クラシック音楽 新譜CD情報


2011年10月20日

★金子鈴太郎&須藤千晴のブラームス:チェロ・ソナタ第1番/第2番


ブラームス:チェロ・ソナタ第1番&第2番

チェロ:金子鈴太郎

ピアノ:須藤千晴

CD:オクタヴィアレコード

 チェロの金子鈴太郎は、1977生まれ。桐朋学園ソリスト・ディプロマコースを経て、ハンガリー国立リスト音楽院に学ぶ。1999年、2000年イタリア・シエナのキジアーナ音楽祭において、名誉ディプロマを受賞。2004年、松方ホール音楽賞大賞受賞。2008年、バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲演奏会が高く評価され、音楽クリティック・クラブ奨励賞を受賞。

 ピアノの須藤千晴は、東京芸術大学音楽学部器楽科卒業。ドイツ政府給費留学生としてドイツ国立ベルリン音楽大学に留学。同大学を最高点を得て卒業し、ディプロマを取得。現在、ソロ、そして室内楽に国内外で積極的な演奏活動を展開している。

コメント/トラックバック投稿 »



2011年10月18日

★小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラのニューヨーク公演「ブリテン:戦争レクイエム」のライヴ録音


~奇蹟のニューヨーク・ライヴⅢ ブリテン:戦争レクイエム~

ブリテン:戦争レクイエム

指揮:小澤征爾

管弦楽:サイトウ・キネン・オーケストラ

独唱:クリスティン・ゴーキー(ソプラノ)/アンソニー・ディーン・グリフィー(テノール)/マティアス・ゲルネ(バリトン)

合唱指揮:ピエール・ヴァレー

合唱:SKF松本合唱団/栗友会合唱団/SKF松本児童合唱団

録音:2010年12月12月17&18日、スターン・オーディトリアム・ペレルマン・ステージ、カーネギー・ホール、ニューヨーク(ライヴ録音)

CD:ユニバーサル・ミュージック SHM-CD:UCCD-1293

 小澤征爾が長い病気療養から初の本格復帰となった2010年12月のカーネギー・ホール「JapanNYC」でのコンサートから、12月18日に演奏された「戦争レクイエム」を収録。ブラームス、ベルリオーズの大成功を受け期待が高まるなか行われたコンサートは、小澤征爾の体調を考慮し、途中休憩をはさんで演奏された。渾身のタクトにオーケストラと合唱が一体となった素晴らしい演奏に観客は総立ちとなり、合唱のクオリティの高さも現地で絶賛された、記念すべきニューヨーク公演の記録。辛口批評で知られるニューヨーク・タイムズ紙も「紙深い絆で結ばれた指揮者と演奏者たち」と高く評価した演奏会のライヴ録音。

コメント/トラックバック投稿 »



2011年10月14日

★ウィーン・アルティス弦楽四重奏団のハイドン:弦楽四重奏曲第32番/ 第74番「騎士」/第77番「皇帝」


ハイドン:弦楽四重奏曲第32番/ 第74番「騎士」/第77番「皇帝」

弦楽四重奏:ウィーン・アルティス弦楽四重奏団
          (ペーター・シューマイヤー<第1ヴァイオリン>/ヨハネス・マイスル<第2ヴァイオリン>/ヘルベルト・ケーファー<ヴィオラ>/オトマール・ミュラー<チェロ>)

録音:2008年6月/オーストリア

CD:カメラータ・トウキョウ CT-CMCD28241

 ウィーン・アルティス弦楽四重奏団は、ウィーン発の実力派カルテットで、古典派から近現代までの幅広いレパートリーを持ち、ウィーンの伝統を受け継ぐ演奏を聴かせてくれる。同四重奏団は、現在のメンバーたちがウィーン音楽大生だった1980年に設立された。在学中は欧米の音楽コンペティションで数々の賞を受賞。1985年からは世界各地での本格的な公演活動を開始し、1988年以降からはウィーン楽友協会(ムジークフェライン)において同協会主催による定期演奏会を続けている。2000年には権威あるドイツのエコー・クラシック賞、室内楽部門大賞を受賞。

コメント/トラックバック投稿 »



2011年10月13日

★2010年ルツェルン音楽祭でのベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」全曲ライヴ録音


~2010年ルツェルン音楽祭オープニングを飾った「フィデリオ」ライヴ!~
 
ベートーヴェン:歌劇「フィデリオ」全曲

指揮:クラウディオ・アバド
管弦楽:マーラー・チェンバー・オーケストラ/ルツェルン祝祭管弦楽団

合唱指揮:エルヴィン・オルトナー
合唱:アルノルト・シェーンベルク合唱団

舞台監督:タティアーナ・ギュルバカ

録音:2010年8月12日、15日 スイス、ルツェルン(ライヴ)

CD:ユニバーサル ミュージック クラシック SHM-CD:UCCD-1285/6 (2枚組)(デッカ)
 
