クラシック音楽 新譜CD情報


2025年4月28日

★元イ・ムジチ合奏団コンサート・マスター フェデリコ・アゴスティーニのバッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ BWV 1001~1003


バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ BWV 1001~1003

ヴァイオリン:フェデリコ・アゴスティーニ

CD:マイスター・ミュージック MM-4540

 ヴァイオリンのフェデリコ・アゴスティーニ(1959年生まれ)は、イタリア、トリエステ出身。故郷のトリエステ音楽院でヴァイオリンを学び、その後ヴェネツィアでヴァイオリンを学び、さらにその後、シエナのアカデミア・キジアーナでヴァイオリンを学ぶ。サルヴァトーレ・アッカルドとフランコ・グリは彼の教師のであった。16歳でソリストとしてデビューし、故カルロ・ゼッキの指揮でモーツァルトを演奏。以来、リサイタリスト、オーケストラのソリスト、イタリア・アンサンブル「イ・ムジチ」のコンサートマスターとして、世界中で演奏活動を行っている。ヨーロッパ、アメリカ、日本のさまざまな国際音楽祭に出演し、ブルーノ・ジュランナ、ハイメ・ラレド、ジョセフ・シルヴァースタイン、ヤーノシュ・シュタルカーなどの多くの著名なアーティストや、アメリカ、エマーソン、ファインアーツ、東京、グァルネリの各カルテットのメンバーと室内楽を演奏してきた。 ヴァイオリニストの川崎洋介氏(現オタワ国立芸術センター管弦楽団コンサートマスター)、ジェームズ・クワイツ氏(元アカデミカ弦楽四重奏団ヴィオラ奏者)、原田貞夫氏(元チェロ奏者で東京弦楽四重奏団創設者)とともに、フェデリコ・アゴスティーニ氏とともにダミーチ弦楽四重奏団を設立し、2004年から活動を開始した。2002年から2012年までブルーミントンのインディアナ大学ジェイコブス音楽院で教鞭をとり、2012年、ニューヨーク州ロチェスターのイーストマン音楽院でヴァイオリン科の教授に任命された。愛知県立芸術大学、及び洗足学園音楽大学の客員教授を務める。現在はアメリカに在住。

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2025年4月24日

★ヨーヨー・マとアンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団のショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番/第2番


ショスタコーヴィチ:チェロ協奏曲 第1番 変ホ長調 作品107
          チェロ協奏曲 第2番 ト長調 作品126

チェロ:ヨーヨー・マ

指揮:アンドリス・ネルソンス

管弦楽:ボストン交響楽団

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45121

 このCDは、アンドリス・ネルソンスとボストン交響楽団が10年にわたり取り組んできたショスタコーヴィチ・プロジェクトの一環であり、2025年、ショスタコーヴィチの没後50周年を記念して、2つのチェロ協奏曲を新たに収録。ソリストには、現代を代表するチェリスト、ヨーヨー・マを迎えてた。

 チェロのヨーヨー・マ(1955年生まれ)は、フランス、パリ出身の中国系アメリカ人。古典派から現代音楽までの幅広いレパートリーを持ち、デビュー当時、「テクニックは世界最高」といわれた。父は、中国寧波生まれでオーケストラ指揮者・作曲家。母は、香港生まれで南京国立中央大学出身の声楽家。ヨーヨー・マの両親は中国を離れパリに渡りその後、彼が7歳の時にニューヨークに移り住んだ。5歳にしてすでに観衆を前に演奏を行い、7歳の時にはジョン・F・ケネディの前で演奏、また、8歳でレナード・バーンスタインが行ったコンサートでアメリカのテレビに出演した。1976年ハーバード大学を卒業、人類学の学位を取得。1982年に、バッハの無伴奏チェロ組曲を録音する。1994年から1997年にかけて同曲の再録音を行う。室内楽にも熱心であり、ジュリアード音楽院時代から親密にしていたピアニストであるエマニュエル・アックスなどと共演。1991年に、ハーバード大学から名誉博士号を授与される。2000年、テレビドラマ「ザ・ホワイトハウス」に本人役で出演。「グラミー賞」および「エミー賞」受賞。2010年「大統領自由勲章」が授与された。

