2011年11月17日

ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲
バーバー:ヴァイオリン協奏曲/弦楽のためのアダージョ
ヴァイオリン:ミハイル・シモニアン
指揮:クリスチャン・ヤルヴィ
管弦楽:ロンドン交響楽団
CD:ユニバーサル ミュージック クラシック(ドイツグラモフォン) UM-UCCG1545
このCDは、ミハイル・シモニアンDG移籍の第1弾。「トゥー・ソウルズ」と名づけられたこの第1弾アルバムは、彼の体に流れるアルメニアの血(ハチャトゥリアン)と、若くして渡った彼の生活の場であるアメリカ(バーバー)を取り上げ、彼の2つの《魂》を象徴した内容となっている。ミハイル・シモニアンは、現在22歳。ロシア人とアルメニア人の両親のもと、シベリアのノヴォシビルスクに生まれ、5歳からヴァイオリンを習う。2002年にスラットキン指揮ナショナル交響楽団と本格的デビューを果たす。2004年、3年間のカーティス音楽院留学から母国ロシアへ戻る。これまで、シモニアンは、ペテルブルクでの全ロシア音楽コンクールで優勝、2000年度ペテルブルク・ヴィルティオーゾ賞、ユーディ・メニューイン財団賞などを獲得。また、2003年国立アカデミーから演奏芸術の業績を評価され表彰される。2005年9月、モスクワ国立交響楽団とモスクワ市制誕生記念日に、<赤の広場>で演奏した。現在、アメリカでヴィクター・ダンチェンコに師事してフィラデルフィアに住む
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2011年11月11日

~ヴァージンクラシックスが長期契約を結んだ28歳のピアニスト、ダヴィッド・フレイの2作目CD~
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第22番/第25番
ピアノ: ダヴィッド・フレイ
指揮: ヤープ・ヴァン・ズヴェーデン
管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団
CD:EMI MUSIC JAPAN EMI-TOCE90204
ピアノのダヴィッド・フレイは、1981年フランス生まれ。パリ音楽院で学ぶ。2004年のモントリオール国際音楽コンクールで第2位に入賞。「パリ2005」では、クリストフ・エッシェンバッハ指揮でラベルのピアノ協奏曲ト長調を演奏。2006年夏のドイツのルール・ピアノ・フェスティバルでヤング・タレント賞を受賞、第5回国際浜松コンクール奨励賞、「2010年フランス音楽大賞」で最優秀演奏家賞を受賞など、これまで多くの賞を受賞している。ヴァージン・クラシックスからリリースされた2作目のこのCDでモーツァルトの協奏曲第22番および第25番を選び、オーストリアおよびドイツのレパートリーへのこだわりを示す。前作のソロアルバムでも「華麗で洗練され、最高水準のピアノ演奏」高く評価されたフレイ。来日公演でファン拡大が期待されている。
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2011年11月10日

バルトーク:弦楽四重奏曲全集(第1番~第6番)
[1](1)弦楽四重奏曲第1番op.7 BB52 Sz40
(2)弦楽四重奏曲第2番op.17 BB75 Sz67
(3)弦楽四重奏曲第3番BB93 Sz85
[2](1)弦楽四重奏曲第4番BB95 Sz91
(2)弦楽四重奏曲第5番BB110 Sz102
(3)弦楽四重奏曲第6番BB119 Sz114
[3](1)「古典四重奏団から見たバルトーク」(解説)
弦楽四重奏:古典四重奏団
(第1ヴァイオリン:川原千真/第2ヴァイオリン:花崎淳生/ヴィオラ:三輪真樹/チェロ:田崎瑞博)
CD:レグルス(レーベル:クレアシオン) CRT-2100 3枚
古典四重奏団は、1986年東京藝術大学および同大学院卒業生により結成。1997年、村松賞受賞。1999年、ギリシャ公演。2004年、文化庁芸術祭大賞受賞(モーツァルト)。2005年、ドイツ公演。2007年、文化庁芸術祭賞受賞(ショスタコーヴィチ)。今回発売のバルトーク:弦楽四重奏曲全集(第1番~第6番)では、チェロの田崎瑞博構成によるレクチャーCDも付いおり、バルトークの弦楽四重奏曲を演奏例付きでわかりやすく解説してある。
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2011年11月08日
1.ヴォルフガング・リーム:ヴァイオリンと小オーケストラのための〈夏の曲〉「光の戯れ」
2.クシシュトフ・ペンデレツキ:ヴァイオリンとコントラバスのための「協奏的二重奏」
3.ヴォルフガング・リーム:ヴァイオリンとコントラバスのための「ダイアド」
4.セナスチャン・カリアー:ヴァイオリンとオーケストラのための「タイム・マシン」
ヴァイオリン:アンネ=ゾフィー・ムター
指揮:マイケル・フランシス(1)/アラン・ギルバート(4)
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック(1,4)
コントラバス:ロマン・パトコロ(2,3)
CD:ユニヴァーサル・ミュージック(ドイツ・グラモフォン) UCCG-1550
伝統的なレパートリーと同様にムターが常に情熱を傾けているのが現代作品。2010年11月にこの録音と同じ顔ぶれで世界初演されたリームの「光の戯れ」、2011年6月に世界初演された7楽章からなる協奏曲カリアーの「タイム・マシン」。そして、1982年スロヴァキア生まれのコントラバスの名手、ロマン・パトコロとの二重奏といった多彩な内容となっている。
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2011年11月07日

