クラシック音楽 新譜CD情報


2025年3月06日

★ニコライ・ホジャイノフの”ベートーヴェンへ捧ぐ”CDアルバム


ベートーヴェン(リスト編曲):交響曲第7番イ長調 Op.92より 第2楽章 アレグレット
シューマン:ベートーヴェンの主題による自由な変奏形式の練習曲 WoO31
メンデルスゾーン:厳格な変奏曲 Op.54
ベートーヴェン(リスト編曲):受け取ってください、この歌を(連作歌曲集 《遥かな恋人へ寄せて」 Op.98より)
シューマン:幻想曲ハ長調 Op.17
ニコライ・ホジャイノフ:平和の花びら

ピアノ:ニコライ・ホジャイノフ

CD:Rondeau(輸入盤)(TMP XROP- 6274)

 ベートーヴェンの没後、生地ボンに記念碑を建てることになった。その費用捻出のため、当時の作曲家が作曲やコンサートなどを行ったが、このCDは、これらの中からホジャイノフが選んだ曲が収録されている。

 ピアノのニコライ・ホジャイノフ(1992年生まれ)は、ロシア極東のブラゴヴェシェンスク(中国国境を流れるアムール川沿いの州都)出身。5歳でピアノを始め、その才能を見出された。その後モスクワ中央音楽学校で勉強を続け、7歳の時、モスクワ音楽院大ホールでヘンデルのピアノ協奏曲を弾いてデビュー。2010年からはチャイコフスキー記念モスクワ音楽院で学び、最優秀生徒メダルを授与されて卒業。その後、ハノーファー音楽大学で学ぶ。2011年、東日本大震災の日に初来日。2018年1月15日東京・港区のサントリーホールで行われたワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤー・コンサートにおいて天皇・皇后臨席のもと演奏を行った。これまでに、東京交響楽団、シドニー交響楽団、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団、チェコ国立シンフォニーオーケストラ、ロシア国立オーケストラ、読売日本交響楽団、アイルランド国立交響楽団などと共演している。2024年7月の来日コンサートでは、自作曲「平和の花びら」「ファンタジー」の二つの日本初演を行った。日本好きとしても知られ、平家物語や方丈記などの日本文学も愛読。歌舞伎を好み、また自作の俳句を披露することもある。日本語でのメッセージ動画が毎回話題になっている。

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2025年3月03日

★ラヴェルの生誕150周年に捧げる チョ・ソンジンのラヴェル:ソロ・ピアノ作品全集


<CD 1>

ラヴェル:グロテスクなセレナード M.5
     古風なメヌエット M.7
     亡き王女のためのパヴァーヌ M.19
     水の戯れ M.30
     ソナチネM.40
       第1楽章: Modéré
       第2楽章: Mouvement de menuet
       第3楽章: Animé
     組曲「鏡」M.43
       第1曲: 蛾
       第2曲: 悲しげな鳥たち
       第3曲: 海原の小舟
     第4曲: 道化師の朝の歌
     第5曲: 鐘の谷

<CD 2>

ラヴェル:夜のガスパール M.55
      第1曲: オンディーヌ
      第2曲: 絞首台
      第3曲: スカルボ
     ハイドンの名によるメヌエット M.58
     高雅で感傷的なワルツ M.61
      第1曲: Modéré
      第2曲: Assez lent, avec une expression intense
      第3曲: Modéré
      第4曲: Assez animé
      第5曲: Presque lent, dans un sentiment intime
      第6曲: Vif
      第7曲: Moins vif
      第8曲: Épilogue. Lent
     前奏曲 M.65
     ボロディン風に M.63の1
     シャブリエ風に M.63の2
     組曲「クープランの墓」 M.68
      第1曲:プレリュード
      第2曲:フーガ
      第3曲:フォルラーヌ
      第4曲:リゴードン
      第5曲:メヌエット
      第6曲:トッカータ

ピアノ:チョ・ソンジン

CD:ユニバーサルミュージック UCCG‐45110~11(2枚組)

若きコンクール覇者がラヴェルの生誕150周年に捧げる究極のプロジェクト

 このCDは、韓国を代表する世界的ピアニスト チョ・ソンジンのモーリス・ラヴェルの生誕150周年に向けたニュー・アルバム(CD2枚組)。ラヴェルが作曲したピアノ・ソロ作品の全曲を作曲年代順に収録している。チョ・ソンジンは、2015年にワルシャワでの「ショパン国際ピアノ・コンクール」に優勝してから10年、リスト、ブラームス、ドビュッシーを含むドイツ・グラモフォンへの録音で、若くしてスターダムへと上り詰めた。

