2025年10月30日
				
                                    
				
					
ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 作品21(ピアノ三重奏曲編曲版)
        ピアノ三重奏曲第5番ニ長調 作品70-1 「幽霊」
        ピアノ三重奏曲第4番変ロ長調 作品11 「街の歌」
ピアノ:エマニュエル・アックス
ヴァイオリン:レオニダス・カヴァコス
チェロ:ヨーヨー・マ
CD:ソニーミュージック SICC‐30922
 ”ベートーヴェン・フォー・スリー”は、アックス、カヴァコスとヨーヨー・マの3人がベートーヴェンの交響曲を軸にその音世界をピアノ三重奏曲で演奏するプロジェクト。2021年のタングルウッド音楽祭で3人が初めて「ベートーヴェン:交響曲第2番」をピアノ三重奏形式で演奏したことに端を発する。これまで「運命」「田園」等で伸びやかな新境地を披露し、この度発売される最新アルバムはシリーズ4作目となる。
 ピアノのエマニュエル・アックス(1949年生まれ)は、旧ソ連、リヴォフ(現在のウクライナ・リヴィウ)出身のユダヤ系ポーランド人。6歳のときに父の手ほどきでピアノの学習を開始した。8歳の時に家族とともにワルシャワへ移り、さらに2年後にカナダのウィニペグへ一家で移住。1961年にニューヨークに移住し、ジュリアード音楽院のミェチスワフ・ムンツに師事。また、父の薦めによりコロンビア大学へも入学し、フランス語を専攻した。1970年に米国の市民権を取得。1971年「ヴィアンナ・ダ・モッタ国際音楽コンクール」ピアノ部門第3位。1972年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」で7位、1974年「テルアヴィヴ・ルービンシュタイン国際ピアノコンクール」優勝。1979年「ニューヨーク・エイヴリー・フィッシャー賞」受賞。ピアニストの野崎洋子と結婚し、ニューヨークに在住。バッハから現代音楽まで幅広いレパートリーを持っている。
 ヴァイオリンのレオニダス・カヴァコス(1967年生れ)は、ギリシャ、アテネ出身。ギリシャ国立音楽院、インディアナ大学で学ぶ。1984年「アテネ音楽祭」でコンサート・デビュー。1985年「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」において最年少で第1位となり、一躍世界の注目を浴びる。1986年「インディアナポリス国際ヴァイオリン・コンクール」第2位。1988年「パガニーニ国際コンクール」第1位。1986年にアメリカデビューし、翌年、各地でリサイタルを行う。毎年、北アメリカの演奏旅行を行い、シカゴ交響楽団、モントリオール交響楽団など主要オーケストラと共演している。ヨーロッパでは、1994年にルツェルン音楽祭に出演したのを始めとして、ザルツブルク音楽祭などに出演。イギリスでは、1992年にプロムスでストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏した他、主要オーケストラと共演した。2006年、ヴァレリー・ゲルギエフの音楽祭に出演。日本では、1988年、カザルスホールでのリサイタル、イギリス室内管弦楽団との日本ツアー、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団との共演など。2016年には、”pacific music festival 2016 sapporo” に参加。
 チェロのヨーヨー・マ(1955年生まれ)は、フランス、パリ出身の中国系アメリカ人。古典派から現代音楽までの幅広いレパートリーを持ち、デビュー当時、「テクニックは世界最高」といわれた。父は、中国寧波生まれでオーケストラ指揮者・作曲家。母は、香港生まれで南京国立中央大学出身の声楽家。ヨーヨー・マの両親は中国を離れパリに渡りその後、彼が7歳の時にニューヨークに移り住んだ。5歳にしてすでに観衆を前に演奏を行い、7歳の時にはジョン・F・ケネディの前で演奏、また、8歳でレナード・バーンスタインが行ったコンサートでアメリカのテレビに出演した。1976年ハーバード大学を卒業、人類学の学位を取得。1982年に、バッハの無伴奏チェロ組曲を録音する。1994年から1997年にかけて同曲の再録音を行う。室内楽にも熱心であり、ジュリアード音楽院時代から親密にしていたピアニストであるエマニュエル・アックスなどと共演。1991年に、ハーバード大学から名誉博士号を授与される。2000年、テレビドラマ「ザ・ホワイトハウス」に本人役で出演。「グラミー賞」および「エミー賞」受賞。2010年「大統領自由勲章」が授与された。
				 
