クラシック音楽 新譜CD情報


バックナンバー 2018年 7月

2018年7月30日

★鈴木秀美指揮オーケストラ・ニッポニカの芥川也寸志:交響曲第1番、交響三章


芥川

芥川也寸志:交響曲第1番、交響三章

指揮:鈴木秀美

管弦楽:オーケストラ・ニッポニカ

CD:オクタヴィア・レコード OVCL00660

 作曲の芥川也寸志(1925年―1989年)は、文豪・芥川龍之介の三男として東京・田端に生まれる。1947年東京音楽学校本科を首席で卒業。1950年「交響管絃楽のための音楽」がNHK放送25周年記念懸賞募集管弦楽曲に特賞入賞。同年「交響管絃楽のための音楽」が近衛秀麿指揮の日本交響楽団(NHK交響楽団の前身)により初演され、一躍脚光を浴びた。芥川の音楽界での功績を記念して、1990年サントリー音楽財団により「芥川作曲賞」が創設された。

 指揮の鈴木秀美は、神戸生まれ。「18世紀オーケストラ」「ラ・プティット・バンド」 等のメンバー及び首席奏者として活躍。鈴木雅明の主宰する「バッハ・コレギウム・ ジャパン」では創立から2014年まで首席チェロ奏者として、バッハの全宗教曲の演奏及び録音で通奏低音を務めた。1994年新設されたブリュッセル王立音楽院バロック・ チェロ科に教授として招聘された後、2000年に日本へ帰国。第37回「サントリー音楽賞」、第10回「斎藤秀雄メモリアル基金賞」を受賞。

 オーケストラ・ニッポニカは、2002年設立。日本を代表する作曲家の芥川也寸志の志を継ぐべく誕生したオーケストラ。本名徹次を初代音楽監督として活動を開始。日本人の交響作品を積極的に演奏していくこと、内外の埋もれた作品に光を当てて紹介していくことといった文化活動のみにとどまらず、さまざまな国(特にアジア)や分野(演奏だけでなく作曲委嘱など)において幅広く交流していくことなど草の根レベルでの国際交流をも活動の柱としている。

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2018年7月26日

★桂冠指揮者アレクサンドル・ラザレフ指揮日本フィルのショスタコーヴィチ:交響曲第5番


アレクサンドル・ラザレフ

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

指揮:アレクサンドル・ラザレフ

管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団

CD:オクタヴィア・レコード OVCL00659

 指揮のアレクサンドル・ラザレフ(1945年生れ)は、ロシア、モスクワ出身。 サンクトペテルブルク音楽院、モスクワ音楽院で学ぶ。1971年「全ソ連指揮者コンクール」優勝。1972年「カラヤン国際指揮者コンクール」優勝。1973年ボリショイ劇場指揮者に就任。1987年~1995年ボリショイ劇場の音楽監督・首席指揮者に昇格し、芸術総監督の任にもあった。2008年~2016年日本フィルハーモニー交響楽団首席指揮者、2016年より同交響楽団桂冠指揮者兼芸術顧問に就任。

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2018年7月23日

★イタリアで数々の賞に輝くソプラノ 藤田美奈子のデビュー・アルバム


藤田美奈子2

ベッリーニ:歌劇「夢遊病の女」〜お仲間の方々 … この晴れやかな日に
       歌劇「夢遊病の女」〜おお、私がただ一度でも … 私はお前がそのように早く萎れるのを見ようとは思わなかった
ヘンデル:歌劇「セルセ」〜 懐かしい木陰よ(オンブラ・マイ・フ)
      歌劇「リナルド」〜 涙の流れるままに
プッチーニ:歌劇「つばめ」〜 ドレッタの素晴らしい夢
       歌劇「ラ・ボエーム」〜私が街を歩くと
       歌劇「ジャンニ・スキッキ」〜 私の愛しいお父さん
ヴェルディ:歌劇「リゴレット」〜 慕わしい人の名は
       歌劇「椿姫」〜 不思議だわ … ああ そは彼の人か … 花から花へ
マスカーニ:アヴェ・マリア

