2025年9月18日

<Disc1>
フォーレ:ヴァルス=カプリス(全4曲)
3つの無言歌 op.17
即興曲(No.1-No.5)<No.6は第2巻>
マズルカ op.32
バラード 嬰ヘ長調 op.19(ピアノソロ版)
<Disc2>
フォーレ:舟歌(全13曲)
ピアノ:西岡沙樹
CD:LIVE NOTES(ライヴノーツ) WWCC-8033(2枚組)
日本人ピアニスト初の快挙。編曲版を含む、フォーレ:ピアノソロ作品の全てを収録。
ピアノの西岡沙樹は、奈良県出身。 四天王寺高等学校を経て、京都市立芸術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻卒業後、渡仏。パリ国立高等音楽院ピアノ科修士課程に審査員満場一致の首席で合格し、2018年に最優秀で修了。 また京都フランス音楽アカデミーよりスカラシップを得て、奨学生としてパリ・エコール・ノルマル音楽院にも在籍し、コンサーティストディプロム取得。第61回「全日本学生音楽コンクール」全国大会第2位、第19回「フッペル鳥栖ピアノコンクール」第1位、第18回「松方ホール音楽賞」奨励賞、第5回「フォーレ国際ピアノコンクール(フランス)」第2位・聴衆賞。2018年、スペインのバルセロナで開催された第7回「バルセロナ国際ピアノアカデミーコンクール」にて優勝し、翌年スペイン各地で褒賞ソロリサイタルを行う。 日本・ヨーロッパ各地でのソロリサイタルや、リベイラン・プレート交響楽団(ブラジル)をはじめ、国内外のオーケストラと共演。フランスにて、パリ・ショパンフェスティバル、リストマニア、ピアノ・オン・ヴァロワ、ジャコバン国際ピアノ音楽祭等の音楽祭にも出演しリサイタルを行う。 2023年には、あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール(大阪)の「フェニックス・エヴォリューション・シリーズ」に選出され、フォーレのノクターン全13曲及び即興曲全5曲によるリサイタルを開催し好評を博すなど、精力的に演奏活動を行っている。
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2025年9月15日

ディートリヒ/シューマン/ブラームス:F.A.E.ソナタ
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ第34番 変ロ長調 K.378(317d)
シューベルト:ヴァイオリンとピアノのためのロンド ロ短調 D 895
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲 Sz.68
クライスラー:ウィーン風狂想的幻想曲
ヴァイオリン:ヴォルフガング・ダヴィッド
ピアノ:梯 剛之
CD:ソナーレ・アートオフィス SONARE1072
ヴァイオリンのヴォルフガング・ダヴィッド(1971年生まれ)は、オーストリア、ウィーン近郊のザンクト・ペルテン生出身。8歳でウィーン国立音楽大学準備科への入学を許可され、ウィーン・フィル コンサートマスターのライナー・キュッヒル氏に師事。その後ケルン音楽大学でイゴール・オジム氏に、ロンドンのギルドホール音楽院でイフラ・ニーマン氏に学ぶ。多くのコンクールで入賞を果たし、イギリス ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、オーストリア ウィーン放送交響楽団、南アフリカ ヨハネスブルク・フィルハーモニー管弦楽団、スイス ベルン交響楽団、などのオーケストラと共演。ウィーン・コンツェルトハウス、ウィーン・ムジークフェラインザール、ニューヨーク カーネギー・ホール、ロサンゼルス セリトス・センター、ロンドン ウィグモア・ホール、ジュネーヴ ヴィクトリア・ホール、パリ ユネスコ・ホール、ケルン フィルハーモニーなど世界の著名なホールで演奏。なかでも特筆すべきはニューヨーク 国連アッセンブリー・ホールでのコフィー・アナン国連事務総長臨席のもとでの演奏、バンコクでのタイ女王臨席での演奏である。ワシントン・ポスト紙は、「最高度の音楽が降り注ぐ」と評し、「ストラド」誌は、彼の演奏の「情感の豊かさは人が望み得る最上のもの」と絶賛している。梯 剛之(ピアノ)とのコンサートのライブCD7タイトルがソナーレ・アートオフィスよりリリース。
