クラシック音楽 新譜CD情報


2019年7月22日

★2019年8月に首席指揮者・芸術監督に就任するキリル・ペトレンコ指揮ベルリン・フィルの初共演盤


キリル・ペトレンコ

チャイコフスキー : 交響曲第6番「悲愴」

指揮:キリル・ペトレンコ

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音: 2017年3月22~23日、ベルリン、フィルハーモニー (ライヴ録音)

CD:キングインターナショナル KKC-6029

 指揮のキリル・ペトレンコ(1972年生れ)は、ロシア出身。 11歳でピアニストとしてオムスクの交響楽団と演奏してデビュー。オーストリアのフォアアールベルク州立音楽学校でピアノを学び、その後ウィーン国立音楽大学に移り指揮を学ぶ。1995年にフォアアールベルクにてオペラ指揮者としてデビューし、1997年から1999年まではウィーン・フォルクスオーパーの指揮者。1999年から2002年までマイニンゲン宮廷楽団の音楽監督を務め、ウィーン国立歌劇場などでも指揮を行う。2002年から2007年までベルリン・コーミッシェ・オーパーの音楽監督を務めた。2013年よりバイエルン国立歌劇場の音楽監督に就任。また、同年からバイロイト音楽祭の「ニーベルングの指環」の指揮も担当。 2015年にベルリン・フィルの次期首席指揮者・芸術監督に選出され、2019年8月に就任する。このCDは、2017年3月、次期首席指揮者に選出後に初めて共演した際のライヴ録音。

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2019年7月18日

★ギター界の新星 ティボー・ガルシアの“バッハに捧げる”


ティボー・ガルシア

バリオス=マンゴレ:大聖堂(1914, 1938)
バッハ:シャコンヌ BWV1004
バッハ/グノー:アヴェ・マリア
タンスマン:インヴェンションズ(バッハへのオマージュ)
         (I:パスピエ~II:サラバンド~III:シシリエンヌ~IV:2声のトッカータ~V:アリア)
       パッサカイユ形式の小品(パッサカイユ)
ヴィラ・ロボス:アリア~ブラジル風のバッハ第5番
         前奏曲第3番イ短調(バッハへのオマージュ)~5つの前奏曲集
ボグダノビッチ:小組曲(ソロ・ギターのための)
バッハ:コラール「目覚めよと呼ぶ声あり」~カンタータ BWV140
     コラール「主よ、人の望みの喜びよ」~カンタータ BWV147

ギター:ティボー・ガルシア

ソプラノ:エルザ・ドライジグ

CD:ワーナーミュージック・ジャパン WPCS‐13795

 ギタ-のティボー・ガルシア(1994年生れ)は、フランス、トゥールーズ出身。16歳でパリ国立高等音楽院に入学。16歳でドイツ・ワイマールの「アナ・アマリア・国際ギターコンクール」で優勝。2015年合衆国オクラホマ市の「GFA国際コンコール」、2014年スペインの「ホセ・トーマス国際コンクール」、2013年スペインの「セヴィリャ国際コンクール」で優勝し、以後これらのコンクールの審査員とマスタークラスを受け持つようになる。2017年、ロンドンのBBCニュージェネレーション・アーティストに指名され、2018年には、ロンドンのウィグモアホールにデビューを果たす。

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2019年7月15日

★21世紀ドイツ・リート界の最高峰 クリスティアン・ゲルハーヘルのシューマン:歌曲全集 第1巻「問い」


ゲルハーヘル

シューマン:6つの歌 作品107
          (1)心痛 (2)窓ガラス (3)庭師 (4)糸をつむぐ女 (5)森の中で (6)夕べの歌
        ロマンスとバラード 第2集 作品49
          (1)二人の擲弾兵 (2)敵対する兄弟 (3)尼僧
        3つの詩 作品119より 第2曲 警告
        3つの歌 作品83
          (1)あきらめ (2)献身の花 (3)隠者
        12の詩 作品35
          (1)うれしき嵐の夜 (2)愛も喜びも絶えるがよい (3)さすらいの歌 (4)新緑 
          (5)森の方を焦がれて(6)亡き友に捧ぐ杯に寄せて (7)さすらい (8)秘めたる恋 
          (9)問い (10)人知れぬ涙 (11)おまえを傷つけたのは誰か (12)懐かしい響き
        4つの歌 作品142
          (1)歌のなぐさめ (2)きみの頬を寄せて (3)少女の憂い (4)ゆるやかに走る僕の馬車

