2011年9月21日

ラフマニノフ:交響曲第2番
リャードフ:「魔法にかけられた湖」
指揮:アントニオ・パッパーノ
管弦楽:サンタ・チェチーリア管弦楽団
CD:EMI‐TOCE90197
指揮のアントニオ・パッパーノ(1959年生まれ)は、ロンドンでイタリア人を両親に生まれた。米国でピアノ、作曲、指揮法を学ぶ。1987年、オスロ国立歌劇場で「ラ・ボエーム」で指揮者デビューを果たし、1990年には音楽監督に就任。さらに32歳でベルギー・モネ劇場の音楽監督に就任。1999年、「ローエングリン」の指揮して、バイロイト音楽祭デビューを飾る。2002年、コヴェント・ガーデン王立歌劇場音楽監督に就任。2005年からは、チョン・ミュンフンの後を継ぎ、聖チェチーリア音楽院管弦楽団の音楽監督に就任している。
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2011年9月16日

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲/弦楽六重奏曲第2番
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト
指揮:ダニエル・ハーディング
管弦楽:マーラー・チェンバー・オーケストラ
ユリア=マリア・クレッツ (Vn), シュテファン・フェーラント (Va), ポーリーヌ・ザクセ (Va), クリストフ・リヒター (Vc) 他
録音:2010年2月 ソシエダ・フィラルモニカ/2010年9月 テルデックス・スタジオ
CD: 仏ハルモニア・ムンディ(キング・インターナショナル)
イザベル・ファウスト(1972年生まれ)は、ドイツのヴァイオリニスト。1987年、レオポルド・モーツァルト・コンクールで優勝。1993年、パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールで優勝。現在、世界各地で演奏活動を行う。2004年から、ベルリン芸術大学、ヴァイオリン専攻科の教授を務めている。
ダニエル・ハーディング(1975年生まれ)はイギリスの指揮者。1994年、バーミンガム市交響楽団を指揮してデビュー。このデビュー演奏会がロイヤル・フィルハーモニック協会の「ベスト・デビュー賞」を受賞。クラウディオ・アバドに認められ、1996年ベルリン芸術週間においてベルリン・フィルを指揮。2002年、シュヴァリエ勲章受賞。
マーラー・チェンバー・オーケストラ(MCO)は、1997年にクラウディオ・アバドがMCOの楽員とともに創設し、現在は20カ国以上の楽員からなるオーケストラ。2008年以降首席指揮者の地位にあるダニエル・ハーディングとは、1998年に当時22歳のハーディングを客演指揮者に迎えて以来の関係であり、2003年以降は音楽監督も務めている。
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2011年9月09日

~モーツァルト:フルート四重奏曲集 高木綾子~
モーツァルト:フルート四重奏曲第1番K.285
第2番K.285a
第3番K.Anh.171 (285b)
第4番K.298
フルート:高木綾子
ヴァイオリン:長原幸太
ヴィオラ:鈴木康浩
チェロ:上森祥平
録音:2010年8月12日&13日 コピスみよし(ワン・ポイント・マイクロフォンによるDSDレコーディング)
CD:エイベックス・クラシックス AVCL-25727(SACDハイブリッド・ディスク)
フルートの高木綾子は、愛知県豊田市出身。東京芸術大学卒業後、東京芸術大学大学院修了。2000年、第17回日本管打楽器コンクール、フルート部門1位、審査員特別賞、文部大臣奨励賞、東京都知事賞。2001年、第70回日本音楽コンクール、フルート部門1位。 2001年、ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール第4位(1、2位なし)。 2005年、ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール第3位。 2005年 神戸国際フルート・コンクール第3位―などの受賞歴を誇る。今回のCDは協奏曲に続く、モーツァルトアルバム。高木と同世代の弦楽の実力者たちを起用した今回の“四重奏曲”では、室内楽の醍醐味を味合うことが出来よう。
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2011年9月08日

ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指環」 第2夜 「ジークフリート」
指揮:シモーネ・ヤング
管弦楽:ハンブルク・フィルハーモニー
ジークフリート:クリスティアン・フランツ(T)/ミーメ:ペーター・ガイヤール(T)/さすらい人:ファルク・シュトルックマン(Br)/アルベリヒ:ヴォルフガンク・コッホ/ファフナー:ディオゲネス・ランデス(B-Br)/エルダ:デボラ・ハンブル(Ms)/ブリュンヒルデ:キャサリン・フォスター(S)/森の小鳥:ハ・ヤン・リー(S)
録音:2010年10月18日-22日、ハンブルク・シュターツオーパー
CD:Oehms NJ‐OC927(Box set ディスク枚数: 4枚)
ハンブルクでの「指環」ツィクルスにおける「ジークフリート」のライヴ録音盤。完璧なオーケストラのアンサンブルはもちろんのこと、主役を歌うクリスチャン・フランツが素晴らしく、まさに現代によみがえったジークフリート。脇を固めるシュトルックマンやコッホの歌声も聴きもの。まさに第一級のワーグナーといえる。完結編の「神々の黄昏」は2011年秋に収録予定。
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2011年9月02日
~ザルツブルク音楽祭における白熱のライヴ録音~
シェーンベルク:管弦楽のための変奏曲
チャイコフスキー:交響曲 第6番「悲愴」