 指揮のアンドリス・ネルソンス(1978年生れ)は、ラトビア、リガ出身。ラトビア国立歌劇場管弦楽団の首席トランペット奏者を務め、マリス・ヤンソンス(1943年―2019年)などより指揮を学ぶ。2003年ラトビア国立歌劇場首席指揮者、2006年北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2006年北⻄ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者、2008年バーミンガム市交響楽団首席指揮者・音楽監督を歴任。そして2014年ボストン交響楽団音楽監督に就任し一躍世界の注目を集める。2018年ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスターに就任。ボストン響とはショスタコーヴィチの交響曲全曲および歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を録音しており、このツィクルスは「最優秀オーケストラパフォーマンス賞」、「最優秀アルバム技術賞」、クラシック部門を含む4つの「グラミー賞」に輝いている。また、ゲヴァントハウス管とは好評のブルックナー交響曲ツィクルスを継続。2019年にはベートーヴェン生誕250周年を記念したウィーン・フィルとのベートーヴェン交響曲全曲録音をリリース。

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2025年4月21日

★クリスチャン・ツィメルマン とマリア・ノーヴァク 、カタージナ・ブドニク 、岡本侑也によるブラームス: ピアノ四重奏曲第2番/第3番


ブラームス:ピアノ四重奏曲 第3番 ハ短調 作品60
      ピアノ四重奏曲 第2番 イ長調 作品26

ピアノ四重奏:クリスチャン・ツィメルマン(ピアノ)
       マリア・ノーヴァク(ヴァイオリン)
       カタージナ・ブドニク=ガラズカ(ヴィオラ)
       岡本侑也(チェロ)

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45120

 アマチュア・ピアニストであった父親の影響で、幼い頃から室内楽を親しんでいたというツィメルマン。このCDでは、ツィメルマンが2019年から共演を重ねているヴァイオリニストのマリア・ノーヴァク、ヴィオリニストのカタージナ・ブドニク=ガラズカ、そして日本人チェリストの岡本侑也を迎え、ブラームス:ピアノ四重奏曲」第2番と第3番を収録。

 ピアノのクリスチャン・ツィメルマン(1956年生れ)は、ポーランド、ザブジェ出身。現在、世界で最も高い評価を受けているピアニストの一人。5歳の頃父からピアノを学び、7歳からアンジェイ・ヤシンスキに師事した。学生当時はポーランドでの物資調達が困難で、ピアノ部品の製作・修理を自分で一から手作業で行わなければならなかった。これにより、ツィメルマンのピアノの構造、素材に対する知識が培われた。1973年「ベートーヴェン国際音楽コンクール」優勝。1975年第9回「ショパン国際ピアノコンクール」に史上最年少の18歳で優勝。その後、着実にキャリアを重ねる。1996年スイスのバーゼル音楽院の教職に就き、後進の指導にも当たる。1999年には、ショパン没後150年を記念して、ポーランド人の若手音楽家をオーディションで集めた「ポーランド祝祭管弦楽団」を設立し、ショパンのピアノ協奏曲公演をポーランドやアメリカなどで行った。また、ヘルベルト・フォン・カラヤン、レナード・バーンスタイン、カルロ・マリア・ジュリーニ、小沢征爾、ピエール・ブーレーズ、サイモン・ラトルなど、世界の名指揮者と共演。初来日は1978年で、最近では毎年来日。2005年フランスのレジオン・ドヌール勲章(シュバリエ章)を受章。