 ピアノのチョ・ソンジン(1994年生まれ)は、韓国、ソウル出身。2008年「青少年のためのショパン国際ピアノ・コンクール(モスクワ)」第1位、2009年第7回「浜松国際ピアノコンクール」最年少(15歳)にして優勝。2011年「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門第3位。2015年第17回「ショパン国際ピアノコンクール」優勝。同コンクールでの優勝は、アジア人としては、ベトナムのダン・タイ・ソン(1980年)と中国のユンディ・リ(2000年)に続き3人目の快挙。

 

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2025年2月27日

★秋山和慶 ”指揮者生活60周年記念” ブルックナー:交響曲 第4番「ロマンティック」(ライヴ録音盤) 


ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調「 ロマンティック」(1878/80年稿 ノヴァーク版)

指揮:秋山和慶

管弦楽:東京交響楽団

収録:2024年9月21日、東京・サントリーホール(ライヴ録音)

CD:オクタヴィア・レコード OVCL-00866

 戦後日本のクラシック並びにオーケストラ界の発展に大きく貢献した巨匠、秋山和慶(1941年―2025年)。1964年東京交響楽団を指揮してデビュー、以来同楽団の音楽監督・常任指揮者として40年間、そして最後は同楽団の桂冠指揮者を務めた。このCDは、”秋山和慶指揮者生活60周年記念”東京交響楽団第724回定期演奏会のライヴ録音盤。

 指揮の秋山和慶(1941年―2025年)は、東京都出身。桐朋学園大学音楽学部で学ぶ。1964年東京交響楽団を指揮してデビュー。バンクーバー交響楽団音楽監督(桂冠指揮者)、アメリカ交響楽団音楽監督、シラキューズ交響楽団音楽監督(名誉指揮者)を歴任。日本では、東京交響楽団音楽監督・常任指揮者(桂冠指揮者)、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者、札幌交響楽団ミュージック・アドバイザー・首席指揮者を歴任。さらに、広島交響楽団音楽監督・常任指揮者(終身名誉指揮者)、九州交響楽団桂冠指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団芸術監督・首席指揮者を歴任。 第6回「サントリー音楽賞」(1974年)、「モービル音楽賞」(1996年東京交響楽団と受賞)、「紫綬褒章」(2001年11月)、「旭日小綬章」(2011年6月)、「文化功労者」(2014年)などを受賞(受章)。

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2025年2月24日

★日本列島の一年の巡りが一時間に凝縮された平野一郎:弦楽四重奏曲「二十四氣」


平野一郎:弦楽四重奏曲「二十四氣」

       春(立春/雨水/啓蟄/春分/清明/穀雨)
       夏(立夏/小満/芒種/夏至/小暑/大暑)
       秋(立秋/処暑/白露/秋分/寒露/霜降)
       冬(立冬/小雪/大雪/冬至/小寒/大寒)

弦楽四重奏:石上真由子 (ヴァイオリン)
      對馬佳祐 (ヴァイオリン)
      安達真理 (ヴィオラ)
      西谷牧人 (チェロ)

録音:2023年9月26~28日、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ メインホール

CD: WAON RECORDS WAONCD-600

 このCDは、平野一郎作曲の「時を祀る」連作アルバムの第2弾 弦楽四重奏曲「二十四氣」。

 作曲の平野一郎(1974年生まれ)は、京都府宮津市出身。1996年より各地の祭礼と音楽を巡る踏査を始動。1997年京都市立芸術大学卒業。1999年ブレーメン芸術大学に派遣留学。2000年京都芸大大学院(修士課程)修了。2001年より作曲活動を本格開始、京都を拠点に日本の風土や伝承に根差した独自の作品を発表。2005年「かぎろひの島」(Orch)で「日本交響楽振興財団作曲賞」最上位入選/「日本財団特別奨励賞」受賞。2007年作品演奏会“作曲家 平野一郎の世界 〜神話・伝説・祭礼…音の原風景を巡る旅〜”で第17回「青山音楽賞」受賞。2007年度「京都市芸術新人賞」受賞。2011年演奏家・美術家と「音色工房オンショクコウボウ」を結成。無伴奏女声独唱の為の「四季の四部作」(2014年吉川真澄委嘱)は大きな反響を呼び、同連作を軸とする協力公演“DUOうたほぎリサイタル2015”が「佐治敬三賞」受賞。CD「平野一郎《四季の四部作》春夏秋冬」(waon records)が「レコード芸術」「stereo」「オーディオアクセサリー」各誌で特選となる。令和元年(2019年)度「京都府文化賞奨励賞」受賞。