バリトン:クリスティアン・ゲルハーヘル

ピアノ:ゲロルト・フーバー

録音:2017年1月31日~2月2日、2月16~18日、ドイツ、ミュンヘン、バイエルン放送第2スタジオ

CD:ソニーミュージックジャパン SICC30504

 バリトンのクリスティアン・ゲルハーヘル(1969年生れ)は、ドイツ、バイエルン州出身。ミュンヘン国立音楽大学オペラ科で学ぶ。2000年、シュヴァルツェンベルクのシューベルティアーデで、「白鳥の歌」を歌い、高い評価を得る。 以後、主にドイツ・リートの歌唱で知られる。オペラでもモンテヴェルディからワーグナーまでレパートリーは広い。2011年、「ローレンス・オリヴィエ賞」を受賞。1人の歌手によるシューマンの歌曲全集はF=ディースカウ以来ほとんど無く、ゲルハーヘル本人も「私の生涯で最も重要なプロジェクト」と言明するほどの意気込みという。第2巻「ミルテ」は、2019年後半発売。

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2019年7月11日

★自筆楽譜を採用した飯守泰次郎指揮仙台フィルのドヴォルザーク:交響曲 第9番「新世界より」


飯守泰次郎

ドヴォルザーク:交響曲 第9番「新世界より」

指揮: 飯守泰次郎(仙台フィル常任指揮者)

管弦楽:仙台フィルハーモニー管弦楽団

録音:2018年11月23日~24日、日立システムズホール仙台(ライヴ録音)

CD:フォンテック FOCD9807

 1973年の創設以来、仙台・東北という地域に密着した活動を通し、“真のローカリティ”を常に世界へ発信する仙台フィル。2011年3月の東日本大震災の影響で、フル編成での活動は数ヶ月にわたり休止したものの、地震発生より2週間後には楽団員の半数で復興コンサートをスタート。音楽を届けながら絆をつなぐ活動は、多くの被災者の心を慰めた。復興が進みつつある現在、「ひとりでも多くの人々の心を音楽の力でつなげたい」という思いを実現すべく、2019年夏、三陸からプロジェクト「ゴーイング・ホーム(家路)」がスタートする。「今回、自筆譜に照らして妥当と判断した箇所を訂正して演奏した結果、私自身もいわば”新たな「新世界」”を発見でき、非常に新鮮な気持ちになりました。皆様も是非、従来との違いを聴き比べていただき、私と仙台フィルの新たな発見を共にお楽しみいただければ嬉しく思います」(仙台フィル常任指揮者・ 飯守泰次郎)

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2019年7月08日

★ロト指揮ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団(マーラー自身の指揮で初演したオーケストラ)のマーラー : 交響曲第3番


ロト2

マーラー : 交響曲第3番

指揮:フランソワ=グザヴィエ・ロト

管弦楽:ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団

コントラルト:サラ・ミンガルド

合唱:スコラ・ハイデルベルク女声合唱団
    ケルン大聖堂児童合唱隊

録音 : 2018年10月、ドイツ、ケルン・フィルハーモニー

CD:キングインターナショナル KKC5999~6000(2枚組)