ピアノの梯 剛之(かけはし たけし、1977年生まれ)は、東京都出身。小児癌により生後1ヵ月で失明するが、玩具がわりにピアノに親しみ、4才半よりレッスンを始める。1990年八王子市立中山小学校卒業と同時にウイーン国立音楽大学準備科に入学。同年再び眼に悪性腫瘍を患い帰国し手術するも、翌年勉強を再開。1994年チェコの「盲人弱視者国際音楽コンクール」、ドイツの「エトリンゲン青少年国際ピアノコンクール(Bカテゴリー)」で参加者中最年少優勝、豊かな音楽性を認められる。1995年アメリカの「ストラヴィンスキー青少年国際コンクール」第2位。1997年「村松賞」受賞。1998年「ロン=ティボー国際コンクール(パリ)」第2位およびSACEM賞(リサイタル賞)、シュピオンボノー財団賞受賞。1999年「都民文化栄誉章」「出光音楽賞」「点字毎日文化賞」を受賞。2000年「ショパン国際コンクール」ワルシャワ市長賞受賞。2014年7月サラエボにて、「世界平和コンサートへの道」公演で、柳澤寿男指揮バルカン室内管弦楽団 とモーツァルト:ピアノ協奏曲第13 番を共演するなど、これまでに世界各国のオーケストラと共演。NHK「芸術劇場」「クラシックアワー」「N響アワー」「毎日モーツアルト」「ぴあのピア」、テレビ朝日「徹子の部屋」等テレビ、ラジオ出演も多い。これまで計10枚のCDをリリース。「ピアノ・リサイタル2013」(SONARE1023)は「レコード芸術」誌で特選盤、「ピアノ・リサイタル2014」(SONARE1027)は同誌準特選盤に選ばれた。
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2025年9月11日

ベートーヴェン:交響曲 第2番 二長調 作品36
交響曲 第5番 ハ短調 作品67「運命」
指揮:ジョナサン・ノット(東京交響楽団音楽監督 2026年3月退任予定)
管弦楽:東京交響楽団
録音:2022年11月26日東京・サントリーホール、11月27日ミューザ川崎シンフォニーホール(第2番)、2024年12月7日東京・サントリーホール、12月8日ミューザ川崎シンフォニーホール(第5番)にてライヴ収録
CD:オクタヴィアレコード OVCL-00884
ジョナサン・ノットと東京交響楽団は、2014年以来、ファンを魅了し熱狂させてきた。音楽監督就任以来シーズン毎に披露され互いに成熟し探求し続けてきたベートーヴェン像。第6番「田園」&第1番に次ぐシリーズ第3弾が登場。Last Season(東京交響楽団音楽監督を2026年3月に退任予定)を迎えた名コンビの演奏。
指揮のジョナサン・ノット(1962年生れ)は、イギリス、ウェスト・ミッドランズ州出身。 ケンブリッジ大学で音楽学を専攻したのち、ロイヤル・ノーザン音楽大学で声楽とフルートを学ぶ。後に指揮に転向。フランクフルト歌劇場などでカペルマイスターを務めた後、2000年にはアンサンブル・アンテルコンタンポランの首席指揮者を務め、さらに2000 年からドイツ・バンベルク交響楽団の首席指揮者に就任。2010年、同オーケストラとのCD「マーラー交響曲第9番」を世界で権威あるフランスの「Midem 音楽賞」最優秀交響曲作品賞受賞へと導き、オーケストラの知名度を一躍広めた。ベルリン・フィルなど欧州の主要オーケストラに客演。バーデン=バーデン祝祭劇場ではマーラー・チクルスシリーズを立ち上げた。2007年には、ルツェルン音楽祭のアルティスト・エトワール(招待スター演奏家)に選ばれ、ワーグナー「ラインの黄金」を指揮。バーデン=バーデン祝祭劇場ではマーラー・チクルスシリーズを立ち上げた。2007年には、ルツェルン音楽祭のアルティスト・エトワール(招待スター演奏家)に選ばれ、ワーグナー<ラインの黄金>を指揮した。古典から現代曲まで幅広いレパートリーと抜群のプログラミングセンスを持つノットは、その多岐にわたる活躍が評価され、2009年「バイエルン文化賞」が贈られた。2011年1月のザルツブルク音楽祭モーツァルト週間でウィーン・フィルを指揮、ソリストにポリーニを迎えた演奏会は絶賛された。2009年にはマーラー・ユース・オーケストラを率いて、ヨーロッパツアーを行った。またバンベルクで開催される「マーラー国際指揮者コンクール」を統括。2014年東京交響楽団第3代音楽監督に就任(2026年3月退任予定<12年間>)。2016年スイス・ロマンド管弦楽団音楽監督に就任。
