2025年6月30日

モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K. 466
ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K. 488
ピアノ:仲道郁代
指揮:井上道義
管弦楽:アンサンブル・アミデオ(コンサートマスター:長原幸太)
録音:2024年12月16日&17日、東京、第一生命ホール DSDレコーディング
CD:ソニーミュージック SICC 19086
2024年で引退を表明した指揮の井上道義とピアノの仲道郁代の共演による録音は、これが最後となる。
ピアノの仲道郁代は、桐朋学園大学ピアノ科で学ぶ。1982年大学1年在学時の第51回「日本音楽コンクール」ピアノ部門優勝。1985年~1987年文化庁在外研修員としてミュンヘン音楽大学に留学。1986年第42回「ジュネーヴ国際音楽コンクール」第3位(最高位)。1987年「メンデルスゾーン・コンクール」第1位、メンデルスゾーン賞受賞。「エリザベート王妃国際音楽コンクール」入賞。1988年「村松賞」、1993年「モービル音楽奨励賞」、令和3年度文化庁長官表彰ならびに「文化庁芸術祭大賞」受賞。近年はベートーヴェンのピアノソナタ全曲録音のCDをリリースし、コンサートでもソナタと協奏曲を全曲演奏するなど、ベートーヴェンに精力的に取り組んでいる。2018年よりベートーヴェン没後200周年の2027年に向けて「仲道郁代The Road to 2027プロジェクト」をスタートし、春と秋にリサイタルシリーズを展開中。一般社団法人音楽がヒラク未来代表理事、一般財団法人地域創造理事、桐朋学園大学教授、大阪音楽大学特任教授。令和3年度文化庁長官表彰ならびに文化庁芸術祭「大賞」受賞。
指揮の井上道義(1946年生れ)は、東京都出身。桐朋学園大学で指揮を齋藤秀雄に学ぶ。1971年「グィード・カンテッリ指 揮者コンクール」優勝。1983年~1988年 新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督。1990年~1998年 京都市交響楽団音楽監督兼常任指揮者。1998年 フランス政府より芸術文化勲章「シェヴァリエ」を受賞。2007年~2018年オーケストラ・アンサンブル金沢ならびに石川県立音楽堂アーティスティック・アドヴァイザー音楽監督。2014年~2017年大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者。2016年第24回「渡邉暁雄音楽基金」特別賞。「東燃ゼネラル音楽賞」受賞。2023年第54回「サントリー音楽賞」受賞。 2024年で引退することを表明。
コメント/トラックバック投稿 »
2025年6月26日

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番~第5番
ピアノ:フリードリヒ・グルダ
指揮:ホルスト・シュタイン
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
CD:TOWER RECORDS UNIVERSAL VINTAGE SA-CD COLLECTION PROC-2425(2025年リマスター盤)<タワーレコード限定>
ピアノのフリードリヒ・グルダ(1930年~2000年)は、オーストリア、ウィーン出身。バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの演奏を特に得意とした、20世紀を代表する巨匠ピアニストの一人。1960年代、日本において、イェルク・デームス、パウル・バドゥラ=スコダとともに”ウィーンの三羽烏”と呼ばれた。1942年、ウィーン音楽院(現ウィーン国立音楽大学)に入学。1946年「ジュネーブ国際音楽コンクール」で一等賞を受賞。1947年に初のレコーディングを行い、バッハ、ベートーヴェン、ショパン、プロコフィエフなどを録音。その後の録音としては、1967年から1968年に墺AMADEOへ3回目となる「ベートーヴェン:ピアノソナタ全集」録音。クラシック音楽だけでなく、1950年代にはジャズに傾倒するあまり、1956年にアメリカに渡り、ニューヨークの名門ジャズクラブ「バードランド」にフィル・ウッズらセプテットを率いて出演、実況録音盤を発表。
