クラシック音楽 新譜CD情報


2020年3月16日

★アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスのベートーヴェン:オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」


ニコラウス・アーノンクール

ベートーヴェン:オラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」

指揮:ニコラウス・アーノンクール

管弦楽:ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス

独唱:ローラ・アイキン(ソプラノ/天使)
   ヘルベルト・リッペルト(テノール/イエス)
   フローリアン・ベッシュ(バリトン/ペトロ)

合唱指揮:エルヴィン・オルトナー

合唱:アルノルト・シェーンベルク合唱団

録音:2007年7月7日~8日、オーストリア、シュタインツ教区教「(シュティリアルテ音楽祭」(ライヴ録音)

CD:ソニーミュージック SICC 30517

 指揮のニコラウス・アーノンクール(1929年~2016年)は、オーストリア出身。ウィーン国立音楽院(現・ウィーン国立音楽大学)時代は、チェロを専攻し、卒業後の1952年から1969年まで、ウィーン交響楽団にチェロ奏者として在籍した。ウィーン交響楽団入団の翌年、1953年にアリス夫人らとともに古楽器オーケストラ「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス」を立ち上げた。1960年代からは、この「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス」との外国公演や録音も始まり、バッハやヘンデルの作品を数多く取り上げた。この当時、グスタフ・レオンハルトと共同でバッハのカンタータ全集の録音を完成させ、この業績によりレオンハルトともども1982年の「エラスムス賞」を受賞。このCDのベートーヴェンの唯一のオラトリオ「オリーヴ山上のキリスト」は、オリーヴ山でイエス・キリストが立ち寄って祈りを捧げた場であり、捕えられる場面を描いている。単独での発売は日本のみ。

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2020年3月12日

★巨匠ダルベルトのベートーヴェン:ピアノソナタ集


ミシェル・ダルベルト2

<CD1>

ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番 ハ短調 op.13「悲愴」
        ピアノソナタ第12番 変イ長調 op.26「葬送」
        ピアノソナタ第14番 嬰ハ短調 op.27-2「月光」

<CD2>

ベートーヴェン:ピアノソナタ第23番 ヘ短調 op.57「熱情」
        ピアノソナタ第32番 ハ短調 op.111

ピアノ:ミシェル・ダルベルト

録音:2019年2月6日(op.26&111)、6月5日(op.13, 27 & 57)、リヨン、サル・モリエール(ライヴ録音)

CD:キングインターナショナル LA DOLCE VOLTA LDV-78(2枚組)

 ピアノのミシェル・ダルベルト(1955年生まれ)は、フランス、パリ出身。1975年「クララ・ハスキルコンクール」優勝、1978年「リーズ国際ピアノ・コンクール」優勝。1996年フランス政府より「国家功労勲章」受章。 古典派・ロマン派・近現代のピアノ作品などレパートリーは幅広いが、特にシューベルト作品の深みある解釈には定評がある。現在、イタリアのイモラ音楽院で教鞭をとり後進の育成に当たる。 日本では、NHKの 「スーパーピアノレッスン」 でシューベルトのピアノソナタを指導した。

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2020年3月09日

★アンドリス・ネルソンス指揮ウィーン・フィル “ニューイヤー・コンサート2020”


アンドリス・ネルソンス2
1.オペレッタ「放浪者」 序曲(ツィーラー)
2.ワルツ「愛の挨拶」 作品56(ヨーゼフ・シュトラウス)
3.リヒテンシュタイン行進曲 作品36(ヨーゼフ・ストラウス)
4.ポルカ「花祭り」 作品111(ヨハン・シュトラウス2世)
5.ワルツ「シトロンの花咲く国」 作品364(ヨハン・シュトラウス2世)
6.ポルカ・シュネル「警告なしで」 作品132(エドゥアルト・シュトラウス)
7.オペレッタ「軽騎兵」 序曲(スッペ)
8.ポルカ・フランセーズ「キューピッド・ポルカ」 作品81(ヨーゼフ・シュトラウス)
9.ワルツ「もろびと手をとり」 作品443(ヨハン・シュトラウス2世)
10.ポルカ・マズルカ「氷の花」 作品55(エドゥアルト・シュトラウス)
11.ガヴォット(ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世)
12.郵便馬車の御者のギャロップ 作品16の2(ロンビー)
13.12のコントルダンス WoO 14より 第1・2・3・7・10・8曲(ベートーヴェン)
14.ワルツ「楽しめ人生を」 作品340(ヨハン・シュトラウス2世)
15.トリッチ・トラッチ・ポルカ 作品214(ヨハン・シュトラウス2世)
16.ワルツ「ディナミーデン」 作品173(ヨーゼフ・シュトラウス)
<アンコール>
17.ポルカ・シュネル「大空に羽ばたいて」 作品230(ヨーゼフ・シュトラウス)
18.新年の挨拶
19.ワルツ「美しく青きドナウ」 作品314(ヨハン・シュトラウス2世)
20.ラデツキー行進曲 作品228(ヨハン・シュトラウス1世)