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2025年2月20日

★リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィルの”ニューイヤー・コンサート2025”


【第1部】

ヨハン・シュトラウス1世:自由行進曲 作品226
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「オーストリアの村燕」 作品164
ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・フランセーズ「城壁撤去」 作品269
「入り江のワルツ」 作品411
エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル「軽やかに、匂やかに」 作品206

【第2部】

ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ「ジプシー男爵」 序曲
ワルツ「加速度円舞曲」 作品234
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:オペレッタ「すみれ娘」から「愉快な仲間の行進曲」
コンスタンツェ・ガイガー:フェルディナンドゥス・ワルツ(編曲:W.デルナー)
ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル「あれかこれか!」 作品403
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ「トランスアクツィオネン」 作品184
ヨハン・シュトラウス2世:アンネン・ポルカ 作品117
ポルカ・シュネル「トリッチ・トラッチ・ポルカ」 作品214
ワルツ「酒・女・歌」 作品333

アンコール曲

指揮:リッカルド・ムーティ

管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:2025年1月1日、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライヴ・レコーディング

CD:ソニーミュージック:SICC 2361~2(2枚組)

            <ブルーレイ>SIXC 113
            <DVD>19802875599(EU輸入盤)
            <3LP>19802875611(EU輸入盤)

 大御所リッカルド・ムーティ、7度目のニューイヤー登場。「今年が最後の出演」と言明した巨匠ムーティが繰り出した格調高いウィーン・フィルの”ニューイヤー・コンサート2025”。

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2025年2月17日

★赤松林太郎のバッハ:三声のシンフォニア全曲/坂本龍一:「andata」ほか


坂本龍一:「andata」
フレスコバルディ(バルトーク編):トッカータ ト長調
J.S.バッハ:カプリチオ「最愛の兄の旅立ちに寄せて」BWV 992
      三声のシンフォニア BWV787~801
ブラームス(ブゾーニ編):コラール前奏曲「わが心の切なる願い」Op.122の10

ピアノ:赤松林太郎

CD:キングインターナショナル KKC-126

 ピアニストの赤松林太郎の新譜は、得意のバッハ。2017年に「二声インヴェンション集」をリリースして以来、今回、要望の高かった「三声のシンフォニア」全曲がついに実現。さらにバッハからのインスピレーションを感じさせる坂本龍一の「andata」、バッハの「マタイ受難曲」にも現れるコラール旋律を最晩年のブラームスが採りあげた前奏曲をブゾーニがピアノ用に編曲した作品まで多様。

 ピアノの赤松林太郎(1978年生まれ)は、大分県出身。神戸大学卒業、エコールノルマル音楽院修了。1990年第44回「全日本学生音楽コンクール・ピアノ部門全国大会」第1位および野村賞。2000年第3回「クララ・シューマン国際ピアノコンクール」(ドイツ/デュッセルドルフ)第3位。2000年第1回「プッチェルダ市国際ピアノコンクール」(スペイン/プッチェルダ)コンチェルト・ディプロマ賞および聴衆特別賞。2003年第48回「マドレーヌ・ド・ヴァルマレット・ピアノコンクール」(フランス/パリ)優勝および審査員の称賛付名誉賞。2003年第5回「イル・ド・フランス・ピアノコンクール」(フランス/メゾン・ラフィット)第1位。2004年第1回「エーデル・ラトス・ピアノコンクール」(フランス/シャトゥー)第1位。2007年第2回「モーツァルト国際ピアノコンクール」(イタリア/フラスカーティ)ピアノ部門最上級第2位。2010年「ピティナピアノコンペティション」新人指導者賞。

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2025年2月13日

★前橋汀子のベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全集(第1番~第10番)


<DISK1>

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第1番ニ長調 作品12-1
        ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 作品12-2
        ヴァイオリン・ソナタ第3番変ホ長調 作品12-3

<DISK2>

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第4番イ短調 作品23
        ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 作品24「春」

<DISK3>

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第6番イ長調 作品30-1
        ヴァイオリン・ソナタ第7番ハ短調 作品30-2
        ヴァイオリン・ソナタ第8番ト長調 作品30-3

<DISK4>

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番イ長調 作品47「クロイツェル」
        ヴァイオリン・ソナタ第10番ト長調 作品96

