人ピアニスト。1949年にパリのロン・ティボー国際コンクールに優勝。1969年にフランスに帰化。1999年、フランスでの活動50周年を祝して、シャンゼリゼ劇場において記念リサイタルが催された。昨年来日し、日本の聴衆に深い感銘を与えた。

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2013年2月15日

★碇山典子のプーランク:ピアノのための作品集II


プーランク:ピアノのための作品集II
          ナゼルの夕べ(1930~1936)
          村人たち(1933)
          3つの小品(1918~1928)
          8つの夜想曲(1929~1938)  
          メランコリー(1940)
          ワルツ─「6人組のアルバム」より(1919)
          プレスト(1934)
          ブーレ、オーヴェルニュのパヴィリオンにて(1937)
          8つの夜想曲(1929〜1938)
 
ピアノ:碇山典子

録音:2012年4月ほか、三重
 
CD:カメラータ・トウキョウ CMCD‐28270
  
 2013年はプーランク没後50周年に当るが、このCDは、碇山典子によるプーランクのピアノのための作品集第2弾。碇山典子は、神戸女学院大学音楽学部ピアノ科卒業。同研究生修了後、フランスへ留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院ピアノ科、室内楽科を審査員満場一致で卒業。「フランス人以上にフランスらしい演奏をするピアニスト」と師匠たちが口を揃えて言うように、洗練された色彩感と華のある演奏で辛口で知られるパリでも聴衆を魅了する実力派。

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2013年2月14日

★注目の若手指揮者ヤニック・ネゼ=セガンのモーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」


モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

指揮:ヤニック・ネゼ=セガン

管弦楽:マーラー・チェンバー・オーケストラ

出演:ダルカンジェロ(イルデブランド)、ヴォルフ(コンスタンティン)、ディドナート(ジョイス)、ダムラウ(ディアナ)、 ピサローニ(ルカ)

録音:2011年7月のバーデン=バーデン祝祭劇場におけるコンサート形式による上演

CD:ユニバーサル ミュージック(ドイツ・グラマホン)UCCG1601~3(3枚組み)

 指揮のヤニックネゼ=セガンは、1975年カナダ、モントリオール生まれ。多くの若手指揮者が台頭してきた昨今、その中でも抜きん出た存在。2008年からゲルギエフの後任としてロッテルダム・フィルの音楽監督、そしてロンドン・フィルの首席客演指揮者も務め、2012年よりフィラデルフィア管の音楽監督も兼務。オペラ指揮にも定評があり、メトやザルツブルク音楽祭に出演し、好評を得ている。

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2013年2月12日

★冨田勲×宮澤賢治×初音ミクの「イーハトーヴ交響曲」


冨田勲:イーハトーヴ交響曲

 1 岩手山の大鷲(種山ヶ原の牧歌)
 2 剣舞/星めぐりの歌
 3 注文の多い料理店
 4 風の又三郎
 5 銀河鉄道の夜
 6 雨にも負けず
 7 岩手山の大鷲(種山ヶ原の牧歌)
 
 <アンコール曲>
 8 冨田勲:リボンの騎士
 9 冨田勲:青い地球は誰のもの

指揮:大友直人

管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

ヴァーチャル・シンガー:初音ミク

シンセサイザー:篠田元一

パーカッション:梯郁夫

合唱指揮:下河原健太

児童合唱指揮:宮本益光

合唱:慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団、同OB合唱団
    聖心女子大学グリークラブ
    シンフォニーヒルズ少年少女合唱団

収録:2012年11月23日、東京オペラシティコンサートホール(ライヴ録音)

CD:日本コロムビア COGQ‐62(SACDハイブリッド)

 「イーハトーヴ交響曲」とは・・・戦時中、モノクロームの世界に立ち上った宮沢賢治の色彩世界、それが出発点だった。今年80歳を迎える巨匠冨田勲による畢生の大作がいま、産声をあげる。 冨田自身が「サイケデリック」と形容するその色彩感あふれる世界を、いつか自身の作品で表現したい、という積年の思いが結実したのが、この「イーハトーヴ交響曲」。総勢約300人におよぶ大オーケストラと合唱団が描き出す、賢治の異次元な作品世界と、それを育んだ東北の力強い大地。ヒロイックで豪放なメロディと、色彩あふれる音の重なりが交錯するカオスな空間に、突如として現れるのがヴァーチャル・シンガー初音ミク。日本の電子音楽の始祖である冨田が長年夢見てきた、「機械が歌う」。世界中で人気を博すミクが、冨田が託した夢を具現化し、オーケストラサウンドの上に唯一無二の歌声を降臨させる。

