クラシック音楽 新譜CD情報


2019年7月11日

★自筆楽譜を採用した飯守泰次郎指揮仙台フィルのドヴォルザーク:交響曲 第9番「新世界より」


飯守泰次郎

ドヴォルザーク:交響曲 第9番「新世界より」

指揮: 飯守泰次郎(仙台フィル常任指揮者)

管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団

録音:2018年11月23日~24日、日立システムズホール仙台(ライヴ録音)

CD:フォンテック FOCD9807

 1973年の創設以来、仙台・東北という地域に密着した活動を通し、“真のローカリティ”を常に世界へ発信する仙台フィル。2011年3月の東日本大震災の影響で、フル編成での活動は数ヶ月にわたり休止したものの、地震発生より2週間後には楽団員の半数で復興コンサートをスタート。音楽を届けながら絆をつなぐ活動は、多くの被災者の心を慰めた。復興が進みつつある現在、「ひとりでも多くの人々の心を音楽の力でつなげたい」という思いを実現すべく、2019年夏、三陸からプロジェクト「ゴーイング・ホーム(家路)」がスタートする。「今回、自筆譜に照らして妥当と判断した箇所を訂正して演奏した結果、私自身もいわば”新たな「新世界」”を発見でき、非常に新鮮な気持ちになりました。皆様も是非、従来との違いを聴き比べていただき、私と仙台フィルの新たな発見を共にお楽しみいただければ嬉しく思います」(仙台フィル常任指揮者・ 飯守泰次郎)

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2019年7月08日

★ロト指揮ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団(マーラー自身の指揮で初演したオーケストラ)のマーラー : 交響曲第3番


ロト2

マーラー : 交響曲第3番

指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト

管弦楽:ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

コントラルト:サラ・ミンガルド

合唱:スコラ・ハイデルベルク女声合唱団
    ケルン大聖堂児童合唱隊

録音 : 2018年10月、ドイツ、ケルン・フィルハーモニー

CD:キングインターナショナル KKC5999~6000(2枚組)

 指揮のフランソワ=グザヴィエ・ロト(1971年生まれ)はフランス、パリ出身。現在、ヨーロッパでもっとも熱い注目を集める指揮者の一人。当初、フルート奏者として活動。2000年「ドナテルラ・フリック指揮コンクール」第1位となり、ジョン・エリオット・ガーディナーのアシスタントを務め、ロンドン交響楽団などを指揮。2003年に革新的なオーケストラ「レ・シエクル」を創設し、時代楽器とモダン楽器を使い分け、多彩なプログラムを展開している。2011年南西ドイツ放送交響楽団首席指揮者に就任。2015年ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団首席指揮者に就任すると同時にケルン市音楽監督にも就任。

 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団は、1827年創設されたドイツ、ケルンに本拠を置くオーケストラ。ケルン歌劇場専属のオーケストラとしても活動している。後に本拠地としてギュルツェニヒ邸跡地の演奏会場に定めたため、この名称となる。 1888年ケルン市公認のオーケストラとなる。2015年からはフランソワ=グザヴィエ・ロトが首席指揮者を務めている。同オーケストラは1902年にマーラー自身の指揮で交響曲第3番の世界初演を行い、さらに1904年にマーラー自身の指揮で第5番も世界初演したことでも知られている。

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2019年7月04日

★パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンのブラームス:交響曲第3番/第4番


パーヴォ・ヤルヴィ2

ブラームス:交響曲第3番/第4番

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

管弦楽:ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン

CD:ソニーミュージックジャパン SICC10269

 現在、NHK交響楽団首席指揮者を務めるパーヴォ・ヤルヴィがドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの芸術監督に就任したのが2004年。この間にベートーヴェンやシューマンの交響曲全集の録音を世に問い、さらにブラームスの交響曲にも着手した。

