クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2013年 2月

2013年2月28日

★ブッフビンダー&アーノンクールのモーツァルト:ピアノ協奏曲第25番/第23番


モーツァルト:ピアノ協奏曲第25番/第23番

フォルテピアノ:ルドルフ・ブッフビンダー

指揮:ニコラウス・アーノンクール

管弦楽:ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(オリジナル楽器使用)

録音:2012年6月、ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ録音)

CD:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

 ルドルフ・ブッフビンダー(1946年生まれ)は、オーストリアのピアニスト。5歳でウィーン国立音楽大学に入学して8歳でマスタークラスを履修する(同大学の最年少記録)。9歳で最初の公開演奏会を開く。1966年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール特別賞、1967年ベートーヴェン・ピアノコンクールに1等賞を受賞。とりわけベートーヴェンの専門家として名高い。このアルバムは2012年6月、ウィーン芸術週間でのライヴ・レコーディング。共演はニコラウス・アーノンクール指揮するオリジナル楽器オーケストラ、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(COM)。ブッフビンダーは、フォルテピアノでの演奏。

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2013年2月26日

★フランチェスコ・トリスターノのブクステフーデ&バッハ&自作


ブクステフーデ:トッカータ BuxWV165/カンツォーナ BuxWV168/カンツォーBuxWV173/
          シャコンヌ BuxWV160/アリア「ラ・カプリッチョーサ」と32の変奏BuxWV250 

バッハ:第30変奏(1段鍵盤)クオドリベット (ゴルトベルク変奏曲 BWV988から)

トリスターノ:ロング・ウォーク

バッハ:アリア(ゴルトベルク変奏曲 BWV988から)

トリスターノ:グラウンド・バス

       :HIGASHI (日本盤のみのボーナス・トラック)

ピアノ&エレクトロニクス:フランチェスコ・トリスターノ

録音:2012年3月、京都コンサートホール

CD:ユニバーサル ミュージック クラシック(ドイツ・グラモフォン) UCCG-1600(SHM-CD)

 フランチェスコ・トリスターノ(1981年生まれ)は、ルクセンブルクのピアニスト。2000年(19歳)にデビューを果たす。2004年、フランスのオルレアンで開催された20世紀音楽国際ピアノコンクールで優勝。1998年、ジュリアード音楽院へと入学。現在はバルセロナを拠点にヨーロッパを中心として活動。クラシックに加えてテクノの曲をピアノで演奏することでも知られる。このCDは、トリスターノの京都レコーディングによるDGレーベル第2弾アルバム。YAMAHAのCFXコンサート・グランドで、バッハと、バッハが憧れたディートリヒ・ブクステフーデ、そして自作を演奏。

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2013年2月25日

★福田進一のギターによるピアソラ・アルバム


ピアソラ:アディオス・ノニーノ(藤井敬吾編)
     タンゴ組曲 No.1~No.3
     天使のミロンガ(B.ベニーテス編)
     タンゴの歴史(ボーデル1900/カフェ1930/ナイトクラブ1960/現代のコンサート)
     チキリン・デ・バチン(藤井敬吾編)
     ブエノスアイレスの冬(S.アサド編)
     天使の死(L.ブローウェル編)
     忘却(オブリヴィオン)(飯泉昌宏編)
     ブエノスアイレスの春(B.ベニーテス編)

ギター:福田進一

ギター:エドゥアルド・フェルナンデス
フルート:高木綾子
ハーモニカ:和谷泰扶

CD:日本コロムビア COCQ‐84990

 福田進一(1955年生まれ) は、日本のクラシックギター奏者。大阪府出身。上宮高等学校卒業後パリに留学、エコール・ノルマル音楽院に入学し、同音楽院を首席で卒業。1981年にパリ国際ギターコンクールで優勝。現在、日本を代表するギタリストとして活躍。2012年、芸術選奨文部科学大臣賞音楽部門受賞。大阪音楽大学客員教授。このCDは、ピアソラ没後20周年を記念してリリースするギターによるピアソラ・アルバム。福田進一がこれまでコロムビアの複数のアルバムに残したピアソラ楽曲を集め、さらに今回これに5曲の新録音を追加したもの。

