クラシック音楽 新譜CD情報


2026年3月05日

★フランソワ=グザヴィエ・ロト指揮レ・シエクルのマーラー: 大地の歌


マーラー:大地の歌

コントラルト:マリー=ニコル・ルミュー

テノール:アンドリュー・ステイプルズ

指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト

管弦楽:レ・シエクル

 作曲当時の楽器にこだわり鮮烈な演奏を展開するロト&レ・シエクル。このCDは、ロト&シエクルによる好評を得たマーラー:交響曲第1番、第4番に続く「大地の歌」。

 マリー=ニコル・ルミューは、カナダ出身の世界的コントラルト歌手。2000年にベルギーの「エリザベート王妃国際音楽コンクール」で優勝(カナダ人初)して以降、スカラ座、英国ロイヤル・オペラ、パリ・オペラ座、ベルリン国立歌劇場、ウィーン国立歌劇場など世界の主要オペラハウスで活躍。バロック音楽からロッシーニ、フランス歌曲、宗教曲など幅広いジャンルを得意とし、豊かな低音と柔らかい声色、言語表現の明晰さが魅力。舞台での存在感とドラマティックな表現力に定評がある。

 アンドリュー・ステイプルズは、イギリス出身のテノール歌手で、オペラや宗教音楽、歌曲の分野で国際的に活躍。世界の主要オペラハウスや音楽祭に出演し、サイモン・ラトル、ダニエル・バレンボイム、エマニュエル・アイムなど著名指揮者との共演多数。バロックから現代作品まで幅広いレパートリーを持ち、特にヘンデル、モーツァルト、エルガー、ブリテン作品で評価が高い。「知的で詩的なテノール」と評される。

 指揮のフランソワ=グザヴィエ・ロト(1971年生まれ)はフランス、パリ出身。現在、ヨーロッパでもっとも熱い注目を集める指揮者の一人。当初、フルート奏者として活動。2000年「ドナテルラ・フリック指揮コンクール」第1位となり、ジョン・エリオット・ガーディナーのアシスタントを務め、ロンドン交響楽団などを指揮。2003年に革新的なオーケストラ「レ・シエクル」を創設し、時代楽器とモダン楽器を使い分け、多彩なプログラムを展開している。2011年南西ドイツ放送交響楽団首席指揮者、2015年ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団音楽監督、2017年ロンドン交響楽団首席客演指揮者に就任。

 レ・シエクルは、2003年、フランソワ=グザヴィエ・ロトによって設立されたフランスのオーケストラで、17世紀から21世紀にかけての音楽作品を現代の視点で表現することを目指している。オーケストラの楽員は、各レパートリーを、作曲された時代に適した歴史的楽器を用いて演奏する。

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2026年3月02日

★ラファウ・ブレハッチのショパン:マズルカ集 第1巻


ショパン:マズルカ

      第1番 嬰ヘ短調 作品6の1
      第2番 嬰ハ短調 作品6の2
      第3番 ホ長調 作品6の3
      第4番 変ホ短調 作品6の4
      第10番 変ロ長調 作品17の1
      第11番 ホ短調 作品17の2
      第12番 変イ長調 作品17の3
      第13番 イ短調 作品17の4
      第14番 ト短調 作品24の1
      第15番 ハ長調 作品24の2
      第16番 変イ長調 作品24の3
      第17番 変ロ短調 作品24の4
      第26番 嬰ハ短調 作品41の1
      第27番 ホ短調 作品41の2
      第28番 ロ長調 作品41の3
      第29番 変イ長調 作品41の4
      第30番 ト長調 作品50の1
      第31番 変イ長調 作品50の2
      第32番 嬰ハ短調 作品50の3
      第33番 ロ長調 作品56の1
      第34番 ハ長調 作品56の2
      第35番 ハ短調 作品56の3
      第39番 ロ長調 作品63の1
      第40番 ヘ短調 作品63の2
      第41番 嬰ハ短調 作品63の3

ピアノ:ラファウ・ブレハッチ

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45133

 このCDは、2005年「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝を果たし、マズルカ賞、ポロネーズ賞、コンチェルト賞、ソナタ賞、さらに聴衆賞を同時受賞するという快挙を成し遂げた、ラファウ・ブレハッチの最新作で、ショパンの作品6、17、24、41、50、56、63に収められた「マズルカ」全25曲を収録。

