クラシック音楽 新譜CD情報


2025年1月06日

★ラファエラ・グロメスがウクライナのオケと奏でる平和への祈り~ドヴォルザーク:チェロ協奏曲/ウクライナの作曲家の作品集

ドヴォルザーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104

~ウクライナの作曲家の作品~

トロパリオン:聖母マリアへの祈り
We Are
ああ野の赤いガマズミよ

チェロ:ラファエラ・グロメス

指揮:ヴォロディミル・シレンコ

管弦楽:ウクライナ国立交響楽団

CD:ソニーミュージック SICC-30902

 多くの受賞歴を持つチェリスト、ラファエラ・グロメスがドヴォルザークの有名なロマンチックなチェロ協奏曲と、ウクライナの作曲家による感動的な作品の録音を組み合わせたCDアルバム。

 チェロのラファエラ・グロメス(1991年生まれ)は、ドイツ、ミュンヘン出身。4歳より母からチェロを習い始め、2005年にフリードリヒ・グルダ作曲の「チェロと吹奏楽のための協奏曲」を演奏してソロデビュー。以降、ドヴォルザーク、シューマン、エルガー、チャイコフスキー、ハイドン、サン=サーンス、ブラームス、ベートーベンといった主要なチェロ協奏曲を演奏している。2006年からフェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ音楽演劇大学ライプツィヒ、2010年からミュンヘン音楽・演劇大学、後にウィーン国立音楽大学で学ぶ。2012年、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンにおいて開催された「リヒャルト・シュトラウス・フェスティバル 若手演奏家のためのコンクール」(チェロ部門)、2013年にイタリアトリノで開催された「国際フィオリンドコンクール」(室内楽部門)、2016年に「ドイツ音楽コンクール」(チェロ独奏部門)で各々優勝した。2023年12月、グロメスがコンサートのためウクライナのキーウを訪れ、ウクライナ国立交響楽団とその首席指揮者ヴォロディミール・シレンコとともに、ドヴォルザークのチェロ協奏曲を演奏した際にインスピレーションを得て、2024年2月に同じ楽団及び指揮者で、ドヴォルザークのチェロ協奏曲のほか、ヴァレンティン・シルヴェストロフの「ウクライナへの祈り」など、ウクライナ人作曲家による楽曲を収録した。音楽ストリーミングサービスによる配信も意欲的に取り組んでおり、その録音は久石譲の「人生のメリーゴーランド」(ハウルの動く城)、エンニオ・モリコーネの「ニュー・シネマ・パラダイス」、ウォルト・ディズニー・ピクチャーズによるアニメ映画「美女と野獣」のテーマなど多岐にわたっている。このほか慈善活動にも熱心に取り組み、子供の人権保護のために活動するドイツ拠点の国際非政府組織「SOS子供の村の文化大使」、白血病から生還した世界的テノール歌手のホセ・カレーラスによって設立された「ホセ・カレーラス国際白血病財団」の大使を務めている。

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