 指揮のフランソワ=グザヴィエ・ロト(1971年生まれ)はフランス、パリ出身。現在、ヨーロッパでもっとも熱い注目を集める指揮者の一人。当初、フルート奏者として活動。2000年「ドナテルラ・フリック指揮コンクール」第1位となり、ジョン・エリオット・ガーディナーのアシスタントを務め、ロンドン交響楽団などを指揮。2003年に革新的なオーケストラ「レ・シエクル」を創設し、時代楽器とモダン楽器を使い分け、多彩なプログラムを展開している。2011年南西ドイツ放送交響楽団首席指揮者に就任。2015年ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団首席指揮者に就任すると同時にケルン市音楽監督にも就任。

 ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団は、1827年創設されたドイツ、ケルンに本拠を置くオーケストラ。ケルン歌劇場専属のオーケストラとしても活動している。後に本拠地としてギュルツェニヒ邸跡地の演奏会場に定めたため、この名称となる。 1888年ケルン市公認のオーケストラとなる。2015年からはフランソワ=グザヴィエ・ロトが首席指揮者を務めている。同オーケストラは1902年にマーラー自身の指揮で交響曲第3番の世界初演を行い、さらに1904年にマーラー自身の指揮で第5番も世界初演したことでも知られている。

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2019年7月04日

★パーヴォ・ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンのブラームス:交響曲第3番/第4番


パーヴォ・ヤルヴィ2

ブラームス:交響曲第3番/第4番

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

管弦楽:ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン

CD:ソニーミュージックジャパン SICC10269

 現在、NHK交響楽団首席指揮者を務めるパーヴォ・ヤルヴィがドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの芸術監督に就任したのが2004年。この間にベートーヴェンやシューマンの交響曲全集の録音を世に問い、さらにブラームスの交響曲にも着手した。

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2019年7月01日

★「シューマン:交響曲全集」~ライヴ・アット・サントリーホール


ティーレマン2

<DISC 1>

シューマン:交響曲 第1番 「春」
        交響曲 第2番

<DISC 2>

シューマン:交響曲 第3番 「ライン」
        交響曲 第4番

指揮:クリスティアン・ティーレマン

管弦楽:シュターツカペレ・ドレスデン

CD:ソニーミュージックジャパン SICC 30505~6

 指揮のクリスティアン・ティーレマン(1959年生まれ)は、ドイツ、ベルリン出身。1985年にデュッセルドルフ・ライン歌劇場の首席指揮者としてその本格的キャリアをスタートさせた。1988年にはニュルンベルク州立劇場の音楽総監督に就任したが、これは当時ドイツ国内では最年少の音楽総監督であった。これまで、ベルリン・ドイツ・オペラ音楽監督(1997年~2004年)、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団首席(2004年~2010)などを歴任。現在、シュターツカペレ・ドレスデン音楽総監督・首席指揮者 、ザルツブルク復活祭音楽祭芸術監督を務めており、2019年にはウィーンフィル・ニューイヤーコンサート指揮者を務めた。このCDは、2018年10月~11月に行われたサントリーホールでのライヴ録音で、ティーレマンによる約17年ぶりのシューマン:交響曲全集再録音盤。

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2019年6月27日

★ジョン・健・ヌッツォ、魂を揺さぶるドイツ歌曲のライヴCD


 ジョン・健・ヌッツォ

ベートーヴェン:アデライーデ op.46
          君を想う WoO.136
          遠い国からの歌 WoO.137
          君を愛す WoO.123
          遥かなる恋人に寄す op.98
シューベルト:白鳥の歌 D957 より 第4曲 セレナーデ、第10曲 漁師の娘
         春への想い op.20-2、D686
         ます D550
         ミューズの子 op.92-1、D764
         音楽に寄せて op.88-4、D547
         リュートに寄せて op.81-2、D905
         水の上で歌う op.72、D774
         詩人の夜の歌 II op.96-3、D768
         君はわが憩い op.59-3、D776
         歌曲集「美しき水車小屋の娘」op.25,、D795より 第6曲 知りたがる者

テノール:ジョン・健・ヌッツォ

ピアノ:河原忠之

録音:2017年6月7日、名古屋市、電気文化会館 ザ・コンサートホール(ライヴ録音)