指揮:アンドリス・ネルソンス

管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:2020年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザール(ライヴ録音)

CD:ソニーミュージック SICC2157~8(2枚組)

 毎年1月1日に行なわれるウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート。2020年は、ボストン響音楽監督、ゲヴァントハウス管楽長を兼任するアンドリス・ネルソンスが初登場。演奏曲目は、定番の「美しく青きドナウ」「ラデツキー行進曲」などに加えて、生誕250年のベートーヴェン、没後150年のヨーゼフ・シュトラウスなどを織り込んだ多彩な作品で構成されている。

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2020年3月05日

★NHK交響楽団首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィ、初の武満 徹作品集CD


武満 徹
武満 徹:弦楽のためのレクイエム(1957)
     ノスタルジア~アンドレイ・タルコフスキーの追憶に~(1987)
     ハウ・スロー・ザ・ウィンド(1991)
     遠い呼び声の彼方へ!(1980)
     ア・ウェイ・ア・ローンII(1981)

ヴァイオリン:諏訪内晶子

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

管弦楽:NHK交響楽団

CD:ソニーミュージック SICC19045

録音:<ライヴ録音>①2017年2月22日&23日、横浜みなとみらいホールにおける「N響横浜スペシャル」②2016年9月14日&15日、サントリーホールでの第1841回 定期公演 Bプログラム③2018年2月21日&22日、サントリーホールにおけるNHK交響楽団第1881回定期公演(Bプログラム)

 指揮のパーヴォ・ヤルヴィがNHK交響楽団の首席指揮者になって以来、実現を鶴首していたアルバム。ヤルヴィにとって、初の武満徹作品集であるばかりでなく、初の日本人作曲家のレコーディングでもある。諏訪内晶子とN響は、2001年にシャルル・デュトワの指揮で「遠い呼び声の彼方へ!」を英デッカに録音しており、今回は17年ぶりの再録音。

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2020年3月02日

★高橋多佳子 待望の最新ショパン・アルバム


高橋多佳子

ショパン:ピアノ協奏曲 第1番

     コントルダンス (遺作)
     ポロネーズ 第9番 (遺作)
     序奏とロンド
     幻想即興曲 (遺作)
     ワルツ 第6番 「小犬のワルツ」
     ピアノ協奏曲 第2番 第2楽章 (ピアノ独奏版)

ピアノ:高橋多佳子

指揮:高関 健

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

CD:オクタヴィア・レコード OVCT00172

 ピアノの高橋多佳子は、1988年桐朋学園大学音楽学部卒業後、国立ワルシャワ・ショパン音楽院大学院研究科に留学し、1991年最優秀で修了。1989年「ポルトガル・ポルト市国際音楽コンクール」第2位および現代音楽最優秀演奏賞を受賞した後、1990年第12回「ショパン国際ピアノコンクール」で第5位に入賞し一躍脚光を浴びる。1990年「ラジヴィーウ国際ピアノコンクール」第1位、1996年第22回「日本ショパン協会賞」受賞などの数多くの受賞歴を持つ。現在、ライフワークのショパンを中心に第一線で活発な演奏活動を展開しており、日本を代表するピアニストの一人。2000年から2003年にかけてポーランド・ワルシャワで収録されたCD「ショパンの旅路」シリーズは現代屈指のショパン弾きとして決定づけたが、今回のCDは、そんな高橋多佳子の待望の最新録音のショパン・アルバム。