                                
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				2025年10月27日
				
                                    
				
					
マーラー:交響曲第2番 ハ短調 《復活》
指揮:カーチュン・ウォン
管弦楽:ハレ管弦楽団
ソプラノ:マサバネ・セシリア・ラングワナシャ
メゾ・ソプラノ:サラ・コノリー
合唱:ハレ合唱団
録音:2025年1月16日、イギリス、マンチェスター、ブリッジウォーター・ホール(ライブ録音)
CD:東京エムプラス TMP CDHLD-7568JP(SONY DADCプレス盤/日本向け限定生産)
 同世代の中でも圧倒的な存在感を放つ指揮者、カーチュン・ウォン。首席指揮者として日本フィルとの「マーラー・シリーズ」を推し進める中、同じく首席指揮者を務めるイギリスのハレ管弦楽団と演奏したマーラー「復活」のライヴ録音がリリースされる。古くは交響曲第9番のイギリス初演を行い、その後もバルビローリ、シュテンツ、エルダーといった指揮者の下でマーラー演奏の伝統を築いてきたハレ管弦楽団が満員の聴衆を熱狂させ、批評家からも絶賛された渾身の演奏。
 指揮のカーチュン・ウォン(1986年生まれ)は、シンガポール出身。名指揮者クルト・マズア(1927年―2015年)の愛弟子で、マズアの晩年はしばしば指揮台を共にする機会に恵まれる。2016~7年にロサンゼルス・フィルハーモニックの「ドゥダメル・フェローシップ・プログラム」を受ける。また、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学においてオーケストラ/オペラ指揮の音楽修士号を取得。2016年「グスタフ・マーラー国際指揮者コンクール」で優勝し、一躍その名を世界に知られる。2019年12月、33歳という若さでシンガポールとドイツの文化交流並びにドイツ音楽文化の海外普及における献身的な取り組みと顕著な功績により、シンガポール出身の芸術家として初めてドイツ連邦大統領より功労勲章を与えられた。2020/2021年シーズンには、ニューヨーク・フィルハーモニックへのデビュー、そしてチェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団へのデビューに加えトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団、イル・ド・フランス国立管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団との共演も果たした。2023年9月に日本フィルハーモニー交響楽団首席指揮者に就任。同時にドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者に就任。2024年9月イギリスのハレ管弦楽団首席指揮者及びアーティスティック・アドバイザーに就任。
				 
                                
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				2025年10月23日
				
                                    
				
