クラシック音楽 新譜CD情報


2012年5月24日

★台湾出身の若手ヴァイオリニストのホープ  レイ・チェンのチャイコフスキー&メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲


チャイコフスキー&メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲

ヴァイオリン:レイ・チェン

指揮:ダニエル・ハーディング

管弦楽:スウェーデン放送交響楽団

レーベル: ソニーミュージックジャパン S‐SICC1534

 オイストラフ、コーガンなどを輩出し、欧州随一の伝統と権威を誇るエリザベート王妃国際音楽コンクールの2009年大会は、レイ・チェンが最年少の参加でありながら圧倒的な評価を得て1位を獲得した。また、2011年5月には来日公演を果たし、大好評を博した。今回はデビュー2枚目のアルバム「メン・チャイ」で、エリザベート・コンクールで優勝を決めた曲。レイ・チェンは、台湾出身でオーストラリアで育つ。米国のカーティス音楽院で学んだ若手のホープ。

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2012年5月21日

★没後10年ギュンター・ヴァント、モーツァルト:ポストホルン・セレナード/ベートーヴェン:交響曲第4番(2001年ライヴ)


モーツァルト:ポストホルン・セレナード
ベートーヴェン:交響曲第4番(2001年ライヴ)

指揮:ギュンター・ヴァント

管弦楽:北ドイツ放送交響楽団

録音:2001年4月、ハンブルグ、ライヴ録音

CD:ソニー(RCAレッドシール) SICC-10140(ハイブリッド)

 このCDは、ドイツの名指揮者ギュンター・ヴァント(1912年―2002年)生誕100年・没後10年記念DSDマスタリング・エディション。巨匠の執念が成し遂げた「ポストホルン」の名演。自ら「会心の出来」と語ったハンブルク・ライヴ。2001年4月、ハンブルクでの北ドイツ放送響定期の全曲をライヴ収録したもの。ヴァント自身が演奏の出来を気に入り、「自分の90歳記念にリリースしたい」という意向を受けて、急遽発売されたもの。優美で格調高い響きが一貫する「ポストホルン」は、長年演奏を重ねてきたヴァントの愛奏曲で、ギュルツェニヒ管とのLP録音以来40年ぶりの再録音となった。ベートーヴェンの第4番は、ヴァントにとって3度目の録音。

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2012年5月18日

★“グローヴナー・デビュー” デッカ専属契約第1弾


ショパン:スケルツォ第1番/夜想曲第5番/スケルツォ第4番/夜想曲第19番/  
     スケルツォ第3番/夜想曲第20番/スケルツォ第2番  
ショパン(リスト編):6つのポーランドの歌 第5曲「私のいとしい人」/第1曲「乙女の願い」 
リスト:夜想曲「夢の中に」  
ラヴェル:夜のガスパール(第1曲:オンディーヌ/第2曲:絞首台/第3曲:スカルボ)

ピアノ:ベンジャミン・グローヴナー

CD: ユニバーサル ミュージック(デッカ) UM‐UCCD1315

 2012年に20歳になるイギリスのピアニスト、ベンジャミン・グローヴナー。11歳でBBC青少年音楽コンクールに史上最年少で優勝し、神童の名を欲しいままにした彼は、その後カーネギー・ホールやロイヤル・アルバート・ホールなど、世界の名だたるホールに次々とデビューし、2011年には名誉ある「プロムス」開幕コンサートに史上最年少ソリストとして登場。圧倒的なパフォーマンスで世界中のファンを魅了した。デッカ専属契約第1弾となる今作は、技巧的なショパンとラヴェルの傑作をリストの小品で結びつけたプログラミング。このプログラム組み方が面白い。前半はショパンのスケルツォ全曲とノクターン数曲の抜粋。中程、息抜きのように置かれるリスト・ショパンの小曲群を挟み、後半はラヴェルの組曲「夜のガスパール」と、これまで技巧自漫がレコードに名を連ねてきた難曲。