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2020年2月27日

★野平一郎のバッハ録音第5弾 バッハ:パルティータ全6曲


一郎野平

バッハ:パルティータ全6曲

       第1番~第6番

ピアノ:野平一郎

CD:ナミレコード WWCC-7917~8

録音:2019年9月13日、浜離宮朝日ホール(ライヴ録音)

 ピアノの野平一郎(1953年生れ)は、東京都出身。東京藝術大学作曲科卒業。同大学修士課程を終了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。古典から現代まで幅広いレパートリーを得意としている。作曲家としてもフランス文化庁をはじめ委嘱を含む多くの作品がある。2007年、バッハ「平均率クラヴィア曲集」のピアノ、チェンバロ、オルガンを使う全曲録音を行った。1995年「中島健蔵音楽賞」、1996年/2013年「尾高賞」、1996年「芸術選奨文部大臣新人賞」、1996年「京都音楽賞実践部門賞」、2004年「サントリー音楽賞」、2005年「芸術選奨文部大臣賞」を受賞。さらに2012年「紫綬褒章」、2019年「日本芸術院賞」を受賞した。

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2020年2月24日

★花房晴美・真美姉妹による”フランス・ピアノデュオ作品集”


花房晴美

ドビュッシー:「小組曲」
フォーレ:「ドリー」
ドビュッシー:「牧神の午後への前奏曲」(2台ピアノ版)
       「自と黒で」(2台ピアノ版)
デュティユー:「響の形」
プティ:「悪魔のデュエット」
ドビュッシー(ラヴェル編):管弦楽曲「夜想曲」より(2台ピアノ版)

ピアノ:花房晴美(第1ピアノ)/花房真美(第2ピアノ)

収録:2018年11月15日、東京文化会館小ホール

CD:日本アコースティックレコーズ NARD-5071

 ピアノの花房晴美は、桐朋学園高校を首席で卒業後、フランス政府給費留学生として渡仏。パリ国立音楽院で学ぶ。「モンツァ国際コンクール」第2位入賞、「ヴィオッティ国際コンクール」第3位(1位なし)入賞、「エリーザベト王妃国際コンクール」入賞ならびに新作課題曲(協奏曲)に対する作曲家賞受賞。第5回「シフラ国際コンクール」第2位(1位なし)入賞、同時に聴衆が選ぶ最も気に入ったピアニストにも選ばれた。ボルドー音楽祭では「金メダル」受賞。

 ピアノの花房真美は、国立音楽大学を経て、同大学院修士課程修了。1982年草月ホールのリサイタルを皮切りに数多くの演奏会に出演。また、多くのコンクールの審査員を務めるなど幅広い活動を行っている。1992年から実姉花房晴美と「花房シスターズ・ピアノデュオ」の本格的な活動をスタートさせ、全国で数多くのデュオの演奏会を行う。昭和音楽大学、同大学院、同短期大学部講師。

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2020年2月20日

★白い椿のアンサンブル「椿三重奏団」のメンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番/ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番ほか


椿三重奏団

メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲第1番
ブラームス:ピアノ三重奏曲第1番
     :ハンガリー舞曲第6番
     :ワルツ第15番
モンティ:チャルダーシュ

ピアノ三重奏:椿三重奏団

        高橋 多佳子(ピアノ)
        礒 絵里子(ヴァイオリン)
        新倉 瞳(チェロ)

録音:2019年5月22-24日、千葉県、浦安音楽ホール

CD:アールアンフィニ(ソニーミュージック/ミューズ) MECO-1057(SACD Hybrid)

 このCDは、薫り立つ白い椿のアンサンブル「椿三重奏団」デビュー盤。2019年に命名されたこのトリオは、結成に至るまでに実に10年以上に渡る共演を積み重ねてきた。

 ピアノの高橋多佳子は、1988年桐朋学園大学音楽学部卒業後、国立ワルシャワ・ショパン音楽院大学院研究科に留学し、1991年最優秀で修了。1989年「ポルトガル・ポルト市国際音楽コンクール」第2位および現代音楽最優秀演奏賞を受賞した後、1990年第12回「ショパン国際ピアノコンクール」で第5位に入賞し一躍脚光を浴びる。1990年「ラジヴィーウ国際ピアノコンクール」第1位、1996年第22回「日本ショパン協会賞」受賞などの受賞歴を持つ。