					
R. シュトラウス: チェロ・ソナタ ヘ長調 Op. 6
グラズノフ: 吟遊詩人の歌 Op. 71
ラフマニノフ: サロンの小品 Op. 6
        ヴォカリーズ Op. 34, No. 14
プロコフィエフ:アダージョ 「シンデレラ」より Op. 97 bis
        チェロ・ソナタ ハ長調 Op. 119
ラフマニノフ: ロマンス(リート)
CD:コジマ録音  ALM-7311
チェロ:笹沼 樹
ピアノ:上田晴子
 このCDは、輝かしい経歴を積みパリ国立高等音楽院で教鞭を執る上田晴子と、近年、比類ない存在感を放つ笹沼 樹。世代を超えて共鳴し合うデュオが遂に形にしたファン待望のレコーディング第1集。
 チェロの笹沼 樹(1994年生まれ)は、東京都新宿区出身。2011年第65回「全日本学生音楽コンクール」チェロ部門の高校の部で第1位となり、日本放送協会賞も受賞。2012年第10回「ビバホールチェロコンクール」に入賞し聴衆賞を受賞。2013年3月、桐朋女子高等学校音楽科チェロ科を首席で卒業。同年4月、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースに入学。同時に学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科にも入学。2013年東京芸術大学の4名と桐朋学園大学の4名によってラ・ルーチェ弦楽八重奏団が結成され、メンバーとして活動を開始。2014年10月から弦楽四重奏団「カルテット・アマービレ」に参加。2016年9月に、「カルテット・アマービレ」として「ミュンヘン国際音楽コンクール」の弦楽四重奏部門で第3位に入賞し特別賞を受賞。2020年3月、桐朋学園大学大学院音楽研究科の修士課程を修了。2021年10月より、石田泰尚が率いる弦楽合奏団「石田組」にも所属。2022年ソニー音楽財団より第20回「齋藤秀雄メモリアル基金賞」のチェロ部門を受賞。同年9月には、フランスのパリにあるエコールノルマル音楽院で第3課程の特待生となる。2023年4月1日付けで東京交響楽団の客演首席チェロ奏者に就任。2024年ベルギーの学術機関であるエリザベート王妃音楽院にてアーティスト・イン・レジデンスの室内楽部門に在籍。
 ピアノの上田晴子は、東京藝術大学音楽学部卒業、同大学院修了後、渡仏し、パリ・ヨーロッパ音楽院卒業。1986年「ロン・ティボーコンクール」入賞、1988年「ポルトーコンクール」入賞、特別賞、1991年「ウィニアスキーヴァイオリンコンクール」最優秀ソナタ賞を受賞するなど数々の受賞歴を持つ。ソリスト、室内楽奏者として、日、欧で演奏活動を行う。現在は、パリ国立高等音楽院室内学科助教授を務め、弦楽器クラス(カントロフ、パスキエ)の伴奏者も兼任。
				 
                                
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				2025年10月20日
				
                                    
				
					
チャイコフスキー:「四季」作品37a
           1月:炉端にて
           2月:謝肉祭
           3月:ひばりの歌
           4月:松雪草
           5月:白夜
           6月:舟歌
           7月:草刈り人の歌
           8月:収穫
           9月:狩
           10月:秋の歌
           11月:トロイカで
           12月:クリスマス
CD:ユニバーサルミュージック UCCD‐45038
 ピアノのイム・ユンチャン(2004年生まれ)は、韓国、京畿道始興市出身。7歳の時にピアノを始め、翌年にソウル・アーツ・センターの音楽アカデミーに入学。13歳で韓国芸術英才教育院のオーディションに合格し、教師・指導者のソン・ミンスに師事する。アメリカ・ボストンのニューイングランド音楽院で学ぶ。2018年「若い音楽家のためのクリーヴランド国際ピアノコンクール」第2位&ショパン特別賞、2018年「トーマス・アンド・エボン・クーパー国際コンクール 」第3位&聴衆賞、2019年「イサン・ユン国際コンクール」優勝。そして2022年「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で史上最年少の18歳で優勝&聴衆賞、最優秀新曲演奏賞を受賞。2022年12月、東京・サントリーホールで初来日公演を行った。2023年デッカ・クラシックスと専属契約を結び、2024年4月にデビュー・アルバム「ショパン:練習曲集」をリリース。
				 
                                
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				2025年10月16日
				
                                    
				