指揮のホルスト・シュタイン(1928年―2008年)は、ドイツ、ラインラント地方の都市エルバーフェルト(現在はヴッパータール市の一部)出身。フランクフルト音楽大学やケルン音楽大学でヴァイオリン・ピアノ・作曲・指揮などを学ぶ。1949年、ヴッパータール市立劇場合唱指揮者。1951年、ハンブルク州立歌劇場指揮者。その後、ベルリン国立歌劇場を経て1963年にマンハイム国立劇場音楽監督。1962年、バイロイト音楽祭でワーグナーの「パルジファル」を指揮。1970年、バイロイト音楽祭でワーグナーの「ニーベルングの指環」全曲を指揮。ワーグナー指揮者としての名声を高めた。1970年、ウィーン国立歌劇場第一指揮者。1972年、ハンブルク州立歌劇場音楽総監督。1973年、来日してNHK交響楽団の定期演奏会を指揮。1975年、NHK交響楽団名誉指揮者。このころから活動の中心を歌劇場から演奏会に移す。1980年、スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督。1985年、バンベルク交響楽団首席指揮者(終身名誉指揮者)。
コメント/トラックバック投稿 »
2025年6月23日

ブルックナー:交響曲 第8番 ハ短調 WAB108(初稿/1887年)
指揮:ファビオ・ルイージ
管弦楽:NHK交響楽団
録音:2024年9月14-15日、NHKホール<NHK交響楽団第2016回定期公演Aプログラム>(ライヴ収録)
CD:オクタヴィアレコード OVCL-00868
2022年9月にNHK交響楽団の首席指揮者に就任したファビオ・ルイージは、これまでに欧州のオーケストラの音楽監督を歴任、世界の主要オペラハウスにもたびたび登場するなど、多くの音楽ファンを魅了している。オクタヴィアレコードのEXTON第1弾となるこのCDは、彼が就任3年目を迎える2024-25シーズンの幕開けを飾ったNHK交響楽団第2016回定期公演のライヴ録音。ルイージが一貫して高く評価してきた初稿版を用いた演奏は、100年近いN響の歴史で初めてとなり大きな話題を呼んだ。
指揮のファビオ・ルイージ(1959年生れ)は、イタリア、ジェノヴァ出身。パガニーニ音楽院およびグラーツ音楽院で学ぶ。1984年グラーツ歌劇場で指揮活動を開始。1990年グラーツ交響楽団を創設し、1995年まで芸術監督を務めた。その後、ライプツィヒ放送交響楽団芸術監督、スイス・ロマンド管弦楽団首席指揮者、ウィーン交響楽団首席指揮者、シュターツカペレ・ドレスデン音楽監督、メトロポリタン歌劇場首席指揮者、チューリッヒ歌劇場音楽総監督、ダラス交響楽団音楽監督、デンマーク国立管弦楽団首席指揮者、MDR(中部ドイツ放送)交響楽団芸術監督などを歴任。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、世界のトップレベルの楽団に客演する。 2013年メトロポリタン歌劇場とのワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」の録音により「グラミー賞」を受賞するなどこれまで多くの受賞歴を誇る。 2017年デンマーク国立交響楽団首席指揮者、2019年フィレンツェ五月音楽祭音楽監督に就任。NHK交響楽団とは2001年以来共演を重ね、2022年9月NHK交響楽団首席指揮者に就任。
コメント/トラックバック投稿 »
2025年6月19日

バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第2巻 前奏曲とフーガ 第22番 変ロ短調 BWV 891
シマノフスキ:メトープ Op. 29 3 セイレーンの島、カリュプソー、ナウシカー
