2025年12月15日
藤倉 大:ピアノ協奏曲第3番「インパルス」
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調
藤倉 大:WHIM
ピアノ:小菅 優
指揮:ライアン・ウィグルスワース
管弦楽:BBC交響楽団
このCDは、ソニー・ミュージックからはひさしぶりのソロ・リリースとなる小菅 優の協奏曲アルバム。小菅の協奏曲録音は、小澤征爾指揮する水戸室内管弦楽団とのメンデルスゾーンの協奏曲第1番(2009年)、シェレンベルガー指揮するカメラータ・ザルツブルクとのモーツァルトのピアノ協奏曲第20番&22番(2012年)以来。藤倉大のピアノ協奏曲第3番「インパルス」は、モンテカルロ・フィル、読売日本交響楽団とスイス・ロマンド管弦楽団の共同委嘱作品で、小菅優に献呈された。
ピアノの小菅 優(1983年生まれ)は、東京音楽大学付属音楽教室を経たのち、1993年よりヨーロッパに在住。9歳よりリサイタルを開きく。2006年「ザルツブルク音楽祭」で日本人ピアニストとして2人目となるリサイタル・デビューを果たした。コンクール歴はなく、演奏活動のみで国際的な舞台まで登りつめた実力派ピアニスト。2000年ドイツ最大の音楽評論誌「フォノ・フォルム」より、ショパンの練習曲全曲録音に5つ星が与えられた。 第13回「新日鉄音楽賞」、2004年「アメリカ・ワシントン賞」、第8回「ホテルオークラ音楽賞」、第17回「出光音楽賞」、2014年「ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズ」により芸術選奨新人賞音楽部門、2017年第48回「サントリー音楽賞」をそれぞれ受賞。
指揮のライアン・ウィグルスワースは、BBCスコティッシュ響首席指揮者。同世代の中で最も才能豊かな作曲家・指揮者として認められている。2015~18年にハレ管弦楽団の首席客演指揮者を務め、またイングリッシュ・ナショナル・オペラ(ENO)とグラーフェネック音楽祭のコンポーザー・イン・レジデンスを務めた。2019年夏にナッセン室内管を創設し、オールドバラ音楽祭とBBCプロムスで公演を行っている。作曲家としては、2017年にENOで新作オペラ「冬物語」を初演。ロイヤル・コンセルトヘボウ管では委嘱された新作を自身の指揮で初演。また新作ピアノ協奏曲を2019年のプロムスで初演した。2019年から英国王立音楽院の教授を務めている。