指揮:ダニエル・バレンボイム
管弦楽:ウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ
録音:2007年8月13日 ザルツブルク祝祭大劇場(ザルツブルク音楽祭におけるライヴ録音)
CD:ユニバーサルミュージック SHM-CD:UCCD-1299 デッカ (日本盤のみSHM-CD仕様)
ユダヤ系指揮者ダニエル・バレンボイムとパレスチナ系文学者のエドワード・サイードにより設立されたウェスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ。メンバーは対立を続けるイスラエルとアラブ諸国出身の若き音楽家達で、1999年に第1回演奏会を行い、その後は毎年夏にスペインのアンダルシアでのワークショップと、コンサート・ツアーを行っている。このCDは、彼らが2007年のザルツブルク音楽祭へ出演した際のライヴ録音。
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2011年9月01日

マーラー:交響曲 第9番
指揮:山田一雄
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
録音:1986年6月7日、東京文化会館(ライヴ録音)
CD:fontec FOCD9525/6
指揮の山田一雄(1912年―1991年)は、東京生まれ。1931年に東京音楽学校(現東京芸術大学)ピアノ科卒業ののち研究課程に進み、卒業後は同校で教鞭を取る。1941年、新交響楽団(現NHK交響楽団)の補助指揮者に就任。1949年にはマーラーの交響曲第8番「千人の交響曲」を本邦初演。1960年から東京交響楽団、1972年から京都市交響楽団などの各音楽監督等を務め、1977年からは新星日本交響楽団の顧問(没後、新星日本時代・合併後の東フィル時代を通じて永久名誉指揮者)に就任。その指揮ぶりは情熱に溢れたもので、特にマーラーのスペシャリストと呼ぶに相応しかった。マーラーの最高傑作「第九交響曲」―90分を超えるこの演奏は、全身全霊を音楽に捧げた巨匠の魂の鳴動ともいえるライヴ録音。
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2011年8月25日

~インゴルフ・ヴンダー/幻想ポロネーズ ~ショパン・リサイタル~
ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番
幻想ポロネーズ
バラード 第4番
アンダンテ・スピアナート ト長調と華麗なる大ポロネーズ
ピアノ:インゴルフ・ヴンダー
録音:2011年2月、ベルリン
CD:ユニバーサルクラシック(ドイツ・グラモフォン) UCCG-1540
ショパン生誕200年、ワルシャワの聴衆を沸かせたニュー・スター、インゴルフ・ヴンダー(1985年オーストリア・クラーゲンフルト生まれ)のCDデビュー盤。ヴンダーは、2010年第16回ショパン国際ピアノ・コンクールで、第2位と幻想ポロネーズ賞、協奏曲賞に輝いた。ヴンダーがコンクール第3次予選で弾いたソナタ第3番と幻想ポロネーズ、第1次予選のバラード第4番、そして第2次予選のアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズを収め、彼のコンクールでの演奏を俯瞰することができる選曲。ヴンダーのエレガントで知的、情感豊かで真摯な演奏が聴ける。
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2011年8月19日

ブルックナー:交響曲第0番
指揮:デニス・ラッセル・デイヴィス
管弦楽:リンツ・ブルックナー管弦楽団
CD:SMJ S‐SICC1459
米国の指揮者デニス・ラッセル・デイヴィスと、オーストリアの名門オーケストラ、リンツ・ブルックナー管弦楽団が、2003年から5年がかり進めてきた全10タイトルからなる「ブルックナー:交響曲全集」の完結編。デイヴィス(1944年生まれ)は、ジュリアード音楽院で学ぶ。特にミニマル音楽やバルト三国の作曲家などの現代音楽を得意としている。シュトゥットガルト州立歌劇場やボン市立劇場、シュトゥットガルト室内管弦楽団などの音楽監督を歴任すると同時にピアノの名手としても著名。ブルックナーの交響曲第0番は、ブルックナーの初期作品の一つで、生前に演奏されることはなかった。
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2011年8月16日

ひそやかな誘い ~R. シュトラウス歌曲集~
献呈
なにも
夜
万霊節
セレナーデ
きみの黒髪でぼくを包んでくれ
どうして秘密にしなければならないんだ
全ての私の想い、私の心と私の気持ち
きみは私の心の冠
なんて不幸なんだ、このぼくは
ひそやかな誘い
あした!
夜の散歩
愛を抱いて
愛の讃歌
おお、優しき五月よ!
天の使い
ばらのリボン
解き放たれて
わが心を燃え立たせるものは他にない
テノール:望月哲也
ピアノ:河原忠之
CD:マイスターミュージック MM2097
しなやかで繊細、至高の美声で多くのファンを獲得している望月哲也が、実に5年振りとなる新録音をリリース。故エルンスト・ヘフリガーのもと更なる研鑽を積む。この5年の間に文化庁派遣でウィーン国立音大のリート・オラトリオ科で研鑽をつみ、帰国後は定期的なソロリサイタルやオペラ公演でますます声に磨きがかかった望月。より深みを増した歌声にたっぷりと浸れる至福の1枚。
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2011年8月10日

シューマン:「フモレスケ」
ショパン:ピアノソナタ第3番
シューマン=リスト:「献呈」
ピアノ:河村尚子
CD:ソニーミュージック SICC-10112
2009年3月発売の「夜想(ノットゥルノ)~ショパンの世界」(BVCC-31115)から2年半、ついに河村尚子のRCA Red Sealからのセカンド・ソロ・アルバムが完成した。今回はショパンの作品からは、ピアノ・ソナタ第3番を、河村が愛してやまないシューマンの作品からは、心情の移り変わりの細かな襞を描いた秘曲「フモレスケ」を収録、そしてシューマン=リストの「献呈」が最後を飾る。1枚目同様、ベルリン・イエス・キリスト教会でのセッション・レコーディング、SACDハイブリッドでの発売。
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