					
メンデルスゾーン:オラトリオ「エリア」Op.70
<DISC:1>
1.導入 レチタティーヴォ:わたしの仕えるイスラエルの神(エリア)
2.序曲
3.第1曲 合唱:主よ助けたまえ!(民衆)
4.第2曲 合唱付二重唱:主よ、われらの祈りを(民衆、ソプラノI & II)
5.第3曲 レチタティーヴォ:なんじらの衣ではなく(オバディア)
6.第4曲 アリア:「心をつうくして求めれば」(オバディア)
7.第5曲 合唱:しかし主は見たまわず(民衆)
8.第6曲 レチタティーヴォ:エリアよ、なんじはここを発って(天使)
9.第7曲 複四重唱:主はなんじのために(天使)
10.第8曲 レチタティーヴォ、アリアと二重唱:神の人よわたしに(寡婦、エリア)
11.第9曲 合唱:主をおそれ(合唱)
12.第10曲 合唱付レチタティーヴォ:わたしの仕える(エリア、アハブ、民衆)
13.第11曲 合唱:バールよ、われらの願いを(バールの預言者たち)
14.第12曲 レチタティーヴォと合唱:大声をあげて呼べ!彼は神なればなり(エリア、バールの預言者たち)
15.第13曲 レチタティーヴォと合唱:大声をあげて呼べ!彼なんじらをきかず!(エリア、バールの預言者たち)
16.第14曲 アリア:アブラハム、イサク、およびイスラエル人の神(エリア)
17.第15曲 四重唱:なんじの重荷を主にゆだねよ(ソプラノII、アルトII、テノールII、バスII)
18.第16曲 レチタティーヴォと合唱:しもべをいぶきとなし(エリア、民衆)
19.第17曲 アリア:主のみ言葉は火のようではないか(エリア)
20.第18曲 アリオーソ:われらをはなれたものに禍あれ(アルトI)
21.第19曲 レチタティーヴォと合唱:おお神の人よ、民人を助けたまえ!(オバディア、エリア、若者、民衆)
22.第20曲 合唱:神に感謝を、おんみは乾いた土地をうるおしたもう(民衆)
<DISC:2>
1.第21曲 アリア:きけ、イスラエルよ(ソプラノI)
2.第22曲 合唱:われらの主は言いたもう(合唱)
3.第23曲 合唱つきレチタティーヴォ:主はなんじを民のうちから(エリア、王妃、民衆)
4.第24曲 合唱:エリアに禍あれ(民衆)
5.第25曲 レチタティーヴォ:神の人よ、わたしの言葉を(オバディア)
6.第26曲 アリア:主よ、足れり、わが命をとりたまえ!(エリア)
7.第27曲 レチタティーヴォ:みよ、彼は荒野のえにしだの(テノールI)
8.第28曲 三重唱:山にむかって目をあげよ(3人の天使)
9.第29曲 合唱:みよ、イスラエルをまもりたもうものは(合唱)
10.第30曲 レチタティーヴォ:立て、エリアよ(天使、エリア)
11.第31曲 アリア:なんじ、主のみ前に口をつぐみ(天使)
12.第32曲 合唱:終わりまで耐え忍ぶものは救われん(合唱)
13.第33曲 レチタティーヴォ:あたりには夜のとばりが(エリヤ、天使)
14.第34曲 合唱:主は過ぎゆきたまい(合唱)
15.第35曲 レチタティーヴォ:主の頭上にセラピムが立ち(アルトI)-四重唱と合唱:聖なるかな、万軍の主
16.第36曲 合唱とレチタティーヴォ:来た道を引き返せ!(合唱、エリア)
17.第37曲 アリオーソ:山々は移り(エリア)
18.第38曲 合唱:かくて、預言者エリアは火のように現われ(合唱)
19.第39曲 アリア:その時正しいものは(テノールI)
20.第40曲 レチタティーヴォ:預言者エリアはつかわされた(ソプラノI)
21.第41曲 合唱:ひとりのものが北の方で目ざめ(合唱)
22.第41曲a 四重唱:さあ、すべて渇きをおぼえるものは(ソプラノII、アルトII、テノールII、バスII)
23.第42曲 終曲合唱:かくしてなんじらの光は(合唱)
バリトン:クリスティアン・ゲルハーヘル(預言者エリア)
アルト:ナタリー・シュトゥッツマン(王女イゼベル)
テノール:ジェームズ・テイラー(王アハブ)
ソプラノ:シビラ・ルーベンス(天使)
合唱指揮:モルテン・シュルト=イェンセン
合唱:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス合唱団
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
管弦楽:ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
録音:2003年10月31日&11月1日、ライプツィヒ、ゲヴァンントハウス大ホール(ライヴ録音)
CD:ソニーミュージック SICC-30929
 このCDは、2003年メンデルスゾーン・フェストターゲでのオープニング記念コンサートで、世界で最も古い歴史を持つオーケストラの一つ、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の音楽監督ヘルベルト・ブロムシュテットが、ゲルハーヘル、シュトゥッツマンら秀逸なソリストを配した渾身の名演として話題になった公演のライヴ・レコーディング盤。
 指揮のヘルベルト・ブロムシュテット(1927年生れ)は、米国生まれのスウェーデン人。イーゴリ・マルケヴィッチ(1912年―1983年)に師事。ジュリアード音楽学校で学ぶ。1953年「クーセヴィツキー賞」受賞、1955年「ザルツブルク指揮者コンクール」優勝。これまでオスロ・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督、DR放送交響楽団首席指揮者、シュターツカペレ・ドレスデン音楽総監督・首席指揮者、スウェーデン放送交響楽団首席指揮者・音楽監督、サンフランシスコ交響楽団音楽監督、NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団楽長などを歴任。NHK交響楽団桂冠名誉指揮者。
				 
