クラシック音楽 新譜CD情報


2023年4月13日

★ベルチャ弦楽四重奏団 ”ワーナー・クラシックス録音集”(2000年~2009年)


<CD1>

ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
デュティユー:夜はかくの如し
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調

<CD2>

シューベルト:弦楽四重奏曲第13番 イ短調 Op.29-1, D.804「ロザムンデ」
       弦楽四重奏曲第12番 ハ短調 D.703「四重奏断章」
       弦楽四重奏曲第10番 変ホ長調 Op.125-1, D.87

<CD3>

ブラームス:弦楽四重奏曲第1番 ハ短調 Op.51-1
      弦楽五重奏曲第2番 ト長調 Op.111
[共演]トーマス・カクシュカ (ヴィオラ)

<CD4-5>

ブリテン:弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op.25
     弦楽四重奏曲第2番 ハ長調 Op.36
     弦楽四重奏曲第3番 Op.94
     3つのディヴェルティメント
フォーレ:やさしき歌 Op.61 (声楽、ピアノと弦楽五重奏版)
[共演]イアン・ボストリッジ(テノール), ジュリアス・ドレイク(ピアノ)
レオン・ボッシュ (コントラバス)

バーバー:ドーヴァー・ビーチ Op.3
バターワース:風吹くが如き愛
[共演]ジョナサン・レマル(バス・バリトン)、マルコム・マルティノー(ピアノ)

<CD6>

シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D.667, Op.114 「ます」
[共演]トーマス・アデス(ピアノ)、コリン・ロング(コントラバス)

<CD7>

モーツァルト:弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 K.465「不協和音」
       弦楽四重奏曲第20番 ニ長調 K.499「ホフマイスター」

<CD8-9>

バルトーク:弦楽四重奏曲第1番 Op.7, BB 52
      弦楽四重奏曲第3番 BB 93
      弦楽四重奏曲第5番 BB 110
      弦楽四重奏曲第2番 Op.17, BB 75
      弦楽四重奏曲第4番 BB 95
      弦楽四重奏曲第6番 BB 119

<CD10-11>

シューベルト:弦楽五重奏曲 ハ長調 Op.163, D.956
       弦楽四重奏曲第15番 ト長調 Op.161, D.887
       弦楽四重奏曲第14番 ニ短調 D. 810「死と乙女」
[共演]ヴァレンティン・エルベン(チェロ)

弦楽四重奏:ベルチャ弦楽四重奏団

         コリーナ・ベルチャ(ヴァイオリン)
         ローラ・サミュエル (ヴァイオリン)
         クシシュトフ・ホジェルスキー(ヴィオラ)
         アラスデア・テイト (チェロ)
         アントワーヌ・レデルラン (チェロ)

録音:2000年~2009年

CD:ワーナーミュージックジャパン WJ5419.721143

 磨き抜かれた美音と究極の解釈で高い評価を得るベルチャ弦楽四重奏団。旧EMIに在籍していた2000~2009年の録音を全収録。

 ベルチャ弦楽四重奏団は、1994年、ルーマニアのコリーナ・ベルチャ(ヴァイオリン)、ポーランドのクシシュトフ・ホジェルスキー(ヴィオラ)らにより英国王立音楽大学在学中に結成された。アルバン・ベルク四重奏団やアマデウス四重奏団に師事。伝統的なことに捉われず、様々な文化的背景に裏打ちされたダイナミックで自由な音楽解釈を持つ。その後、フランスのアクセル・シャハー(ヴァイオリン)とアントワーヌ・レデルラン(チェロ)が加わり、より多様性のある弦楽四重奏団へと成長を遂げた。この多様性がベルチャ四重奏団の幅広いレパートリーを可能にしており、古典派やロマン派の作品を得意とする一方で、多くの現代作品の世界初演を行っている。近年は新たなプロジェクト「ベルチャ・カルテット・トラスト」を立ち上げ、若い弦楽四重奏団に指導を行うほか、時代を牽引する優れた作曲家への委嘱をサポートしている。2001年のデビューCD「ドビュッシー、ラヴェル、デュティユー:弦楽四重奏曲集」でグラモフォン賞を受賞。ブリテンとバルトークの弦楽四重奏曲全集のほか、シューベルト、ブラームス、モーツァルト、ドビュッシー、ラヴェル、デュティユーの作品をリリース。「ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全集」と「シェーンベルク&ベルク&ヴェーベルン:室内楽曲集」は「エコー・クラシック賞」を、また、「ブラームス:弦楽四重奏曲全集」は「ディアパソン・ドール賞」を受賞した。