 ヴァイオリンの礒 絵里子は、江藤俊哉氏に師事し桐朋学園大学卒業後、その才能を高く評価したI.オイストラフ氏に招かれ、文化庁芸術家在外派遣研修員としてブリュッセル王立音楽院に留学し、修士課程大賞を受賞し首席修了。「マリア・カナルス国際コンクール」第3位、「ノボシビルスク国際バイオリンコンクール」第3位、日本音楽コンク―ル等内外のコンクールに多数入賞を果たす。FMヨコハマ(毎週日曜日朝7:43~)でパーソナリティを務めている。洗足学園音楽大学講師。

 チェロの新倉 瞳は、ドイツ・デュッセルドルフ在住の8歳のときからチェロを始め、11歳で帰国し、桐朋女子高等学校音楽科卒業。2006年8月デビューアルバム「鳥の歌」をリリース。同年12月紀尾井ホールにてデビューリサイタルを行う。2008年桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。2009年第5回「ルーマニア国際音楽コンクール」室内楽部門第1位。2010年3月桐朋学園大学の研究生を終了。同年9月よりスイスのバーゼル音楽院に留学。

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2020年2月17日

★サクソフォン:上野耕平のアドルフに告ぐⅡ


上野耕平

逢坂裕:ソプラノサクソフォンとピアノのためのソナタ エクスタシス (世界初録音)
フェルナンド・デュクリュック:ソナタ 嬰ハ調
アンリ・トマジ:バラード
フランク・マルタン:バラード
藤倉 大:ブエノ ウエノ (世界初録音)

サクソフォン:上野耕平

ピアノ:山中惇史

和太鼓:林 英哲

CD:日本コロムビア COCQ-85478

 サクソフォンの上野耕平(1992年生まれ)は、茨城県東海村出身。東京藝術大学器楽科に入学。第28回「日本管打楽器コンクール」サクソフォン部門において、第1位(史上最年少)ならびに特別大賞(内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞、東京都知事賞)を受賞。2014年第6回「アドルフ・サックス国際コンクール」(ベルギー・ディナン)において、第2位を受賞。2014年「アドルフに告ぐ」(日本コロムビア)でCDデビュー。「The Rev Saxophone Quartet」および「ぱんだウインドオーケストラ」でコンサートマスターを務めている。

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2020年2月13日

★デュオROSCO(甲斐史子&大須賀かおり)による「アイヴズヴァイオリン・ソナタ全集」


甲斐史子

アイヴズ:ヴァイオリンとピアノのための4つのソナタ ソナタ

       第1番/第2番/第3番/第4番「野外伝道集会の子供の日」

演奏:デュオROSCO

        ヴァイオリン:甲斐史子

      ピアノ:大須賀かおり

CD:ALM RECORDS ALCD7248

 ヴァイオリンの甲斐史子は、桐朋学園音楽大学卒業、同大学研究科修了。第3回「江藤俊哉ヴァイオリンコンクール」第1位入賞。2001年8月、デュオ “ROSCO” を結成。デュオROSCOとして、現代音楽演奏コンクール〈競楽V〉第1位入賞、第12回「朝日現代音楽賞」受賞、2003年度「青山バロックザール賞」受賞。ドイツ・ダルムシュタットにて、「クライニヒシュタイナー賞」受賞。アンサンブル・ノマドメンバーとして、第2回「佐治敬三賞」受賞。クラシックからジャズ、ポピュラー、現代音楽に至るまで多彩なレパートリーを持ち、国内外の音楽祭、コンサートシリーズなどで公演。作品の魅力を引き出すダイナミックな演奏が高い評価を受けている。東京芸術大非常勤講師。

ピアノの大須賀 かおりは、桐朋学園大学音楽学部演奏学科卒、同大学アンサンブルディプロマコース修了。第9回「日本室内楽コンクール」第2位。第5回「現代音楽演奏コンクール」競楽V優勝、第12回「朝日現代音楽賞」受賞、2003年度「青山バロックザール賞」受賞。ソロ、室内楽をはじめ多くの作曲家の作品初演やCD録音に携わり、これまでの初演作品数は300曲を超える。ジパングレーベルより4枚のアルバムと楽譜集をリリース。日本・フィンランド新音楽協会、日仏現代音楽協会会員。桐朋学園芸術短期大学、東京成徳短期大学、弥栄高校芸術科非常勤講師。

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