 ヴィオラのカタージナ・ブドニク=ガラズカ(1985年生まれ)は、ポーランド出身。ワルシャワのフレデリック・ショパン音楽アカデミーで学ぶ。2008年にチェコで開催された第47回「ベートーヴェン・ハラデック音楽コンクール」で第1位、オーストリアで開催された第15回「ヨハネス・ブラームス国際コンクール」で第1位、第8回「ヤン・ロコフスキ国際ヴィオラコンクール」で第1位、2009年にベルリンで開催された「マックス・ロスタル国際コンクール」で第2位、ゾンダースハウゼンで開催された「マックス・レーガー国際室内楽コンクール」で第2位及び特別賞を受賞。ポーランドを中心にヨーロッパ各国で演奏活動を行っている。

 チェロの岡本 侑也(1994年生まれ)は、ドイツ・ミュンヘン音楽・演劇大学を首席で卒業、同大学院ソロ科を首席で修了。2011年第80回「日本音楽コンクール」第1位及び4つの特別賞、第25回(2014年度)「新日鉄住金音楽賞」フレッシュアーティスト賞、2017年「エリザベート王妃国際音楽コンクール」チェロ部門第2位・イザイ賞、第16回(2017年)「齋藤秀雄メモリアル基金賞」、第28回(2017年度)「出光音楽賞」、第20回(2018年度)「ホテルオークラ音楽賞」を受賞。現在、リサイタルや室内楽はもちろん、尾高忠明、小林研一郎、高関健、下野竜也、ユベール・スダーン、オーギュスタン・デュメイ等の指揮者、ワディム・レーピン等の世界的ソリスト、国内外のオーケストラと共演。

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2025年4月17日

★上岡敏之指揮新日本フィルの交響曲のモーツァルト:第39番/第40番/第41番「ジュピター」


モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K. 543
       交響曲第40番 ト短調 K.550
       交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」

指揮:上岡敏之

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

録音:2024年10月、新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会(ライヴ録音)

CD:オクタヴィアレコード OVCL-00872

 このCDは、新日本フィルの音楽監督在任中は、ブルックナーやマーラー、R.シュトラウスなど壮大な楽曲に多く取り組みCDも多数リリースしてきた上岡敏之が、モーツァルトの後期三大交響曲を指揮した、2024年10月の定期演奏会「すみだクラシックへの扉」のライヴ録音盤。

 指揮の上岡敏之(1960年生まれ)は、東京藝術大学で指揮、作曲、ピアノ、ヴァイオリンを学ぶ。2年後、ロータリー国際奨学生としてハンブルク音楽大学に留学し、クラウスペーター・ザイベルに指揮を師事。キール市立劇場のソロ・コレペティトール及びカペルマイスターとして、歌劇場でのキャリアを開始。エッセンの市立アールト劇場第一カペルマイスター、ヘッセン州立歌劇場音楽総監督、ザールランド州立歌劇場音楽総監督等を歴任。ヴッパータール市立歌劇場インテンダント兼音楽総監督(2015/16シーズン)。2016/2017シーズンよりコペンハーゲン・フィル チーフコンダクター。手兵ヴッパータール響とは2度の日本ツアーも成功させた。日本では新日本フィル、読売日響等と共演。ザールブリュッケン音楽大学指揮科正教授。2007年第15回「渡邊暁雄音楽基金音楽賞」特別賞、2015年第13回「齊藤秀雄メモリアル基金賞」を受賞。2015年4月に新日本フィルハーモニー交響楽団のアーティスティック・アドバイザーに就任(2015年~2016年)。2016年新日本フィルハーモニー交響楽団の音楽監督に就任(2016年~2021年)。2016年コペンハーゲン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任(2016年~2024年)。

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2025年4月14日

★小原 孝デビュー35周年記念盤 語り継がれた名演と新録音をクラシックとポップスで


 