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2025年9月08日

チャイコフスキー:
<CD1>
①交響曲第4番ヘ短調 作品36
②ただ憧れを知る者だけが(芥川也寸志編)
<CD2>
③交響曲第5番ホ短調 作品64
④交響曲第5番 リハーサル風景
<CD3>
⑤交響曲第6番ロ短調 作品74「悲愴」
⑥イタリア奇想曲 作品45
指揮:芥川也寸志
管弦楽:新交響楽団
録音:①②1985年11月3日、東京文化会館(第109回演奏会)ライヴ、デジタル録音
③1982年9月15日、東京文化会館(第97回演奏会)ライヴ、ステレオ
④1967年9月3日東京文化会館リハーサル室、モノラル
⑤⑥1973年3月25日、神奈川県立音楽堂(第25回演奏会)ライヴ、ステレオ
CD:Tobu Recordings(東武商事)TBRCD0176
このCDアルバムは、新交響楽団を産み、育て、愛した芥川也寸志のチャイコフスキー:名演集。貴重なリハーサル風景も収録。2025年に生誕百年を迎えた作曲家芥川也寸志。芥川のライフワークの一つがオーケストラ活動で、創立した新交響楽団を鍛え上げ発展させた。指揮者芥川が愛した作曲家がチャイコフスキーで幸いにも三大交響曲の録音が遺され、第4番はデジタル録音という朗報。芥川自身が最も愛する曲と公言した歌曲「ただ憧れを知る者だけが」が芥川による管弦楽編曲版でアンコールとして演奏されている。作曲家清道洋一氏による愛情溢れるライナーノート付き。
作曲家の芥川也寸志(1925年―1989年)は、文豪・芥川龍之介の三男として東京・田端に生まれる。1947年東京音楽学校本科を首席で卒業。1950年「交響管絃楽のための音楽」がNHK放送25周年記念懸賞募集管弦楽曲に特賞入賞。同年「交響管絃楽のための音楽」が近衛秀麿指揮の日本交響楽団(NHK交響楽団の前身)により初演され、一躍脚光を浴びた。芥川の音楽界での功績を記念して、1990年サントリー音楽財団により「芥川作曲賞」が創設された。
新交響楽団は、NHK交響楽団の前身である「新交響楽団」のことではなく、アマチュア・オーケストラとして1956年に設立された「新交響楽団」。芥川也寸志は、1950年代に若い音楽家仲間とともに「20世紀音楽研究所」を設立し、現代音楽の普及に力を注いだ。その流れの中で1956年にアマチュア・オーケストラ「新交響楽団」を創設。芥川は設立当初から音楽監督・常任指揮者を務め、団体の活動を支え続けた。彼の没後も団体は存続し、現在も東京都内を拠点に演奏活動を行っている。2025年4月、サントリーホールにて芥川也寸志生誕100年記念演奏会を実施。芥川がサントリーホール落成記念式典のために作曲した「オルガンとオーケストラのための『響』」や、新響が芥川と共に日本初演を果たしたショスタコーヴィチ交響曲第4番などを演奏し、満員の観客から好評を博した。
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2025年9月04日

J.S.バッハ:イギリス組曲第6番 ニ短調 BWV811
モーツァルト:ピアノ・ソナタ第8番 イ短調 K.310(300d)
シューマン:蝶々(パピヨン)作品2
ドビュッシー:映像第1集
ピアノ:梯 剛之
録音:2024年10月10日(ライヴ録音)
CD:ソナーレ・アートオフィス SONARE1071
