クラシック音楽 新譜CD情報


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2024年3月11日

★エリーザベト・レオンスカヤのシューマン&グリーグ:ピアノ協奏曲


シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.54
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16

ピアノ:エリーザベト・レオンスカヤ

指揮:ミヒャエル・ザンデルリンク

管弦楽:ルツェルン交響楽団

CD:ワーナーミュージック・ジャパン

 このCDは、レオンスカヤが師のスヴャトスラフ・リヒテル(1915年―1997年)を偲んで録音したもので、1974年に旧EMIへ録音したリヒテルの名盤と同じ作品の演奏に挑んだ。リヒテルはこの録音を59歳の時に行ったが、レオンスカヤは77歳になっての初の録音。

 ピアノのエリザーベト・レオンスカヤ(1945年生まれ)は、グルジア、トビリシ生まれ。11歳の時、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番でオーケストラと共演、13歳の時にはソロ・リサイタルを行うなど、幼いころから才能を発揮。1964年から1971年までモスクワ音楽院で学ぶ。この間、1964年、ブカレストにおいて開催された「ジョルジェ・エネスク国際コンクール」優勝、パリにおいて開催された「ロン=ティボー国際コンクール」第3位など重要なコンクールで数々の入賞を果たす。 1978年には旧ソ連からウィーンに移住し、活動拠点を西側に置く。1992年に録音したリストの作品のCDは「黄金のディアパソン賞」を受賞した。また、シューベルトのピアノソナタや即興曲の録音は、シューベルトの内面の精神性を見事に再現しており高い評価を得ている。しばしば来日し、演奏会を通して多くのファンに親しまれている。

 指揮のミヒャエル・ザンデルリング(1967年生れ)は、ドイツ(東ベルリン)出身。父親は指揮者のクルト・ザンデルリング(1912年―2011年) 。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンにおいてチェロを学ぶ。1987年バルセロナの「マリア・カナルス国際コンクール」で優勝。チェロ独奏者としてライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団に、客演チェロ奏者としてベルリン放送交響楽団に迎えられた。指揮者としてのデビューは、2001年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団員によるベルリン室内管弦楽団の演奏会。2003年ドイツ弦楽フィルハーモニー首席指揮者、2004年ベルリン室内管弦楽団首席指揮者、2006年ポツダム室内アカデミー首席指揮者兼芸術監督。2011年ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者に就任。

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