 ピアノのラファウ・ブレハッチ(1985年生まれ)は、ポーランド出身。幼い時から教会のオルガンを弾くようになり、教会牧師の勧めで4歳からオルガンを、5歳からピアノを始めた。ルービンシュタイン音楽学校、フェリクス・ノヴォヴィエイスキ音楽大学で学ぶ。「青少年のためのポーランド・ショパンコンクール」第2位(1999年)、「アルトゥール・ルービンシュタイン国際青少年ピアノ・コンクール」第2位(2002年)などを経て、2003年第5回「浜松国際ピアノコンクール」で初めて国際コンクールに参加し、1位該当なしの2位に入賞する。そして2005年第15回「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝と同時に、マズルカ賞(ポーランド放送)・ポロネーズ賞(ポーランド・ショパン協会)・コンチェルト賞(ワルシャワ管弦楽団)・ソナタ賞(クリスティアン・ツィマーマン)も併せて受賞した。ポーランド人の優勝者は、1975年第9回の同コンクールを制したツィマーマン以来4人目となった。ショパン・コンクール優勝後、度々来日公演を行っている。

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2026年2月26日

★ピョートル・アンデルジェフスキのブラームス: 後期ピアノ作品集


ブラームス:4つの小品 Op.119 より第1曲 間奏曲 ロ短調/第3曲 間奏曲 ハ長調
      6つの小品 Op.118 より第1曲 間奏曲 イ短調/第2曲 間奏曲 イ長調
      7つの幻想曲 Op.116 より第2曲 間奏曲 イ長調/第3曲 奇想曲 ト短調/
                  第4曲 間奏曲 ホ長調/第5曲 間奏曲 ホ短調 An
      3つの間奏曲 Op.117 より第3曲 間奏曲 嬰ハ短調
      4つの小品 Op.119 より第4曲 ラプソディ(変ホ長調/変ホ短調)
      3つの間奏曲 Op.117 より第2曲 間奏曲 変ロ短調
      6つの小品 Op.118 より第6曲 間奏曲 変ロ短調

ピアノ:ピョートル・アンデルジェフスキ

CD:ワーナーミュージック 2173298806

 このCDは、現代最高のピアニストのひとり、アンデルシェフスキがブラームス晩年のピアノ作品を収録。ブラームス晩年のピアノ作品(Op.116~119)から選りすぐった珠玉の小品を、アンデルシェフスキ自身が慎重に構成した順序で収録したもの。作品119の第4曲は、ブラームスが生涯で最後に書いたピアノ曲として知られている。

 ピアノのピョートル・アンデルジェフスキ(1969年生れ)は、ポーランド、ワルシャワ出身。ワルシャワ音楽院に学んだ後、リヨン音楽院、ストラスブール音楽院、ロサンゼルスにある南カリフォルニア大学に留学した。 1999年「シマノフスキ賞」、2001年には「ロイヤル・フィルハーモニー協会最優秀器楽演奏家賞」を授与され、2002年栄えある「ギルモア・アーティスト・アワード」を受賞した。ショパンやシマノフスキを取り上げる一方、バッハやモーツァルト、ベートーヴェン、ウェーベルンといったドイツ・オーストリア系の音楽をレパートリーの中核に据えている。室内楽奏者としてはヴィクトリア・ムローヴァとの共演で、ヤナーチェクやドビュッシー、プロコフィエフ、ブラームスのヴァイオリン・ソナタを録音している。

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2026年2月23日

★山田和樹指揮バーミンガム市交響楽団のウォルトン:交響曲第1番/第2番ほか


ウォルトン:戴冠式行進曲「宝玉と王の杖」
      交響曲第1番
      交響曲第2番

指揮:山田和樹

管弦楽:バーミンガム市交響楽団

録音:2024年12月、2025年11月、シンフォニーホール、バーミンガム(ライヴ録音)