ピアノの梯 剛之(かけはし たけし、1977年生まれ)は、東京都出身。小児癌により生後1ヵ月で失明するが、玩具がわりにピアノに親しみ、4才半よりレッスンを始める。1990年八王子市立中山小学校卒業と同時にウイーン国立音楽大学準備科に入学。同年再び眼に悪性腫瘍を患い帰国し手術するも、翌年勉強を再開。1994年チェコの「盲人弱視者国際音楽コンクール」、ドイツの「エトリンゲン青少年国際ピアノコンクール(Bカテゴリー)」で参加者中最年少優勝、豊かな音楽性を認められる。1995年アメリカの「ストラヴィンスキー青少年国際コンクール」第2位。1997年「村松賞」受賞。1998年「ロン=ティボー国際コンクール(パリ)」第2位およびSACEM賞(リサイタル賞)、シュピオンボノー財団賞受賞。1999年「都民文化栄誉章」「出光音楽賞」「点字毎日文化賞」を受賞。2000年「ショパン国際コンクール」ワルシャワ市長賞受賞。2014年7月サラエボにて、「世界平和コンサートへの道」公演で、柳澤寿男指揮バルカン室内管弦楽団 とモーツァルト:ピアノ協奏曲第13 番を共演するなど、これまでに世界各国のオーケストラと共演。NHK「芸術劇場」「クラシックアワー」「N響アワー」「毎日モーツアルト」「ぴあのピア」、テレビ朝日「徹子の部屋」等テレビ、ラジオ出演も多い。これまで計10枚のCDをリリース。「ピアノ・リサイタル2013」(SONARE1023)は「レコード芸術」誌で特選盤、「ピアノ・リサイタル2014」(SONARE1027)は同誌準特選盤に選ばれた。
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2025年9月01日

ショスタコーヴィチ:交響曲第13番 変ロ短調 作品113 「バビ・ヤール」
指揮:井上道義
管弦楽:NHK交響楽団
バス:アレクセイ・ティホミーロフ
合唱指揮:セシリア・リュディンゲル
合唱:オルフェイ・ドレンガル男声合唱団
録音:2024年2月3日~4日、東京・NHKホール(ライヴ録音)
CD:オクタヴィアレコード OVCL-00893
ショスタコーヴィチという作曲家に真正面から向き合い続けた指揮者、井上道義による交響曲全曲録音のシリーズ第8弾。同盤には、井上にとってN響定期公演での最後の共演となった2024年2月のライヴが収録。この作品は、第二次世界大戦中ウクライナの渓谷バビ・ヤールでの悲劇を綴ったエフトゥシェンコによる詩に基づく交響曲。初演後に歌詞改訂があったが、同盤ではオリジナルの歌詞による演奏を収録。
指揮の井上道義(1946年生れ)は、東京都出身。桐朋学園大学で指揮を齋藤秀雄に学ぶ。1971年「グィード・カンテッリ指揮者コンクール」優勝。1983年~1988年 新日本フィルハーモニー交響楽団音楽監督。1990年~1998年 京都市交響楽団音楽監督兼常任指揮者。1998年 フランス政府より芸術文化勲章「シェヴァリエ」を受賞。2007年~2018年オーケストラ・アンサンブル金沢ならびに石川県立音楽堂アーティスティック・アドヴァイザー音楽監督。2014年~2017年大阪フィルハーモニー交響楽団首席指揮者。2016年第24回「渡邉暁雄音楽基金」特別賞。「東燃ゼネラル音楽賞」受賞。2023年第54回「サントリー音楽賞」受賞。 2024年引退を表明。
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2025年8月28日

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 作品18-6
弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 作品130
大フーガ 作品133
弦楽四重奏:ウェールズ弦楽四重奏団
﨑谷直人(ヴァイオリン)
三原久遠(ヴァイオリン)
横溝耕一(ヴィオラ)
富岡廉太郎(チェロ)
CD:フォンテック FOCD9923
2017年にレコーディング開始、8年を経てベートーヴェン 弦楽四重奏曲全曲録音を果たしたウェールズ弦楽四重奏団。この間、2017~19年iichiko総合文化センター、2019-22年に第一生命ホール、そして2024年にはサントリー小ホールと3回の全曲公演を行い、その演奏は縦横無尽な域に至った。全集録音の掉尾を飾るは「大フーガ」。楽聖が200年前に呈した《道なき道》──ウェールズは歩み続ける。