ヴァイオリン:前橋汀子

ピアノ:ヴァハン・マルディロシアン

録音:2023年6月14日〜16日、7月3日〜6日、2024年1月9日〜11日、23日〜27日、岐阜、クララザール じゅうろく音楽堂

CD:ソニーミュージック SICC19081~4(4枚組)

 このCDアルバムは、2022年に演奏家活動60周年、2023年には傘寿を迎えたヴァイオリニスト、前橋汀子がついに世に問う、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集。前橋はピアニストのクリストフ・エッシェンバッハと共演してベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの中でももっとも人気の高い「春(第5番)」と「クロイツェル(第9番)」を録音し、1993年にリリースしたが、その後ベートーヴェンのソナタを録音で取り上げることはなく、実に30年以上を経ての全曲録音となる。今回のパートナーはピアニストであり、また指揮者としても活躍するアルメニア出身のヴァハン・マルディロシアン。

 ヴァイオリンの前橋汀子(1943年生まれ)は、17歳でレニングラード音楽院に留学の後、米国のジュリアード音楽院に留学。その後渡欧して、スイスのモントルーにおいてヨゼフ・シゲティ(1892年―1973年)とナタン・ミルシテイン(1904年―1992年)に師事。シゲティ他界後もモントルーに暮らす。その後、ストコフスキーの指揮によりカーネギー・ホールで米国デビューを果すなど、世界的に活躍。2004年「日本芸術院賞」受賞、2007年第37回「エクソンモービル音楽賞」受賞、2011年「紫綬褒章」受章。2017年「旭日小綬章」受章。2017年、演奏活動55年を期に初の自叙伝「私のヴァイオリン」(早川書房)を上梓。大阪音楽大学教授。

 ピアノのヴァハン・マルディロシアンは、1975年アルメニアのエレヴァン生まれ。パリ音楽院に入学しジャック・ルヴィエに学ぶ。ピアノと室内楽で優秀な成績を修めて首席で卒業し、各国でのリサイタル活動を行う。室内楽での出演も多く、イヴリー・ギトリス、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ルノー&ゴルティエのカプソン兄弟、ハンナ・チャン等世界的に活躍する演奏家と共演を重ねてきた。特にギトリスには「最高のパートナー」と認められて世界各国のリサイタルで共演を行っている。指揮者としても活動し、現在、ベルギーのワロニー王立室内管弦楽団の音楽監督と中国の香港市室内管弦楽団の首席指揮者を務めている。

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2025年2月10日

★モルゴーア・クァルテットのボロディン:弦楽四重奏曲 第1番/第2番


ボロディン:弦楽四重奏曲 第1番/第2番

弦楽四重奏:モルゴーア・クァルテット

   第1ヴァイオリン:荒井英治 (元東京フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスター)
   第2ヴァイオリン:戸澤哲夫 (東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスター)
   ヴィオラ    :小野富士 (元NHK交響楽団次席ヴィオラ奏者)
   チェロ     :藤森亮一 (NHK交響楽団首席チェロ奏者)

CD:マイスターミュージック MM-4537

 弦楽四重奏のモルゴーア・クァルテット(MORGAŬA QUARTET)は、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲を中心に据え、プログレッシヴ・ロックをもう一つの柱として、類例を見ない演奏活動を続けている(「モルゴーア」とはエスペラント語で「明日の」の意)。1992年秋 ショスタコーヴィチの遺した全15曲の弦楽四重奏曲を演奏するため結成。1993年6月 第1回定期演奏会を行う。1998年1月 第10回「村松賞」受賞。2001年1月 第14回定期演奏会で、ショスタコーヴィチの15曲の弦楽四重奏曲全曲を完奏。2003年6月 第19回定期演奏会で、ベートーヴェンの後期弦楽四重奏曲を完奏。12月 ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲を2度目の完奏。2006年6月 第25回定期演奏会にてバルトークの弦楽四重奏曲全6曲を完奏。2015年12月31日から翌2016年1月1日にかけて、横浜みなとみらいホール小ホールにてショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲 全15曲演奏会を開催。2017年「JXTG音楽賞」洋楽部門(本賞)を受賞。

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2025年2月06日

★追悼 指揮者生活60周年記念盤 秋山和慶のハイドン/モーツァルト交響曲選集


ハイドン:交響曲(12曲)