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45136

 このCDは、山田和樹による、ドイツ・グラモフォンでのデビュー・アルバム。山田和樹がタクトを振るのは、10年以上にわたって信頼関係を築き上げてきた、彼が音楽監督を務めるイギリスを代表するバーミンガム市交響楽団(CBSO)。収録曲は、20世紀イギリス音楽を代表する作曲家ウィリアム・ウォルトンの交響曲第1番および第2番、さらに、2026年に生誕100年を迎える英国女王エリザベス2世の戴冠式のために作曲された戴冠式行進曲「宝玉と王の杖」。

 指揮の山田和樹(1979年生れ)は、神奈川県秦野市出身。東京芸術大学音楽学部指揮科卒業。2009年「ブザンソン国際指揮者コンクール」で優勝。2010年から2017年までスイス・ロマンド管弦楽団の首席客演指揮者を務める。2012年「渡邉暁雄音楽基金音楽賞」受賞。2012年「齋藤秀雄メモリアル基金賞」受賞。2012年「文化庁芸術祭賞新人賞(音楽部門)」受賞。2014年東京混声合唱団音楽監督に就任。2016年東京混声合唱団理事長職を兼務。2016年モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督に就任。2017年第67回「芸術選奨文部科学大臣新人賞」受賞。2018年バーミンガム市交響楽団首席客演指揮者に就任。2018年読売日本交響楽団首席客演指揮者に就任。2024年東京芸術劇場の芸術監督(音楽部門)に就任。2024年バーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任。2025年関西フィルハーモニー管弦楽団「フレンド・オブ・サチオ」に就任。2025年小澤征爾、佐渡裕に続く14年ぶりの日本人指揮者としてベルリン・フィルへのデビューを果たす。2026年ベルリン・ドイツ交響楽団(DSO)の首席指揮者兼芸術監督に就任。

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2026年2月19日

★滝 千春&沼沢淑音の”シュニトケ ヴァイオリン作品集”


シュニトケ:ヴァイオリン・ソナタ 第1番
      ヴァイオリン・ソナタ 第2番「ソナタ風」
      祝賀ロンド
      きよしこの夜
      ポルカ
      タンゴ(映画「Agony」より)(A.ラクマニン編曲)
      道化師と子供たち(ヴァイオリンとピアノ編)(F.シュトローベル、根本雄伯編曲)
      タイトルミュージック
      インテルメッツォ
      アクロバット
      病院にて
      ワルツ

ヴァイオリン:滝 千春

ピアノ:沼沢淑音

CD:妙音舎 MClassics MYCL00066

 このCDは、前作「Prokofiev Story」が各方面にて絶賛されたヴァイオリニスト滝 千春の”シュニトケ・アルバム”。シュニトケは旧ソ連からドイツに渡り、「多様式主義」を確立した20世紀後半を代表する作曲家。独特な神秘性を持ち、膨大な熱量を内包する「ヴァイオリン・ソナタ」や、モーツァルトを思わす「ロンド」、アイロニカルな「きよしこの夜」、また、シュニトケのセンスが詰まった映画音楽作品など、シュニトケの魅力を収録。

 ヴァイオリンの滝 千春(1987年生まれ)は、東京都出身。桐朋女子高等学校音楽科を経て、チューリッヒ芸術大学およびベルリン・ハンス・アイスラー音楽大学を修了。「ノヴォシビルスク国際ヴァイオリン・コンクール」および「ユーディ・メニューイン国際ヴァイオリン・コンクール」で第1位。「ダヴィッド・オイストラフ国際コンクール」第3位。高校在学中より本格的な演奏活動を開始し、CDデビュー、ソロ・リサイタル、国内外主要オーケストラとの共演を通じて確固たる地位を築く。小澤征爾、ユベール・スダーン、ゲルト・アルブレヒトら名指揮者と共演し、2010年にはパリ・サル・ガヴォーで上田晴子と共演。2012年にはアニマート・オーケストラのコンサートミストレスとしてヨーロッパ各地で演奏し、2015年ベルリン・フィルハーモニーにて新ベルリン交響楽団と共演。2018年デビュー10周年には全編プロコフィエフ作品による公演を企画し好評を博す。2023年アルバム『PROKOFIEV STORY』が「レコード芸術」特選盤、「レコード・アカデミー賞」室内楽部門第2位を受賞。2025年には一般社団法人ArDeを設立し、その理念を具現化する形で代官山「BLOOM Festival」を始動。同年アルバム『Schnittke CLOWNS』を発表、翌年には挾間美帆とのプロジェクト「MaNGROVE」で全国ツアーを開催。