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2023年4月10日

★ヴィオラ演奏集団「SDA48」のセカンドアルバム”ヴィオラ・インフィニティ”


ロッシーニ(飯田 香編):歌劇『ウィリアム・テル』序曲
ジェイコブ:8つのヴィオラのための組曲
ボウエン:4つのヴィオラのためのファンタジー
チャイコフスキー(飯田 香編):バレエ音楽『くるみ割り人形』より
ハチャトゥリアン(飯田 香編):バレエ音楽『ガイーヌ』より『剣の舞』
モーツァルト(ロナルド・ディッシンガー編):アヴェ・ヴェルム・コルプス K.618

ヴィオラ:ヴィオラ演奏集団「SDA48」

       須田祥子
       大島 亮
       加藤大輔
       長石篤志
       飯田 香
       小中澤基道
       平野幸世
       古屋聡見
       諫山翔一
       高木真由子
       羽藤尚子
       松本有理

CD:SDA48ーSDVA10001

 ヴィオラ演奏集団「SDA48」は、「ヴィオラという楽器の認知度を上げ、聴き手も弾き手も心から楽しめる音楽を」というコンセプトで、東京フィルハーモニー交響楽団ヴィオラ首席奏者、日本センチュリー交響楽団ヴィオラ首席客演奏者である須田祥子を中心に2013年に立ち上げられた。このアルバム制作のためのクラウドファンディングにも成功し、コロナ禍を経て満を持してセカンドアルバムをリリース。選りすぐりの12人のメンバーによる総数48本の弦のヴィオラのみのアンサンブル演奏。

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2023年4月06日

★ラファウ・ブレハッチのショパン:ピアノ・ソナタ第2番・第3番、夜想曲、舟歌


 

ショパン:ピアノ・ソナタ 第2番 変ロ短調 作品35《葬送》
     夜想曲 嬰ヘ短調 作品48の2
     ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58
     舟歌 嬰ヘ長調 作品60

ピアノ:ラファウ・ブレハッチ

CD:ユニバーサルミュージック UCCG45070

 ピアノのラファウ・ブレハッチ(1985年生まれ)は、ポーランド出身。幼い時から教会のオルガンを弾くようになり、教会牧師の勧めで4歳からオルガンを、5歳からピアノを始めた。ルービンシュタイン音楽学校、フェリクス・ノヴォヴィエイスキ音楽大学で学ぶ。「青少年のためのポーランド・ショパンコンクール」第2位(1999年)、「アルトゥール・ルービンシュタイン国際青少年ピアノ・コンクール」第2位(2002年)などを経て、2003年第5回「浜松国際ピアノコンクール」で初めて国際コンクールに参加し、1位該当なしの2位に入賞する。そして2005年第15回「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝と同時に、マズルカ賞(ポーランド放送)・ポロネーズ賞(ポーランド・ショパン協会)・コンチェルト賞(ワルシャワ管弦楽団)・ソナタ賞(クリスティアン・ツィマーマン)も併せて受賞した。ポーランド人の優勝者は、1975年第9回の同コンクールを制したツィマーマン以来4人目となった。ブレハッチはショパン・コンクール優勝後、度々来日公演を行っている。

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2023年4月03日

★第16回「ショパン国際ピアノコンクール」優勝者アヴデーエワ 復活の力 音楽に込めた混迷社会を克服する希望


シュピルマン:マズルカ
シュピルマン:組曲「機械の生活」
ショスタコーヴィチ:ピアノ・ソナタ第1番Op.12
ヴァインベルク:ピアノ・ソナタ第4番ロ短調Op.56
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第8番変ロ長調Op.84

ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ

CD:キングインターナショナル KKPT-2001

 2010年第16回「ショパン国際コンクール」優勝者ユリアンナ・アヴデーエワの最新アルバムは、社会的災害とその克服への希望というメッセージ性の強いもの。

 ピアノのユリアンナ・アヴデーエワ(1985年生れ)は、ロシア出身。5歳でピアノを始め、グネーシン音楽学校(モスクワ)にてエレーナ・イワノヴァに師事。その後、チューリヒ音楽大学に留学。並行してモスクワ・グネーシン音楽院のトロップのもとでも学んだ。2008年に両校を卒業後、W.G.ナボレ主催のコモ湖国際ピアノ・アカデミーにて学ぶ。2006年「ジュネーヴ国際音楽コンクール」で1位なしの第2位。2007年「パデレフスキー国際ピアノコンクール」で第2位。そして2010年第1位、合わせて、最優秀ソナタ演奏賞も受賞。マルタ・アルゲリッチ以来、45年ぶりの女性ピアニストの優勝者として注目を浴びた。同年の12月に来日し、NHK交響楽団と共演。東日本を支援するため、2011年秋にチャリティCD「ショパン:ソナタ第2番『葬送』/英雄&幻想ポロネーズ」をリリースした。

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2023年3月30日

★オランダの鬼才 ヤン・ヴィレム・デ・フリーント指揮京都市交響楽団のシューベルト:交響曲第8番「ザ・グレイト」 


シューベルト:交響曲第8(9)番 ハ長調 D944 「ザ・グレイト」

指揮:ヤン・ヴィレム・デ・フリーント

管弦楽:京都市交響楽団

録音:2022年5月21日、京都コンサートホール(ライヴ録音)

 指揮のヤン・ヴィレム・デ・フリーント (1962年生まれ)は、オランダ出身。1982年に古楽レパートリーを得意とする合奏団「コンバッティメント・コンソート・アムステルダム」を設立。デ・フリーント自ら同楽団の音楽監督、コンサートマスター、指揮者に就任。オランダ国内外で多くの演奏会を開催し、CDも多数リリース。2006年から2017年までエンスヘデのオルケスト・ファン・ヘット・オーステン(2011年にオランダ交響楽団と改称)の音楽監督を務めた。 2013年以降は指揮者としての活動に専念。2014年ハーグ・レジデンティ管弦楽団常任指揮者に就任。現在、バルセロナ交響楽団、リール国立管弦楽団、シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者を務めるほか、世界中のオーケストラに客演。2024年4月から京都市交響楽団首席客演指揮者に就任予定。

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2023年3月27日

★アラベラ・美歩・シュタインバッハーの”バッハとペルト”


ペルト:フラトレス~ヴァイオリン、弦楽オーケストラと打楽器のための
バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV1042
ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調 BWV1041
2つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調 BWV1043
ペルト:鏡の中の鏡

ヴァイオリン:アラベラ・美歩・シュタインバッハー

管弦楽:シュトゥットガルト室内管弦楽団(コンサートマスター:ラヴァー・スコウ・ラーセン)

ヴァイオリン:クリストフ・コンツ

ピアノ:ピーター・フォン・ヴァインハルト

CD:キングインターナショナル KKC-6633

 このCDのバッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲 のアラベラ・美歩・シュタインバッハーの共演はクリストフ・コンツ。コンツといえばアカデミー賞を受賞したカナダ映画「レッド・ヴァイオリン」の神童カスパー・ワイス役(当時9歳)を演じたことでも知られるヴァイオリニスト。現在はウィーン・フィルの第2ヴァイオリン首席奏者をつとめる傍ら、ソロ活動も積極的に展開している。

 また、このCDでアラベラ・美歩・シュタインバッハーは、エストニア出身の作曲家アルヴォ・ペルト(1935年生まれ)の作品を、冒頭に「フラトレス」、最後に「鏡の中の鏡」を、まるでプロローグとエピローグのように据えている。ペルトの2作は現代のヴァイオリニストの必須レパートリーともいえる作品で、ことに「フラトレス」は頻繁に演奏される。

 ヴァイオリンのアラベラ・美歩・シュタインバッハーは、ドイツ、ミュンヘン出身。ミュンヘン音楽大学で学んだほか、ドロシー・ディレイやイヴリー・ギトリスに師事。2000年にハノーファーで開催された「ヨーゼフ・ヨアヒム・ヴァイオリン・コンクール」で入賞。2004年にはチョン・キョンファのキャンセルにより急遽パリでネヴィル・マリナー指揮するフランス国立放送フィルへのデビューが決まり、そこで演奏したベートーヴェンのコンチェルトの演奏により一躍、注目を集めるようになった。

 