     交響曲第43番 変ホ長調「マーキュリー」
     交響曲第44番 ホ短調「悲しみ」
     交響曲第48番 ハ長調「マリア・テレジア」
     交響曲第55番 変ホ長調「校長先生」
     交響曲第60番 ハ長調「うかつ者」
     交響曲第88番 ト長調「V字」
     交響曲第92番 ト長調「オックスフォード」
     交響曲第94番 ト長調「驚愕」
     交響曲第100番 ト長調「軍隊」
     交響曲第101番 ニ長調「時計」
     交響曲第103番 変ホ長調「太鼓連打」
     交響曲第104番 ニ長調「ロンドン」

モーツァルト:交響曲(16曲)

     交響曲第10番 ト長調 K.74
     交響曲第11番 ニ長調 K.84/73q
     交響曲第12番 ト長調 K.110/75b
     交響曲第13番 ヘ長調 K.112
     交響曲第14番 イ長調 K.114
     交響曲第20番 ニ長調 K.133
     交響曲第21番 イ長調 K.134
     交響曲第22番 ハ長調 K.162
     交響曲第23番 ニ長調 K.181/162b
     交響曲第24番 変ロ長調 K182/173dA
     交響曲第25番 ト短調 K.183/173dB
     交響曲第35番 ニ長調「ハフナー」K.685
     交響曲第38番 ニ長調「プラハ」K.504
     交響曲第39番 変ホ長調 K.543
     交響曲第40番 ト短調 K.550
     交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」K.551

指揮:秋山和慶

管弦楽:広島交響楽団

録音:2006年~2009年、アステール・プラザ大ホール(ライヴ録音)/2000年2月26日、広島厚生年金会館(ハイドン:第44番のみ)(ライヴ録音)

CD:東武商事 TBRCD 0162~69(8CD)

 指揮者の秋山和慶が2025年1月26日、肺炎で死去した。享年84歳。

 秋山和慶は、2024年にデビュー60周年を迎え、12月31日「MUZAジルベスターコンサート2024」で東京交響楽団の指揮を執ったその翌日の2025年1月1日、自宅で転倒して、頸髄損傷の大けがを負った。1月23日には指揮者引退を発表していた。

 指揮の秋山和慶(1941年―2025年)は、東京都出身。桐朋学園大学音楽学部で学ぶ。1964年東京交響楽団を指揮してデビュー。バンクーバー交響楽団音楽監督(現在桂冠指揮者)、アメリカ交響楽団音楽監督、シラキューズ交響楽団音楽監督(現在名誉指揮者)を歴任。日本では、東京交響楽団音楽監督・常任指揮者、大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者、札幌交響楽団ミュージック・アドバイザー・首席指揮者を歴任。現在は、東京交響楽団桂冠指揮者、広島交響楽団音楽監督・常任指揮者(現・終身名誉指揮者)、九州交響楽団桂冠指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団芸術監督・首席指揮者。 第6回「サントリー音楽賞」(1974年)、「モービル音楽賞」(1996年東京交響楽団と受賞)、「紫綬褒章」(2001年11月)、「旭日小綬章」(2011年6月)、「文化功労者」(2014年)など受賞(受章)。

                        ◇

 秋山和慶さんは、わが国を代表する指揮者の一人として、わが国のクラシック音楽界の発展に大きな足跡を遺されました。深い感謝と哀悼の意を表します。  合掌

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2025年2月03日

★カティア・ブニアティシヴィリのモーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&第23番&ピアノ・ソナタ K.545


モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番&第23番
       ピアノ・ソナタ K.545

ピアノ・指揮:カティア・ブニアティシヴィリ

管弦楽:アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ

CD:ソニーミュージック SICC-30904

 ジョージア出身のピアニスト、カティア・ブニアティシヴィリ。その美貌と美しくもダイナミズムあふれるパフォーマンスで人気が高いカティアの4年ぶりとなるCDアルバムが登場。前作「ラビリンス」(2020年)から4年。待たれていたカティアの8作目にあたるニュー・アルバムは、待望のモーツァルト・アルバム。

 ピアノのカティア・ブニアティシヴィリ(1987年生れ)は、ジョージア(旧グルジア)出身。現在、フランス・パリ在住。トビリシ州立音楽院、ウィーン国立音楽大学で学ぶ。2008年、カーネギー・ホールでデビュー。2008年第12回「アーサー・ルービンシュタイン国際ピアノマスターコンクール」第3位、2010年「ボレッティ・ブイトーニ財団賞」受賞。BBCシリーズの新世代アーティストに加わる。2012年「エコー・クラシック賞」最優秀新人賞を受賞。初来日は2010年。

 

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