 ピアノの沼沢淑音(1987年生まれ)は、神奈川県出身。桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマを経て、2015年モスクワ国立音楽院卒業。2004年第5回「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」第3位、2009年「マウロ・パオロ・モノポリー国際コンクール」第3位、2013年「シュニトケ国際コンクール」第1位、2014年「ケルン国際音楽コンクール」第3位、2015年第29回「ポッツォーリ国際コンクール」第1位、2015年第9回「浜松国際ピアノコンクール」ネルセシアン賞及びアルゲリッチ芸術振興財団賞受賞。日本を代表するヴィルトゥオーゾの一人で、日本フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、新日本フィルハーモニー交響楽団、ケルン放送管弦楽団、ロシア交響楽団、山田和樹、沼尻竜典等と共演している。2016年マルタ・アルゲリッチより別府アルゲリッチ音楽祭へ招聘されリサイタルを行った。桐朋学園大学音楽部門准教授。

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2026年2月16日

★”成田達輝&萩原麻未 デュオ・リサイタル”ラヴェル/フランク:ヴァイオリン・ソナタほか(ライヴ録音盤)


ラヴェル:ヴァイオリン・ソナタ イ短調(遺作)
     ヴァイオリン・ソナタ ト長調
     ツィガーヌ
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調 M.8
クロール:バンジョーとフィドル (アンコール)

ヴァイオリン:成田達輝

ピアノ:萩原麻未

録音:2024年2月22日 浜離宮朝日ホール(ライヴ録音)

CD:Altus ALT551

 このCDは、実力派デュオ、成田達輝と萩原麻未による2024年ライヴ録音盤。10年以上の共演経験がありながら2人でのレコーディングは今作が初。ライヴ・レコーディングにこだわり、これまで何度も演奏してきたというラヴェルとフランクの名作ソナタを収録。

 ヴァイオリンの成田達輝(1992年生まれ)は、青森県弘前市出身。3歳の頃からヴァイオリンを始める。小学校3年生から3年間、HBCジュニアオーケストラに在籍。2006年第60回「全日本学生音楽コンクール」中学校の部全国大会第1位。2007年4月に桐朋女子高等学校音楽科(男女共学)に入学。2009年第78回「日本音楽コンクール」第2位。2010年桐朋女子高等学校音楽科(共学)を卒業。同年フランスに渡り、パリ市立13区音楽院を経て、パリ国立高等音楽院で学ぶ。2010年「ロン=ティボー国際コンクール」第2位。2012年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」第2位。2013年第15回「ホテルオークラ音楽賞」受賞。2014年第24回「出光音楽賞」受賞。

 ピアノの萩原麻未(1986年生れ)は、広島県出身。2005年広島音楽高等学校卒業。同年、文化庁海外新進芸術家派遣員として単身フランスに留学。2010年パリ国立高等音楽・舞踊学校(修士課程)を首席で卒業。同年「ジュネーブ国際音楽コンクール」ピアノ部門で日本人として初優勝。2014年モーツァルテウム音楽院を卒業。2012年第13回「ホテルオークラ音楽賞」、第22回「出光音楽賞」、文化庁長官表彰(国際芸術部門)受賞。

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2026年2月12日

★パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルのシューベルト: 交響曲第7番「未完成」/第4番「悲劇的」


シューベルト:交響曲 第7番 ロ短調 D. 759「未完成」
       交響曲 第4番 ハ短調 D. 417「悲劇的」

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

管弦楽:ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン

CD:ソニーミュージック 19958410552

 パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィル・ブレーメン(DKAM)が新たに取り組む”シューベルト:交響曲全集”。その第1弾となるこのCDアルバムは、シューベルトの交響曲の中でも屈指の人気作2曲を収録。

