2013年2月05日

マーラー:交響曲第3番
指揮:マルクス・シュテンツ
管弦楽:ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
アルト:ミヒャエラ・シュースター
ケルン少年少女合唱団(指揮:エバーハルト・メッテルニヒ)
ケルン・オペラ女性合唱団(指揮:アンドリュー・オリヴァント)
録音 2010年7月4-6日、場所:ケルン・フィルハーモニー
CD:NJ‐OC648(OEHMS CLASSICS)、ディスク枚数:2
常に堅実な音楽を聴かせるドイツの中堅指揮者シュテンツ(1965年生まれ)。決して派手ではなくとも、その良さがじわじわと浸み込んでくるような指揮は、来日公演の際も賛否両論を巻き起こしながら、大きな話題となった。日本では、どうしてもマーラー指揮者として見られてしまうシュテンツだが、劇場でのオペラ経験も長く、また、ヘンツェのスペシャリストとして、現代音楽の分野でも注目すべき実績を持っている。次代を担う指揮者の筆頭として押さえておきたい一人。メルボルン交響楽団音楽監督を経て、現在、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の首席指揮者(ケルン歌劇場音楽監督兼務)を務めている。
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2013年2月04日
~メンデルスゾーン協奏曲集~
ピアノと弦楽のための協奏曲 イ短調 MWV 02
ヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲 ニ短調 MWV 04
フォルテピアノ:クリスティアン・ベザイデンホウト
ヴァイオリン&指揮:ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ
管弦楽:フライブルク・バロック・オーケストラ
録音 : 2010年4月 / テルデックス・スタジオ (ベルリン)
CD:キング・インターナショナル(仏ハルモニア・ムンディ)
フォルテピアノのクリスティアン・ベザイデンホウトは、1979年、南アフリカ生まれ。イーストマン音楽院を卒業後、欧米各地でバロック・オペラ公演の通奏低音奏者として経験を積む。2001年、21歳でブルージュ国際古楽コンクールの第1位と聴衆賞を獲得。今日では著名アーティストとの共演や音楽祭への出演も多数。09年からハルモニアムンディと長期的な録音プロジェクトを継続中。このCDは、姉のファニーのために書かれた「ピアノ協奏曲イ短調」と、その翌年の作で、メンデルスゾーン自身のピアノと、彼の幼い頃からの親友でヴァイオリン教師エドゥアルド・リーツによって初演された「ニ短調の二重協奏曲」というカップリング。
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2013年2月01日

ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
指揮:エリアフ・インバル
管弦楽:東京都交響楽団
録音:2012年4月20日、東京文化会館(ライヴ録音)
CD:オクタヴィア・レコード OVCL‐00486
インバルと東京都交響楽団による、ショスタコーヴィチ:交響曲の第5番、第4番に続く、第3弾。現在、東京都交響楽団のプリンシパル・コンダクターを務めるエリアフ・インバルは、1936年エルサレム生まれ。1963年、グィド・カンテッリ指揮者コンクールで優勝。1974年から16年間、フランクフルト放送響の首席指揮者を務める(現在は名誉指揮者)。2009年よりチェコ・フィルの音楽監督に就任。東京都交響楽団では、2008年からプリンシパル・コンダクターに就任している。
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2013年1月31日

ショスタコーヴィチ : 交響曲 第3番 「メーデー」
交響曲 第10番
指揮:ワレリー・ゲルギエフ
管弦楽: マリインスキー劇場管弦楽団
合唱:マリインスキー劇場合唱団
録音 : 2009年2月 & 2010年6月 マリインスキー劇場コンサートホール (サンクト・ペテルブルク)
CD:キング・インターナショナル( MARIINSKY RECORDINGS) KKC5256( Hybrid SACD )
ワレリー・ゲルギエフ(1953年生まれ)は、ロシア出身の指揮者。レニングラード音楽院で学ぶ。同院在学中にカラヤン指揮者コンクール2位、全ソ指揮者コンクール1位を受賞。同音楽院を卒業後、キーロフ劇場(現マリインスキー劇場)の指揮者となる。1988年同劇場芸術監督に就任。1996年には同劇場総裁に就任。2007年からロンドン交響楽団の首席指揮者。2015年からミュンヘン・フィル首席指揮者に就任予定。このCDは、ゲルギエフ&マリインスキー劇場管によるショスタコーヴィチの新たな交響曲シリーズ。「メーデー」の副題を持つ合唱付の第3番と戦後1953年作の意味深な第10番のカップリング。
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2013年1月29日