                                
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				2025年10月13日
				
                                    
				
					
ドヴォルザーク:交響曲 第9番 ホ短調 作品95 「新世界より」
        スケルツォ・カプリチオーソ 作品66(1961年録音)
ヴァインベルガー:ポルカとフーガ(歌劇「バグパイプ吹きシュヴァンダ」より)
ドヴォルザーク:スケルツォ・カプリチオーソ 作品66(特別収録。1957年録音)
指揮:ルドルフ・ケンペ
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
    ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
CD:タワーレコード TDSA319(2025年最新マスタリング音源)
 このCDは、ルドルフ・ケンペ生誕115年記念企画盤。2025年最新マスタリング音源使用。壮年期のケンペによる溌剌とした「新世界」他を最新復刻。ベルリン・フィルとの「スケルツォ・カプリチオーソ」(1957年ステレオ録音)を特別収録。世界初SACD化。今回の発売のために新規で本国アナログ・マスターテープより最新復刻。新規解説付。ベルリン・フィルとの「新世界」は、1957年9月に収録された旧EMIへのステレオ録音。今回の発売のために本国のオリジナル・アナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを用い、SACD層、CD層別々にマスタリング。新規解説付。永久保存盤。
 指揮のルドルフ・ケンペ (1910年―1976年)は、ドイツ、ドレスデン出身。ドレスデン音楽大学ではオーボエを学び、1929年ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のオーボエ奏者となる。1935年ケムニッツとヴァイマルの歌劇場指揮者。1950年ドレスデン国立歌劇場音楽監督に就任。その後バイエルン国立歌劇場音楽監督を務めた(1952年―1954年)。1954年渡米してニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の指揮者。1960年バイロイト音楽祭に初登場し、1963年まで4年間「ニーベルングの指輪」を指揮。1961年ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者。チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団首席指揮者(1965年―1972年)。1967年ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者・音楽総監督。1975年BBC交響楽団の常任指揮者を兼任。指揮ぶりは、オーストリア・ドイツ楽派の正統を受け継ぐもので、自身がオーボエ奏者であったことからもあり、オーケストラのバランスを重視し、明快な表現力には定評があり、日本においても、録音を通して多くのファンを有していた。
				 
                                
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				2025年10月09日
				
                                    
				
					
バッハ:トッカータ 嬰へ短調 BWV 910
    トッカータ ハ短調 BWV 911
    トッカータ ニ長調 BWV 912
    トッカータ ニ短調 BWV 913
    トッカータ ホ短調 BWV 914
    トッカータ ト短調 BWV 915
    トッカータ ト長調 BWV 916
CD:Fine Arts Music AR-1009~11
ピアノ:フランチェスコ・トリスターノ
 このCDは、ルクセンブルク生まれのピアニスト、フランチェスコ・トリスターノのバッハ・シリーズ(intothefuture)の第4弾「トッカータ集」。バッハのトッカータは、即興的な部分と模倣的な部分が自由に組み合わされ、さらにスピーディーで華やかな技巧、幻想的なパッセージなど、様々な要素が盛り込まれた、独創性にあふれた楽曲ばかり。
 ピアノのフランチェスコ・トリスターノ(1981年生まれ)は、ルクセンブルク出身。2000年(19歳)にミハイル・プレトニョフの指揮するロシア・ナショナル管弦楽団と共演してデビューを果たす。2004年、フランスのオルレアンで開催された「20世紀音楽国際ピアノコンクール」で優勝。1998年ジュリアード音楽院に入学。バロックとコンテンポラリーのピアノ・レパートリーを演奏して世界で演奏旅行を行い、エレクトロニック・ミュージックのレーベルにダンス・トラックを提供する一方、ヨハン・セバスティアン・バッハの鍵盤作品全曲を録音するという野心的なプロジェクトを続けている。ピアノという楽器の感性と豊かな音色、そしてエレクトロニクスの可能性の両方を探求している彼自身の、パーソナルなストーリーを織り込んだアルバムを発表。バロックやルネサンスのクリーンな音色と、テクノのリズミカルな鼓動を同時に追求する。初来日公演は2010年。その後もコンスタントに来日公演を行っている。
				 