ハイドン:ピアノ・ソナタ 第13番 ト長調 Hob. XVI:6
シューベルト:ピアノ・ソナタ 第18番 ト長調 Op. 78, D 894
ピアノ:鈴木愛美
CD:ORCHID CLASSICS NYCX10543
これまでにセルゲイ・ババヤン、ヴィクトル・リャードフ、アレッシオ・バックス、アレクサンダー・ガヴリリュク、 アレクセイ・ゴルラッチ、チョ・ソンジン、イリヤ・ラシュコフスキー、アレクサンダー・ガジェヴ、ジャン・チャクムルといった錚々たるピアニストが名を連ねる「浜松国際ピアノコンクール」の優勝者リスト。2024年11月に行われた第12回のコンクールにおいて、ついに待望の日本人ピアニストの名前が刻まれました。2002年生まれの鈴木愛美が、第1位に加え室内楽賞、聴衆賞、札幌市長賞、ワルシャワ市長賞を受賞する快挙を達成。女性の優勝者も同コンクール史上初。2025年7月、世界に向けて発売されるデビュー・アルバムでは、同コンクールで演奏した曲の数々をセッション録音で収録。
ピアノの鈴木愛美(2002年生まれ)は、大阪府出身。4歳よりピアノを始める。大阪府立夕陽丘高等学校音楽科を経て、東京音楽大学器楽専攻(ピアノ演奏家コース)に給費奨学生として入学。第27回「フッペル鳥栖ピアノコンクール」フッペル部門第1位。第32回「宝塚ベガ音楽コンクール」ピアノ部門第4位。第36回「ピティナ・ピアノコンペティション」全国大会C級入選、第42回「ピティナ・ピアノコンペティション」F級ベスト17賞受賞。第17回「”万里の長城杯”国際音楽コンクール」ピアノ部門中学生の部第1位。2023年「ピティナ・ピアノコンペティション」特級グランプリおよび聴衆賞、あわせて、文部科学大臣賞、スタンウェイ賞受賞。第92回「日本音楽コンクール」ピアノ部門第1位、および岩谷賞(聴衆賞)、野村賞、井口賞、河合賞、三宅賞、アルゲリッチ芸術振興財団賞、INPEX賞受賞。2024年第12回「浜松国際ピアノコンクール」優勝(「浜松国際ピアノコンクール」で日本人が優勝したのは初、女性の優勝者も初)。
コメント/トラックバック投稿 »
2025年6月16日

サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」
交響詩「ファエトン」
交響詩「オンファールの糸車」
オルガン:フィリップ・ルフェーヴル
指揮:小澤征爾
管弦楽:フランス国立管弦楽団
録音:1985年6月、11月/1986年5月(オルガン・パート)
パリ、サル・ワグラム/シャルトレ大聖堂(オルガン・パート)
CD:タワーレコード TDSA10018 <2025年マスタリング><タワ:レコード限定>
小澤征爾がフランス国立管弦楽団指揮して録音したサン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」と交響詩の2025年マスタリングCD。
指揮の小澤征爾(1935年―2024年)は、満洲国奉天市(中国瀋陽市)に生まれる。齋藤秀雄の指揮教室に入門。桐朋学園短期大学(現在の桐朋学園大学音楽学部)を卒業後、1959年貨物船で単身渡仏。1959年パリ滞在中に第9回「ブザンソン国際指揮者コンクール」第1位となったほか「カラヤン指揮者コンクール」第1位となり、指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンに師事。1960年「クーセヴィツキー賞」を受賞。指揮者のシャルル・ミュンシュ、レナード・バーンスタインに師事。1961年ニューヨーク・フィルハーモニック副指揮者に就任。1970年タングルウッド音楽祭の音楽監督に就任。同年サンフランシスコ交響楽団の音楽監督に就任。1973年にはボストン交響楽団の音楽監督に就任したが、以後30年近くにわたり同楽団の音楽監督を務めた。2002年日本人指揮者として初めて「ウィーン・フィルニューイヤーコンサート」を指揮。同年ウィーン国立歌劇場音楽監督に就任。2008年文化勲章を受章。2010年ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団により、名誉団員の称号を贈呈される。2015年「ケネディ・センター名誉賞」を日本人として初の受賞。2016年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団により、名誉団員の称号を贈呈される。