ブルックナー: 交響曲第4番「ロマンティック」
指揮:ベルナルド・ハイティンク
管弦楽:ロンドン交響楽団
録音:2011年6月14&16日 ロンドン、バービカンセンター (ライヴ)
CD:キングインターナショナル KKC5240(SACD-Hybrid)
ハイティンクとロンドン響との顔合わせのブルックナーの交響曲第4番。2011年6月に演奏したコンサートのライヴ録音盤。ハイティンクはロンドン交響楽団を率いて2013年3月に来日予定。ベートーヴェンの交響曲とともに、ブルックナーの第9番を取り上げる予定となっている。
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2013年1月28日

~エレジー・リュス ロシアのヴィオラ曲~
グラズノフ: 「エレジー」
チャイコフスキー: 「夜想曲」
チャイコフスキー: なつかしい土地の思い出より「メロディ」
6つの小品より「感傷的なワルツ」
ラフマニノフ: 14の歌曲より「ヴォカリーズ」
ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ
ヴィオラ:ジェラール・コセ
ピアノ:ブリジット・エンゲラー
録音:2011年9月 ラ・フォンダション・シンガー=ポリニャック (パリ)
CD:キング・インターナショナル(MIRARE) KKC5251
フランスの名ヴィオラ奏者コセと先ごろ急逝したフランスの名ピアニストのエンゲラーが魅せる哀しくも甘美なロシア・エレジーの神髄。「エレジー・リュス」と題された内容は、グラズノフ、チャイコフスキー、ラフマニノフ、そしてショスタコーヴィチという、19世紀末から20世紀に至るロシアを代表する音楽家たちによる作品の数々を収録している。
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2013年1月25日

フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
夢のあとに
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリッチオーソ
フバイ:カルメンによる華麗な幻想曲
チャイコフスキー:ワルツ-スケルツォ
イザイ:悲劇的な詩
ヴァイオリン:木嶋真優
ピアノ:江口玲
CD:オクタヴィア・レコード OVCL-00485
ヴァイオリンの木嶋真優は、兵庫県神戸市出身。9歳でオーケストラ・デビュー。1999年、日本クラシック音楽コンクール全国大会で最高位(第1位なしの第2位)を獲得。2000年、リピンスキ・ヴィエニヤフスキ国際コンクール・ジュニア部門で最高位(第1位なしの第2位)を獲得。 2001年10月、ケルン音楽大学に留学し、同大学教授であるブロンに師事。ブロンは木嶋をロストロポーヴィチに紹介。その結果、2005年中、ロストロポーヴィチと、アメリカ、ヨーロッパツアーを重ね好評を博した。2011年10月、ケルン国際ヴァイオリンコンクール優勝。今回のCDは、デビューCD以来の5年ぶりのソロアルバム。
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2013年1月24日