 指揮のパーヴォ・ヤルヴィ(1962年生まれ)は、エストニア、タリン出身(現在の国籍はアメリカ合衆国)。父は著名な指揮者ネーメ・ヤルヴィ(1937年生まれ)。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインなどに学ぶ。2001年にシンシナティ交響楽団首席指揮者に就任。1995年の初来日以来、日本での演奏回数も多い。シンシナティ交響楽団首席指揮者、hr交響楽団首席指揮者、パリ管弦楽団首席指揮者、NHK交響楽団首席指揮者(現在名誉指揮者)を歴任。2004年からドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督、2019年からチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団首席指揮者兼音楽監督を務めている。2023年英グラモフォン誌「オーケストラ・オブ・ザ・イヤー」受賞、2024年「独クラシック・エコー賞」受賞。

 ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン(DKAM、ブレーメン・ドイツ室内フィルハーモニー管弦楽団とも呼ばれる)は、ドイツ・ブレーメンに本拠を置く室内オーケストラ。1987年にプロの楽団としてフランクフルトを本拠地に正式発足。1992年に本拠地をブレーメンへ移転。2004年、パーヴォ・ヤルヴィが芸術監督に就任以降、国際的オーケストラとしての存在感を世界に示し、常に質の高いコンサートを開催している。

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2026年2月09日

★ルノー・カピュソン 、エドガー・モロー 、ベルトラン・シャマユのサン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番/チェロ・ソナタ第1番/ピアノ三重奏曲第2番


サン=サーンス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ短調Op.75
        チェロ・ソナタ第1番ハ短調Op.32
        ピアノ三重奏曲第2番ホ短調Op.92

ヴァイオリン:ルノー・カピュソン

チェロ:エドガー・モロー

ピアノ:ベルトラン・シャマユ

CD:ワーナーミュージック WPCS-28512

 このCDは、現在のフランスを代表する3人のソリスト、ルノー・カピュソン、エドガー・モロー、ベルトラン・シャマユが、サン=サーンスの最高傑作3曲、ヴァイオリン・ソナタ第1番、チェロ・ソナタ第1番、そしてピアノ三重奏曲第2番を収録。

 ヴァイオリンのルノー・カピュソン(1976年生れ)は、フランス、シャンベリ出身。14歳でパリ国立高等音楽院に入学し、室内楽とヴァイオリンのプルミエ・プリを獲得。その後ベルリンでトマス・ブランディスに、続いてアイザック・スターン、シュロモ・ミンツに師事。1998年から2000年までは、クラウディオ・アバードの指名によってマーラー・ユーゲント・オーケストラのコンサートマスターを務めた。その間、ピエール・ブーレーズ等の指揮者の元で研鑽を積んだ。その後ソリストとして、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ボストン交響楽団、パリ管等、世界中の主要オーケストラや指揮者と共演し、室内楽にも積極的に取り組む。モダン楽器のヴァイオリニストではあるが、バロック奏法の影響を受け、さらにフランコ・ベルギー派の伝統も受け継いでいると言われる。自身が創設した「イースター音楽祭」の音楽監督、および「グシュタード冬音楽祭」の音楽監督を務める。弟はチェリストのゴーティエ・カピュソン。

 チェロのエドガー・モロー(1994年生まれ)は、フランス、パリ出身。4歳でチェロを始め、11歳でコンチェルト・デビュー。パリ国立高等音楽院でフィリップ・ミュレールに、ドイツ・クロンベルク・アカデミーではフランス・ヘルメルソンに師事。さらに、ゲイリー・ホフマン、リン・ハレル、ダヴィド・ゲリンガスのマスタークラスを受講。2009年「ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクール」”最も将来性のある若手奏者賞”受賞、2011年「チャイコフスキー国際コンクール」第2位および現代作品最優秀演奏家賞受賞、2014年「ヤング・コンサート・アーティスツ国際オーディション」第1位。フランス版グラミー賞とも言える「ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュジク」では2013年と15年にそれぞれ新人賞と最優秀ソリスト賞を受賞。さらに2016年ドイツの「エコー賞」クラシック部門では新人賞を受賞した。2014年ワーナー・クラシックスからアルバム「プレイ」でCDデビュー。