コメント/トラックバック投稿 »
2025年6月12日

J.S. バッハ:フルート・ソナタ ロ短調 BWV1030
フルート・ソナタ ハ長調 BWV1033
フルート・ソナタ ホ短調 BWV1034
フルート・ソナタ ホ長調 BWV1035
フルート:工藤重典
チェンバロ:リチャード・シーゲル
CD:マイスターミュージック MM-4541
ジャン=ピエール・ランパル(1922年―2000年)の衣鉢を継ぐフルーティストとして世界で高く評価される工藤重典が、朋友リチャード・シーゲルと共に32年振りにバッハ:フルート・ソナタ集をレコーディング。
フルートの工藤重典(1954年生まれ)は、1979年にパリ国立高等音楽院を一等賞で卒業。恩師ジャン=ピエール・ランパル(1922年―2000年)に認められ世界各地で演奏活動を行う。1979年フランス国立リール管弦楽団に入団し、首席フルート奏者となる。1979年パリ音楽院修了。1987年にリール管弦楽団を退団後、活動の比重をソロへ移すと共に、パリ・エコール・ノルマル音楽院教授就任。1978年第2回「パリ国際フルートコンクール」第1位、「フランス独奏家協議会賞」、1980年第1回「ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール」第1位、「フランス共和国大統領賞」。シャンゼリゼ劇場、サル・プレイエル、ウィーン楽友協会、ミラノ・スカラ座、サントリーホールなど世界の百数十都市でソリストとして演奏してきた。1992年よりサイトウキネン・オーケストラと水戸室内管弦楽団で首席奏者、オーケストラ・アンサンブル金沢で特任首席奏者を歴任。東京音楽大学教授、昭和音楽大学客員教授として後進の指導にもあたっている。文化庁芸術祭賞、京都芸術祭賞、村松賞、仏オベルネ名誉市民賞などの受賞の他、2024年イタリアフルート協会より生涯功労賞を受賞した。
チェンバロのリチャード・シーゲル(1949年生まれ)は、アメリカ、ミネアポリス出身。ミネソタ大学卒業後、1971年にパリ国立高等音楽院に留学し、1975年にチェンバロ科、1976年に室内楽科をそれぞれ一等賞で卒業。1977年「パリ国際チェンバロ・コンクール」通奏低音部門で一等賞を受賞。 以来、ソリストやオーケストラとの共演など国際的なキャリア積み、ヨーロッパ、日本、アメリカなどでフランス室内合奏団、水戸室内管弦楽団、パイヤール室内管弦楽団と共に多くのコンサートを開催。多くの著名なソリストの伴奏を行い34枚以上のCDを録音。ソリストとして多数の著名アンサンブルと協奏曲を演奏、また多くの現代作品の演奏、初演を行う。40年以上にわたり、パリ国立音楽院、サン・モールとショワジー・ル・ロワの地方音楽院で後進の指導に当たる。2002年「フランス財団賞」受賞。
コメント/トラックバック投稿 »
2025年6月09日

スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K. 32
ヴィヴァルディ:フルート協奏曲第2番 ト短調「夜」RV 439?第4楽章:アレグロ
ラモー:芸術と時間
ヘンデル:クラヴサン組曲 変ロ長調 HWV 434 ? 第4楽章:メヌエット
ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 RV 580 (合奏協奏曲集『調和の霊感』作品3より
ヴァイス:パッサカリア ニ長調 SW 18.6
スカルラッティ:ソナタ へ短調 K. 466
ヴィヴァルディ:4つのヴァイオリンのための協奏曲 ロ短調 RV 580(合奏協奏曲集『調和の霊感』作品3より)