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2012年5月17日

★飯守泰次郎&東京シティ・フィルによるマルケヴィチ版に基づく世界初のベートーヴェン:交響曲全集


ベートーヴェン:交響曲全集(交響曲第1番~第9番、マルケヴィチ版による)

指揮:飯守泰次郎  

管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

独唱:佐々木典子(ソプラノ)/小山由美(アルト)/福井 敬(テノール)/小森輝彦(バリトン)

合唱指揮:藤丸崇浩

合唱:東京シティ・フィル・コーア 

録音:2010年5月-2011年7月、東京オペラシティ、東京芸術劇場(ライヴ録音)

CD:FOCD6014/8 (5CD)

 ウクライナで生まれ、スイスで育った名指揮者イゴール・マルケヴィチ(1912年-1983年)は、欧米各地のオーケストラに蔵書されている巨匠たちの書き込みが残された楽譜に接し、その解釈によっては音楽の本質から離れてしまう危機感を覚え、校訂譜の作成を決意する。この労作「ベートーヴェンの交響曲~歴史的・分析的・実践的研究」は、1982年にペータース社から出版された。
 
 飯守泰次郎&東京シティ・フィルは、2000年に行った「新ベーレンライター版」による全曲演奏により、作曲者の精神に迫る革新的な演奏と絶賛を博した。それから10年2010/11のシーズンに、2回目のベートーヴェン・ツィクルスに取り組む飯守が下した決断-それはマルケヴィチ版の使用であった。

 飯守は、演奏における実際と理論の両面を踏まえたこの画期的な校訂譜の採用を決断し、機能性よりも表現性に訴える全曲演奏を果した。古楽的なアプローチが隆盛を極める現代の演奏に、巨大かつ普遍的な楽聖像を提示する全集の登場。

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2012年5月15日

★高橋悠治&アンサンブル金沢のバッハ:ピアノ協奏曲第1番他


~バッハで始まり、高橋悠治で終わる。~

バッハ:ピアノ協奏曲第1番
シューベルト:ノットゥルノD.897
ヴィラ=ロボス:ショーロ第5番「ブラジルの魂」

ピアノ:高橋悠治

管弦楽:アンサンブル金沢 

録音:2009年7月5日、浜離宮朝日ホール

CD:エイベックス・クラシックス AVCL‐25753

 日本が世界に誇る鬼才、高橋悠治のバッハを聴くことができる。高橋悠治とアンサンブル金沢の名手による“ここでしかきけないアンサンブル”。 現代日本が世界に誇るカリスマ天才作曲家・ピアニストの高橋悠治が、名手ぞろいのアンサンブル金沢の弦楽アンサンブルと、バッハ、シューベルト、ヴィラ=ロボスを奏でる。

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2012年5月10日

★2人の日本人を含む6人のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者集団「フレットワーク」のバッハ:ゴルトベルク変奏曲


バッハ:ゴルトベルク変奏曲(リチャード・ブースビー編による6つのヴィオラ・ダ・ガンバ版)
 
ヴィオラ・ダ・ガンバ:フレットワーク(6人のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者=スザンナ・ペル、森川麻子、ライアン・バーン、市瀬礼子、リチャード・タニクリフ、リチャード・ブースビー)

録音:2011年3月

CD:キング・インターナショナル

 日本人2人を含む6人のビオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)集団 「フレットワーク」による演奏。坂本龍一が絶賛していることもあって、近年ますます注目度が高まっている。今回の新譜はバッハの「ゴルトベルク変奏曲」。バッハの「ゴルトベルク変奏曲」は、ピアノのグレン・グールドによる演奏などで知られるが、今回の演奏は6つのヴィオラ・ダ・ガンバ版によるもので、新しい「ゴルトベルク変奏曲」の世界が広がりそうだ。