 ピアノのベルトラン・シャマユ(1981年生まれ)は、フランス、トゥールーズ出身。ロマン派音楽を中心に、ラヴェルや現代音楽の演奏でも知られる。トゥールーズ音楽院のクロディーヌ・ウィロースに、さらにパリ音楽院のジャン=フランソワ・エッセールに師事し、15歳でパリ音楽院に入学。その後、ロンドンにてマリア・クルチオから個人的な指導を受けたほか、レオン・フライシャー、ドミトリー・バシキーロフからも薫陶を受け、マレイ・ペライアからは最大の影響を受けた。2001年「ロン=ティボー国際コンクール」第4位。その後世界各国の主要な管弦楽団との共演、音楽祭への出演、室内楽の演奏などを行う。ロマン派音楽を中心的なレパートリーとするほか、アンリ・デュティユー、ピエール・ブーレーズ、エサ=ペッカ・サロネンといった現代の作曲家の新作の演奏においても存在感を発揮。2015年には芸術文化勲章「シュヴァリエ」を授与されたほか、クラシック音楽「ヴィクトワール賞」を唯一3度受賞している。

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2026年2月05日

★前橋汀子&ヴァハン・マルディロシアンのブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集


ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 作品78「雨の歌」
      ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 作品100
      ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 作品108

ヴァイオリン:前橋汀子

ピアノ:ヴァハン・マルディロシアン

CD:ソニーミュージック SICC-19090

 2022年に演奏家活動60周年、2023年には傘寿を迎えた前橋汀子。2025年2月にベートーヴェンの10曲のヴァイオリン・ソナタ全集をリリースして大きな話題を提供したが、わずか1年後に、今度はブラームスによる3曲のヴァイオリン・ソナタ全集を世に問う。前橋汀子は「第3番」のみかつて録音をしていたが、「雨の歌」の副題を持つ第1番、ロマンティックで愛らしい明るさを持つ第2番は初の録音。

 ヴァイオリンの前橋汀子(1943年生まれ)は、17歳でレニングラード音楽院に留学の後、米国のジュリアード音楽院に留学。その後渡欧して、スイスのモントルーにおいてヨゼフ・シゲティ(1892年―1973年)とナタン・ミルシテイン(1904年―1992年)に師事。シゲティ他界後もモントルーに暮らす。その後、ストコフスキーの指揮によりカーネギー・ホールで米国デビューを果すなど、世界的に活躍。2004年「日本芸術院賞」受賞、2007年第37回「エクソンモービル音楽賞」受賞、2011年「紫綬褒章」受章。2017年「旭日小綬章」受章。2017年、演奏活動55年を期に初の自叙伝「私のヴァイオリン」(早川書房)を上梓。大阪音楽大学教授。

 ピアノのヴァハン・マルディロシアンは、1975年アルメニアのエレヴァン生まれ。パリ音楽院に入学しジャック・ルヴィエに学ぶ。ピアノと室内楽で優秀な成績を修めて首席で卒業し、各国でのリサイタル活動を行う。室内楽での出演も多く、イヴリー・ギトリス、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ルノー&ゴルティエのカプソン兄弟、ハンナ・チャン等世界的に活躍する演奏家と共演を重ねてきた。特にギトリスには「最高のパートナー」と認められて世界各国のリサイタルで共演を行っている。指揮者としても活動し、現在、ベルギーのワロニー王立室内管弦楽団の音楽監督と中国の香港市室内管弦楽団の首席指揮者を務めている。

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2026年2月02日

★ヘルベルト・ブロムシュテット指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団のブルックナー:交響曲第9番(ライヴ録音)


ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 WAB109

指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット

管弦楽:チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団

CD:ソニーミュージック SICC-30931

 このCDは、2018年のチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団の創立150年を記念して、オーケストラ側の全面協力を得て、スイス放送やトーンハレ管のアーカイヴに保管されていた秘蔵のライヴ音源を編纂した14枚組のボックスからの分売盤。

 指揮のヘルベルト・ブロムシュテット(1927年生れ)は、米国生まれのスウェーデン人。イーゴリ・マルケヴィッチ(1912年―1983年)に師事。ジュリアード音楽学校で学ぶ。1953年「クーセヴィツキー賞」受賞、1955年「ザルツブルク指揮者コンクール」優勝。これまでオスロ・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督、DR放送交響楽団首席指揮者、シュターツカペレ・ドレスデン音楽総監督・首席指揮者、スウェーデン放送交響楽団首席指揮者・音楽監督、サンフランシスコ交響楽団音楽監督、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団楽長などを歴任。NHK交響楽団桂冠名誉指揮者。

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