<DISC1> クラシック

今何時? (ラヴァーニュ)
ラ・カンパネラ (リスト)
エリーゼのために (ベートーヴェン)
ノクターン遺作嬰ハ短調「戦場のピアニスト」 (ショパン)
ノクターン作品9-2変ホ長調「愛情物語」(ショパン/小原孝)
エチュード作品10-3ホ長調「別れの曲」 (ショパン)
仔猫と子犬のワルツ(ショパン/小原孝)
トルコ行進曲(モーツァルト/小原孝)
あし笛の踊り~組曲「くるみ割り人形」より (チャイコフスキー)
ジムノペディ第1番(サティ/小原孝)
アルハンブラの想い出(タレガ/小原孝)
イヴェットのためのソナティネ第3楽章(モンサルヴァーチェ)
墓の陰に(ブルクミュラー)
憾(瀧廉太郎)
浜辺の歌変奏曲(抜粋版)(成田為三)
カッチーニのアヴェ・マリア(ヴァヴィロフ/小原孝)
ボレロ(ラヴェル/小原孝)
鳩(メシアン)
アナカプリの丘(ドビュッシー)
西風の見たもの (ドビュッシー)
戦場のメリークリスマス (坂本龍一)

<DISC2> バラエティ

WAKU WAKUさせて(筒美京平)
スタニヤンストリート(小原孝)
愛の讃歌(モノ―)
青春の輝き(カーペンター)
花は咲く(菅野よう子)
ねむの木の子守歌(山本正美)
旅立ちの日に(坂本浩美)
ひこうき雲(荒井由実)
糸(中島みゆき)
いのちの歌(村松崇継)
人生いろいろ(浜口庫之助)
舟唄(浜圭介)
花のメドレー<抜粋>
赤とんぼ(山田耕筰)
渚のアデリーヌ(センヌヴィル)
沁みる夜汽車(飯田俊明)
Snowflakes in Spring(池田奈生子)
ぼくはぼくでいい(小原孝)
鳩(小原孝)
僕のゆびから愛のうた(小原孝)
逢えてよかったね(小原孝)

CD:キングレコード KICC‐1626~7

 このCDアルバムは、小原孝デビュー35周年記念盤。語り継がれた名演と新録音をクラシックとポップスで。名曲、名演が凝縮されたベスト盤2枚に新録音を11曲プラス。豪華記念アルバムの登場。

 ピアノの小原 孝(1960年生まれ)は、神奈川県川崎市出身。ピアニスト、ソングライター、編曲家。美しい音色を持つ演奏と、ジャンルにとらわれない多彩な演奏活動を特色とする。父・小原二郎がクラシックギタリストであり、ギター教室を開いていたことから、音楽に囲まれた環境で子供時代を送る。中学から国立音楽大学附属中学校、国立音楽大学附属高等学校を経て国立音楽大学に進学。1986年国立音楽大学大学院を首席で修了。クロイツァー記念賞を受賞。1990年「ねこはとってもピアニスト」でCDデビュー。これまで51枚のCDアルバムを発表。伴奏を含めると100枚以上のCDアルバムを発表。1999年4月からNHK-FM弾き語りフォーユー、ラジオパーソナリティ。奏楽堂日本歌曲コンクール優秀共演者賞を三度受賞(2002年、2005年、2006年)。2006年には作曲部門の中田喜直賞も受賞。2015年 川崎市文化賞受賞。尚美学園大学客員教授、国立音楽大学非常勤講師、川崎市市民文化大使。

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2025年4月10日

★ルノー・カピュソンのシベリウス/バーバー: ヴァイオリン協奏曲


シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
バーバー: ヴァイオリン協奏曲

ヴァイオリン:ルノー・カピュソン

指揮:ダニエル・ハーディング

管弦楽:スイス・ロマンド管弦楽

CD:ワーナーミュージックジャパン WPCS-13874

 ヴァイオリンのルノー・カピュソン(1976年生れ)は、フランス、シャンベリ出身。14歳でパリ国立高等音楽院に入学し、室内楽とヴァイオリンのプルミエ・プリを獲得。その後ベルリンでトマス・ブランディスに、続いてアイザック・スターン、シュロモ・ミンツに師事。1998年から2000年までは、クラウディオ・アバードの指名によってマーラー・ユーゲント・オーケストラのコンサートマスターを務めた。その間、ピエール・ブーレーズ等の指揮者の元で研鑽を積んだ。その後ソリストとして、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、ボストン交響楽団、パリ管等、世界中の主要オーケストラや指揮者と共演し、室内楽にも積極的に取り組む。モダン楽器のヴァイオリニストではあるが、バロック奏法の影響を受け、さらにフランコ・ベルギー派の伝統も受け継いでいると言われる。自身が創設した「イースター音楽祭」の音楽監督、および「グシュタード冬音楽祭」の音楽監督を務める。弟はチェリストのゴーティエ・カピュソン。