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2012年5月08日

★牛田智大のクラシック日本人ピアニストとして史上最年少デビューCD


<ディスク:1>
シューベルト/グルック/ショパン/任光/ベートーヴェン/ヒナステラ

愛の夢 第3番 
即興曲 第15番≪エディット・ピアフを讃えて≫ 
夜想曲 第2番 
ワルツ 第6番≪小犬≫ 
ワルツ 第10番  
コンソレーション(慰め) 第3番 
アルゼンチン舞曲集 作品2 第1曲:年老いた牛飼いの踊り/第2曲:粋な娘の踊り/第3曲:はぐれものガウチョの踊り 
即興曲 第3番  
メロディ(歌劇≪オルフェオとエウリディーチェ≫から) 
ワルツ 第4番≪華麗なる円舞曲≫ 
彩雲追月 
即興曲 第3番 変ロ長調 
バガテル ≪エリーゼのために≫

<ディスク:2(初回限定盤SHM-CD+DVD)> 

リスト:愛の夢 第3番 (DVD) 
プーランク:即興曲 第15番≪エディット・ピアフを讃えて≫ (DVD) 
ヒナステラ:アルゼンチン舞曲集 作品2 (DVD)

CD:ユニバーサルクラシック UM‐UCCY9012/1023

 牛田智大は、1999年生まれ。生後すぐ中国・上海で生活。 2005年、小学校入学時に帰国。 2008年第9回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA小学1.2年生部門 アジア大会金賞第1位。以後、「ショパン国際ピアノコンクールin ASIA」5年連続第1位。2012年第16回浜松国際ピアノアカデミー・コンクール第1位。現在は金子勝子氏のもと研鑽を積んでおり、世界的ピアニスト、ラン・ランや中村紘子氏も彼の演奏を高く評価している。ユニバーサル ミュージックと専属契約を結び、今回、クラシック日本人ピアニストとしては史上最年少のCDデビューとなったもの。

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2012年5月04日

★日本のオペラ界を代表するバリトン:宮本益光の「碧のイタリア歌曲集」


グルック:おお、この優しい情熱の
ベルリーニ:激しい希求/優雅な月よ/清らかな女神 (インストゥルメンタル)
ドニゼッティ:一粒の涙/私は家を造りたい
ヴェルディ:/寂しい部屋で/乾杯
プッチ:地中海のアヴェマリア
トスティ:最後の歌/夢
ガスタルドン:禁じられた歌
デンツァ:妖精の瞳
レオンカヴァッロ:朝
武満徹:小さな空
モーツァルト:カンツォネッタ(歌劇「ドン・ジョヴァンニ」より)
加藤昌則(詩・宮本益光):もしも歌がなかったら

バリトン:宮本益光

演奏:アンサンブル・クラシカ
ロマーノ・プッチ(フルート)/ファビオ・スプルッツォラ(ギター)/イヴァーノ・ブランヴィラ(クラリネット&マンドリン)

録音:2011年1月16日、東京、ハクジュホールにてライヴ収録

CD:オクタヴィア・レコード OVCL-00458

日本を代表するオペラ歌手であり、オペラの日本語訳や執筆、教育者としてマルチな活動と人間性でファンを魅了する宮本益光のEXTONデビュー盤。「碧のイタリア歌曲」と題してイタリアの代表的な美しいメロディ溢れる歌曲をライヴ収録。宮本益光ののびやかで色気のある歌声が、多くのファンを虜にしてきたが、イタリアを思わす空の碧さのもと今回も存分に堪能できそう。また、今回伴奏を務めるアンサンブル・クラシカは、ミラノ・スカラ座管弦楽団の首席フルート奏者として活躍していたロマーノ・プッチが結成した団体。さらにボーナス・トラックには宮本益光のメッセージを収録。

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2012年5月03日

★クリヴィヌがピリオド楽器オーケストラで放つ、超新鮮ベートーヴェン交響曲全集


ベートーヴェン:交響曲全集

指揮: エマニュエル・クリヴィヌ

管弦楽: ラ・シャンブル・フィルハーモニック

独唱:ジネアド・ミューレン (Sop)/キャロリン・マズア (A)/ドミニク・ヴォルティッヒ (Ten)/コンスタンティン・ヴォルフ (Bs)