バッハ:ピアノ協奏曲全集(第1番―第5番)
ピアノ:ラミン・バーバラ
指揮:リッカルド・シャイー
管弦楽:ライプツィヒ・ゲバントハウス管弦楽団
録音:2009年5月、ケヴァントハウス
CD: ユニバーサル ミュージック クラシック UM-UCCD1301
1976年イランのテヘランで生まれたピアニスト、ラミン・バーラミは、異色の存在ながらバッハ演奏で高い評価を得ている。このCDは、ラミン・バーラミによる待望の新譜、バッハのピアノ協奏曲全集。精緻でダイナミックなシャイー指揮ゲヴァントハウス管弦楽団の伴奏。大胆にペダルを使用して饒舌に歌うバッハの協奏曲の新境地を聴くことができそう。
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2011年11月03日

マーラー 交響曲第1番「巨人」
指揮:ピエタリ・インキネン
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
録音:2010年12月10日、11日サントリーホール(ライブ録音)
CD:日フィル自主レーベル JPOV-3003
指揮のピエタリ・インキネン(1980年生まれ)は、フィンランド出身のヴァイオリニスト、指揮者。シベリウス音楽院、ケルン音楽大学で学ぶ。第9回クオピオ・ヴァイオリン・コンクール第1位(2000年)など、ヴァイオリニストとしての活動を行うと同時に、指揮者として北欧のオーケストラ中心に多数共演。同時にオペラの指揮活動も行い、フィンランド国立オペラに定期出演のほか2006年にモネ劇場で「春の祭典」を指揮する。2008年、ニュージーランド交響楽団音楽監督に就任。さらに2009年から日本フィルハーモニー交響楽団首席客演指揮者に就任している。
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2011年11月01日

ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第5番「幽霊」
ピアノ三重奏曲 第7番「大公」
ピアノ:ジャスミンカ・スタンチュール
ヴァイオリン:ウェルナー・ヒンク
チェロ:フリッツ・ドレシャル
CD:カメラータ・トウキョウ CMCD-28242
録音:2011年2月、オーストリア
このCDは、日本でもお馴染みの元ウィーン・フィルのコンサートマスターのウェルナー・ヒンクがヴァイオリンを弾いている。優雅さと堂々とした気品あふれる楽想の「大公」、そして神秘的な雰囲気を漂わせる「幽霊」は、ともにベートーヴェンの室内楽の名曲として知られている。ゆるぎないウィーンの伝統を継承するウェルナー・ヒンクに加え、フリッツ・ドレシャル、そしてピアニストのジャスミンカ・スタンチュールによるおなじみのトリオが、ウィーン情緒たっぷりに2つの名作を快演。
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2011年10月28日

ブルックナー:交響曲第7番
指揮:ケント・ナガノ
管弦楽:バイエルン国立管弦楽団
CD:ソニーミュージックジャパン S-SICC1454
日系指揮者、ケント・ナガノ/バイエルン国立管弦楽団(バイエルン国立歌劇場管弦楽団)の気鋭のコンビによる、2010年の「第4番(第1稿)」に続くブルックナー・チクルス第2弾。ブルックナーの交響曲のなかでも、その歌謡的な作風で高い人気を誇る「第7」。どこまでも流れる大河のような作品の真髄を、ナガノがその鋭い視点でえぐり出す。2011年9月~10月、ナガノ指揮バイエルン国立歌劇場来日公演記念盤。
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2011年10月25日

シェーンベルグ:ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番(シェーンベルグ編曲)
「映画の一場面への伴奏音楽」(迫り来る危機~不安~破局)
室内交響曲第1番
指揮:サイモン・ラトル
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
CD:EMI‐TOCE11076
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番は、シェーンベルグがオーケストラ用に編曲した曲。室内楽がどうオーケストラで再現されているかが聴きもの。「映画の1場面への伴奏音楽」は、1929年、実験的な映画の音楽として書かれたが、結局、映画はお蔵入りとなった。1930年にハンス・ロスバウトの指揮でフランクフルト放送交響楽団によって初演され、その後、バレエ音楽としても用いられた。「室内交響曲第1番」は、当初は単一楽章の15人編成として1906年に完成させたが、再び1935年に手を加え、これが今回編曲版。1935年に再編曲されたフル・オーケストラ版をラトルがレコーディングするのは今回が初めて。
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2011年10月21日

~川畠成道 クライスラーを弾く~
ヴァイオリン:川畠成道
ピアノ:寺嶋陸也
CD:ビクターエンタテインメント VICC-60797
クライスラー:ウィーン奇想曲
美しきロスマリン
愛の喜び
ユモレスク
愛の悲しみ
ジプシーの女
精霊の踊り
アンダンティーノ
タンゴ
おもちゃの兵隊の行進曲
中国の太鼓
インドの歌
アンダンテ・カンタービレ
コレルリの主題による変奏曲
踊る人形
ベートーヴェンの主題によるロンディーノ
ロマンス
オールド・リフレイン
ヴァイオリンの川畠成道(1971年生まれ)は、東京都出身。8歳の時、視覚障害を負う。 1990年、桐朋学園大学音楽学部に入学、同年の第59回日本音楽コンクールで第3位受賞。1994年9月、英国王立音楽院大学院へ留学。1996年、英国王立音楽院協奏曲コンクールで第1位を受賞。その後、「スペシャル・アーティスト・ステータス」の称号(同音楽院史上2人目)を与えられて同大学院を首席で卒業。現在、英国を拠点に日本国内の演奏活動を行う。自らの著書、「耳を澄ませば世界は広がる」を集英社新書から発売。その著書の中で、20世紀を代表するヴァイオリニストであり作曲家・編曲家でもあるフリッツ・クライスラー(1875年~1962年)への畏敬の思いを綴っていることから、全曲クライスラー作品を新たに録音。
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