クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2012年 7月

2012年7月30日

★アルゲリッチ&フレンズによる「ルガーノ・フェスティヴァル・ライヴ2011」


ベートヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第8番
モーツァルト:4手のためのピアノ・ソナタ へ長調 KV.497
ハイドン:ピアノ三重奏曲 第27番ハ長調 Hob XV:27
シューマン:幻想小曲集 作品73
リスト:悲愴協奏曲
ラフマニノフ:悲しみの三重奏曲 第2番 ニ短調 作品9
ショスタコーヴィッチ:「モスクワ・チェリョームシキ」組曲作品105
ラヴェル:ラ・ヴァルス
ラヴェル:ピアノ協奏曲
ザレンプスキ:ピアノ五重奏曲

ピアノ:マルタ・アルゲリッチ
    :セルジオ・ティエンボ
ヴァイオリン:ルノー・カピュソン
チェロ:ゴーティエ・カピュソン

録音:2011年6月、ルガーノ(フランス)

CD:EMIミュージック・ジャパン TOCE-90228

 若手のソリストたちが、アルゲリッチをはじめ、世界的に有名なアーティストと組んで、クラシックおよび現代音楽の幅広いレパートリーを探求する、スイスのルガーノで行われるアルゲリッチ音楽祭のCDシリーズ。以前発売された「ルガーノ・フェスティヴァル2005」はグラミー賞にもノミネートされている。今回は、ラヴェル:ピアノ協奏曲をアルゲリッチの演奏で収録。また、アルゲリッチとティエンボによるラヴェル:ラ・ヴァルスが収録されている。 ザレンプスキ:ピアノ五重奏曲など普段聴けない曲も演奏されているのも魅力。

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2012年7月27日

★~N響85周年記念シリーズ第3弾~ホルスト・シュタインのベートーヴェン:交響曲第3番、5番、6番、7番


<ディスク:1>
ベートーヴェン:交響曲 第3番「英雄」

<ディスク:2>
ベートーヴェン:交響曲 第5番「運命」
        :交響曲 第6番「田園」
<ディスク:3>
ベートーヴェン:交響曲 第7番

指揮:ホルスト・シュタイン

管弦楽:NHK交響楽団

録音:(Disc-1)1985年11月6日、NHK ホール
   (Disc-2)1992年4月26日、サントリーホール
   (Disc-3)1989年2月3日、NHK ホール

CD:キング・インターナショナル KKC-2053~55

 大好評のNHK交響楽団85周年記念ライヴ・シリーズ第3弾は、シュタインのベートーヴェン交響曲。NHK交響楽団と最も縁の深い指揮者のひとり、ホルスト・シュタイン。ワーグナーやブラームスをはじめ、幅広いレパートリーを聴かせてくれたが、ベートーヴェンの交響曲の名演ぶりが今日でも語り草となっており、発売を希望される声の多さに、今回4曲をラインナップしたもの。

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2012年7月26日

★独特なタッチでバロックを現代に甦らせる脅威のピアニスト、アレクサンドル・タローのバッハ:クラヴィーア協奏曲集


バッハ:クラヴィーア協奏曲ニ短調 BWV1052
                ニ長調 BWV1054
                ニ短調 BWV974
                ヘ短調 BWV1056
                ト短調 BWV1058
                イ短調 BWV1065(4台の鍵盤楽器のための)

ピアノ:アレクサンドル・タロー

指揮: バーナード・ラバディ

管弦楽:レ・ヴィオロン・デュ・ロワ、

CD:EMI‐TOCE90225

 フランス人ピアニスト、アレクサンドル・タローは、1968年生まれ。パリ国立高等音楽院で学ぶ。1989年、ミュンヘン国際コンクールで第2位。その後ソリストとして国際的な活動を展開。現代フランスを代表するピアニストの一人で、特にバロック音楽に造詣が深く、歴史的分析をふまえてモダン・ピアノでバロックを再現することを得意としている。一時はバレエに真剣に取り組んでいたことからも、その独特な演奏は高い美意識で彩られている。フランスでは、舞台上でのダンサーとのコラボレーションなど多彩な一面を見せる。来日経験も多く、日本にも熱心なファンがいる。 このCDでは、モダン楽器をバロック・ボウで演奏る団体、レ・ヴィオロン・デュ・ロワ(王のヴァイオリンの意)を率いるバーナード・ラバディ指揮で録音。協奏曲イ短調では、4台のピアノのパートをタローが一人で多重録音している。