CD:フォンテック FOCD9814

 テノールのジョン・健・ヌッツォは、東京都出身。南カリフォルニア・チャップマン大学音楽部声楽科卒業。2000年に世界三大歌劇場の一つであるウィーン国立歌劇場でデビューし、オーストリア芸術新人大賞「エバーハルト・ヴェヒター・メダル」を受賞。以後、ヨーロッパでの歌手としての地位を確立する。その後、巨匠ジェームズ・レヴァインの招待によりメトロポリタン歌劇場にデビュー。第13回「出光音楽賞」受賞。東京音楽大学客員教授。

 ピアノの河原忠之は、国立音楽大学卒業。同大学大学院修了。1991年にイタリアに渡り、故アルド・プロッティ氏のもとオペラ伴奏ピアニストを務め数々の演奏会に出演。指揮者としても2006年に江原啓之「スピリチュアル・ヴォイス・カウントダウン」で大阪センチュリー交響楽団を指揮してデビュー。国立音楽大学および大学院准教授、新国立劇場オペラ研修所音楽講師。

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2019年6月24日

★河村尚子の“ベートーヴェン・プロジェクト” ピアノ・ソナタ集(1)


 河村尚子2

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第7番
          ピアノ・ソナタ 第4番
          ピアノ・ソナタ 第8番 「悲愴」
          ピアノ・ソナタ 第14番 「月光」

ピアノ:河村尚子

CD:ソニーミュージックジャパン SICC-19041

 ピアノの河村尚子は、兵庫県西宮市出身。5歳で渡独。ハノーファー音楽演劇大学で学ぶ。同大学在学中の2006年「ミュンヘン国際コンクール」第2位、2007年「クララ・ハスキル国際コンクール」で優勝し一躍世界の脚光を浴びる。2009年度「出光音楽賞」、「新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞」、「日本ショパン協会賞」、2012年「芸術選奨新人賞」、2013年「ホテルオークラ音楽賞」を受賞。現在、河村尚子は、2年がかりで日本全国4か所でピアノ・ソナタ14曲の連続演奏に取り組んでいるが、このCDは、この“ベートーヴェン・プロジェクト”の最初の成果。今秋に2枚目を発売する予定。なお、河村尚子は、国際ピアノ・コンクールにおける若者たちの群像劇をリアルに描いた、作家・恩田陸の直木賞受賞小説を原作とした映画「蜜蜂と遠雷」(2019年10月公開)では主人公・栄伝亜夜のピアノ演奏を担当。

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2019年6月20日

★イタリアの若きポップ・オペラトリオ“イル・ヴォーロ”の最新アルバム


イル・ヴォーロ2

ポップ・オペラトリオ:イル・ヴォーロ

CD:ソニーミュージック SICP-6090

愛する人よ (オリジナル曲)
君のすぐ傍に (オリジナル曲)
アリヴェデルチ・ローマ (伝統的なイタリアのカンツォーネ)
そう言うけれど(ボーイズグループ“ブルー” のカバー)
君がいいというまで(オリジナル曲)
ピープル(バーブラ・ストライサンドのカバー)
忘却の船(メキシコ歌謡)
瞳はるかに(セルジョ・エンドリーゴのカバー)
僕の恋人でいて欲しい(マリオ・ランツァらもカバー)
静けさの声(イタリアン・クラシック曲)
素晴らしき君(ジャンナ・ナンニーニのカバー)
ノッテ・ステラータ(星降る夜)(新録音、日本盤ボーナストラック)

 平均年齢24歳、若きイタリアのポップ・オペラトリオ、”イル・ヴォーロ(IL VOLO:イタリア語で“The Flight=飛行”を意味する)“。このCDは、世界中のオーディエンスに絶賛され、あの伝説の3大テノールの1人“プラシド・ドミンゴ”も認めたるイタリア人トリオ、イル・ヴォーロの最新作。

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