~ピアノ技巧の300年の変遷を辿り、その魅力を探る!~
スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K.87/L.33
モーツァルト:ソナタ 変ロ長調 K.333 (第13番)
ショパン:子守歌 変ニ長調 作品57
コチャルスキ:幻想的ワルツ ロ短調 作品49
リスト:死のチャールダーシュ S.224
ドビュッシー:月の光 (「ベルガマスク組曲」から)
リムスキー=コルサコフ(編曲:ラフマニノフ):熊蜂の飛行 (歌劇「サルタン皇帝の物語」から)
ラフマニノフ:前奏曲 ト短調 作品23の5
スクリャービン:練習曲 嬰ニ短調 作品8の12
モシュコフスキ:火花(「8つの性格的小品」から)作品36の6
ホロヴィッツ:変わり者の踊り
ホロヴィッツ(編曲:ヴォロドス):モーツァルトのソナタ イ長調 K.331から ロンド「トルコ行進曲」によるパラフレーズ
モリコーネ:愛を奏でて(映画「海の上のピアニスト」から)
J.ウィリアムズ:「スター・ウォーズ」の音楽
リャードフ:音楽玉手箱(おどけたワルツ) 作品32
ピアノ:インゴルフ・ヴンダー
録音:2012年6月、イツェホー
CD:ユニバーサルミュージック(ドイツ・グラモフォン) UCCG-1592(国内盤のみSHM-CD仕様)
ピアノのインゴルフ・ヴンダーは、1985年、オーストリアのクラーゲンフルト生まれ。4歳からヴァイオリンを始め、14歳でピアノに転向。同じく14歳でウィーン・コンツェルトハウスのシューベルト・ザールにピアニストとしてデビュー。クラーゲンフルトとリンツの音楽院を経てウィーン音楽芸術大学を卒業後、アダム・ハラシェヴィチに師事。2010年第16回ショパン国際ピアノ・コンクール第2位。優勝は逃したものの人々を魅了する輝きを持つアーティストとして大きな注目を集めた。今作は「素晴らしいピアノ曲を紹介したい!」というヴンダーの情熱から生まれた企画。ピアノ音楽、ピアノ技巧の300年の変遷を辿り、その魅力を探る。時代によって、国によって違う音楽言語のバラエティの豊かさ、有名曲あり、知られざる名曲あり。華麗な選曲はホロヴィッツへのオマージュでもある。
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2013年1月22日

シューベルト:弦楽五重奏曲
ウェーベルン:弦楽四重奏曲
弦楽四重奏のための緩徐楽章
弦楽四重奏:ロータス・カルテット+ペーター・ブック(チェロ)
録音:2011年6月28日(ウェーベルン)/2011年6月29, 30日(シューベルト)
CD:ナミ・レコード WWCC-7713
結成20周年。2005年に解散したメロス弦楽四重奏団の真の後継として、日本から巣立ち、ドイツに根を下ろしたロータス・カルテット。このCDは、ロータス・カルテットの第4弾。シューベルトの弦楽五重奏曲は、メロス弦楽四重奏団の巨匠ペータ・ブック(チェロ)が参加。巨匠ブックとの一体感溢れるシューベルトとロマンの薫り高いウェーベルンが楽しめる。
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2013年1月21日

サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番
イザイ:貧しい子供の子守歌
ショーソン:詩曲
ラヴェル:ツィガーヌ
イザイ:子供の夢
ヴァイオリン:レイチェル・コリー・ダルバ
指揮・管弦楽団:ジャン=ジャック・カントロフ指揮ビエンヌ交響楽団
ジョン・アクセルロッド指揮フランス国立ロワール管弦楽団
CD:ワーナーミュージック・ジャパン WPCS-12588
2012年7月、指揮のジョン・アクセルロッドとともに来日し、「N響『夏』2012」で、日本デビューを飾ったスイスのローザンヌ生まれのヴァイオリニスト、レイチェル・コリー・ダルバ。このCDは、サン=サーンス、ショーソン、ラヴェルというフランスにおけるロマン派から印象派にいたる時代の作曲家に加え、レイチェル・コリー・ダルバがデビュー・アルバムにも選んだイザイが書いたヴァイオリンとオーケストラのための作品を集めた、セカンド・アルバム。長年かけてイザイに思いを寄せているダルバが、イザイの孫であるジャック・イザイに取材をし、自身でオーケストレーションを試みた 「子どもの夢」を収録。
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