ウェールズ弦楽四重奏団は、2006年に桐朋学園大学の学生、崎谷直人、三原久遠、横溝耕一、富岡廉太郎の4名で結成。2008年「ミュンヘン国際音楽コンクール」第3位に入賞し、東京クヮルテット以来38年ぶりの入賞を果たす。2010年よりバーゼルに留学し、以後、ヨーロッパ各地で演奏活動を展開。同年「青山音楽賞」受賞。2011年「バーゼル・オーケストラ協会(BOG)コンクール」においてエクゼコー賞受賞、第7回「大阪国際室内楽コンクール」第3位。2013年からは、拠点を日本に置く。2016年には結成10周年を迎え、神奈川フィルとの共演でコンチェルト・デビューを果たす。2017年よりベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲演奏シリーズを開始。2017~19年iichiko総合文化センター、2019~22年第一生命ホール、そして2024年にはサントリー小ホールと3回の全曲公演を行う。2017年にフォンテックにおいてベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲録音のレコーディングを開始し、8年を経て2025年に完結。
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2025年8月25日

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第2番
シューマン(ショスタコーヴィチ編):ヴァイオリン協奏曲
ヴァイオリン:ギドン・クレーメル
指揮:小澤征爾
管弦楽:ボストン交響楽団
CD:ユニバーサルミュージック UCCG-41253
20世紀最大の作曲家の一人ドミトリ・ショスタコーヴィチの没後50年を記念し、ドイツ・グラモフォン、デッカ録音からショスタコーヴィチ作品の名盤を20タイトル選び、UHQCD仕様でリリース。
ヴァイオリンのギドン・クレーメル(1947年生れ)は、ラトビア出身。モスクワ音楽院でダヴィッド・オイストラフに師事。1967年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」第3位、1969年「パガニーニ国際コンクール」優勝、1970年「チャイコフスキー国際コンクール」優勝。1975年にドイツにおいて西側でのデビューを飾った。2002年「グラミー賞」最優秀賞受賞。
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2025年8月21日

メシアン:トゥランガリーラ交響曲
ピアノ:ユジャ・ワン
オンド・マルトノ:セシル・ラルティゴー
指揮:アンドリス・ネルソンス
管弦楽:ボストン交響楽団
録音:2024年4月、アメリカ、ボストン、シンフォニーホール
CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45127
このCDは、メシアンの大曲「トゥーランガリラ交響曲」を、世界初演から75周年を記念して、ネルソンス指揮ボストン交響楽団とユジャ・ワンの共演での録音盤。「トゥーランガリラ交響曲」は、1945年に当時ボストン交響楽団の音楽監督であったセルゲイ・クーセヴィツキーが設立したクーセヴィツキー音楽財団の委嘱により作曲された。クーセヴィツキーはメシアンに「望むだけの楽器を使い、好きなだけ長く、好きなスタイルで作曲して構わない」と伝え、その言葉から生まれた同曲は、20世紀音楽の金字塔とされている。