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2013年2月22日

★ウィーン・フィルのメンバーによる“モーツァルティステン”のハイドン、モーツァルト、シューベルト


ハイドン:交響曲 第101番「時計」
モーツァルト:弦楽のためのアダージョとフーガK.546
シューベルト:交響曲第5番

指揮:ハンス・ペーター・オクセンホファー

管弦楽:フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”

録音:2009年5月~6月、ウィーン:スタジオ・バウムガルテン

DVD(ブルーレイディスク):カメラータ・トウキョウ CMBDM-80002(高音質と静止画のみを収録)

 フィルハーモニック・アンサンブル・ウィーン“モーツァルティステン”は、2005年に、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーを中心に結成された室内オーケストラ。音楽監督・指揮は自らもウィーン・フィルのヴィオラ奏者で、ウィーン弦楽四重奏団のメンバーとしても活躍するハンス・ペーター・オクセンホファー。このCDでは、ウィーンゆかりの作曲家、ハイドン、モーツァルト、シューベルトを演奏。ブルーレイディスクにより24bit/96kHzリニアPCMの高音質録音と静止画を収録してある。

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2013年2月21日

★時代に埋もれてしまった作曲家アゴスティーノ・ステッファーニのオペラ・アリア集を世界最高のメゾ・ソプラノ:バルトリが歌う


負け知らずの軍勢よ、遅れるでない(アラリーコ)(《バルトの王アラリーコ》から)
どの心も希望を持つことを許される(ターナクイル)(《セルヴィオ・トゥッリ》から)
わたしはどこに?誰がわたしを助けてくれよう?…わたしの胸から、涙よ(アンフィオーネ)(《テーベの王妃ニーオベ》から) 
もはやあなたたちを隠しませんよ(ロトルーデ)(《タッシローネ》から) 
私を愛してくださいませ(ニーオベ)(《テーベの王妃ニーオベ》から)
貴女を抱擁しよう、わが女神よ…貴方を抱きしめましょう、私の神さま(クレオンテ、ニーオベ)(《テーベの王妃ニーオベ》から)
我が忠実なる軍勢よ、武器を取れ!(ヤルバ、ヤルバの将官たち)(《運命のたび重なる勝利》から)~ 鳴れよ、轟けよ、揺れよ、地は(エルタ)(《アルミーニオ》から) 
妻よ、気が遠くなっていくようだ…どうか、しないでほしい、そなたの涙で(タッシローネ)(《タッシローネ》から) 
わたしは忠告を受け入れぬ(エルモラーオ)(《アレッサンドロの誇り》から) 
そう、そうですわ、休息なさいませ、愛しのお方…またたく美しい(サビーナ)(《バルトの王アラリーコ》から)
盲目の神の味方なる夜よ(アルチビーアデ)(《満たされた自由》から) 
この魂に戦いを挑む(エネーア、ラヴィーニア)(《運命のたび重なる勝利》から) 
容易に得られる勝利へと(シガルド)(《タッシローネ》から) 
戦いと勝利のなか(アレッサンドロと合唱)(《アレッサンドロの誇り》から)
闇を呼ぶ黄昏よ(アスパージア)(《満たされた自由》から)
疲れた精神の緊張を和らげるため…慕わしい天球よ、さあ唇に与えたまえ(アンフィオーネ)(《テーベの王妃ニーオベ》から)
最も恐ろしい角蛇(つのへび)を(アルチーデ)(《エルコレのアケローオとの闘い》から) 
晴れやかにしておくれ、わたしの美しい太陽よ…あなたの腕の中にもどり…わたしの愛の炎よ(アンフィオーネ、ニーオベ)(《テーベの王妃ニーオベ》から) 
そなたの唇を通し、愛はわたしに呼びかける(タッシローネ)(《タッシローネ》から)
どうか、もう飽きて、運命よ(アスパージア)(《満たされた自由》から) 
血を流せ、思い悩め、戦え、懸命になれ(アルチビーアデ)(《満たされた自由》から)
父君、もし彼に咎があるとしても(ロトルーデ)(《タッシローネ》から) 
不安よ、激昂よ(アタランタ、メレアーグロ、合唱)(《和に至った好敵手同士の女》から) 
わたしは破壊と虐殺のなかで死ぬことになろう(エンリーコ)(《エンリーコ・レオーネ》から) 
語られることのないよう、忠誠についてのほか(合唱)(《マルコ・アウレーリオ》から)