 指揮のダニエル・ハーディング(1975年生れ)は、イギリ、オックスフォード出身。 サイモン・ラトルのアシスタントを務め、1994年バーミンガム市交響楽団を指揮してデビュー。このデビュー演奏会でロイヤル・フィルハーモニック協会の「ベスト・デビュー賞」を受賞する。1996年ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮すると同時に、最年少指揮者として「BBCプロムス」にもデビューを果たす。2002年「シュヴァリエ勲章」を受章。2003年マーラー室内管弦楽団初代音楽監督就任。2007年スウェーデン放送交響楽団首席指揮者就任。2012年軽井沢大賀ホール初代芸術監督に就任。2016年~2019年パリ管弦楽団音楽監督。2018年スウェーデン放送交響楽団芸術監督に就任。2024年サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団音楽監督に就任。

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2025年4月07日

★室内楽アンサンブル「インターナショナル・ウィンド・サミット」のモーツァルトと藤倉 大の2つの「グラン・パルティータ」


モーツァルト:セレナード第10番「グラン・パルティータ」K.361
藤倉 大:グラン・パルティータ

室内楽アンサンブル:インターナショナル・ウィンド・サミット

            フィリップ・トーンドゥル(オーボエ)
            荒木奏美(オーボエ)
            ニコラ・バルディルー(クラリネット)
            松本健司(クラリネット)
            金子 平(クラリネット)
            橋本杏奈(クラリネット)
            小山莉絵(ファゴット)
            助野由佳(ファゴット)
            サボルチ・ゼンプレーニ(ホルン)
            福川伸陽(ホルン)
            チャン・ユーフイ(ホルン)
            熊井 優(ホルン)
            中木健二(チェロ)
            幣 隆太朗(コントラバス)

CD:キングレコード KICC-1624

 ホルニストの福川伸陽が、室内楽アンサンブル「インターナショナル・ウィンド・サミット」を2024年に創設し、モーツァルトの名曲「グラン・パルティータ」と藤倉大の新作「グラン・パルティータ」のコンサートを開催。コンサート・ライヴおよび翌日にセッション・レコーディングを行ったのがこのCD。

 ホルンの福川伸陽(1981年生まれ)は、神奈川県出身。丸山勉、田中正大にホルンを師事。2000年に武蔵野音楽大学に入学、2003年日本フィルハーモニー交響楽団のホルン首席奏者として活動を開始。第77回(2008年)「日本音楽コンクール」ホルン部門第1位。2013年よりNHK交響楽団のホルン奏者として活動し、2015年4月に首席奏者に就任。2021年3月NHK交響楽団を退団。2024年室内楽アンサンブル「インターナショナル・ウィンド・サミット」創設。東京音楽大学准教授。

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2025年4月03日

★”モーリス・ラヴェル生誕150周年記念” チョ・ソンジンのラヴェル:ピアノ協奏曲全集


ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調 M. 83
     左手のためのピアノ協奏曲 ニ長調 M. 82

ピアノ:チョ・ソンジン

指揮:アンドリス・ネルソンス

管弦楽:ボストン交響楽団,

CD:ユニバーサルミュージック UCCG-45115

 2015年第17回「ショパン国際ピアノ・コンクール」で優勝、ポロネーズ賞も同時受賞し、以降国際的な脚光を浴びているピアニスト、チョ・ソンジン。これは、1月発売の「ラヴェル:ソロ・ピアノ作品全集」とあわせて、2025年のモーリス・ラヴェルの生誕150周年記念したCDアルバム。共演者にアンドリス・ネルソンス指揮ボストン交響楽団を迎え、ラヴェルの2曲の協奏曲を収録。

