クラシック音楽 新譜CD情報


2012年12月13日

★“左手のピアニスト”舘野泉×作曲家・吉松隆


吉松隆:紀行三景~NHK大河ドラマ「平清盛」より  
     アイノラ抒情曲集 作品95  
     4つの小さな夢の歌  
     タピオラ幻景 作品92  
     3つの聖歌(シューベルト:アヴェ・マリア/カッチーニ:アヴェ・マリア/フィンランディア賛歌)

ピアノ:舘野泉

録音:2006年~2012年、Hakujyu Hall、南相馬市民会館 他

CD:エイベックス・クラシックス AVCL‐25762

 このCDは、“左手のピアニスト”舘野泉の依頼で吉松隆が作曲した作品が収録されている。舘野泉は、1936年生まれのピアニスト。2002年、フィンランド・タンペレでのリサイタル中に脳溢血で倒れ、その後遺症として右半身に麻痺が残る。リハビリを経ても右手が不自由のままであったが、2003年オウルンサロ音楽祭で復帰を果たす。以後、“左手のピアニスト”として活動を続けている。同時に左手のためのピアノ曲を作曲家に委嘱し、現在、左手のためのピアノ曲の普及に努めている。吉松隆は、1953年生まれの作曲家。慶應義塾大学工学部在学中、作曲家の松村禎三に弟子入りする。1978年、「忘れっぽい天使」を発表し、作曲家としてデビュー。981年、「朱鷺によせる哀歌」が高い評価を受ける。1984年、西村朗と共に「世紀末音楽研究所」を設立、交響曲、協奏曲など数多くの作品を発表。

コメント/トラックバック投稿 »



2012年12月11日

★ウィーン弦楽四重奏団のハイドン:弦楽四重奏曲第77番「皇帝」/ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」


ハイドン:弦楽四重奏曲第77番「皇帝」

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」

弦楽四重奏:ウィーン弦楽四重奏団

CD:カメラータ・トウキョウ CMCD28278

 ウィーン弦楽四重奏団は、1964年に創設され、楽友協会の室内楽コンサートを担当するなど、ウィーンを中心に活躍してきた。1985年からは、「ウィーン八重奏団」の弦楽部を受け持つようになり、いまやウィーン・フィルの室内楽活動の大半を担っている。現在のメンバーは、ウェルナー・ヒンク(第1ヴァイオリン)、フーベルト・クロイザマー(第2ヴァイオリン)、ハンス・ペーター・オクセンホファー(ヴィオラ)、フリッツ・ドレシャル(チェロ)。今回、ハイドンの「皇帝」を再録音し、2000年に発売され、名演奏として名高いベートーヴェンの 「ラズモフスキー第1番」をカップリングした。

コメント/トラックバック投稿 »



2012年12月10日

★ヨーロッパの現代音楽シーンで活躍する石井佑輔のジョリヴェ/ヴァレーズ ピアノ作品集


ジョリヴェ:コスモゴニー ピアノのための前奏曲 
     :3つの時 
ヴァレーズ:オクタンドル(編曲:ホセ・マヌエル・ロペス・ロペス)
ジョリヴェ:マナ 
     :ジズーのための踊り 
     :古代旋法による練習曲
     :ピアノ・ソナタ第1番

ピアノ:石井佑輔

録音:2012年4月11-12日、稲城市立iプラザ

CD:ALM RECORDS/コジマ録音 ALCD-9125

 オルレアン国際21世紀ピアノコンクールでアンドレ・ジョリヴェ賞を受賞するなど、ヨーロッパの現代音楽シーンで活躍を広げる期待の俊英・石井佑輔による、ジョリヴェとその師ヴァレーズのピアノ作品集。20世紀音楽史に孤高の存在感を示す異能の作曲家たちの異端にして根源的な作品世界を弾く。

コメント/トラックバック投稿 »



2012年12月07日

★、“バロック・ヴァイオリンのカリスマ”カルミニョーラの弾き振りによるハイドン:ヴァイオリン協奏曲第1番/第3番/第4番


ハイドン:ヴァイオリン協奏曲第1番/第3番/第4番

バロック・ヴァイオリン&指揮:ジュリアーノ・カルミニョーラ

管弦楽:シャンゼリゼ管弦楽団

CD:ユニバーサルミュージック UCCA1097

 ジュリアーノ・カルミニョーラ(1951年生まれ)は、イタリアのヴァイオリニストで、モダンとバロック双方のヴァイオリンの演奏を行い、“バロック・ヴァイオリンのカリスマ”と言われる。ヴェネツィア音楽院で学び、1973年のパガニーニ国際コンクールで第5位に入賞するなど、多くの国際コンクールでの入賞歴を持つ。1997年にはマルコンとともにヴェニス・バロック・オーケストラを結成し、ヴェネツィア・バロックの復興に尽力している。今回のCDは、シャンゼリゼ劇場を本拠とするフランスの古楽オーケストラ、シャンゼリゼ管弦楽団を弾き振りしたハイドンの協奏曲集。楽器は、1732年製ストラディヴァリウス「バイヨ」を使用。

コメント/トラックバック投稿 »



2012年12月06日

★スランスの俊英ヴァイオリニスト ルノー・カピュソンのブラームスとベルクのヴァイオリン協奏曲


ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン:ルノー・カピュソン

指揮:ダニエル・ハーティング

管弦楽:ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

CD:EMIミュージック・ジャパン TOCE90246

 ルノー・カピュソン(1976年生まれ)は、フランスのヴァイオリニスト。14歳でパリ国立高等音楽院に入学。その後、トマス・ブランディス、アイザック・スターン、シュロモ・ミンツに師事。これまでにウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を始めとする世界の主要オーケストラに客演しているが、中でも指揮者のダニエル・ハーディングとは以前から意気投合しており共演が多い。