メゾ・ソプラノ:チェチーリア・バルトリ

指揮者:ディエゴ・ファソリス

管弦楽:イ・バロッキスティ

リュート:ロザリオ・コンテ

カウンターテノール:フィリップ・ジャルスキー

合唱:スイス・イタリア語放送合唱団

録音:2011年11月-2012年3月、ルガーノ:スイス・イタリア語放送、オーディトリオ・ステリオ・モロ

CD:ユニバーサルミュージック(デッカ) UCCD-1360

 1654年生まれのイタリア・ドイツの作曲家アゴスティーノ・ステッファーニ。生前は作曲家としてだけではなく、聖職者や外交官としても活躍し、当時としては斬新な作曲技法を用い、同時代の劇音楽に大きな影響を与えた。時代の波と共に忘れ去られてしまった彼の作品をバルトリが再び発掘。今回20曲が世界初録音となった。謎が多く波乱の人生を歩んだステッファーニの音楽を、バルトリが見事に蘇らせたアルバム。チェチーリア・バルトリ(1966年生まれ)は、イタリア人のメゾソプラノ歌手で、現役のメゾソプラノ歌手の中で最高の一人。聖チェチーリア音楽院で学ぶ。バレンボイムやニコラウス・アーノンクールと共演しながら、国際的なキャリアを積む。1990年には、カラヤン指揮でバッハのミサ曲ロ短調に参加した後、急速に活動を広げた。1996年、バルトリはコジ・ファン・トゥッテのデスピーナ役でメトロポリタン歌劇場へのデビューを果たした。

 

 
 

 

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2013年2月19日

★スペインの天才トランペット奏者ルベン・シメオによる“ヴィルトゥオーゾ・バロック”


マルチェッロ:トランペット協奏曲 ヴィヴァルディ:トランペット協奏曲ハ長調/変イ長調
ハイドン:トランペット協奏曲
ヴィヴァルディ/バッハ:トランペット協奏曲
タルティーニ:トランペット協奏曲

ピッコロ・トランペット:ルベン・シメオ

オルガン:アレホ・アモエド

録音:2011年9月、ポルト

CD:エイベックス・クラシックス AVCL-25772

 ルベン・シメオは、スペインの天才トランペット奏者。2012年2月に亡くなったモーリス・アンドレの最晩年唯一の弟子。ピッコロ・トランペットとオルガンによるバロック音楽、それは師モーリス・アンドレの十八番。ピッコロトランペットは、トランペットの一種で、19世紀末に、主にバロック期の曲を演奏するために考案された。バッハやヘンデルの祝典的な宗教音楽に良く用いられるのでバッハ・トランペット、小トランペットなどとも呼ばれている。ラヴェルの「ボレロ」やストラヴィンスキーの「春の祭典」ではこの楽器で高音部を演奏する。

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2013年2月18日

★チッコリーニ、86歳の時の演奏、モーツァルト&クレメンティ


モーツァルト : 幻想曲 ハ短調 KV475
モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第14番
クレメンティ : ピアノ・ソナタ ト短調 op.34の2
モーツァルト : ピアノ・ソナタ 第12番

ピアノ:アルド・チッコリーニ

録音:2011年12月、パリ:改革派受胎告知教会

CD: La Dolce Volta Volta-LDV06

 チッコリーニ(1925年生まれ)のモーツァルト:ソナタ集に続くアルバム。チッコリーニ86歳の時の演奏。アルド・チッコリーニは、フランス在住のナポリ出身イタリア人ピアニスト。1949年にパリのロン・ティボー国際コンクールに優勝。1969年にフランスに帰化。1999年、フランスでの活動50周年を祝して、シャンゼリゼ劇場において記念リサイタルが催された。昨年来日し、日本の聴衆に深い感銘を与えた。