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2013年2月11日

★マツーエフ&ゲルギエフのショスタコーヴィチ : ピアノ協奏曲第1番/第2番とシチェドリン : ピアノ協奏曲第5番


ショスタコーヴィチ : ピアノ協奏曲第1番/第2番
シチェドリン : ピアノ協奏曲第5番

ピアノ:デニス・マツーエフ

ソロ・トランペット:チムール・マルチノフ (ショスタコーヴィチ : ピアノ協奏曲第1番)

指揮:ワレリー・ゲルギエフ

管弦楽:マリインスキー劇場管弦楽団

録音 : 2009年12月25日~30日 & 2010年12月30日、マリインスキー劇場コンサートホール (サンクト・ペテルブルク)

CD:キング・インターナショナル(MARIINSKY RECORDINGS/SACD Hybrid)

 デニス・マツーエフ(1975年生まれ)は、ロシア出身のピアニスト。1994年、モスクワ音楽院に入学。1998年、第11回チャイコフスキー国際コンクールで優勝。以後今日まで、世界各地でのリサイタル、著名指揮者/オーケストラとの共演、さらに音楽祭への参加など、現在活発な活動を展開中。ロマン派の作品の演奏を得意とするが、ジャズにも造詣が深い。このCDは、ラフマニノフの第3番で鮮烈で圧倒的な印象を残した、マツーエフとゲルギエフの顔合わせによるショスタコーヴィチの第1番と第2番のピアノ協奏曲、それに、最近ゲルギエフが力を入れ、マツーエフが得意とするシチェドリンのピアノ協奏曲を収録したピアノ協奏曲集。

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2013年2月08日

★飯守泰次郎&東京シティ・フィルのチャイコフスキー:交響曲全集(ライヴ録音)


チャイコフスキー:交響曲全集
           交響曲 第1番 「冬の日の幻想」
           交響曲 第2番 「小ロシア」
           交響曲 第3番 「ポーランド」
           交響曲 第4番
           交響曲 第5番
           交響曲 第6番 「悲愴」

指揮:飯守泰次郎

管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

録音:2011年6月~2012年3月、東京オペラシティ、ティアラこうとう (ライヴ録音)

CD:フォンテック FOCD6030~4(5CD)

 飯守泰次郎は、1997年の東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団常任指揮者就任以来、意欲的な活動で常に注目を集めた。「指環」四部作を始めとするワーグナーの主要作品上演、そして2000および2010/11のシーズンには、2種の異なる版による「ベートーヴェン・ツィクルス」を敢行。このCD収録の演奏は、飯守が常任指揮者としての最後のシーズンに行った「チャイコフスキー交響曲全曲シリーズ」のライヴ録音であり、飯守&シティ・フィル15年の集大成とも言うべきもの。

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2013年2月07日

★千住真理子 のクライスラー名演集


クライスラー:愛の喜び
        ウィーン奇想曲
        真夜中の鐘 (「オペラ舞踏会」より )
        ジプシー奇想曲
        プロヴァンスの朝の歌 (クープランの様式による)
        愛の悲しみ
        ウィーン狂詩的小幻想曲
        祈る女 (マルティーニの様式による)
        ジプシーの女
        おもちゃの兵隊の行進曲
        羊飼いのマドリガル
        才たけた貴婦人 (クープランの様式による)
        道化役者
        エピソード
        美しきロスマリン
        カヴァティーナ
        アロハ・オエ
        ロンドンデリーの歌

ヴァイオリン:千住真理子

ピアノ:丸山 滋

録音:2012年9月、草津音楽の森国際コンサートホール

CD: EMIミュージック・ジャパン TOCE-90248

 ヴァイオリンの千住真理子は、2歳半よりヴァイオリンを始める。日本音楽コンクールに最年少15歳で優勝。パガニーニ国際コンクールに最年少で入賞。慶応義塾大学卒業後、指揮者故ジュゼッペ・シノーポリに認められ、87年ロンドン、88年ローマデビュー。1993年文化庁「芸術作品賞」、1994年度村松賞、1995年モービル音楽賞奨励賞各賞受賞。2002年秋、ストラディヴァリウス「デュランティ」との運命的な出会いを果たし、話題となる。このCDは、クライスラー没後50周年(2012年)を記念し、千住真理子がヴァイオリンの王道中の王道レパートリー、クライスラー名曲集。

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