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2019年7月01日

★「シューマン:交響曲全集」~ライヴ・アット・サントリーホール


ティーレマン2

<DISC 1>

シューマン:交響曲 第1番 「春」
        交響曲 第2番

<DISC 2>

シューマン:交響曲 第3番 「ライン」
        交響曲 第4番

指揮:クリスティアン・ティーレマン

管弦楽:シュターツカペレ・ドレスデン

CD:ソニーミュージックジャパン SICC 30505~6

 指揮のクリスティアン・ティーレマン(1959年生まれ)は、ドイツ、ベルリン出身。1985年にデュッセルドルフ・ライン歌劇場の首席指揮者としてその本格的キャリアをスタートさせた。1988年にはニュルンベルク州立劇場の音楽総監督に就任したが、これは当時ドイツ国内では最年少の音楽総監督であった。これまで、ベルリン・ドイツ・オペラ音楽監督(1997年~2004年)、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団首席(2004年~2010)などを歴任。現在、シュターツカペレ・ドレスデン音楽総監督・首席指揮者 、ザルツブルク復活祭音楽祭芸術監督を務めており、2019年にはウィーンフィル・ニューイヤーコンサート指揮者を務めた。このCDは、2018年10月~11月に行われたサントリーホールでのライヴ録音で、ティーレマンによる約17年ぶりのシューマン:交響曲全集再録音盤。

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2019年6月27日

★ジョン・健・ヌッツォ、魂を揺さぶるドイツ歌曲のライヴCD


 ジョン・健・ヌッツォ

ベートーヴェン:アデライーデ op.46
          君を想う WoO.136
          遠い国からの歌 WoO.137
          君を愛す WoO.123
          遥かなる恋人に寄す op.98
シューベルト:白鳥の歌 D957 より 第4曲 セレナーデ、第10曲 漁師の娘
         春への想い op.20-2、D686
         ます D550
         ミューズの子 op.92-1、D764
         音楽に寄せて op.88-4、D547
         リュートに寄せて op.81-2、D905
         水の上で歌う op.72、D774
         詩人の夜の歌 II op.96-3、D768
         君はわが憩い op.59-3、D776
         歌曲集「美しき水車小屋の娘」op.25,、D795より 第6曲 知りたがる者

テノール:ジョン・健・ヌッツォ

ピアノ:河原忠之

録音:2017年6月7日、名古屋市、電気文化会館 ザ・コンサートホール(ライヴ録音)

CD:フォンテック FOCD9814

 テノールのジョン・健・ヌッツォは、東京都出身。南カリフォルニア・チャップマン大学音楽部声楽科卒業。2000年に世界三大歌劇場の一つであるウィーン国立歌劇場でデビューし、オーストリア芸術新人大賞「エバーハルト・ヴェヒター・メダル」を受賞。以後、ヨーロッパでの歌手としての地位を確立する。その後、巨匠ジェームズ・レヴァインの招待によりメトロポリタン歌劇場にデビュー。第13回「出光音楽賞」受賞。東京音楽大学客員教授。

 ピアノの河原忠之は、国立音楽大学卒業。同大学大学院修了。1991年にイタリアに渡り、故アルド・プロッティ氏のもとオペラ伴奏ピアニストを務め数々の演奏会に出演。指揮者としても2006年に江原啓之「スピリチュアル・ヴォイス・カウントダウン」で大阪センチュリー交響楽団を指揮してデビュー。国立音楽大学および大学院准教授、新国立劇場オペラ研修所音楽講師。

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2019年6月24日

★河村尚子の“ベートーヴェン・プロジェクト” ピアノ・ソナタ集(1)


 河村尚子2

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番
          ピアノ・ソナタ 第4番
          ピアノ・ソナタ 第8番 「悲愴」
          ピアノ・ソナタ 第14番 「月光」