コメント/トラックバック投稿 »



2012年12月05日

★ヨーロッパの現代音楽シーンで活躍する石井佑輔のジョリヴェ/ヴァレーズ ピアノ作品集


ジョリヴェ:コスモゴニー ピアノのための前奏曲 
     :3つの時 
ヴァレーズ:オクタンドル(編曲:ホセ・マヌエル・ロペス・ロペス)
ジョリヴェ:マナ 
     :ジズーのための踊り 
     :古代旋法による練習曲
     :ピアノ・ソナタ第1番

ピアノ:石井佑輔

録音:2012年4月11-12日、稲城市立iプラザ

CD:ALM RECORDS/コジマ録音 ALCD-9125

 オルレアン国際21世紀ピアノコンクールでアンドレ・ジョリヴェ賞を受賞するなど、ヨーロッパの現代音楽シーンで活躍を広げる期待の俊英・石井佑輔による、ジョリヴェとその師ヴァレーズのピアノ作品集。20世紀音楽史に孤高の存在感を示す異能の作曲家たちの異端にして根源的な作品世界を弾く。

コメント/トラックバック投稿 »



2012年12月04日

★チャイコフスキー&アレンスキー:ピアノ三重奏曲(平成24年度文化庁芸術祭参加作品)


 

チャイコフスキー:ピアノ三重奏曲「偉大な芸術家の思い出に」
アレンスキー:ピアノ三重奏曲 第1番

ヴァイオリン:漆原啓子

チェロ:向山佳絵子

ピアノ:練木繁夫

録音:2012年6月20日,21日,22日、坂東市民文化ホール「ベルフォーレ」

CD:日本アコースティックレコーズ NARD‐5040

 ヴァイオリンの漆原啓子は、1981年ヴィニャフスキ国際コンクールで日本人初の優勝。翌年、東京藝大入学と同時に本格的演奏活動を開始。2011年デビュー30周年を記念し、バッハの無伴奏録音をリリース。チェロの向山佳絵子は、東京生まれ。東京芸術大学を経てドイツ・リューベック国立音楽大学に留学。第54回日本音楽コンクール第1位。第10回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール第1位。第2回出光音楽賞受賞。NHK-FMには度々出演し、演奏はもちろんパーソナリティも務める。ピアノの練木繁夫は、1976年より、チェロの巨匠ヤーノシュ・シュタルケルと共に世界各地を公演し、絶賛を浴びる。1993年第24回サントリー音楽賞受賞。1997年CD「パピヨン」で、文化庁芸術祭賞作品賞受賞。

コメント/トラックバック投稿 »



2012年12月03日

★バレンボイムの“弾き振り”によるベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番~第5番

ピアノ:ダニエル・バレンボイム

管弦楽:シュターツカペレ・ベルリン

録音:2007年、ドイツ・ボーフムでの「ルール・ピアノ・フェスティバル」ライヴ録音

CD:ユニバーサルミュージック UCCD1347~9

 ダニエル・バレンボイムの、2度目の“弾き振り”によるベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集。2007年ドイツのボーフムで行われたルール・ピアノ・フェスティバルでの演奏を収録。 バレンボイムは、先頃ベートーヴェン:交響曲全集を録音した。指揮、ピアノ演奏とも今円熟の境にある演奏が聴ける。

コメント/トラックバック投稿 »



2012年11月30日

★ロシアの新星 ニコライ・ホジャイノフ(20歳)の「マイ・フェイヴァリッツ」


ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第31番
シューベルト:さすらい人幻想曲
ショパン:スケルツォ 第4番
ショパン:バラード 第2番
リスト:超絶技巧練習曲集より第5曲「鬼火」
リスト:メフィスト・ワルツ 第1番「村の居酒屋での踊り」

ピアノ:ニコライ・ホジャイノフ

CD:ビクターエンタテインメント VICC60824

 2012年5月、ダブリン国際ピアノ・コンクールに19歳で優勝したロシアの新星、ニコライ・ホジャイノフの新しいアルバム。2010年、ショパン国際ピアノコンクールに最年少で参加し、第1次予選から、一際光る演奏を披露したことで話題となり、惜しくも優勝は逃したものの、それが却って話題となったほどの 逸材。

コメント/トラックバック投稿 »



2012年11月29日

★パッパーノのドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」


ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」
         チェロ協奏曲

指揮: アントニオ・パッパーノ

管弦楽:サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団

チェロ:マリオ・ブルネロ

CD:EMIミュージックジャパン EMI‐TOCE90244~5

 指揮のアントニオ・パッパーノは、イタリア人の両親のもとロンドンで生まれ、アメリカに渡る。1992年よりベルギー・ブリュッセルにあるベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督に就任。2002年よりロンドンのコヴェント・ガーデン王立歌劇場(ロイヤル・オペラ)の音楽監督に迎えられる。2005年より聖チェチーリア国立音楽院管弦楽団の音楽監督に就任している。マリオ・ブルネロは、イタリア北部ヴェネト州出身のチェリスト。幼い頃には町の小さな音楽学校でギターを学び、その後チェロに転向。ヤニグロなどに師事し、1986年、イタリア人として初めて第8回チャイコフスキー国際コンクール優勝及び批評家特別賞、聴衆賞を受賞した。以降、国際的な舞台で、チェリストと指揮者の二役を同時にこなしている。

コメント/トラックバック投稿 »