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2012年7月24日

★ジョナサン・ノット指揮&バンベルク交響楽団のマーラー:交響曲第7番


マーラー:交響曲第7番

指揮:ジョナサン・ノット

管弦楽:バンベルク交響楽団

録音:2011年7月11-15日、ヨーゼフ・カイルベルト・ザール、バンベルク

 イギリスの指揮のジョナサン・ノットは、イングランド中部の生まれ。ケンブリッジ大学で音楽学、ロイヤル・ノーザン音楽大学で声楽とフルートを学び、後に指揮に転向する。フランクフルト歌劇場でカペルマイスターを務める。2000年バンベルク交響楽団の首席指揮者に就任。現在、欧州の主要オーケストラにも客演し、バンベルク交響楽団とは度々来日している。なお、バンベルク交響楽団の前身は、1940年に創設されたチェコスロバキアのプラハ・ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団で、ヨーゼフ・カイルベルトを首席指揮者に迎えて活動。第二次世界大戦後の1945年に再建され、翌年1946年に現在のバンベルク交響楽団に改称された。

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2012年7月20日

★ラデク・バボラーク、ホルン奏者として協奏曲の吹き振りおよび指揮を披露



モーツァルト:ホルン協奏曲第2番
:交響曲第38番「プラハ」
ハイドン:ホルン協奏曲第1番

指揮:ラデク・バボラーク

管弦楽:チェコ・シンフォニエッタ

ホルン:ラデク・バボラーク

CD:オクタヴィア・レコード OV‐EXCL0084

 ラデク・バボラ-ク(1976年生まれ)は、チェコ出身の現在世界で最も高い評価を得ているホルン奏者の1人。ソリストとしてだけでなく、指揮活動も行う。プラハ音楽院で学び、1994年、ミュンヘン国際音楽コンクールで優勝。音楽院在学中の18歳でチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者を務め、以来ミュンヘン・フィル、サイトウ・キネン・オーケストラ、ベルリン・フィルなどの首席ホルン奏者を務めてきた。2009年12月にベルリン・フィルの首席奏者を辞し、退団。このCDでは、ホルン奏者としてモーツァルトハイドンの協奏曲を吹き振りで収録し、更に指揮者として自身が結成させたオーケストラ“チェコ・シンフォニエタ”とモーツァルトの交響曲を演奏。

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2012年7月19日

★トーマス・インデアミューレによる近代フランス珠玉のオーボエ・ソナタ集


サン=サーンス:オーボエ・ソナタ ニ長調 作品166
プーランク:オーボエ・ソナタ
シャルル・ケクラン:オーボエ・ソナタ 作品58
オリヴィ・メシアン:ヴォカリーズ・エチュード 第151番

オーボエ:トーマス・インデアミューレ

ピアノ:竹沢絵里子

録音:2011年6月、イタリア

CD:カメラータ・トウキョウ CMCD-28258(JVC K2レーザー・カッティングによる高音質)

 オーボエ・ソナタの名曲、サン=サーンスとプーランクの作品を含む近代フランスに誕生した珠玉のオーボエ・ソナタを収めた秀逸なフランス近代のオーボエ作品集。インデアミューレのオーボエは、確かな技術と豊かな歌心にますます磨きがかかり、まさに円熟期を迎えている。ピアニストの竹沢絵里子との息のあった演奏で、フランス・オーボエ芸術の真髄を余すところなく堪能できそう。

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2012年7月16日

★パーヴォ・ヤルヴィ指揮フランクフルト放送交響楽団のブルックナー:交響曲第5番


ブルックナー:交響曲第5番

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

管弦楽:フランクフルト放送交響楽団

CD:ソニー・ミュージック・ジャパン CD – 2012(SA-CDハイブリッド仕様、日本先行発売<海外発売:未定>)