J.S.バッハ:パルティータ第2番 ニ短調BWV 1004 ? シャコンヌ
マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調 ? 第2楽章:アダージョ
ボッケリーニ:ギター五重奏曲第4番 ニ長調 G. 448 ? 第4楽章:ファンダンゴ
ヴァイス:幻想曲 ハ短調 WeissSV 9
クープラン:クラヴサン曲集第2巻、第6オルドル第6番より「謎のバリケード(神秘的なバリケード)」
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン、リュートと通奏低音のためのトリオ・ソナタ ハ長調 RV 82 第2楽章:ラル
ギター:ミロシュ・カラダグリッチ
CD:ソニーミュージック SICC-30907
ギターのミロシュ・カラダグリッチ(1983年生まれ)は、モンテネグロ出身。8歳でギターを始め、わずか6カ月で音楽学校のギター教師が教えられることの全てをマスターし、9歳で公開演奏、11歳でモンテネグロ音楽コンクールに優勝。16歳のとき、イギリスの名門、王立音楽院で学び、2004年、クラスの最年少にもかかわらず王立音楽院を首席で卒業。さらに、同音楽院修士課程で2年間研鑽を積み、卒業リサイタルで最優秀賞を獲得。2011年にドイツ・グラモフォンからリリースしたデビュー・アルバム『ミロシュ・デビュー!~地中海の情熱』はセンセーションを巻き起こし、国際的な大ヒットとなった。続く6枚のアルバムもクラシックのトップ・チャート入りし、世界中に多くのファンを獲得、数々の賞を受賞。2016年、BBCマガジン誌が選ぶ「20世紀生まれのギタリスト、ベスト6」の一人として紹介された。2022年、ソニー・クラシカルと専属契約を結び、CDアルバム『バロック』をリリース。ソリストとして、これまでロンドン・フィル、ロサンゼルス・フィルなどのオーケストラと共演。また、様々な都市でリサイタルを行っいる。音楽教育にも情熱を注いでおり、イギリス内外で若手演奏家を支援する多数のチャリティ活動を支援、近年はポルト・モンテネグロに慈善団体「ミロシュ・カラダグリッチ財団」を創設、様々な教育機会、パートナーシップ、身近な指導を通じて若手演奏家の芸術性を高め、地域拠点としての役割を担っている。
コメント/トラックバック投稿 »
2025年6月05日

七星 Shichi-sei (Seven Stars)
三つ舞 Mitsumai (Three Dances)
若冲の翼〜冲しきが若きも Jakuchu 2024 -The Wings of flightless birds-
太鼓打つ子ら Taiko utsu kora
太鼓、歌:林 英哲
太鼓、歌、箏、マリンバ:英哲風雲の会
上田秀一郎、はせみきた、田代誠、辻祐、小泉謙一、木村優一
能管:藤舎貴生
尺八:藤原道山
CD:ART INFINI MECO-1084
このCDは、林英哲、全曲ニューレコーディングによる18年ぶりのアルバム。まさに円熟の極みに達した林 英哲の音世界の集大成。精緻なアンサンブルを披露する英哲風雲の会を従え、スペシャルゲストとして邦楽界のトップランナー藤原道山(尺八)、藤舎貴生(能管)を迎えた。
和太鼓奏者・作曲家の林 英哲(1952年生まれ)は、広島県出身。1971年に「佐渡・鬼太鼓座」の創設に誘われて参加。「鼓童」の創設にも関わり、11年間のグループ活動を経た1982年にソロ奏者(ソリスト)として独立。1984年(昭和59年)にはオーケストラ曲「交響的変容」(水野修孝作曲)で、和太鼓ソリストとして初となる米カーネギー・ホールでの演奏を果たした。若手和太鼓奏者と組んだ「英哲風雲の会」というユニットでの活動も行う。2013年、出身地の広島県庄原市より「市民栄誉賞」を受賞、2022年(令和4年)福岡市より「福岡アジア文化賞大賞」受賞、同年秋の叙勲で「旭日小綬章」受章。洗足学園音楽大学で客員教授も務める。著書:「あしたの太鼓打ちへ」(晶文社、1992年)、「太鼓日月 独走の軌跡」(講談社、2012年)、「あしたの太鼓打ちへ 増補新装版」(羽鳥書店、2017年)。