ドン・フェルナンド(大臣)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ペーター・マテイ(バリトン)
ドン・ピツァロ(ピサロ)(総監)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ファルク・シュトルックマン(バス)
フロレスタン(囚人)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ヨナス・カウフマン(テノール)
レオノーレ(フィデリオと名乗るフロレスタンの妻)・・・・・・ニーナ・ステンメ(メッゾ・ソプラノ)
ロッコ(監獄の番人)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリストフ・フィシェサー(バス)
マルツェリーネ(マルセリーネ)(ロッコの娘)・・・・・・・・・・ラへル・ハルニシュ(ソプラノ)
ヤキーノ(門番)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クリストフ・シュトレール(テノール)
第1の囚人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・フアン・セバスティアン・アコスタ(バリトン)
第2の囚人・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・レヴェンテ・パール(バス)

 スイスの高級避暑地ルツェルンで毎年8月に行われているルツェルン音楽祭は、クラウディオ・アバドのもと、世界中からトップ・アーティストが集結することでも有名。2010年のオープニング・コンサートには人気絶頂のテノール、ヨナス・カウフマンが登場し、ベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」がセミ・コンサート形式で上演された。このアルバムは、そのときのライヴを収録したもので、カウフマンにとってはオペラ全曲初録音となる記念すべきもの。

コメント/トラックバック投稿 »



2011年10月07日

◆メキシコの女性指揮者アロンドラ・デ・ラ・パーラのデビュー盤


~メキシコ女性指揮者アロンドラ・デビュー! 8人の作曲家の華麗なるメキシコ・オーケストラ作品集~

マルケス:ダンソン第2番  
ヴァイオリンとオーケストラのためのメロディ
チャベス:バレエ音楽「馬力」組曲~第3曲「熱帯地方」   
カストロ:歌劇「アツィンバ」間奏曲  
イバーラ:シンフォニア第2番「夢の控えの間」 
ウアパンゴ   
クレプシドラ(水時計) 
ウイサル:交響詩「イマヘネス」

指揮:アロンドラ・デ・ラ・パーラ

管弦楽:フィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカス(POA)

CD:ソニーミュージックジャパン S‐SICC1476

 指揮のアロンドラ・デ・ラ・パーラは、1980年、ニューヨーク生まれ。2歳の時に両親とともにメキシコに移り住む。7歳でピアノを、13歳でチェロを習い、その13歳の時に指揮者を志望。メキシコに戻ってからは、メキシコ・シティの音楽研究センター(CIEM)で作曲を学び、19歳でニューヨークに渡って、マンハッタン音楽学校で学ぶ。2004年、23歳の時に、自らフィルハーモニック・オーケストラ・オブ・ジ・アメリカス(POA)を創設。使命は、南北アメリカの若い演奏家や作曲家を紹介する場としてのオーケストラを作ることであり、広い意味でのアメリカ大陸の音楽を、オーケストラのスタンダードなレパートリーにしっかりと根付かせること。彼女は、「ニューヨークで指揮した初のメキシコ女性」という栄誉を手にし、メキシコ観光省文化大使でもある。プラシド・ドミンゴは、彼女を「驚異の指揮者」と絶賛したという。

コメント/トラックバック投稿 »



2011年10月06日

★ルービンシュタイン、チャイコフスキーコンクールの覇者・トリフォノフ、ショパンを弾く(ライヴ録音)


~トリフォノフ・プレイズ・ショパン~

ショパン:マズルカ風ロンド
     華麗なる大円舞曲(ワルツ第1番)
     練習曲第8番
     アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
     マズルカ第33番/第34番/第35番
     ピアノ・ソナタ第3番

ピアノ:ダニール・トリフォノフ

録音:2010年5月、伊ヴェネツィア、フェニーチェ劇場、2010年11月、サチーレ、ファツィオリ・ホール(ライヴ録音)

CD:ユニバーサルミュージック(デッカ) UCCD-1306

 ピアノのダニール・トリフォノフは、1991年ロシアのニジニ・ノヴゴロド生まれ。まだ20歳になったばかりでありながら、2010年のショパン・コンクールで第3位、2011年のアルトゥーロ・ルービンシュタイン国際コンクールとチャイコフスキー・コンクールに相次いで優勝。チャイコフスキー・コンクールでは、すべての優勝者から選ばれるグランプリにも、史上二人目として選ばれた。このデビュー・アルバムは、2010年イタリアで行われたショパン・リサイタルを収録したもの。彼が愛用するイタリアの名器ファツィオリ・ピアノが使用されている。

コメント/トラックバック投稿 »



2011年10月04日

★フィンランド期待の指揮者サカリ・オラモのブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」


ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」

指揮:サカリ・オラモ

管弦楽:ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団

CD:エクストン OV‐EXCL00073

 指揮のサカリ・オラモ(1965年生まれ)は、フィンランドの指揮者。シベリウス音楽院でヴァイオリンを学ぶ。1998年から2008年までバーミンガム市交響楽団の音楽監督を務める。2003年フィンランド放送交響楽団の首席指揮者、2006年コッコラ歌劇場首席指揮者、2008年ストックホルム王立フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者にそれぞれ就任するなど、現在フィンランドで一番注目されている若手指揮者だけに、注目される一枚。