ソプラノ:藤田美奈子

ピアノ:瀧田亮子

録音:2017年10月24日、26日、27日、三芳町文化会館コピスみよし

CD:アールアンフィニ(企画制作:ソニー・ミュージックダイレクト、発売:ミューズエンターテインメント)MECO‐1048

 ソプラノの藤田美奈子は、東京藝術大学声楽科卒業。同大学院オペラ科修了。第31回江副財団オペラ奨学生としてイタリアへ留学。ヴェローナを拠点とし研修を重ねる。イタリアのカリ市テアトロ・コムナーレのオペラ・フェスティバルにおいて、ヘンデル「アリオダンテ」ダリンダ役にてヨーロッパ・オペラ・デビュー。「カリ国際声楽コンクール」第1位、「テルニ国際声楽コンクール」最高位、「カルロス・ゴメス国際声楽コンクール」第2位、「ベニアミーノ・ジーリ国際声楽コンクール」第2位、「ビエッラ国際声楽コンクール」第3位を受賞するなどイタリアにて数々のコンクールに入賞。このCDは、藤田美奈子のデビュー・アルバム。二期会会員。

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2018年7月19日

★ポーランド政府「グロリアアルティス銅メダル」受勲者 江崎昌子のショパン:ピアノ協奏曲第1番他


江崎昌子

ショパン:ピアノ協奏曲第1番
     演奏会用アレグロ

ピアノ:江崎昌子

指揮:飯森範親

管弦楽:日本センチュリー響

録音:2017年4月、ザ・シンフォニーホール(ライヴ録音)他

CD:オクタヴィア・レコード OVCT‐00135

 ピアノの江崎昌子は、桐朋学園大学を卒業後、ポーランド・ワルシャワショパンアカデミー研究科修了。1995年第6回「ミロシ・マギン国際ピアノコンクール」(フランス)第1位、1997年第4回「シマノフスキ国際ピアノコンクール」(ポーランド)第1位及び最優秀シマノフスキ演奏賞、1998年第21回「サレルノ国際ピアノコンクール」(イタリア)第1位及び最優秀ドビュッシー演奏賞。2010年ポーランド政府より,外国人に贈られる文化勲章「グロリアアルティス銅メダル」を受勲。これまでに11枚のCDをリリースし、現在ショパン全曲集録音を進行中。洗足学園大学准教授、日本ショパン協会理事。

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2018年7月16日

★第59回グラミー賞受賞のソプラノ ドロテア・レッシュマンのモーツァルト:オペラ・アリア集


ドロテア・レシュマン

~モーツァルト:オペラ・アリア集~

歌劇「イドメネオ」K.366
   レチタティーヴォとアリア「ああ、狂いそうだ!ああ、怒 りに燃える!~オレストと」(エレットラ)[第3幕、第29曲a]

歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621
  アリア「ああ、私を喜ばせたいとお望みなら」 (ヴィテッリア)[第1幕、第2曲]

歌劇「フィガロの結婚」K.492
  カヴァティーナ「愛の神よ、安らぎをお与え下さい」 (伯爵夫人)[第2幕、第11曲]

歌劇「フィガロの結婚」K.492
  レチタティーヴォとアリア「スザンナは来てないのね ~楽しい日々はどこに」(伯爵夫人)[第3幕、第20曲]

歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.537
  レチタティーヴォ・アッコンパニャートとアリア 「何というひどいこと~あの恩知らずが私を裏切った」 K.540c(ドンナ・エルヴィー ラ)[第2幕、第21曲b]

歌劇「イドメネオ」K.366
  レチタティーヴォとアリア「親しい孤独よ~暖かい微風 よ」(イリア)[第3幕、第19曲]

歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621 
  レチタティーヴォ・アッコンパニャートとロンド 「おお、ヴィテッリア、今こそ~花の美しいかすがいを編もうと」(ヴィテッリア)[第 2幕、第22・23曲]

レチタティーヴォとアリア「いとしい人よ、さようなら~留まれ、わが心よ」K.528 (ティターノ)

ソプラノ:ドロテア・レッシュマン

指揮:ダニエル・ハーディング

管弦楽:スウェーデン放送交響楽団

録音:2014年11月10日~5日、ストックホルム、ベルワルトホール(ライヴ録音)

 ソプラノのドロテア・レッシュマンドイツ(1967年生まれ)は、ドイツ、フレンスブルク出身。ベルリンのアンサンブル団員を経て、ザルツブルクやミュンヘンに登場。レシュマンが注目されることになったのは1995年、ザルツブルク音楽祭におけるアーノンクールの指揮による「フィガロの結婚」のスザンナ役であった。モーツァルト歌いとして定評があり、当初はスザンナやパミーナを得意としたが、2001年「コジ・ファン・トゥッテ」からリリコに転向。以後、ヴィテッリア、伯爵夫人などにレパートリーを広げる。ベルリンでは、エルザやエーファなどワーグナーにも挑戦。内田光子がピアノ伴奏したCD(シューマン:リーダークライス、シューマン:女の愛と生涯、ベルク:7つの初期の歌曲)が第59回グラミー賞を受賞した。
 