 ピアノのチョ・ソンジン(1994年生まれ)は、韓国、ソウル出身。2008年「青少年のためのショパン国際ピアノ・コンクール(モスクワ)」第1位、2009年第7回「浜松国際ピアノコンクール」最年少(15歳)にして優勝。2011年「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門第3位。2015年第17回「ショパン国際ピアノコンクール」優勝。同コンクールでの優勝は、アジア人としては、ベトナムのダン・タイ・ソン(1980年)と中国のユンディ・リ(2000年)に続き3人目の快挙。

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2025年3月31日

★レイフ・オヴェ・アンスネスのリスト:「十字架の道行」/「コンソレーション」/「詩的で宗教的な調べ」


リスト:「十字架の道行」S. 53
    「コンソレーション」 S. 172(全曲)
    「詩的で宗教的な調べ」S. 173(2曲)

ピアノ:レイフ・オヴェ・アンスネス

合唱指揮:グレーテ・ペーデシェン

合唱:ノルウェー・ソロイスト合唱団

CD:ソニーミュージック SICC-30906

 アンスネスがリスト作品の録音に取り組むのは、2001年旧EMI発売のリスト作品集以来のこと。アンスネスの新録音は、19世紀ヨーロッパ音楽界を席巻した作曲家リストが最晩年に心血を注いだピアノ独奏付きの大作合唱曲「十字架の道行」。カップリングは、リストのピアノ曲では「愛の夢」と並ぶ代表作「コンソレーション」の全曲、そして「詩的で宗教的な調べ」からの2曲。

 ピアノのレイフ・オヴェ・アンスネス(1970年生まれ)は、ノルウェー出身。ベルゲン・グリーグ音楽院で学び、1987年にオスロにてデビュー。その後はアムステルダムやボローニャ、ロンドン、ミュンヘンなどでリサイタルを行う。1987年「フランクフルト・ヒンデミット・コンクール」優勝。これまでに、ノルウェー批評家賞、ロサンジェルス・ドロシー・チャンドラー賞、ドイツ・レコード批評家賞(1997年)、ロイヤル・フィルハーモニー協会賞(2000年)、グラモフォン・アワード最優秀器楽曲賞(2002年)などを受賞。室内楽奏者としても名高く、リソル室内楽フェスティバルの芸術監督に就任している。北欧を代表する実力派ピアニストの一人として高い評価を得ている。

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2025年3月27日

★パーヴォ・ヤルヴィ指揮NHK交響楽団のR.シュトラウス:アルプス交響曲/交響的断章(バレエ音楽)「ヨゼフ伝説」


R.シュトラウス:アルプス交響曲
        交響的断章(バレエ音楽)「ヨゼフ伝説」

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

管弦楽:NHK交響楽団

CD:ソニーミュージック SICC 19085

 このCDは、パーヴォ・ヤルヴィがNHK交響楽団首席指揮者としてのプログラミングと録音プロジェクトの中心に置いてきたR.シュトラウスのオーケストラシリーズの完結編。

 指揮のパーヴォ・ヤルヴィ(1962年生まれ)は、エストニア、タリン出身(現在の国籍はアメリカ合衆国)。父は著名な指揮者ネーメ・ヤルヴィ(1937年生まれ)。カーティス音楽院で指揮を学び、その後ロサンジェルス・フィルハーモニック音楽学校でレナード・バーンスタインなどに学ぶ。2001年にシンシナティ交響楽団首席指揮者に就任。1995年の初来日以来、日本での演奏回数も多い。シンシナティ交響楽団首席指揮者、hr交響楽団首席指揮者、パリ管弦楽団首席指揮者、NHK交響楽団首席指揮者(現在名誉指揮者)を歴任。2004年からドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団芸術監督、2019年からチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団首席指揮者兼音楽監督を務めている。

 

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