 パーヴォ・ヤルヴィとフランクフルト放送響とのブルックナー・チクルス第3弾は、ブルックナー中期の傑作・第5番。ブルックナーの作品としては珍しく改訂の筆が執られず、全曲にわたって対位法を駆使し、音による伽藍を築き上げる作風は、バロック風とも称されるほどで、特に第4楽章の二重フーガの精密さはほかに類を見ないほど。近年ではブルックナーの交響曲の中でも第8番と並ぶ人気曲となっている。このアルバムは、2009年6月に行われたヨーロッパ・ツアー直前に本拠地フランクフルトのアルテ・オーパーでライヴ収録されたもの

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2012年7月10日

★ロン=ティボー国際コンクール第1位のシン・ヒョンスのヴィエニャフスキ、ショーソン、ドビュッシー


ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ(大二重奏曲)第1番/創作主題による華麗なる変奏曲
ショーソン:詩曲
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ

ヴァイオリン:シン・ヒョンス

ピアノ:江口 玲

録音:2010年2月3日~5日、浜離宮朝日ホール

CD:エイベックス・クラシックス AVCL-25759

 ヴァイオリンのシン・ヒョンスは、韓国出身のヴァイオリニスト。2001年大韓民国青少年コンクールで1位、2006年ハノーファー国際ヴァイオリン・コンクール(ドイツ)第2位、2007年第13回チャイコフスキー国際コンクール(ロシア)第5位。2007年には韓国音楽協会から「最優秀新人賞」を受賞した。2008年、ロン=ティボー国際コンクールで第1位およびオーケストラ賞とソロリサイタル賞を同時受賞。海外留学をせずに韓国内で勉強したヴァイオリニストとして史上初の快挙。現在、韓国内に加えて、アメリカ、ロシア、日本などでリサイタルやオーケストラとの共演を行っている。

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2012年7月09日

★魔力的な多彩な音色と変幻自在な弓さばきのヴァイオリニスト渡辺玲子の無伴奏作品集


イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番
ヒンデミット:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第1番
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番
佐藤 眞:無伴奏ヴァイオリンのための幻想曲
エルンスト:シューベルトの「魔王」による大奇想曲
エルンスト:多声的練習曲 第6番「夏の名残りのバラ」

ヴァイオリン:渡辺玲子(使用楽器:日本音楽財団所有グァルネリ・デル・ジェス1736年製ヴァイオリン「ムンツ」)

録音:2010年9月13-15日、2011年2月3・4日、軽井沢大賀ホール

CD:フォンテック FOCD9552(CD/SACD)

 渡辺玲子は、東京都出身のヴァイオリニスト。1982年、東京芸術大学音楽部付属音楽高校に入学したが、独学を決意して2年生で中退。1984年、18歳の時、ヴィオッティ国際ヴァイオリン・コンクールに出場し、第1位なしの第2位を受賞。1985年、ジュリアード音楽院に入学。1986年、パガニーニ国際コンクールで第1位なしの第2位を受賞。2005年、第35回エクソンモービル音楽賞の洋楽部門奨励賞受賞。渡辺玲子からのメッセージ「無伴奏ヴァイオリンのための作品を集めたCDの録音は、私の心の中で数年前からの懸案でした。ようやくここに完成できたことを嬉しく思います。ヴァイオリンは多様な魅力を持った楽器です。多種多様な奏法とその組み合わせで、驚くほど多彩な音色を生み出すのです。今回のプログラムでは、バッハのパルティータ第3番に加え、エルンストの超絶技巧の作品、そしアイロニーとウィットに富んだヒンデミットのソナタなどで、私の“今”を聴いて頂きたく思います」

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2012年7月09日

★秋山和慶&九州交響楽団のマーラー:交響曲第9番(ライヴ録音)


マーラー:交響曲第9番

指揮:秋山和慶

管弦楽:九州交響楽団

録音:2011年11月10日、アクロス福岡シンフォニーホール(ライヴ録音)

CD:フォンテック FOCD6021~2(2CD)

マーラーの没後100年を記念した、九州交響楽団第313回定期公演ライヴ録音。前作CD「交響曲第1番」で、若きマーラーの溢れんばかりのロマンを見事表出した秋山&九響の第2弾。秋山和慶は、1984年に、恩師・齋藤秀雄を偲んで小澤征爾と供に「齋藤秀雄メモリアルコンサート」を開催。このコンサートがサイトウ・キネン・オーケストラの発足につながったという。2001年に紫綬褒章を、2011年には旭日小綬章を受賞している。

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