 
曲目リスト

ディスク:1
再生: 歌劇「イドメネオ」K.366 レチタティーヴォとアリア「おお狂いそうよ!ああ腹が立つ!~オレステとアイアスの苦しみはこの胸のうちにあり」 (エレットラ) [第3幕、第29曲a]  1. 歌劇「イドメネオ」K.366 レチタティーヴォとアリア「おお狂いそうよ!ああ腹が立つ!~オレステとアイアスの苦しみはこの胸のうちにあり」 (エレットラ) [第3幕、第29曲a]

再生: 歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621 アリア「ああ、私を喜ばせたいとお望みなら」 (ヴィテッリア) [第1幕、第2曲]  2. 歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621 アリア「ああ、私を喜ばせたいとお望みなら」 (ヴィテッリア) [第1幕、第2曲]

再生: 歌劇「フィガロの結婚」K.492 カヴァティーナ「慰めの手を差し伸べてください、愛の神様」 (伯爵夫人) [第2幕、第11曲]  3. 歌劇「フィガロの結婚」K.492 カヴァティーナ「慰めの手を差し伸べてください、愛の神様」 (伯爵夫人) [第2幕、第11曲]

再生: 歌劇「フィガロの結婚」K.492 レチタティーヴォとアリア「スザンナは来ないかしら~どこにあるのかしら、甘くそして恋に生きた楽しかった日々は」 (伯爵夫人) [第3幕、第20曲]  4. 歌劇「フィガロの結婚」K.492 レチタティーヴォとアリア「スザンナは来ないかしら~どこにあるのかしら、甘くそして恋に生きた楽しかった日々は」 (伯爵夫人) [第3幕、第20曲]

再生: 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 レチタティーヴォ・アッコンパニャートとアリア「神々よ、あんな大罪に~不実な魂に裏切られ」K.540c (ドンナ・エルヴィーラ) [第2幕、第21曲b]  5. 歌劇「ドン・ジョヴァンニ」K.527 レチタティーヴォ・アッコンパニャートとアリア「神々よ、あんな大罪に~不実な魂に裏切られ」K.540c (ドンナ・エルヴィーラ) [第2幕、第21曲b]

再生: 歌劇「イドメネオ」K.366 レチタティーヴォとアリア「仲良しの孤独よ~喜びをくれるそよ風よ」 (イリア) [第3幕、第19曲]  6. 歌劇「イドメネオ」K.366 レチタティーヴォとアリア「仲良しの孤独よ~喜びをくれるそよ風よ」 (イリア) [第3幕、第19曲]

再生: 歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621 レチタティーヴォ・アッコンパニャートとロンド「おお、ヴィテッリア、今こそ~花の美しいかすがいを編もうと」 (ヴィテッリア) [第2幕、第22・23曲]  7. 歌劇「皇帝ティートの慈悲」K.621 レチタティーヴォ・アッコンパニャートとロンド「おお、ヴィテッリア、今こそ~花の美しいかすがいを編もうと」 (ヴィテッリア) [第2幕、第22・23曲]

再生: レチタティーヴォとアリア「いとしい人よ、さようなら~留まれ、わが心よ」K.528 「いとしい人よ、さようなら~留まれ、わが心よ」 (ティターノ)  8. レチタティーヴォとアリア「いとしい人よ、さようなら~留まれ、わが心よ」K.528 「いとしい人よ、さようなら~留まれ、わが心よ」 (ティターノ)

 
商品の説明
内容紹介

21世紀モーツァルト歌唱の諸相[3]