合唱:シャンブル・レ・エレメンツ合唱団

録音:2009年12月、2010年5月 (ライヴ録音)

CD:キングインターナショナル KI‐KKC5190~94

エマニュエル・クリヴィヌ(1947年生まれ)は、フランス、グルノーブルの生まれの指揮者。当初はヴァイオリンを学び、その後指揮者への転向。1976年~1983、フランス放送新フィルハーモニー管弦楽団(現フランス放送フィルハーモニー管弦楽団)の首席客演指揮者を経て、1987年~2000年、リヨン国立管弦楽団の音楽監督を務める。2004年からピリオド楽器オーケストラのラ・シャンブル・フィルハーモニックの指揮者、さらに2006年からは、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督を務めている。このCDは、クリヴィヌ率いるピリオド楽器オーケストラ、ラ・シャンブル・フィルによるベートーヴェン交響曲全集。

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2012年5月01日

★バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のバッハ:カンタータ集~震災義援プロジェクト作品~


~緊急特別発売  BCJ一同から東北の被災者の皆様への祈りと熱きエール~

 J.S. バッハ:カンタータ集

カンタータ 第156番 「わが片足はすでに墓穴の中にあり」 BWV156 – シンフォニア 
カンタータ 第156番 – アリアとコラール [ゲルト・テュルク (テノール)] 
カンタータ 第106番 「神の時こそ、最上の時 (追悼の式典)」 BWV106 – ソナティーナ 
カンタータ 第127番 BWV127 – アリア 「魂は、主の御手のうちに、安らいでいます」 [キャロリン・サンプソン (ソプラノ)] 
オルガン・コラール 「心よりわれこがれ望む」 BWV727 
カンタータ 第106番 BWV106 – アリア 「あなたの御手に、私の魂を委ねます」/アリオーソとコラール 「あなたは今日私と一緒に楽園にいるであろう」 [米良美一 (カウンターテナー)、ゲルト・テュルク (テノール)] 
管弦楽組曲 第3番 ニ長調 – エア 
カンタータ 第115番 BWV115 – アリア 「そのような時でも、祈るがいい」 [スザンヌ・リディーン (ソプラノ)] 
オルガン・コラール 「われら悩みの極みにありて」 BWV641 
カンタータ 第170番 BWV170 – アリア 「満ち足りた安らぎ、魂の愉しむ悦びよ」 [ロビン・ブレイズ (カウンターテナー)] 
カンタータ 第151番 BWV151 – アリア 「甘き慰め、わがイエスが来られる」 [ハナ・ブラシコヴァ (ソプラノ)] 
オルガン・コラール 「私はあなたに叫び求めます、主イエス・キリストよ」 BWV639 
カンタータ 第105番 BWV105 – アリア 「なんと震えまたゆらぐことか」 [ミア・パーション (ソプラノ)] 
カンタータ 第159番 BWV159 – アリア 「成し遂げられた」 [ペーター・コーイ (バス)] 
モテット 「来たれ、イエスよ、来たれ」 BWV229

指揮: 鈴木雅明

管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)

オルガン:鈴木雅明

CD:キングインターナショナル BISー2011

 このCDは、東日本大震災被災者のための「BCJ震災義援プロジェクト (2011年4月~)」の一環として、鈴木雅明とバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)により企画された。バッハの音楽と素晴らしい演奏を通して被災者にエールを送ると同時に、CDの印税収入を寄付することを目的としたもの。大半は既発のカンタータ中のナンバーで、米良美一やミア・パーションなど懐かしい面々も総動員。さらに鈴木雅明がこのアルバムのために2011年11月に神戸松蔭女子学院大学チャペルのオルガンを用いて3篇のオルガン・コラールを新録音している。

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