ピアノ:河村尚子

CD:ソニーミュージックジャパン SICC-19041

 ピアノの河村尚子は、兵庫県西宮市出身。5歳で渡独。ハノーファー音楽演劇大学で学ぶ。同大学在学中の2006年「ミュンヘン国際コンクール」第2位、2007年「クララ・ハスキル国際コンクール」で優勝し一躍世界の脚光を浴びる。2009年度「出光音楽賞」、「新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞」、「日本ショパン協会賞」、2012年「芸術選奨新人賞」、2013年「ホテルオークラ音楽賞」を受賞。現在、河村尚子は、2年がかりで日本全国4か所でピアノ・ソナタ14曲の連続演奏に取り組んでいるが、このCDは、この“ベートーヴェン・プロジェクト”の最初の成果。今秋に2枚目を発売する予定。なお、河村尚子は、国際ピアノ・コンクールにおける若者たちの群像劇をリアルに描いた、作家・恩田陸の直木賞受賞小説を原作とした映画「蜜蜂と遠雷」(2019年10月公開)では主人公・栄伝亜夜のピアノ演奏を担当。

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2019年6月20日

★イタリアの若きポップ・オペラトリオ“イル・ヴォーロ”の最新アルバム


イル・ヴォーロ2

ポップ・オペラトリオ:イル・ヴォーロ

CD:ソニーミュージック SICP-6090

愛する人よ (オリジナル曲)
君のすぐ傍に (オリジナル曲)
アリヴェデルチ・ローマ (伝統的なイタリアのカンツォーネ)
そう言うけれど(ボーイズグループ“ブルー” のカバー)
君がいいというまで(オリジナル曲)
ピープル(バーブラ・ストライサンドのカバー)
忘却の船(メキシコ歌謡)
瞳はるかに(セルジョ・エンドリーゴのカバー)
僕の恋人でいて欲しい(マリオ・ランツァらもカバー)
静けさの声(イタリアン・クラシック曲)
素晴らしき君(ジャンナ・ナンニーニのカバー)
ノッテ・ステラータ(星降る夜)(新録音、日本盤ボーナストラック)

 平均年齢24歳、若きイタリアのポップ・オペラトリオ、”イル・ヴォーロ(IL VOLO:イタリア語で“The Flight=飛行”を意味する)“。このCDは、世界中のオーディエンスに絶賛され、あの伝説の3大テノールの1人“プラシド・ドミンゴ”も認めたるイタリア人トリオ、イル・ヴォーロの最新作。

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2019年6月17日

★堤 剛&小林研一郎指揮日本フィルによるシューマン:チェロ協奏曲/チャイコフスキー:交響曲 第3 番


剛堤 

シューマン:チェロ協奏曲
チャイコフスキー:交響曲 第3 番

チェロ:堤 剛

指揮:小林研一郎

管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

録音:2019年1月、サントリーホール(ライヴ録音)

CD:マイスターミュージック MM-4056

 チェロの堤 剛(1942年生まれ)は、桐朋学園で斎藤秀雄に師事し、桐朋学園高校音楽科卒業後にインディアナ大学へ留学しヤーノシュ・シュタルケルに師事。1963年よりシュタルケルの助手を務める。1957年第26回日本音楽コンクールチェロ部門第1位と特賞、1963年ミュンヘン国際音楽コンクール第2位、ブダペスト国際音楽コンクール第1位。現在、桐朋学園大学院大学教授、サントリー音楽財団理事長、サントリーホール館長、霧島国際音楽祭音楽監督を務める。2013年文化功労者。

 指揮の小林研一郎(1940年生まれ )は、東京藝術大学指揮科を卒業。1974年第1回ブダペスト国際指揮者コンクール第1位、特別賞を受賞。1987年から1997年までハンガリー国立交響楽団(現ハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団)の常任指揮者、音楽総監督(GMD)を務め、現在は桂冠指揮者。日本では、東京交響楽団首席客演指揮者、東京都交響楽団正指揮者、京都市交響楽団常任指揮者、日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督・桂冠指揮者、などを歴任。ハンガリー・ブダペスト交響楽団名誉指揮者。

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2019年6月13日

★美しくメロディーを歌う日本フィルのトランペット奏者 オッタヴィアーノ・クリストーフォリのCDアルバム


クリストーフォリ

ヘーネ:スラブ幻想曲
ベッリーニ(Jアルバン編):歌劇「ノルマ」の主題による変奏曲
ヴェルディ(アルバン編):歌劇「椿姫」の主題による幻想曲
ヴェルディ(アルバン編):華麗なる幻想曲
ベルシュテット(サイモン編):ナポリ変奏曲
伊藤康英:青のアリア
ニニ・ロッソ(副田真之介編):夜空のトランペット
中川英二郎:ロデオ・クラウン
日本古曲(ドクシツェル編):日本のメロディより「さくら」
弘田龍太郎(ドクシツェル編):日本のメロディより「浜千鳥」