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2013年2月15日

★碇山典子のプーランク:ピアノのための作品集II


プーランク:ピアノのための作品集II
          ナゼルの夕べ(1930~1936)
          村人たち(1933)
          3つの小品(1918~1928)
          8つの夜想曲(1929~1938)  
          メランコリー(1940)
          ワルツ─「6人組のアルバム」より(1919)
          プレスト(1934)
          ブーレ、オーヴェルニュのパヴィリオンにて(1937)
          8つの夜想曲(1929〜1938)
 
ピアノ:碇山典子

録音:2012年4月ほか、三重
 
CD:カメラータ・トウキョウ CMCD‐28270
  
 2013年はプーランク没後50周年に当るが、このCDは、碇山典子によるプーランクのピアノのための作品集第2弾。碇山典子は、神戸女学院大学音楽学部ピアノ科卒業。同研究生修了後、フランスへ留学。パリ・エコール・ノルマル音楽院ピアノ科、室内楽科を審査員満場一致で卒業。「フランス人以上にフランスらしい演奏をするピアニスト」と師匠たちが口を揃えて言うように、洗練された色彩感と華のある演奏で辛口で知られるパリでも聴衆を魅了する実力派。

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2013年2月14日

★注目の若手指揮者ヤニック・ネゼ=セガンのモーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」


モーツァルト:歌劇「ドン・ジョヴァンニ」

指揮:ヤニック・ネゼ=セガン

管弦楽:マーラー・チェンバー・オーケストラ

出演:ダルカンジェロ(イルデブランド)、ヴォルフ(コンスタンティン)、ディドナート(ジョイス)、ダムラウ(ディアナ)、 ピサローニ(ルカ)

録音:2011年7月のバーデン=バーデン祝祭劇場におけるコンサート形式による上演

CD:ユニバーサル ミュージック(ドイツ・グラマホン)UCCG1601~3(3枚組み)

 指揮のヤニックネゼ=セガンは、1975年カナダ、モントリオール生まれ。多くの若手指揮者が台頭してきた昨今、その中でも抜きん出た存在。2008年からゲルギエフの後任としてロッテルダム・フィルの音楽監督、そしてロンドン・フィルの首席客演指揮者も務め、2012年よりフィラデルフィア管の音楽監督も兼務。オペラ指揮にも定評があり、メトやザルツブルク音楽祭に出演し、好評を得ている。

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2013年2月12日

★冨田勲×宮澤賢治×初音ミクの「イーハトーヴ交響曲」


冨田勲:イーハトーヴ交響曲

 1 岩手山の大鷲(種山ヶ原の牧歌)
 2 剣舞/星めぐりの歌
 3 注文の多い料理店
 4 風の又三郎
 5 銀河鉄道の夜
 6 雨にも負けず
 7 岩手山の大鷲(種山ヶ原の牧歌)
 
 <アンコール曲>
 8 冨田勲:リボンの騎士
 9 冨田勲:青い地球は誰のもの

指揮:大友直人

管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

ヴァーチャル・シンガー:初音ミク

シンセサイザー:篠田元一

パーカッション:梯郁夫

合唱指揮:下河原健太

児童合唱指揮:宮本益光

合唱:慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団、同OB合唱団
    聖心女子大学グリークラブ
    シンフォニーヒルズ少年少女合唱団

収録:2012年11月23日、東京オペラシティコンサートホール(ライヴ録音)

CD:日本コロムビア COGQ‐62(SACDハイブリッド)

 「イーハトーヴ交響曲」とは・・・戦時中、モノクロームの世界に立ち上った宮沢賢治の色彩世界、それが出発点だった。今年80歳を迎える巨匠冨田勲による畢生の大作がいま、産声をあげる。 冨田自身が「サイケデリック」と形容するその色彩感あふれる世界を、いつか自身の作品で表現したい、という積年の思いが結実したのが、この「イーハトーヴ交響曲」。総勢約300人におよぶ大オーケストラと合唱団が描き出す、賢治の異次元な作品世界と、それを育んだ東北の力強い大地。ヒロイックで豪放なメロディと、色彩あふれる音の重なりが交錯するカオスな空間に、突如として現れるのがヴァーチャル・シンガー初音ミク。日本の電子音楽の始祖である冨田が長年夢見てきた、「機械が歌う」。世界中で人気を博すミクが、冨田が託した夢を具現化し、オーケストラサウンドの上に唯一無二の歌声を降臨させる。

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