コメント/トラックバック投稿 »
2025年6月02日

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン:千住真理子
指揮:岩村 力
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
CD:ユニバーサルミュージック UCCY-45004
ヴァイオリンの千住真理子は、1977年第46回「日本音楽コンクール」に最年少15歳で優勝。1979年第26回「パガニーニ国際コンクール」に最年少で入賞。1985年慶応義塾大学文学部哲学科卒業後、指揮者故ジュゼッペ・シノーポリに認められ、1987年フィルハーモニア管弦楽団定期演奏会でロンドンデビュー、さらに1988年サンタチェチリア音楽院管弦楽団定期演奏会でローマデビューを果たす。1999年ニューヨーク・カーネギーホールにおいてソロ・リサイタルを開き成功を収める。1995年「モービル音楽賞(奨励賞)」受賞。
指揮の岩村 力は、2000年から2007年までNHK交響楽団のアシスタントコンダクターを務めた。2010年より兵庫芸術文化センター管弦楽団のレジデント・コンダクターを務める。2015年兵庫県功労者表彰(文化功労)。近年はナレーター・朗読家としての研鑽も積み、ライブや収録における新たな展開を重ねている。第15回「マスタープレイヤーズ国際音楽コンクール(スイス)」指揮部門優勝およびマスタープレイヤーズ大賞受賞、第1回「マリオ・グゼッラ国際指揮者コンクール(イタリア)」第2位。
コメント/トラックバック投稿 »
2025年5月29日

ショパン:前奏曲 変イ長調(遺作)
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻より前奏曲 第1番 ハ長調 BWV 846
ラフマニノフ:10の前奏曲 作品23より第3番 ニ短調
メシアン:前奏曲
ショパン:前奏曲 嬰ハ短調 作品45
ラフマニノフ:前奏曲 嬰ハ短調 作品3の2
グレツキ:4の前奏曲 作品1より第1番
グレツキ:4の前奏曲 作品1より第4番
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集 第1巻より前奏曲 第2番 ハ短調 BWV 847
ラフマニノフ:10の前奏曲 作品23より第5番 ト短調
ショパン:24の前奏曲 作品28
ピアノ:ヤン・リシエツキ
CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45116
ピアノのヤン・リシエツキ(1995年生まれ)は、カナダ、カルガリー出身。両親はポーランド人。わずか9歳でオーケストラ・デビューを果たす。トロントの王立音楽院のグレン・グールド・スクールで学部課程を修了。2008年、2009年と2年連続でワルシャワのショパンおよびそのヨーロッパ国際音楽祭に招かれ、ショパンの協奏曲第1番と第2番を演奏し、聴衆そして評論家から絶賛を博す。この公演は、ポーランド放送によりラジオ中継され、その内容を収めたCDが、ポーランド国立ショパン協会の自主レーベルとして2010年初頭にリリースされた。2010年のカナダデーの祝賀行事の一環として、カナダのオンタリオ州オタワにあるパーラメントヒルで、エリザベス2世女王と10万人の観客の前で演奏。2010年、リシエツキのこのデビューCDは「ディアパゾン・ドール賞」を受賞。2011年、15歳という若さでドイツ・グラモフォンとの専属契約を結び、モーツァルト:ピアノ協奏曲第20/21番を収録したCDを発売。2013年、クラシック音楽界のオスカーとも呼ばれる「グラモフォン・アワード」において、「ヤング・アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞。2017年ショパンのピアノとオーケストラのための演奏曲のCDが、ドイツとカナダで「エコー・クラシック賞」と「ジュノー賞」を受賞。
コメント/トラックバック投稿 »