■今や世界の歌劇場を席巻するドイツの名ソプラノ、ドロテア・レシュマンが、ダニエル・ハーディング指揮スウェーデン放送響とタッグを組んだモーツァルトのオペラ・アリア集です。
■レシュマンにとって、モーツァルトのアリア集は何と初! 1995年ザルツブルク音楽祭における「フィガロの結婚」のスザンナ役で一世を風靡し、それ以来モーツァルト・オペラの諸役を中心に世界各地で歌い、その名声を高めてきました。今や彼女の声はますます円熟を深め、一層の表現力を備えています。「私がオペラを歌うのは、モーツァルトを歌いたいからです。モーツァルトのオペラの登場人物を舞台で演じることは私の夢でした。彼女たちは、悲しみ、喜び、そして機知に富み、真の意味で人間味に溢れているからです」と語るレシュマンは、このアルバムでもそれぞれのオペラの役柄を見事に表現しています。息づかいまでが聴こえてきそうなリアルな歌唱を、ハーディング&スウェーデン放送響が、ピリオド・スタイルを熟知したシャープで新鮮な響きによって、感情豊かにサポートしています。

Blu-spec CD2仕様

メディア掲載レビューほか

今や世界の歌劇場を席巻するドイツの名ソプラノ、ドロテア・レシュマンが、ダニエル・ハーディング指揮スウェーデン放送響とタッグを組んだモーツァルトのオペラ・アリア集。 (C)RS
 

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2018年7月12日

★2010年「ショパン国際ピアノコンクール」優勝者 ユリアンナ・アヴデーエワのバッハ


ユリアンナ・アヴデーエワ

バッハ : イギリス組曲 第2番 イ短調 BWV 807
      トッカータ ニ長調 BWV 912
      フランス風序曲 ロ短調 BWV 831

ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ

CD:キングインターナショナル KKC-5851

 ピアノのユリアンナ・アヴデーエワは、ロシア出身。グネーシン音楽学校、チューリヒ音楽大学で学ぶ。2006年「ジュネーヴ国際音楽コンクール」1位なしの第2位。2007年「パデレフスキー国際ピアノコンクール」第2位。2010年「ショパン国際ピアノコンクール」第1位。これは、マルタ・アルゲリッチ以来、45年ぶりの女性ピアニストの優勝者。

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2018年7月09日

★辻井伸行とヴァシリー・ペトレンコ指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルの共演


辻井伸行2

グリーグ:ピアノ協奏曲
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲

ピアノ:辻井伸行

指揮:ヴァシリー・ペトレンコ

管弦楽:ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団

CD:エイヴェックス・クラシックス AVCL‐25960

 このCDは、ヴァシリー・ペトレンコ指揮ロイヤル・リヴァプール・フィルとの現地共演に際して行われたライヴ録音。2曲とも辻井伸行にとって初録音。

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2018年7月05日

★ヴァイオリンの天才少年 ダニエル・ロザコヴィッチのデビュー盤 バッハ作品集


ダニエル・ロザコヴィッチ

バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番/第2番
    無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番

ヴァイオリン:ダニエル・ロザコヴィッチ

チェンバロ:オルガ・ワッツ

管弦楽:バイエルン放送室内交響楽団(コンサートマスター:ラドスワフ・ショルツ)

CD:ユニバーサル ミュージック UCCG‐1797

 ヴァイオリンのダニエル・ロザコヴィッチ(2001年生れ)は、スウェーデン、ストックホルム出身。このCDは、7つの民族の血をひくエキゾチックな風貌を持つロザコヴィッチのデビュー・アルバム。15歳にして老舗レーベル、ドイツ・グラモフォンと契約したが、グラモフォンがこれほどまでに若いバイオリニストと契約するのは、現在は当代きっての名手として活躍するアンネ=ゾフィー・ムター以来、久しぶりのこと。ヴァイオリンの天才少年がデビュー作で奏でるのはバッハの作品。

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2018年7月02日

★ドイツの巨匠 “レーゼル・プレイズ・バッハ”


ペーター・レーゼル

ピアノ:ペーター・レーゼル

バッハ:パルティータ第2番
    平均律クラヴィーア曲集第Ⅰ巻よりプレリュードとフーガ
    イタリア協奏曲
    パルティータ 第4番

録音:ドイツ、ドレスデン、ルカ教会

CD:キングインターナショナル KIGC29

 ピアノのペーター・レーゼル(1945年生れ)はドイツ、ドレスデン出身。ドレスデン音楽大学、モスクワ音楽院で学ぶ。1968年「モントリオール国際ピアノコンクール」で2位に入賞。これまでに40を超える国々で演奏を行っている。2005年には「ドレスデン音楽祭」で紀尾井シンフォニエッタ東京との共演によりベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲を演奏。2008年から紀尾井ホールでベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を4年にわたり演奏した。

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