指揮のアンドリス・ネルソンス(1978年生れ)は、ラトビア、リガ出身。ラトビア国立歌劇場管弦楽団の首席トランペット奏者を務め、マリス・ヤンソンス(1943年―2019年)などより指揮を学ぶ。2003年ラトビア国立歌劇場首席指揮者、2006年北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2006年北⻄ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2008年バーミンガム市交響楽団首席指揮者・音楽監督を歴任。そして2014年ボストン交響楽団音楽監督に就任し一躍世界の注目を集める。2018年ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターに就任。ボストン響とはショスタコーヴィチの交響曲全曲および歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を録音しており、このツィクルスは「最優秀オーケストラパフォーマンス賞」、「最優秀アルバム技術賞」、クラシック部門を含む4つの「グラミー賞」に輝いている。また、ゲヴァントハウス管とは好評のブルックナー交響曲ツィクルスを継続。2019年にはベートーヴェン生誕250周年を記念したウィーン・フィルとのベートーヴェン交響曲全曲録音をリリース。
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2025年8月18日

R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」作品40
英雄
英雄の敵
英雄の伴侶
英雄の戦場
英雄の業績
英雄の引退と死
指揮:沖澤のどか(京都市交響楽団常任指揮者)
管弦楽:京都市交響楽団
ヴァイオリン:会田莉凡(京響ソロコンサートマスター)
収録:2025年3月14日/15日、京都市交響楽団第698回定期演奏会 京都コンサートホール(ライヴ録音)
CD:日本コロムビア COCQ-85636
このCDは、沖澤が現在常任指揮者を務める京都市交響楽団との待望の初リリース作品。2025年3月の公演で演奏されたリヒャルト・シュトラウスの大作「英雄の生涯」を収録。なお、沖澤のどかは、2025年11月6日、7日、8日 にボストン交響楽団(BSO)を指揮することが発表されている。曲目は、ドヴォルザークの「ヴァイオリン協奏曲」(独奏:五嶋みどり)、武満徹「弦楽のためのレクイエム」、ドヴォルザーク「交響曲第7番」。
指揮の沖澤のどか(1987年生まれ)は、青森県三沢市出身。東京藝術大学音楽学部指揮科首席卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。同大学院音楽研究科指揮専攻修士課程修了。2011~2012年、オーケストラ・アンサンブル金沢指揮研究員。2015年、フェリックス・メンデルスゾーン基金の奨学生に選出。2017年、ダニエレ・ガッティとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団によるマスタークラスに参加。2018年第18回「東京国際音楽コンクール〈指揮〉」にて、女性として初めて第1位及び特別賞、齋藤秀雄賞を受賞。第7回「ジュネス・ミュジカル・ブカレスト国際指揮者コンクール」第3位。第1回「ニース・コートダズール・オペラ指揮コンクール」セミファイナリスト。2019年第56回「ブザンソン国際指揮者コンクール」優勝、同時に聴衆賞及びオーケストラ賞受賞。同年、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリン修士課程オーケストラ指揮専攻を修了。2020年よりベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーの奨学金を受け、キリル・ペトレンコの助手となる。2022年3月には、急病のペトレンコの代役としてベルリン・フィルを指揮した。メルボルン交響楽団、MDR交響楽団、トーンキュンストラー管弦楽団との定期公演に登場。2023年第21回「齋藤秀雄メモリアル基金賞」受賞。2023年4月京都市交響楽団の第14代常任指揮者に就任。2024年「セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)」首席客演指揮者に就任。2025年11月ボストン交響楽団を指揮予定。現在、ベルリン在住。
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