コメント/トラックバック投稿 »



2011年9月30日

★パッパーノ指揮のロッシーニ:歌劇「ウイリアム・テル」全曲


ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル」 全曲

指揮:アントニオ・パッパーノ

管弦楽:ローマ・サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団

出演: ジェラルド・フィンリー, ジョン・オズボーン, マリン・ビイストルム, マリ=ニコル・ルミウ, エレナ・クサントウダキス他

CD:EMIミュージック・ジャパン TOCE-90198

 現代最高のオペラ指揮者の一人であるアントニオ・パッパーノが、ロッシーニの歌劇「ウィリアム・テル」全曲を録音したCD。このオペラの序曲はあまりにも有名であるが、オペラ自体は4幕からなる長大なもの。あまりの大掛かりな内容のためこれまで上演機会は少なく、EMIでの同作品の録音は、1972年のガルデルリ盤にまで遡るという。他社からも発売が少ないため、オペラ・ファンには貴重なレパートリーとなる。主役にはカナダ出身でメトロポリタン・オペラなどで活躍するバス歌手ジェラルド・フィンリー、テノールのジョン・オズボーンなど。パッパーノは、2002年からコヴェント・ガーデン王立歌劇場音楽監督、2005年から聖チェチーリア音楽院管弦楽団の音楽監督を務めている。

コメント/トラックバック投稿 »



2011年9月27日

★ユベール・スダーン&東京交響楽団によるブルックナー 交響曲第8番


ブルックナー 交響曲第8番(ノヴァーク版 第2稿)

指揮:ユベール・スダーン

管弦楽:東京交響楽団

録音:2010年11月25日、11月26日、ミューザ川崎シンフォニーホール

CD:[SACD]NF51203/[CD]NF21203

 前作のブルックナー交響曲第7番は、第22回ミュージック・ペンクラブ音楽賞の<最優秀アルバム賞>(クラシック日本人演奏部門)と<最優秀録音賞>のダブル受賞に輝くなど、演奏、録音の両面で高い評価を得たが、今回は、それに続く交響曲第8番のCD。 スダーンが得意とするブルックナーの交響曲の中でも、「8番は最高傑作」と自身がもっとも愛する作品。ホールを知りつくした指揮者とオーケストラによって、深い味わいのある熟成した響きが聴ける。

コメント/トラックバック投稿 »



2011年9月23日

★ソプラノ:ダニエル・ドゥ・ニースのバロック音楽の新アルバム


 

 ~「オンブラ・マイ・フ」 ビューティー・オブ・ザ・バロック~

さあ、もういちど、いまやさしい愛が求めている  
もしうまくいかなかったらどのように?  
影はこれまでなかった(オンブラ・マイ・フ) ≪セルセ≫から  
群れをなす輝けるセラフィムたちを集め ≪サムソン≫から  
私が土の中に横たえられるとき (ディドーの嘆き) ≪ディドーとエネアス≫から  
心よ、ほのかな喜びの住まい ≪エイシスとガラテア≫から  
さあ、私はあなたを見て喜び ≪ポッペアの戴冠≫から  
あのちょっぴり高慢な眼差しが ≪音楽の諧謔≫から  
あなたを抱かせて ≪ロデリンダ≫から  
守護天使達よ、ああ、私をお守りください ≪時と真理の勝利≫から  
悲しみに沈める御母は涙にくれて(スターバト・マーテル) ≪スターバト・マーテル≫から  
恋にいそしみ カンタータ第202番≪消え去れ、悲しみの影≫(結婚カンタータ) BWV202から  
羊らは安けく草はむ カンタータ第208番≪楽しき狩りこそわが悦び≫ BWV208から

ソプラノ:ダニエル・ドゥ・ニース

カウンター・テノール:アンドレアス・ショル

指揮:ハリー・ビケット

管弦楽:イングリッシュ・コンサート

録音:2010年8月12-16日、ロンドン、ハムステッド・ガーデン郊外・聖ユダ教会
    2011年1月24日 オート=アルザス・ドミニク修道院

CD:UCCD-1300(デッカ)(日本盤のみSHM-CD仕様)

 ダニエル・ドゥ・ニースのサード・アルバム。ニースは、スリランカとオランダの血を引き、オーストラリア生まれで、ロサンゼルスで育つ。25歳の時、2005年のグラインドボーン・フェスティバルで、オペラ「ジュリアス・シーザー」のクレオパトラ役の急な代役で大成功を収めた。今回は、「オン・ブラ・マイフ」をはじめ、バロック時代のオペラ・アリアや宗教アリアなどを収録したアルバム。ゲストとしてカウンター・テノールのアンドレアス・ショルが参加、伴奏はバロック音楽のスペシャリスト、ハリー・ビケット指揮イングリッシュ・コンサート。

コメント/トラックバック投稿 »