                                
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				2025年10月06日
				
                                    
				
					
エネスク:協奏的即興曲
シマノフスキ:「神話」作品30
エルガー:カリッシマ
グリーグ:2つの悲しき旋律 作品34
ファリャ:スペイン舞曲 第1番
ワーグナー:アルバムの綴りイ長調
シューベルト:エレンの歌 第3番「アヴェ・マリア」
クライスラー:愛の喜び
       愛の悲しみ
       美しきロスマリン
武満徹:妖精の距離
    「他人の顔」ワルツ
ヴァイオリン: 石上真由子
ピアノ: 江崎萌子
CD:キングインターナショナル KICC-1631
 数々の受賞歴を誇るヴァイオリニスト、石上真由子が”デュオM&M”としても活動するベストパートナー江崎萌子と挑む初の小品集。
 ヴァイオリンの石上真由子は、1991年生まれ。京都府立医科大学卒、医師免許を取得しながら、ヴァイオリニストとして活躍する異色の存在。2008年第77回「日本音楽コンクール」で第2位となり、NHKでドキュメンタリーでも取り上げられ、その名をクラシックファンに知らしめた。拠点の関西を中心とし、ソロ、室内楽、オーケストラなど国内外に活躍の場を拡げている。第7回「ルーマニア国際音楽コンクール」弦楽部門第1位及び全6部門を通じての最優秀賞、コンチェルト・デビュー賞受賞。第14回「チェコ音楽コンクール」ヴァイオリン部門第1位受賞。第1回「バルトーク国際ヴァイオリンコンクール」特別賞受賞。医師。
 ピアノの江崎萌子は、桐朋女子高等学校音楽科首席卒業後、パリスコラ・カントルム音楽院、パリ国立高等音楽院で学ぶ。ライプツィヒ メンデルスゾーン音楽大学演奏家課程で2022年最高点で国家演奏家資格を取得、2023年より同大学にて教鞭を取る。2024年「ARDミュンヘン国際音楽コンクール」のオフィシャルピアニストを務める。第8回「ヴェローナ国際コンクール」第2位およびクラシックソナタ賞、女性演奏家賞受賞。その他、第26回「エピナル国際コンクール」入賞およびオーケストラ賞、現代曲賞、第80回「日本音楽コンクール」ピアノ部門入選、第4回「東京ピアノコンクール」第2位など国内外で入賞を重ねる。
 
				 
                                
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				2025年10月02日
				
                                    
				