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2023年3月23日

★大野和士指揮東京都交響楽団 2019年「幻想交響曲」ライヴ録音盤


ベルリオーズ:幻想交響曲 Op.14

指揮:大野和士

管弦楽:東京都交響楽団

録音:2019年4月20日、東京芸術劇場コンサートホール

CD:ALTUS ALT-523

 東京都交響楽団と音楽監督・大野和士によるALTUSライヴシリーズ、マーラー「巨人」(ALT-522)に続く第2弾。ベルリオーズ没後150年にあたる2019年に演奏された「幻想交響曲」を収録。

 指揮の大野和士(1960年生れ)は、東京都出身。東京芸術大学指揮科に入学。大学卒業後、25歳の時欧州に渡る。1987年「アルトゥーロ・トスカニーニ国際指揮者コンクール」で優勝。1988年ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者・音楽監督に就任。その後、カールスルーエ・バーデン州立歌劇場の音楽総監督、ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)の音楽監督を務めた。2008年フランス国立リヨン歌劇場首席指揮者、2012年アルトゥーロ・トスカニーニ・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者に就任。2015年東京都交響楽団の音楽監督、また同年バルセロナ交響楽団の音楽監督就任。2018年より新国立劇場のオペラ部門の芸術監督に就任。2010年「日本芸術院賞」恩賜賞受賞、「サントリー音楽賞」受賞、文化功労者に選ばれる。2017年フランス共和国より芸術文化勲章「オフィシエ」を受勲。同時にリヨン市からリヨン市特別メダル授与された。

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2023年3月20日

★小倉貴久子 フォルテピアノによる ベートーヴェン:クラヴィーア・ソナタ 作品109、110、111


ベートーヴェン:クラヴィーア・ソナタ ホ長調 作品109(第30番)
        クラヴィーア・ソナタ 変イ長調 作品110(第31番)
        クラヴィーア・ソナタ ハ短調 作品111(第32番)

フォルテピアノ:小倉貴久子

使用楽器:J.B.シュトライヒャー(ウィーン 1845年)

CD:ALM RECRDS(コジマ録音) ALCD-1216

 フォルテピノの小倉貴久子は、東京都出身。東京藝術大学を経て同大学大学院修了。アムステルダム音楽院を特別栄誉賞つき首席卒業。「日本モーツァルトコンクール」ピアノ部門第1位。1995年「ブルージュ国際古楽コンクール」フォルテピアノ部門において第1位と聴衆賞を受賞。平成24年度「文化庁芸術祭」レコード部門〈大賞〉(CD「イギリス・ソナタ」)受賞。「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」クラシック部門【独奏・独唱部門賞】、「ENEOS音楽賞」洋楽部門奨励賞受賞、「下總皖一音楽賞」受賞。著書に「カラー図解ピアノの歴史」(河出書房新社)、校訂楽譜「ジュスティーニ:12のソナタ集」「バロック名曲集」(カワイ出版)、「ソナチネ音楽帳」(音楽之友社)。TV、ラジオへの出演も多い。フォルテピアノ・アカデミーSACLA主宰。東京藝術大学及び、東京音楽大学講師。

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2023年3月16日

★~ニューイヤー・コンサート2023 フランツ・ウェルザー=メスト指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団~


【CD1】

<第1部>

エドゥアルト・シュトラウス
1.ポルカ・シュネル「誰が一緒に踊るの?」 作品251

ヨーゼフ・シュトラウス
2.ワルツ「英雄の詩」作品87

ヨハン・シュトラウス2世
3.「ジプシー男爵」のカドリーユ 作品422

カール・ミヒャエル・ツィーラー
4.ワルツ「心地よい夜に」作品488[オペレッタ「放浪者」より]

ヨハン・シュトラウス2世
5.ポルカ・シュネル「元気に行こう!」作品386

<第2部>

フランツ・フォン・スッペ
6.喜劇的オペレッタ「イザべッラ」序曲

ヨーゼフ・シュトラウス
7.演奏会用ワルツ「愛の真珠」作品39

ヨーゼフ・シュトラウス:
8.ポルカ・フランセーズ「アンゲリカ・ポルカ」作品123

エドゥアルト・シュトラウス
9.ポルカ・シュネル「さあ、逃げろ!」作品73

<CD 2>

ヨーゼフ・シュトラウス
1.ポルカ・フランセーズ「上機嫌」作品281
[歌詞:アンナ・マボ/合唱への付曲:ゲラルト・ヴィルト]
2.ポルカ・シュネル「いつまでも永遠に」作品193
3.ワルツ「まひわ」作品114

ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世
4.バレエ「エクセルシオール」より グロッケン・ポルカとギャロップ
[「電信たち」の場面の音楽/バレエ原曲はロムアルド・マレンコ作曲/ルイジ・マンゾッティ振付による]

ヨーゼフ・シュトラウス
5.オーケストラ・ファンタジー「アレグロ・ファンタスティーク」Anh.26b
6.ワルツ「水彩画」作品258

[アンコール]
ヨハン・シュトラウス2世
7.ポルカ・シュネル「山賊のギャロップ」 作品378

8.新年の挨拶

ヨハン・シュトラウス2世
9.ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314

ヨハン・シュトラウス1世
10.ラデツキー行進曲 作品228

指揮:フランツ・ウェルザー=メスト

管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

合唱:ウィーン少年合唱団、ウィーン少女合唱団

録音:2023年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ録音

CD:ソニーミュージック SICC-2241~42(2CD)

 毎年1月1日に行なわれるウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート。クラシック音楽の中でも最も有名で、ウィーンの誇る黄金のムジークフェラインザールからTVとラジオを通じて世界90カ国以上に放送され、5千万人が視聴するというビッグ・イベント。1939年に始まる75年以上の歴史を誇るこのコンサートでは、音楽の都ウィーンを象徴するシュトラウス一家のワルツやポルカが演奏され、その高額のチケットは世界一入手困難と言われている。

 2023年は、生粋のオーストリア人、フランツ・ウェルザー=メストが2011年・2013年以来、10年ぶりに登場。ウェルザー=メストは今ウィーン・フィルと最も関係の深い指揮者の一人。

 指揮のフランツ・ウェルザー=メスト(1960年生れ)は、オーストリア、リンツ出身。ミュンヘン音楽大学で学ぶ。1990年ロンドン・フィルの音楽監督に就任。1995年チューリッヒ歌劇場の音楽監督に就任し、同歌劇場の知名度を飛躍的に高めた。2002年クリーヴランド管弦楽団の音楽監督に就任。そして、2010年小澤征爾の後任としてウィーン国立歌劇場の音楽監督に就任し、カラヤン以来約半世紀ぶりに地元オーストリア人の監督職就任として話題を集めた。現在、クリーヴランド管弦楽団音楽監督。2011年、2013年、2023年にウィーンフィルの「ニューイヤーコンサート」の指揮者を務めた。

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2023年3月13日

★辰巳美納子のドメニコ・スカルラッティ:チェンバロのためのソナタ集 Vol. 1 


ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ ト長調 K. 201
             ソナタ 変ロ長調 K. 202
             ソナタ ホ短調 K. 203
             ソナタ ニ長調 K. 118
             ソナタ ニ長調 K. 119
             ソナタ ロ短調 K. 197
             ソナタ ハ長調 K. 143
             ソナタ ト短調 K. 546
             ソナタ ト長調 K. 547
             フーガ ニ短調 K. 41
             ソナタ ロ短調 K. 87
             ソナタ ハ長調 K. 460
             ソナタ ハ長調 K. 461

チェンバロ:辰巳美納子

CD:ALM RECORDS(コジマ録音) ALCD-1212

 チェンバロンの辰巳美納子は、武蔵野音楽大学ピアノ科卒業後、東京藝術大学チェンバロ科卒業、同大学院修了。藝大在学中に第5回「古楽コンクール<山梨>」最高位、同時に第3回「栃木[蔵の街]音楽祭賞」受賞。その後、オランダ政府奨学金を得てアムステルダム・スヴェーリンク音楽院に学び、オランダ国家演奏家資格を取得し卒業。オルガン、フォルテピアノをあわせて学んだ。在蘭中より様々な演奏を行い、帰国後はソロ活動やNHK-FM、NHK-BSに出演の他、ソリスト及び通奏低音チェンバロ、オルガン奏者として、全国各地の演奏会や録音に多数出演。鋭い感性と自在な表現で全体を支える通奏低音には定評があり、多くの指揮者、共演者から信頼を寄せられる。ソロ演奏においても、作品への深い対峙に裏付けられた表情豊かな演奏が常に高い評価を得ている。

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