トランペット/コルネット/フリューゲルホルン:オッタヴィアーノ・クリストーフォリ

ピアノ:高橋ドレミ
トロンボーン:中川英二郎

録音:2019年1月7日~9日、かながわアートホール

CD:日本アコースティックレコーズ NARD‐5064

 オッタヴィアーノ・クリストーフォリ(1986年生れ)は、イタリア、ウーディネ市出身。10歳からトランペットを始め、コンセルバトーリ「J.Tomadini」を2004年に卒業。卒業後はユースイタリアンオーケストラに2年間在籍。2007年より1年間、C.Eschenbach氏率いるドイツのオーケストラ「Scheleswig Holstein Musik Festival Orchestra」のメンバーとなり、ドイツ、ハンガリー、ブラジル、ロシアなど多くの国で公演を行う。2008年より、佐渡裕氏が芸術監督を務める兵庫県立芸術文化センター管弦楽団に入団。2009年には日本フィルハーモニー管弦楽団に入団し、現在はソロトランペット奏者を務めている。2016年より、日本でトップクラスの金管楽器奏者により結成された「侍ブラス」のメンバーとなり、日本でもファンが増えている。現在では、映画音楽やテレビ番組、CM曲の演奏など、広いジャンルで活動している。

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2019年6月10日

★第10回「浜松国際ピアノコンクール2018」の入賞者による名演集<ライヴ録音>


コンクール浜松国際ピアノ

<Disc 1>

【第1位/札幌市長賞/室内楽賞】

ジャン・チャクムル(トルコ)

ショパン:ポロネーズ 第7番 変イ長調 Op.61「幻想」
モーツァルト:ピアノ四重奏曲 第1番 ト短調 K.478 第3楽章
        川久保 賜紀(ヴァイオリン) 松実 健太(ヴィオラ) 長谷川 陽子(チェロ)
リスト:協奏曲 第1番 変ホ長調 S.124
        高関 健(指揮) 東京交響楽団

【奨励賞】

アンドレイ・イリューシキン(ロシア)

シューマン:フモレスケ 変ロ長調 Op.20より

【第6位】

安並 貴史(日本)

ブラームス:幻想曲集 Op.116より 第1番 奇想曲
ドホナーニ:4つのピアノ曲Op.2 より 第3番 間奏曲 へ短調
4つの狂詩曲 Op.11より 第3番 ハ長調

【第5位】

務川 慧悟(日本)

ドビュッシー:練習曲 第6番「8本の指のための」
バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ ニ短調

<Disc 2>

【第4位】

今田 篤(日本)

ハイドン:ピアノ・ソナタ ト長調 Hob.XVI:40
ラヴェル:夜のガスパールより スカルボ
ブラームス:ピアノ・ソナタ第1番 ハ長調 Op.1 第4楽章

【第3位】

イ・ヒョク(韓国)

ストラヴィンスキー(アゴスティ編):組曲「火の鳥」
リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調

【日本人作品最優秀演奏賞】

梅田 智也(日本)

佐々木冬彦:SACRIFICE

【第2位/ワルシャワ市長賞/聴衆賞】

牛田 智大(日本)

シューベルト:即興曲 変ト長調 Op.90-3
ラフマニノフ:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.36 (1931)

収録:2018年11月、アクトシティ浜松(ライヴ録音)

CD:コジマ録音 ALCD‐7233~4(2枚組)

 1991年より27年の歳月を経て、着実に国際的な地位と信頼を高め、第10回を迎えた「浜松国際ピアノコンクール」。88名の出場者による世界水準のハイレベルな演奏が次々と繰り広げられ、連日満員の聴衆が詰めかけた。数々の感動とが生まれた熱き2週間から、入賞者による光る名演をハイライト収録。

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