クラシック音楽 新譜CD情報


2023年12月18日

★ルドルフ・ゼルキンの未発表録音 ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ「ワルトシュタイン」/「熱情」

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」
        ピアノ・ソナタ第23番「熱情」

ピアノ:ルドルフ・ゼルキン

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45086

 巨匠ピアニスト、ルドルフ・ゼルキンの生誕120周年を記念して、ゼルキンが人生最後に録音したベートーヴェンのピアノ・ソナタ「ワルトシュタイン」と「熱情」の未発表録音が登場。1988年に最後のコンサートに出演し、1991年に亡くなるまで闘病生活を送っていたゼルキン。この録音は、ゼルキンからの最終的な承認を得ることができず、今までリリースが実現されていなかった貴重な録音。

 ピアノのルドルフ・ゼルキン(1903年―1991年)は、ボヘミア、エーゲル(ヘプ)出身。20世紀の大ピアニストの一人。幼少のころにウィーンに移り、ピアノと作曲を学ぶ。1915年、12歳でウィーン交響楽団とメンデルスゾーンのピアノ協奏曲を共演してデビュー。1920年、17歳でヴァイオリニストのアドルフ・ブッシュのデュオ相手に抜擢され、ヨーロッパ各地で演奏活動。この縁により、のちにブッシュの娘イレーネと結婚する。1936年、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮ニューヨーク・フィルハーモニックと共演してアメリカ・デビュー。1939年、ナチスから逃れるためにアメリカに移住し、カーティス音楽院で教鞭をとる。1951年、マルセル・モイーズらとともにマールボロ音楽学校と同音楽祭を創設。ピアノ独奏、室内楽、協奏曲など数々の録音を遺した。

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