					
ブラームス:交響曲 第3番 ヘ長調 作品90
マーラー:花の章
指揮:ジョナサン・ノット
管弦楽:東京交響楽団
録音:2022年5月14日、東京・オペラシティコンサートホール/5月15日、ミューザ川崎シンフォニーホール(ライヴ録音)
CD:オクタヴィアレコード OVCL-00883
 指揮のジョナサン・ノット(1962年生れ)は、イギリス、ウェスト・ミッドランズ州出身。 ケンブリッジ大学で音楽学を専攻したのち、ロイヤル・ノーザン音楽大学で声楽とフルートを学ぶ。後に指揮に転向。フランクフルト歌劇場などでカペルマイスターを務めた後、2000年にはアンサンブル・アンテルコンタンポランの首席指揮者を務め、さらに2000 年からドイツ・バンベルク交響楽団の首席指揮者に就任。2010年、同オーケストラとのCD「マーラー交響曲第9番」を世界で権威あるフランスの「Midem 音楽賞」最優秀交響曲作品賞受賞へと導き、オーケストラの知名度を一躍広めた。ベルリン・フィルなど欧州の主要オーケストラに客演。バーデン=バーデン祝祭劇場ではマーラー・チクルスシリーズを立ち上げた。2007年には、ルツェルン音楽祭のアルティスト・エトワール(招待スター演奏家)に選ばれ、ワーグナー「ラインの黄金」を指揮。バーデン=バーデン祝祭劇場ではマーラー・チクルスシリーズを立ち上げた。2007年には、ルツェルン音楽祭のアルティスト・エトワール(招待スター演奏家)に選ばれ、ワーグナー<ラインの黄金>を指揮した。古典から現代曲まで幅広いレパートリーと抜群のプログラミングセンスを持つノットは、その多岐にわたる活躍が評価され、2009年「バイエルン文化賞」が贈られた。2011年1月のザルツブルク音楽祭モーツァルト週間でウィーン・フィルを指揮、ソリストにポリーニを迎えた演奏会は絶賛された。2009年にはマーラー・ユース・オーケストラを率いて、ヨーロッパツアーを行った。またバンベルクで開催される「マーラー国際指揮者コンクール」を統括。2014年東京交響楽団第3代音楽監督に就任(2026年3月退任予定<12年間>)。2016年スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督に就任。
				 
                                
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				2025年9月29日
				
                                    
				
					 

ヘンデル:ハープ協奏曲 変ロ長調 HWV 294 Op.4-6
     オルガン協奏曲 ニ短調 HWV 309 Op.7-4(メストレによるハープ編曲版)
     オルガン協奏曲 ヘ長調 HWV 293 Op.4-5(アルモシュ・タロシュによるハープ編曲版)
     主題と変奏
     組曲第7番 ト短調 VI.パッサカリア HWV 432(タイニー・ベオンによるハープ編曲版)
     メヌエット変奏曲(メヌエット ト短調 HWV 434,4より/ヤン=ペーター・クレプフェル
              によるハープとアップライト・フェルトピアノのための編曲版)
     エア変奏曲(水上の音楽 第1組曲 HWV 348より/ハープとアコーディオンのための編曲版)
ハープ:グザヴィエ・ドゥ・メストレ
管弦楽:ルツェルン祝祭弦楽合奏団
アップライト・フェルトピアノ:ジュリアン・クエンティン
アコーディオン:マルティナス
CD:ソニーミュージック SICC 30926
 このCDアルバムは、ヘンデルが作曲した唯一のハープ協奏曲であるハープ協奏曲 変ロ長調 HWV 294 Op.4-6を中心に、ヘンデルのオルガン協奏曲をハープとオーケストラ用にアレンジした作品が収録されている。これらの楽曲はルツェルン祝祭弦楽合奏団と共に演奏される。
 ハープのグザヴィエ・ドゥ・メストレ(1973年生まれ)は、フランス、トゥーロン出身。16歳の時、「パリ・ハープ・コンクール」で優勝、「カーディフ(英国)」のほか、ミュンヘン、ウィーン、エルサエレムでの主要な国際コンクールでも数々の受賞を果たす。1998年、世界で最も権威のある「USA国際ハープ・コンクール(ブルーミントン)」で優勝し、20歳でロリン・マゼール率いるバイエルン放送交響楽団のソロ・ハーピストとなった。その3年後には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・ハーピストに就任。翌年にウィーン国立歌劇場管弦楽団に入団。2010年ソリストとして活動するため同楽団を退団。現在、ソリストとして、ザルツブルク・モーツァルテウム管、イスラエル・フィル、チェコ・フィル、バイエルン放送響などと様々なハープ協奏曲を共演しているほか、リサイタル、室内楽など幅広く活動している。日本にはほぼ毎年来日し、NHK交響楽団との共演、リサイタルやウィーン・フィル・メンバーとの室内楽を行っている。ハンブルク音楽大学の教授に就任し、後進の指導にも当たっている。
				 
                                
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